脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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メンバーとの会話回。
長話は避けてますが……

未だ100年前の戦場
更新頻度も地の文も安定しませんね……
読みやすいよう、けれど物語を進めなきゃと迷走感が否めない……
それはそうと、フェアリーテールモデル、レッドフードの物語とか思考転換前のスノーホワイトの姿とか良さそう……良くない?
技研プロフェッサーと会わせたくなりますよ……別のループで会えると良いね!(無責任早口


19.会釈

なまらめんこいピナちゃんの為、内心えへるも、したっけ会うべと手を引いた。

量産の分際けど、んだばワイらの象徴ゴッデスに会いに行くべぇと。

 

ガワから見たら、アイドルと ちょいと話して調子に乗った じゃかあしいファンでね?

 

畏れ多く心がしばれそう。

厄介ファンに刺さん事を願うばかり。

 

生きてる人が多いと、わや面倒増える。

あっても、いずいなぁ止まりであってけろ。

 

……冗談さね。

歴史改変ハッピーエンド。 皆バリ好いと?

 

……嗚呼、変な口調になってもうた。

時間旅行の疲れが早速出とる。

 

えっ? 毎度の事? じゃかあしいわ!

 

 

「随分楽しそうだね?」

 

 

ピナちゃんの指摘が入る。

上げた口角を誤魔化す様に言葉を発した。

 

 

「良いだろ? 郷愁にも似たナニかさ」

 

「私は複雑だよ」

 

「なんで?」

 

「100年の間の、私たちとの記憶が無い」

 

「あー……」

 

 

仕方なくね?

100年後から来た未来ニケですなんて、某猫型ロボットじゃないんだから。

 

記憶も性格も体の劣化も世界ごとリセット。

時間軸違けりゃ容姿が同じだけの別人だ。

 

 

「未来のノリは駄目。 そう言ったじゃん」

 

「うん、分かってる……大丈夫」

 

 

握る手の感触が増した。

安心させるよう、握り返した。

 

温かな手が交わって、心地良い。

言ったら離れそうなので言わないけど。

 

 

「いつも一緒、これからも大丈夫」

 

「うん。 ありがとう」

 

 

互いに慰め合って、荒地を歩く。

いつも一緒。 ゴッデスも……。

 

クレーターやビークルの破片を避けて進む。

 

道中、幾つかの蛸壺を跨ぎ、中に収まるニケと隊員に軽く会釈。

 

睨まれてないよね、大丈夫だよね?

 

……背後から"暴発か誤射"されて、赤い花を咲かせない事を祈る。

 

白い花弁も勘弁。 精神男だぞ、こちとら。

……見た目通りメス堕ちしろ? ご冗談を。

 

 

「ふぅ」

 

 

が、何事もなく最前列の塹壕に着いた。

 

地雷原を抜けた気分。

敵より近所が怖いとかツライさん。

 

さても目前。

 

純白ドレスなドロシーを筆頭に、刀剣を佩く紅蓮、外套を羽織るスノーホワイト、性女……じゃなくて聖女なラプンツェル。

皆して装備の点検及び被害の確認、補充に動く。

 

戦場の泥に塗れても総じて女神、或いは魔女の名を冠した伝説のニケのソレ。

レッドフード隊長とリリス少佐がいて、スノーホワイトが思考転換していなければ更に違って見えたのかもな。

 

100年後はバラバラのピルグリム。 ゴッデスの名を伏せたパイオニア。

そんな事態も避けられた未来もあったかも。

 

この世界線では知らんが、今は今。

してワイらは時間の"開拓者"やで。

 

 

「あ、あのぅ……お邪魔しまーす……」

 

 

が、キョドりながら尋ねるワイは酷く醜い。

良いだろ? 笑えよ。

 

対して対応してくれたは聖女ラプンツェル。

失礼、性女に訂正……ミスった悪化した。

 

 

「あっ、ツライさんにピナさん!」

 

 

量産型のワイらを覚えてるとか女神か。

 

正史でワイらしか生き延びて無かった時は仕方ないにせよ、今は沢山生きてるというのに……なんなら同じ顔もいるのに。

 

 

「あっ……覚えてくれてたんですね」

 

「勿論です。 とても活躍されていましたから」

 

 

他の量産型に聞かれたら処刑されそう。

周囲を見る。 ゴッデスしかいない。 ヨシ!

 

 

「ところで、どうされましたか?」

 

「戦闘中、失礼な返答をした詫びをと」

 

 

適当な理由をつけて話す。

ピナをゴッデスと話すキッカケになればと。

 

するとラプンツェル、ワイの誤魔化しを素直に受け取って笑顔を向けてきた。

騙して悪いがツライさん。

 

 

「失礼だなんて思ってませんよ。 逆に戦闘中にも関わらず、対応してくれた事に感謝します」

 

 

それはそう。

もっと褒めてくれ、弾幕が濃くなるよ。

 

ついでにワイの(ry。

 

 

「……君、顔がイヤラシイよ」

 

 

ピナちゃん!

変な事言わない! メッ!

