ストーム1はよ来い
今回のあらすじ
アークの例の要請
原作は1周年。 新コスや、ロリホワイトが愛られ、めでたいイベントが始まり、指揮官の皆様は歓喜しておられるでしょう(白目)
リリーバイス……百合の邪悪? そういやロリホワイトは百合を持って……
ピナちゃん人形……ドロシーの愛が重い……
対してEDF側にAIマリスがいますが、意味は悪意……
当作を続けられたなら、EDF6風にタイムリープを何度も繰り返して、その中で本編を進めたり、イノセントデイズ……RED ASH等をやりたいですね(未定)
「無事で良かった」
帰ってくるや、ピナちゃんが労ってくれた。
周囲を見ながらワイは尋ねる。
「ストーム1は来た?」
「うん。 あそこ」
指をさされて見やれば、人集り。
おい持ち場どうした。
「大人気だねぇ」
中心にはバイク用みたいなフルフェイスヘルメットを被り、背負う通信ユニットは旧式よりスッキリして、その癖、大きな棒アンテナを伸ばしている男が。
「ストーム1! お会いできて光栄です!」
「握手お願いします!」
「サイン下さい!」
ファン三連星な口撃を早速受けるも、ストーム1は慌てるでも踏み台にするでもなく受け流す。
「落ち着いたらな。 先に連れを休ませてくれ。 その後でゴッデスと会いたいんだが、頼めるか?」
「は、はい! 先導します!」
カリスマがあるのか、瞬く間に人員を掌握し、指示を出す。 それをキャッキャッと嬉々として聞き入れ動き始める周囲のニケの波。
非透明バイザーの向こうに隠れる表情は読めないが、適度にファンサービスしてる辺りは人当たりは悪くない。
「あの目立つ格好、そうか奴が」
「そう、伝説の……」
「脱獄した囚人か」
「やめようね!?」
鮮やかな配色の戦闘服がそれっぽくてつい。
そうボケたらツッコミが入る安心感。
流石だよピナちゃん。 キレッキレやで。
「ストーム1だよ! 先の大戦で人類を勝利に導いた伝説の兵士! 遂に来たんだよ!」
「冗談だよ。 ピナちゃん真面目可愛い♡」
「笑えないよ君……」
いいだろ、ストーム1だぜ?
このくらい許してくれるさ。
ともあれ、歴史は変えられると証明できた。
あとは修正力とやらに勝てるか否か。
「じゃあ、どうする? ついてく? 量産型の分際で出しゃばる場違い厄介ファンごっこする? 時を駆けるニケだもん、改変結果は多く見たいじゃん?」
「言い方に棘があるけど……何を話すのか気になるし、ついてこう」
「おk、ではイク」
提案を受け入れ、さっさとついてくワイら。
その先はゴッデスの陣地だった。
ストーム1とゴッデスの対面、浮き立つ周囲のニケと隊員。 いやだから持ち場……ワイらもですね。ブーメラン乙。
「私たち、歴史的瞬間に立ち会ってる?」
「伝説と伝説の夢のコラボォンッ!」
煩くなってきたが、それだけの事態なのだ。
ピナちゃんも、どこか嬉しそうだし。
ワイはちょっと嫉妬。 おのれ英雄譚……。
一方で英雄サイドは話が進んでいく。
ワイらモブ事情なんて空気でしかない。
「ストーム1だ。 会えて光栄だ」
「ゴッデスの代理リーダー、ドロシーです。 こちらこそEDFの生きる伝説に会えて光栄です」
「……リリーバイス少佐と、レッドフードの件を聞いた。 お悔やみ申し上げる」
「……ストーム隊の皆さんも」
「そうだな……死んでいった者達に報いる為にも、前に進まねばなならない」
互いに対面し、軽く敬礼し合う両者。
リリスと赤頭巾の話は、ワイらが参戦する前で分からないが……。
現存するゴッデスは警戒や補給でいない。
周囲のニケや隊員も見習って欲しいが、通じたのか赤ヘル少尉が無線で皆に命令、持ち場に戻されていく。
でもワイらは残留。 ツッコミが入るも、それに気付くはストーム1。
「ここからは大人の時間だ、お嬢さん」
「あはは……英雄はキザっぽいんスね」
「ツライ、失礼だよ」
いやだって上から目線やん。
実際に相手は上の立場なんだけど。 ああ、はい、所詮ウチらは下々のモブザコですよ。
「構わないさ。 でも話なら後でしてあげよう。 君の為に時間を取ってね」
ヤダ、ナニこのイケメンボイス。
メス堕ちしたら責任取ってよね!
いや……うん、何の権限もないから追い払われるのは仕方ないんだけどさ。
お嬢さん呼びはツライさん、ワイ男やで。
男なのに脳抜かれてニケになったんやって。
100年経ったら身体に精神引っ張られて雌堕ちと思ったけど、未だ精神男のつもりなの。
女扱いされる度に白目剥きそうでツライさん。
「あ、あー……話を側で聞きたいなぁ、なんて。 邪魔はしませんから」
「ふむ……」
ストーム1、意味深に思考し、やがて。
「俺は構わない。 ドロシーは?」
「2人なら問題ありません。 私の友達です」
「えっ!?」
ドロシーがナニかを言った!
新たな衝撃に脳がガツンとグラついたわ。
ドロシッシしないで私情を入れる隙があったのか、という疑問はさておいてだね?
将来的に友達になるつもりだったけど、既にワイらは そういう仲に?
「ピナは快く友だちになってくれたのですが」
「マジっすか、ピナちゃん流石とっもやで」
目論見通りの展開にサンクス。
ピナちゃん、分かってるぅ。 資源回収に離れた甲斐があったというもの。
そんで始まるピナちゃんへの寵愛、比較ッ!
