シフティー挨拶
今回のあらすじ
変わる日常
(投稿日的に)
ワイはナニをしているんだろうなツライさん
メリークルシミマス(苦
『前方にハイクラスのエネルギー反応を探知! ロード級と推定されます!』
「ッ」
オペレーターのシフティーが警告を出すと、ポイントマンのピナちゃんはショットガンを右手と肩で保持、構えつつも左手を振って後続にハンドサイン。 近くの瓦礫に隠れた。
ワイらは素直に左右に展開、後続の壁となる。
重機関銃のワイは後方でバイポットを開いて瓦礫に据え置き、火点とした。
左手はハンドガードを握らず、銃床に添える。
目視で敵を確認できない内は、視界を確保する為に照準器は覗き込まない。 必要なら偵察に出る。 ブースターを吹かせば周囲を見渡せるし。
皆は陣地を確保、隊長らが無線を始める。
ノイズ混じり、私語を交えつつ。
「こちらもレーダーで確認した」
「気を付けろよ。 単騎とは限らん」
「或いは罠か」
「いつもの事だ」
「コンバットフレームがもうすぐ来るが」
その動きはベテラン勢。
ツライ地上を伊達に生き抜いていない。
そんな姿に感心するアニス達ニケ組。
慣れた動きもだが、ハンドサインとはいえニケの指示に従う人間の図は珍しく映る。
「不思議な感覚ね」
「相変わらず慣れている」
「流石ですね」
それはそうと、とアニス。
「でもロード級相手よ。 人間の兵士と量産型が数人加わっただけじゃ厳しいかも」
「一時退却を提案します」
ここまで来て何を今更感。
その通りだけども。 だから隊長さんらがコンバットフレームを呼んでいるんだろうさ。
それとワイら舐めるな。 量産型だけど、最悪生き延びる自信はあるんやで。 ブースター吹かして戦線離脱よ。 後始末は頼みますね(屑思考
「でも討伐作戦は?」
「諦めるしかないよね!」
マリアンの不安に、アニスはハッキリ言う。
薄情に見えるが、彼女は付け加えた。
「……相手や座標が分かってるんだから、次から気を付ければ良いのよ」
「でも、放置する訳には……」
諦観のアニス。 食い下がるマリアン。
対して指揮官は努めて冷静に振る舞った。
「ロード級、中隊クラスを指揮すると聞くが」
士官学校ではナニを教えてるんだ。
或いは彼の問題かは知らないけど。
『はい! それだけ戦闘力が高めです! シミュレーション上の勝率は高めですが、こちらの被害がかなり……全滅する恐れもあります!』
「……指揮官、諦めますか?」
危険性を伝えられ、マリアンは不安気。
けれど指揮官の視線は真っ直ぐだ。
「討伐作戦を諦めるつもりはない」
そうなるのね。
捜索じゃなく討伐でも続けるとは。 まぁ放置すれば新たな被害者が増えるかも知れないからね。
「でしたら、ご命令下さい。 それで十分です。 私たちは指揮官の命令に従います」
「だったら前進あるのみだ」
「ラジャー」
ラピは反論するでもなく、淡々と了解。
アニスは警告を重ね続ける。
「……指揮官様、死んじゃうかもよ? 私たちは頭さえ温存すれば良いけど、人間の指揮官様は違うわ。 それでも大丈夫?」
「問題ない」
「OK、わかったわ」
指揮官、状況違えど覚悟は出来るのね。
勿論、ワイらは覚悟出来てますよ。
「指揮官、私のうしろにいて下さい。 私が必ずお守りします」
マリアンは毎度献身的やね。
その原動の起源は何だろうね。
「……ロード級接近。 戦闘用意!」
隊長らが構える。
ワイも銃床を肩に当て、前方を注視。
刹那、瓦礫を崩しながら大型のラプチャーが現れた。 ついでに取り巻きも。
「エンカウンター!」
記憶通りに叫び、皆はトリガーを引いた。
激しい弾幕が一瞬で形成され、交差する。
反動と高揚感に潰されないよう努力して、己は淡々とした機械だと状況終了に努める。
命もないのに認め合う。 いや、あるのかな。
戦場では問答無用だけれども。
これが地上の日常だ。
けれど記憶ある者には変わった日常だ。
更新常に未定