 

 

「あら。 あらあら……ふふ……」

 

 

ほら見ろピナちゃん、ラプンツェルの方が更にイヤラシイ顔になってるよ!

この言い方はワイもエロいのを認めた事になるから言わないでおくけども。

 

それを察してか、ピナちゃんがツッコミ。

良いぞもっとやれ。 ハメる役は任せろ。

 

 

「あの、ラプンツェル様?」

 

「はっ!? 違うのです! 決して不健全で淫質な妄想をしていた訳では……!」

 

 

色欲に溺れる淫乱シスター。

上の口で肯否両立とはテクが凄いね!

 

 

「大丈夫です、分かっていますから」

 

 

対してピナちゃん、エロに目覚めた息子を見る母親の目になっている。

その優しさは心抉るツライさん。

 

 

「そんな! 違う! 違うのです〜!」

 

 

案の定、ラプンツェルは悲鳴。

模範的な反応は、未来で見慣れた可愛さがある。

 

 

「何事かと思えば、お嬢ちゃん達じゃないか」

 

 

騒ぎに寄るは酒好きの紅蓮。

銃撃戦の最中、訳ありの刀剣一筋、ラプチャーを斬り捨て続ける剣士である。

 

その近接戦はリスクが高過ぎるので、最早紅蓮しか出来ぬ芸当。

 

かと思えばEDFにいるから俗世は解らん。

フェンサーが大太刀や槍を振り回してんのさ。

 

 

「改めまして紅蓮様、ピナと申します。 ツライが騒がしく申し訳ありません」

 

「えっワイじゃなく猥褻物の所為、いてっ」

 

「口を慎もうね?」

 

「ワイはただピナちゃんの事を思って!」

 

「それ、悪者の常套句」

 

 

で、今度はピナちゃんが挨拶と謝罪。

ワイ、頭を強制的に下げられ理不尽気分。

 

この場に連れて来たのはワイだけど酷い。

性女の妄言に憑かれてる場合ちゃうのに。

 

 

「構わないさ。 寧ろこの様な状況で、話す余裕がある事は良い事だ」

 

 

皮肉かな?

下手に尋ねると怖いのでやめておくが。

 

気にし過ぎだって?

紅蓮ってね、優しく無い時あるんやぞ。

 

静かで義理人情に厚く滅多に怒らない精神力TUEE侍……じゃ、なぁい! のだ。

 

酒好きは前に述べたが、酔って いい加減になる事もあるし、人に厳しく当たる事もある。

 

名誉の為に弁明すると、戦場での過度なストレスが そうさせていた。

 

それ言うと皆一緒なのだがね。

でも他人に当たるのはゆ"る"ざん"!

 

 

「───しかし、お嬢ちゃん達。 さっきの戦いぶりは良かったぞ」

 

「褒めて貰えるなんて、光栄です」

 

「同じく、どうもっす」

 

「志願兵は皆して新兵かと思いきや、君らは違う様相だ。 訓練の動きでも無い。 何処かで実戦経験を積んで来たと見るが」

 

「……自身では、あまり」

 

「そんなとこです、ハイ」

 

 

曖昧に答えておいた。

未来から来ましたなんて言ったら、思考転換や侵食を峻烈に疑われて首を刎ねられるかも知れんし。

 

眼光共々鋭い紅蓮。

近接戦を熟すだけある、という……コト?

 

 

「ふぅむ。 同じボディでも脳は違うからな、個体差という奴だろう。 なぁスノーホワイト?」

 

 

疑われてるのか否か。

近くを通ったスノーホワイトが巻き込まれた。

スノーホワイトは整備開発を担当してきたのか、器用だし技術面への理解があるからね。

 

いやしかし、雪だるま式かな?

全部巻き込む勢いでツライさん。

ワイが男だったら、その勢いで綺麗な顔面をス○ムホワイトにしてやん(ry

 

 

「……個体差は否定出来ない。 だが、ここまで顕著な事例はそう無いだろう」

 

「専用のボディを与えられる程適正はなく、けれども能力は高かったのかね」

 

「或いは。 この場では何とも言えないが」

 

 

あれ、評価されるのは気分が悪いな?

頭が悪いと馬鹿にされてる気がする。

 

いやね、生前はワルワルだったと思うよ?

なんなら頭生殖器だった気さえしてきたよ?

 

 

「まぁまぁ皆さん」

 

 

同意見だったのか、蚊帳の外だったラプンツェルが止めに入ってくれた。

性欲は通じ合う。 万国共通は伊達じゃない!