既にピナちゃん基準にしてるのがその証拠!
怖いよドロシー。 100年後もだったけど!
あとね、同じ土台の人と比較されるのもツライさんなんだよ、正直ヤメテ欲しい。
「ドロシー様の前で変な事しないの」
「ワイは変なこと言われた気がするけど?」
そんなピナは寛容なようで厳しい……。
たぶん、ワイの意図は分かってたと思うけど。
「ご迷惑でしたか?」
「い、いえいえ。 ピナちゃん共々宜しくお願いします、ドロシー様!」
「ふふ、ありがとうございます。 これからも宜しくお願いしますね、ツライさん」
「はい喜んで……」
頷くワイ。
将来的にも早い方が良い。 手間が省けたと思えば……何より敵に回したくない。
「では、ストーム1。 情報交換といきましょう」
「頼む」
で、巫山戯るのもそこそこに。
本格的に始まる会話を堂々聞いていこうか。
「先ずここ、アーク臨時監視所ですが。 現在、EDF隊員───名、量産型ニケ30名が詰めており、内───名は負傷により戦闘継続不可能です。 医療品や食糧、武器弾薬と物資は不足しており、アークに支援要請を検討中です」
「こっちは───名。 民間人も含むが、概ね同じ状況だな。 物資は手荷物程度にしかない」
「そうですか……周囲の難民キャンプから使えそうな物資を集めてる最中ですが、それで賄えるとは思えませんね」
「司令部に相談する」
期待はしてなかったが、やはり物資不足。
生存者が多い事での弊害……ッ!
それでも正史よりマシだがね。 原子の炎の津波もなければ、血の海が広がり、屍の山が盛り上がってもない。
しかも司令部とのコネ持ちストーム1もいる。
「助かります」
「期待はするな、向こうは余裕と限らない」
「はい、分かっております」
上げて落とすなぁと思ったが、実は彼なりの優しさじゃね、と考え直した。
現実を見て、理想に全てを委ねない。 助けを求めるけど駄目だった場合に備える風。
自力で修羅場を数多乗り越えた猛者だ。 現実逃避はしないのだろう。 そんな彼に縋りたくなるワイらは現実逃避の弱者なんやなって。
「強く生きないとね、ピナちゃん」
「そうだね」
ワイの心境を察してか否か、答えてくれるピナちゃん。 こういうのも付き合ってくれる真面目な翼ちゃん、ほんと好き♡
その内にストーム1がフルフェイスヘルメットの横に手を当て、話を始めた。
「司令部、聞こえるか────アークから支援を受けたいのだが────分かった、伝える」
話が出来たらしい。
エブラ粒子が濃厚なのに、よく出来るよね。
空軍の件といい、彼の通信機器は強いのか?
「どうでしたか?」
「アークは今、急な移住や決め事の多さで混沌としていて支援は期待出来ない。 肝心の封鎖作業にも問題が起きているという」
「問題?」
ああ、知ってる奴きたわ。
ピナちゃんも知ってますって顔してるもん。
「全て地上付近で起きている」
ほら来た。 ワイらは知っているんだ。
だから言ってやる。 指を3つ立てながら。
「3つの問題。 ですよね?」
その言葉に、全員の視線がワイに集まる。
皆して驚いてる顔だ。 それはピナちゃんもだったが、未来情報に慌てて小突いてきた。
「ちょ、ちょっと!?」
「変えたいなら、ビビってちゃ駄目じゃん?」
「そうだけど、大胆過ぎるよ!?」
このやり取りに反応するは、ストーム1。
落ち着いた口調は流石というか。
「未来を知ってるのか?」
「実はそう「あ、いえ、ツライさんの妄想です!」酷いよピナちゃん」
庇ってくれてるのは有難いけどね?
最悪、ワイを犠牲にして良いから言わせて。
と思ったが、先に言葉を繋ぐはストーム1。
「隠す事はない。 答え合わせといこう」
今度の口調は、どこか嬉しそうで。
言うなれば、子供に言い聞かすような、どこか悪戯っぽさも含ませたもの。
ワイは釣られて口角を上げ、解答する。
「エブラ粒子発生装置、防壁工事場所の近くにいるラプチャー部隊、アークと地上を繋ぐ大型エレベーター。 合ってます?」
「正解だ、お嬢さん」
やったぜ、でもお嬢さん呼びはヤメテ。
「普通なら無線傍受か何かと思うが。 言い回しからして、違うな?」
今度はワイが答えてあげる番。
さて、時間を共有しよう。
「はい。 ワイは未来からやって来たニケです」
「そうか。 やはりな。 俺も経験者だからな」
これにはワイも やはり、である。
251で聞いたタイムリープ系の話、それに出て来た兵士はストーム1で間違いない。
「改めて。 先駆け者に会えて光栄です」
「褒められた者じゃないがね」
これに完全に置いてかれるはドロシーだ。
困惑と共にコイツらヤベェな、みたいな凄い顔になってる。 常識の外、理解出来ぬ話は人間もニケもポカンとするしかない。
けどね、倫理観で言えばドロシーもヤバい方に分類出来ると思うけどね?
「では益々時間が惜しい。 未来の話を聞こうか」
「ラジャー!」
とんとん拍子に進み始める超越した会話。
ピナちゃんも我に帰り、それぞれを見る。
未来に生きるワイとストーム1、会話の相手を奪われ、ポカンと棒立ちするドロシー。
落ち着くのは、もう暫く後になりそうだ。
更新常に未定