脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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前回のあらすじ
ゴッデス、ストーム1・3、シンデレラ登場

今回のあらすじ
プロフェッサー

ピナも合流しないと……
シンデレラの性格等はMOGから予想
でも一気にキャラが増えて大変(自滅
文も基本一行で読み切れるようにしたり
展開を意識しつつ……

高評価、感想等ありがとうございます
とても励みになります


60.英雄の相棒

童話型(フェアリーテールモデル)第2世代、シンデレラ。

正史にて侵食、催眠闇堕ちしたニケ。

人類に多大な被害を齎した狂喜(ラプチャー)傀儡(ヘレティック)

 

けど今は違う。

人類の為、勝利の女神(ゴッデス)として目を覚ます。

 

銀髪ハーフツインテ、片目隠れ分けの美少女。

覗かせる碧い瞳、滑らかな白い肌。

白いレオタードに身を包み、穏やかな表情。

 

空に浮き、周囲には4枚の盾が浮遊。

表面は六角構造(ハニカム)状。

瞳と同じく色は碧く美しいガラス状。

そこからビームがシャワーのように散布。

浴びた大地は忽ち轟音を立て始める。

狂気の津波は雫の炎に阻まれ沈み逝った。

攻撃されても瞬間移動で回避する運動性能。

或いは盾が自立防御。 弾き返す。

 

独擅場。 彼女だけの舞踏会。

王子様は誰なんやろな?

あっ、ストーム1はやらんよ?

仕事に必要な人材盗らんといて♡

 

 

お姫様(シンデレラ)、つえぇ」

 

 

とりま感想を呟いた。

エデンのニケもここまで強くない。

ノアの盾と似て非なる装備。

イサベルのような飛行能力。

敵軍を瞬時に殲滅してみせる武装。

総じて圧倒的な戦闘能力。

それが童話型。 次元の異なる理不尽な存在。

その1人が灰被り姫(シンデレラ)であった。

 

 

『殲滅完了しました。 お役に立てましたか?』

 

 

やがてシンデレラが静かに報告。

周囲は鉄屑の山。

その癖、無差別ではなく味方は避けている。

短期決戦殲滅型。 武装の精度も高かった。

 

 

「状況終了。 よくやった。

緊急起動(スクランブル)での弊害が心配だ、戻ってくれ」

 

『分かりました』

 

 

プロフェッサーの声に素直に従う彼女。

スッとラボの開いた天井へ戻っていく。

そこから入り直すの? いや良いけど。

とりま無政府主義(アナキオール)ではなさそうだ。

 

 

「敵対せず済んで良かったわ」

 

 

落ち着いて、今更に戦慄するワイ。

対して裏腹に余裕な者が寄ってくる。

いつの間にか側にいる英雄がそうである。

 

 

「そうだな。 問題はこれからだが。

……個人的な話も含めてな」

 

 

汚珍棒事件の被害者兼加害者。

思い出せば別の意味で戦慄……悪感ッ!

 

 

「……どうも。 百年振りの若さですな」

 

「……若さ故の過ちは気にするな」

 

「そういうアンタはどうなんだよ!?

ワイは百年の恋も目覚めた気分だよ!?」

 

 

思い出させやがって!?

どの口がほざくんや、ホモ野郎めが!?

詫びの1つ入れんかワレェ!?

 

 

「愛人か?

だとして男女の縺れは他所でやれ」

 

「そない簡単な話ちゃうで!?」

 

 

黒光鎧(ストーム3)が茶々を入れたので矛先が狂う。

黒々剣士(薔花と紅蓮)達も集まり始め、いよいよだ。

せや。 不毛な会話を続ける暇はない。

ラボにいるプロフェッサーに会わねばな。

 

 

「そうね。

男と女、切っても切れない縁。

ややこしくなる悩みは皆にもあると思う。

だからこそ私達みたいに裏方でヤッてね?」

 

「黒炭共は暫し黙っとれ!

さもなくば消炭にすっぞオラァッ!?」

 

 

怒りを再燃させてくんな黒騎士共が!?

あとね男女ちゃうねん、アダムとアダムよ。

でも罪の告白は無理。 黒歴史過ぎて。

 

そんな中、ラボから通信。

欲しかった知恵の林檎。

本題の技研主任(プロフェッサー)だった。

危ない。 怒りで忘却するとこやったわ。

 

 

『こちらプロフェッサー。 間に合ったな』

 

「こちらストーム1。

救援感謝する。 2重の意味でな」

 

『その節は分からないが……。

こちらこそ感謝する。 よく来てくれた。

どれだけホッとしたか分かるか?』

 

「そうだな。

歴史の語り部を失うところだった」

 

『……リング絡みか?』

 

「話が早い」

 

『……長くなりそうだな。

取り敢えず中に入ってくれ。 後で話そう』

 

 

とんとんと話が進む両者。

互いに知り得た仲故か。

ワイみたいに肉体関係じゃなさそうで裏山。

 

 

「行こう。 時間はある。

女神への謁見も纏めて出来そうだ」

 

 

ストーム1が遠くを見た。

釣られたらば、リリス達が手を振ってくる。

とりま会釈して礼を述べておいた。

どうせラボで面と向かうだろうけどな。

いつ砲弾が降って別れるかも分からんから。

 

意図は伝播せずとも、莞爾として頷く女神達。

その裏、化物染みた女達。

変わらない顔ぶれはドロシーくらい。

ラプンツェルは修道服が違うし。

スノホワらしきニケは……何故か幼女姿。

絡んでる赤髪のニケはレッドフードか?