 

 

「あまり辱めるモノじゃありません。 共に苦難を乗り越える仲間なのですから」

 

 

なんだろう、彼女が言うと卑猥に聞こえちゃう。

流石は聖女の皮被り性欲モンスター。

 

 

「すみません。 今度はこちらが謝る番です」

 

「はい、いえ……気にしないで下さい」

 

「同じく……ドロシー様にも挨拶したいのですが。 何方におられますか?」

 

 

ワイは最後にと尋ねた。

ここまで来たら皆に挨拶したいから。

 

元よりそのつもりだったし。

ピナちゃんの為だ。 思い出補正大事。

 

 

「ドロシーは彼方でEDFの皆さんと話してます」

 

「分かりました。 ありがとうございます」

 

「あっ、ちょっとツライ……すみません、貴重な時間、ありがとうございました!」

 

 

頭を下げ、ピナちゃんの手を引いていく。

次は代理リーダーをしているドロシーだ。

 

 

「君、強引だし失礼だよ……そんな次々と」

 

「相手の貴重な時間を、これ以上奪うの?」

 

「それ君が言うかなぁ?」

 

 

ピナちゃんは変な目で言うが、戦場で固まって長話してたら榴弾で纏めて吹き飛んでチーンなんて笑えないからね。

今のゴッデスメンバーは100年後まで生き残るのは知ってるが、ワイらイレギュラーの存在で、世界がどうなるか知らんからね。

 

 

「ああ、いたいた。 おーいドロシー様!」

 

「ちょっと、少しは遠慮と礼儀を……」

 

「次いつ話せるか分からないんだぞ。 死ぬかも知れない。 じゃあ、いつ話すの? 今でしょ!」

 

「ほんっと強引。 でもそんなところも……」

 

「なんか言った?」

 

「何でもないよ」

 

 

やがて後方陣地で純白ドレスとピンク髪が。

話通りEDF隊員、赤ヘル少尉と話している。

 

あんな目立つ派手な格好、遠くからでも雑多に塗れても分かりやすいものの。

やはり赤ヘル以上に戦場向けじゃないと思うのだが……どういう理由なのか。

あとエデン所属の時、覚悟が決まるからと翼を換装する様にもなるが、アレ放熱機能があるくらいで、他の能力が増すとかじゃないらしい。

つまりほぼ見た目だけなのだが……翼の名前がピナなんだよね。 そのまんまなんだけど、つまりはまぁ……ピナちゃん想いだよね。

愛が重い女、ワイは胃もたれする派。 ピナちゃんは満更でもないにしても。

 

ワイがおらび散らし、近付いていくと、流石に気付いたのか此方に笑顔を向けてくれるドロシー様。

まだ天使が微笑む余裕はある様で何より。

 

 

「あら、ピナとツライ。 どうしましたか?」

 

「手伝える事ないかと伺いました」

 

「すみませんドロシー様、ご迷惑でしたか?」

 

 

嘘じゃ無いぞ、頼まれたらやれば良い。

モノに寄るけどもね!

 

 

「そんな事ありません。 ありがとうございます」

 

 

ドロシーは素直に善意を受け取ってくれた。

ありがたや。 話の分かる女は大好きだよ。

 

 

「今、EDFの皆さんと確認していたのですが、ストーム1が間も無く来るそうです。 ですが」

 

「何か問題が?」

 

 

上手くいってたから英雄の存在忘れてたわ。

直接来なくても何とかなりそうだったから。

 

 

「ストーム1は多くの生存者をまとめ上げています。 このままお越しになると、物資が足りない恐れがでてきました」

 

「ああ……」

 

「どうするのですか?」

 

 

しまった、その点を考えてなかった。

通常より多くの生存者がいるのは良い事だと思っていたが、食糧諸々が足りなくなってくるのだ。

 

やべぇよ、食糧庫吹き飛んで無いから余裕だぜ万歳じゃ済まない事態だよ。

が、その辺も生存者の数だけ思考があった。

 

 

「分隊を編成し、物資を集めます」

 

 

3人寄れば文殊の知恵、みたいな。

食っちゃ寝するだけの数だけじゃないのだ。

 

そして働かざる者食うべからず、か。

ワイらは働きますよ。

 

 

「隊員の護衛が必要です。 頼めますか?」

 

「ラジャー。 ドロシー様も?」

 

「皆と相談して、同行するか判断します。 全ての戦力が離れる訳にはいきませんから」

 

「であればピナちゃんをドロシー様の側近に」

 

 

ここでワイ、ピナちゃんを売り込む。

ピナちゃんには驚かれたが、構わず押す。

 

人身売買じゃないよ?

君の為なんだ、ピナちゃん!

 

 

「きっとドロシー様の側で活躍する筈です」

 

 

具体的には5倍の体格差があるラプチャー相手に盾になるとか。

あの時はワイがいたから助けられたが、今回はその他大勢のニケと隊員が生き残っている、きっと大丈夫な筈だ。

 

 

「ピナとツライの事は先の戦闘で信頼していますが……離れる事になっても宜しいのですか?」

 

「ツライ……私は」

 

「良いんだ、ピナちゃん。 別れ話って訳じゃない、一時的に離れるだけさ」

 

「うん。 そうだよね……」

 

 

そうしてピナちゃんは、ドロシー様の側に寄る。

見慣れた、歴史通りの光景が出来た。

 

 

「ツライ」

 

 

ピナちゃんは微笑んだ。

 

 

「付き合ってくれて、ありがとう」

 

 

NTRされた訳じゃないよ?

あと死亡フラグでもない。 敢えて意識する事で取り越し苦労にしてやんよ!




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