脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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前回のあらすじ
ストーム1、黒歴史をインストール

今回のあらすじ
シンデレラのいる研究所へ

前回プロフェッサーと会えませんでしたね…
ピナとストーム1とも再会しなければ
物語も進まねば…
ピナの過去なども妄想しながらも。
第3ニケ研究所でしたね……
ここまで間違えていました。


58. 女神降臨(ゴッデスフォール)

道中、狂喜数騎(ラプチャーの群れ)が姿を見せるも、薔花が刹那に切り捨てた。 つっよーい(白目

流石は紅蓮の姉にして部隊長。

ワイには無理です。

引金(トリガー)に手が触れる前に終わってますし。

 

勿論、紅蓮ら他の者も強い。

瞬発力と機動力は並のニケではない。

斬り付けの瞬間が見えた試しが無い。

気付けば一方的に切り刻まれている。

 

100年後の紅蓮もそうだが。

目で追えない為、比較を許されない。

言えるのは、フェンサーのバックパックを使用しても、あそこまで速く動けないという事だ。

つまりワイには無理な動きである。

敵じゃなくてホンマに良かった。

今後も敵対しないようにしたい。 切実に。

 

けど、この後を思えば、大変助かる。

戦力になるのは間違いないのだから。

ナニが弾除けですか薔花さん。

ワイら純正の量産型より遥かに強いやん。

魔改造されてるとはいえ、剣1本で戦うのは縛りプレイにしか見えなかったがハッキリ強い。

 

今後の活躍をお祈り致しますわ。

具体的にはゴッデスメンバー就職。

今はワイを守ってクレメンス。

 

とか心中グダってると、紅蓮の声に戻された。

 

 

「着いたぞ」

 

「えっ、あ、どもっす……」

 

 

視界を上げりゃエリシオン第3ニケ研究所着。

施設の外観には銃痕1つなく、ヒビも無く。

100年後の面影はあるも、今は立派なモンだ。

エリシオンのロゴが綺麗に輝いているし。

 

 

「おー、無事そうやな」

 

 

とりま襲撃前に到着したと分かり、ワイ安堵。

ワイ、薔花に礼を云う。

 

 

「ここまで ありがとうございました」

 

「どういたしまして。

此処で一緒になるかも知れないけどね」

 

「そうですね。

仕事を共にできる日を楽しみにしております」

 

 

寧ろそうであれ。 ガチ目にお願いする!

この後襲撃イベント入るんやぞ?

 

経験するのは初めてだし、規模は不明。

なので戦力は多い方が良いに決まっとる!

研究所は抵抗も出来ず壊滅したというし。

相当な奴らが奇襲するのだろうか?

 

ワイだけじゃ詰み……ッ!

急ぎプロフェッサー捜索、何とかしないと。

ピナとストーム1は まだ確認出来ないし。

焦り、不安。 けれど紅蓮のいる少しの安心感。

そんな妙な感覚。

刹那、呼応する様に本部から無線が。

 

 

『こちらEDF作戦指令本部。

エリシオン第3ニケ研究所にラプチャーが侵攻しているのが分かった。

最寄りにいる戦闘可能な部隊は防衛に当たれ』

 

「えっナニ? 本部は理解してる系?」

 

 

記憶にない無線。 歴史改変系か?

ありがたい話である。

ストーム1が確実に来るかも分からんし、ピナだけ来ても量産型が1人増えるだけじゃ無理ゲーに変わりないから。

 

 

「正史では碌な抵抗も出来ずラボは壊滅。

EDFの戦闘記録は無かった……歴史が変わってるなら、ストーム1の影響か」

 

 

あり得る話や。

2周目の段階で英雄(ストーム1)の存在は大きかった。

また無線で上に状況を伝えたと見たね。

て事はやはり、脳味噌効果があるんやな!

セシルに伝えねば。 忘れてなければ。

 

けれど汚珍棒事件(黒歴史)は忘れたい。

ストーム1が知ってたら気まずさ倍増や。

体だけ見てる屑じゃない事を願う。

 

 

「早速仕事が出来たみたい」

 

「はい?」

 

 

突如、薔花が抜剣。

それを合図に、皆も腰の(モノ)を抜く。 刹那。

 

 

ドゴンッ!

 

 

爆音。

共に目の前の地面が爆ぜた。

戦場で見慣れた、ラプチャーの砲撃だった。

それが号砲となりて、レーダーに大量投影されるは敵影反応。 真っ赤っか!

それも研究所を囲い込む様にしているし!

なんなん、明らかに攻撃目標扱いじゃん!

偶然通り掛かりましたってモンじゃねぇ!?

