変化のある2周目
今回のあらすじ
マリアン
疎いのでミスもあるかもですが
歴史改変点
墜落→到着
昨日卒業した少尉→士官候補生(暫定准尉)
「おいおい、もう始まってるぞ」
「流石、遭遇率100%の地上だな」
VTOL輸送機ノーブルBA-01は、やがて見えてきた硝煙に緊張感を強めた。
廃墟地に設定されたランデブーポイントは現在、分隊04-Fのニケとラプチャー間で銃撃戦になっており、時々榴弾が爆発してラプチャーが吹き飛んでは黒煙が絶えず巻き上がっていた。
こんな戦場のど真ん中にコンテナとニケだけでなく『士官"学校生"のイヌヤマ"准尉"』を放るのは酷というものだ。 そもそもコンピュータのミスなのか、何故学校生で暫定准尉を実戦に向かわせるのか疑問が尽きない。
目視したパイロットとしても、機体が銃火に晒される場所に任務だなんだと低空飛行及びホバリングする無茶はしたくなく、即アークと通信して確認を取り合う。
「こちらBA-01。 指定座標に到達!」
「対空砲火は無くても銃撃戦の真っ只中だ、荷物は手前に降下させるが文句言うなよ!」
『アークよりBA-01了解。 対応願います』
情報部の可愛い声……シフティーは、特に断る理由もなく現場に任せた。 互いにプロだ、緊急時まで ごちゃごちゃ言い合うより臨機応変に対処し合うのが良いとの判断だ。
「という訳だ士官候補生、降下準備頼む」
パイロットが後方の新人指揮官に言った。
残酷で、他人事で、けれど不器用に励ます。
「お上が何考えてアンタを派遣したか知らんが、ここまで来たからには覚悟を決めろ」
「マリアン、指揮官を守ってやれ」
「任せてください」
指揮官の隣にいるニケ……マリアンは、力強く肯定すると、降下に備える。
「手前の広場につけろ!」
「roger!」
「2hundred、1hundred……」
高まる緊張。
指揮官の手を握るマリアン。
「大丈夫です。 私が必ずお守りします」
ドアロックが外れる。
刹那。
「投下高度!」
「コンテナ投下! マリアンも降下しろ!」
「お世話になりました!」
ガコンッ、と機体から車1台が軽く入るコンテナが切り離され、1歩遅れてマリアンに連れられた軍服の青年……新人指揮官が外へ飛び出した。
「ッ!」
マリアンが先に接地し、指揮官を受け止める形で地上に足をつける。 怪我は無さそうだ。
その様子をキャノピー越しに見届けたパイロットは、フラグを立てつつ高度を上げて離脱した。
「ここからが本番だ、死ぬんじゃないぞ!」
「生きて帰れたら1杯奢ってやる!」
「レジスタンスも来る筈だ、頑張れよ!」
言うは易し、ではあるが。
見送りがあるだけ上等な世界だった。
今回も除細動器(AED)は必要ない。
1周目同様、次にやるべきは決まってる。
ニケ……マリアンは機関銃を両手で保持。
「これよりランデブーポイントに移動を開始します。 道中戦闘が予測されます、指揮官、私を指揮して下さい。 できますか?」
「なんとか やってみる」
「ラジャー。 戦闘時は危険ですので絶対に頭を上げないで下さい」
移動を始める指揮官とニケ マリアン。
間も無く硝煙を突き破ると、04-F分隊の方向へ移動するラプチャーの群れが。 無防備な横腹を晒し、此方には気付いていない。 先制攻撃するチャンスだ。
「マリアン!」
指揮官が咄嗟に言い、即座に構えるマリアン。
「戦闘状態に移行。 エンカウンター!」
容赦ないフルオートによる弾幕が、前方の無防備なラプチャーの横腹や背中を貫いていく。 幾つかは怯み、幾つかは破壊された。
相手の反撃を許さぬ内に殲滅し、取り敢えずの初戦果を上げるのだった。
「クリア! マリアン、非戦闘状態に転換します」
「よし、04-F分隊と速やかに合流する」
「ラジャー……ッ」
一瞬蹌踉けるマリアン。 指揮官共々足を見やれば、表面のガッデシアムが僅かに損傷している。
「足を怪我したのか」
「怪我というか、故障でしょうか」
心配した指揮官は懐から包帯を取り出すと、故障箇所となる足に巻いてあげた。
「あの、指揮官。 気持ちは有難いのですが、ニケに包帯しても意味が……いえ、ありがとうございます。 お陰で良くなりました。 さぁ合流地点は目前です、頑張りましょう!」
指揮官は元気になったマリアンに続く。
既に歴史は変わりつつあるのか。
そうでないのか。
判断には、まだ早い。
更新常に未定