 

 

「勝利の女神ね。 ワイには慣れんな」

 

 

そんなゴッデスフルメン時代。 過去の栄光。

未来のドロシーが拘る光景。 懐かしむ姿。

成り行きとはいえ、立ち会えた。

感情深いというか。 恐れ多いというか。

 

 

「でも女には 成れたでしょ?」

 

「ゴフッ」

 

 

薔花、忘れた頃に唐突な ひと言!

恐らく意味合いは違うが故にタチ悪い!

 

 

「いい加減にしろ……ワイは女やない!」

 

「あら? 英雄相手に頬を染めていたのに?

初めてを捧げたんじゃなかったの?」

 

「それは怒りの紅色や!?

あと、そない記憶あらへんから!

故にワイは認めておらんわッ!?」

 

 

対して反応するは、ストーム3。

舌の根に過熱銃身当てるぞ黒光共めが!?

 

 

「気負うな。 所詮仕事上の渾名だ。

俺も死神やら守護神呼ばわりされてきた。

だが、結局は後付の飾りに過ぎん。

流されるな。 仕事を熟せ。 それが使命だ」

 

「その集中を乱す輩が多いんだけど?

てか、その言葉は他の娘に言うて?」

 

 

言葉虚しく脇を抜けていく1番槍。

薔花たちも続いていった。 なんやねん。

 

……ワイも続かねば。 他に道は見当たらん。

モヤモヤするけど今更に後戻りも出来ん。

妙な秘密と責任がついて回る。

刻は戻れど地球は回る。

自決してもピナが巻き戻り説教しそうや。

自らツライさん。 刻の渦中に呑まれてもうた。

ノアの評価は正しかった。

そう考えると、煽られて仕方ないと辟易した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリシオン第3ニケ研究所へようこそ。

といっても私は客員だがね」

 

 

出迎えたは青服眼鏡ことプロフェッサー。

ワイら戦闘組が通されたは やや広めの空間。

水槽は割れ、床は水浸し、天井には大穴。

学芸員と思わしき人々が右往左往。

騒動の中心にはシンデレラ。

横になり、電極線を体中に付けられている。

時々会釈されるが、即作業に戻られる。

とてもワイらを歓迎している様には見えん。

危機は去ったのに。 冷たくてツライさん。

 

 

「ご覧の通り、我々は助かった。

後始末で忙しいが、内心では感謝している。

代表して礼を言う。 ストーム1、ありがとう」

 

「礼ならツライに言ってくれ。

戦線を維持できたのは彼女のお陰だ」

 

 

彼女言うなや。 ワイは男や。

あまり女々しい扱い続くと思考転換すっぞ。

少なくとも初物を散らした記憶が欠如してる。

思い出したくはないがな!

 

 

「……ども」

 

「ミシリス・インダストリー社製の量産型?

プロダクト12と記憶するが、活躍を?」

 

「いや、まぁ……。

薔花の部隊と共に此処へ来たってだけで」

 

「薔花?」

 

「そちらの剣士達です」

 

 

注目を薔花へ逸らしてやる。

彼女らは素直に頭を垂れた。

まぁ、仕事を貰いに来た傭兵だからね。

その手前、リングの話は避けたのもある。

それに挨拶は大事よな。 じゃ、あと頑張って。

 

 

「初めまして。 近接特化部隊長の薔花(そうか)です」

 

()()()、君達が」

 

 

ギャグかな? いやギャグじゃないか。

プロフェッサー、メガネ越しに真顔だし。

対して薔花は朗らかな笑顔のまま。

妙な圧が見えるのは気の所為としたい。

 

 

「話には聞いていたが、実在していたのか。

此処へは任務で訪れたのか?」

 

「はい。 正確には貰いに来たところです」

 

「訳ありの様だな」

 

「部隊は解散しました。

剣のみの部隊は勝手が悪かったのでしょう。

命は生かしてくれましたが、行く宛が無く。

そんな時、ツライと出逢いまして。

此処に来れば置いてくれるやも、と」

 

「成る程。 概ね理解した」

 

 

またもワイに視線を這わす主任。

なんかヤッちゃいました?

 

 

「……251か?」

 

 

小声で聞かれた。

ああ、やはり。 彼はリング絡みの人物だ。

これは合言葉みたいなモンだろう。

 

 

「そうです」

 

 

だから答えた。 誤魔化す理由もない。

というか、その為に此処へ来たのだから。

 

 

「……ここは人目につく。 場所を移そう。

薔花達は早速見張の仕事を頼む。

所長には言っておく。 必要なら殴って良い」

 

「そこまではしません。

ですが、ありがとうございます」

 

 

とりま仕事を得た様で何より。

客員が勝手に進めてるのには目を瞑っとこ。

 

 

「ゴッデスは……所長と話してるか。

シンデレラに関する話だろう。

緊急起動絡みで再稼働が大分怪しいからな。

ゴッデスへの合流は厳しいかも知れない。

とはいえ、アレがあの時の最善だった。

後悔はない。 それより未来だ」

 

「軌道EV(エレベーター)への投入は最悪間に合わないか。

だが既に違う歴史を歩んでいる。

それでも作戦が成功するかも大分怪しい」

 

「そうか。 本部には伝えたのか?」

 

「一応な。 落ち着いたら再度連絡する」

 

 

ブツブツ小難しい独り言を呟く英雄コンビ。

薔花と紅蓮らは首を傾げている。 ワイもや。

話はついていけん。

ただまぁ、歩みにはついていけるつもり。

 

 

「こっちだ。 来てくれ」

 

 

本番は此処からだ。

未来もピナも心配だが、きっと大丈夫。

上手くいく。 ワイよりしっかりしてるもの。




更新常に未定
展開が進んでない感に悩みつつ……
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