 

 

「マジかよ、タイミング良すぎない!?」

 

「くっ、いつの間に囲まれたか」

 

「心配要らないよ。 剣が道を示してくれる」

 

 

紅蓮も狼狽えるも、姉の薔花は冷静。

ワイは胃が痛い。 なんならもげそう。

なんというかさぁ、色々ツライさんだよね。

 

 

「こんな所で死ぬ? 冗談じゃねぇや!」

 

 

展開に荷が重いとツライさんは叫ぶよ!?

勤勉に働く敵には頭が上がらんわ!

 

けれどヤらねばヤられる。

それで通る常日頃。

施設に避難を呼び掛ける余裕も無い。

 

ワイは安全装置(セーフティ)を外し、援護する姿勢を取る。

紅蓮らの武器の特性上、敵の懐に飛び込まねばならんが、相手は大所帯だ。 1度入ったら殲滅するまで斬り続ける。 さもないと群れの津波に押し潰されてしまう。 正に()るか()られるかなのだ。

 

彼女らには いつも通りの事だろう。

が、この戦場に呼んでしまったのはワイや。

何もせん訳にはいかない。

それに紅蓮の援護は初めてじゃない。

200年間の戦闘の中、何度か経験した。

癖は此処に来るまでも把握している。

剣筋は違うが、問題ないと信じて撃つ。

 

 

「後方から援護します!

救援が来るまで時間を稼ぎましょう!」

 

「最悪は撤退する。 命あっての物種*1よ」

 

「いや! 撤退はアカンのです!

ラボに戦局を左右する人物とニケがおる!」

 

「そうなの?

なら命を賭して戦う。 仲間を見捨てられないもの」

 

 

射程圏に入り次第、先頭を叩く。

年季のない純正は引金(トリガー)が重かった。

 

 

「エンカウンターッ!!」

 

 

叫び撃つ。

剣士らが凄まじい脚力で肉薄していく。

アンダーアシストもびっくりな走力やね。

 

それはそうと。

タイムリープでオプションが消えたワイ。

二脚が無くて、手持ちで疲れる。

ハイマウントも無くアイアンサイトやし。

照準し難い。 経験でカバーするけども。

耐え難き事ではない。

足らぬ足らぬは工夫が足らぬと撃ちまくる。

この辺もまた、ツライさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「対空砲を確認!

ニケ研究所の方向から射撃!」

 

 

黒の軍服を着た美女、リリスが警告。

刹那、ドン、ドカンと空に黒煙。

 

 

回避(ブレイク)ッ! 回避(ブレイク)ッ!?」

 

 

叫ぶパイロット。

揺れる飛行艇。 驚愕するゴッデスメンバー。

 

妹となるシンデレラを迎えに行く為、第3ニケ研究所に向かっていたところ、突然の攻撃であった。

 

この状況に赤髪に露出の多い美女が叫ぶ。

侵食を受けながら、郷愁を馳せる狼。

100年後、ラピの師となるレッドフードが。

 

 

「なんでだよ!?

敵はいないんじゃなかったのか!?」

 

「ちぃっ! 先を越されたか!

全員、降下用意! 落下傘(パラシュート)は使わない、2刀装甲兵(フェンサー)のバックパックを使え!」

 

 

指揮官の男は悪態を吐きつつ指揮を執る。

EDF本部から連絡が来た刹那にコレだ。

皆は弾かれるように降下準備。

壁側に並ぶフェンサーの背嚢(ランドセル)を背負う。

パラシュートではなくフェンサー式の背嚢を背負うのは、一気に降下して空中での被弾率を下げ、素早く戦闘行動に移る為だ。

着地の際はブースターを全力噴射、衝撃を和らげる。 その後、デッドウェイトとなる為に背嚢は放棄する。

 

 

「もっと早く分からなかったのですか?」

 

「本部に言え! 今は現状に対処する!」

 

 

ドロシーが皆を代表して苦情を言う。

指揮官は返しつつ指示を飛ばし、己も準備。

 

 

「直ちに降下、敵を殲滅しろ!」

 

「先に行きます!」

 

 

次々に降下するゴッデスメンバー。

リリスを先頭に、まだ幼いスノーホワイトが続く。 追うようにレッドフードとドロシーが降下。 ラプンツェルは指揮官と共に大空に飛び出した。

 

 

「地上で戦闘中の部隊を確認!」

 

「なに? どこの部隊だ!

EDF特選歩兵(レンジャー)部隊か!?」

 

「分かりません! 剣を使用しています!

剣が10名、機銃射手が1名です!」

 

「近接特化部隊? なぜここに?

とにかく援護しろ! 急げ!」

 

 

ゴッデスフルメンバー。

ツライさんとの邂逅待ったなし。

 

正史では、この段階で紅蓮はゴッデスである。

けれど、EDFやツライの存在で色々と歪んだ世界線。

歴史の改変は意図せずとも続く。

それが良い結果なのか、悪いのか。

歴史は何処へ向かっているのか。

それは誰にも分からなかった。

*1
(中尉の影響)




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