ラボの防衛成功、プロフェッサーと合流
今回のあらすじ
対談、本部、作戦中止
文才が無い中……
即ち、人類の敗北である。
起死回生は失敗。
作戦による被害は甚大。
ストームは壊滅、ゴッデスは2名除隊。
切札を1度に失い、大幅な戦力低下を招く。
陽動や
多くの貴重な人材並びに資源を永遠に喪失。
一方、敵防衛戦力は過剰に強化される。
兵力は従来の400%以上上昇。
これを受け、上層部は逆転不可能と判断。
現存するいかなる手段でも攻略は不可能。
そう敗北を認め、無様にも地底へ遁走。
復讐を誓い、雌伏の時を窺う。
だがしかし。
当世界線ではツライさんの活躍でシンデレラの敵対化を防いだ為、作戦は成功する可能性が示唆された。
リリスとレッドフードの稼働限界も近い。
ならば戦える者が多い内に仕掛けるが吉。
人類最後の反抗作戦。
やるなら今しかない。
協議の果て、司令部が下した決断は───。
命令下達。
全ての部隊は現在遂行中の作戦を中止。
アークに結集、最終防衛線を構築せよ。
それが総意となった。
瞬間、兵士達は敗北を悟る。
今までの努力と犠牲は水泡と消えたのだと。
それでもすべき事は残った。
人類を守る。 市民の盾となる。
死に場所が決まっていく。
行けば死ぬ。 分かりきった事。
だからどうした。 それが仕事だ。
いつか死ぬ。 なら意義ある死を求めよう。
そんな想いは、ゴッデスにも1人。
描いた死と違う事に困惑していたが。
「作戦中止だァ!?」
咆哮を上げる童話型5号機、レッドフード。
死地を奪われた狼の困惑は虚しく響いた。
終演を邪魔され、牙を折られ、尚吼える。
「おいおい、今更なんだよ! ビビったか?」
「レッドフード、落ち着いて下さい」
荒ぶる赤狼を咎めるはスノーホワイト。
百年後と違い純粋無垢、幼い妹分の見た目。
戦闘は不慣れだが、使命を果たそうとする彼女は努めて冷静であろうとした。
周囲も同意し、共に落ち着かせる中、ゴッデス指揮官の男は説明する。
「EDF総司令部の決断だ。
流石に無視は出来んだろう」
「そんなの知るかよ。
今までだって散々無視してきたじゃねえか」
「お前達が勝手に動いただけだろ……。
とにかく、今回こそは俺の言う事を聞け。
珍しく理に適う事を言ってるんだからな」
「……なんだってんだ?」
「さっき所長が説明した通り、合流予定だったシンデレラは緊急メンテで作戦参加に間に合うか怪しくなった。
我々だけで乗込が成功しても、ラプチャークイーンがいるかも分からない。
いたとして倒せるか分からない。
倒せたとして、奴らが止まる保証も無い。
不確定事項が多過ぎる。
歪んだ希望に縋るくらいなら戦力を温存し、アークに強固な防衛ラインを築く、それが上の決断だ」
「分かってる事はねぇのかよ?」
「俺達が勝つ。
ただ戦場が変わった。 それだけだ」
「……なんか納得いかねぇな」
「……レッドフード」
頭を掻いて項垂れる彼女。
侵食を受け、寿命が幾許も無いとするからこそ、この突撃作戦で散りたかったから。
それは褒められた事ではないだろう。
けれど、望んだ終わり方を叶えてやりたい。
或いは もっと生きて欲しい。 共にいたい。
心の何処かで思うからこそ、皆は複雑だ。
「補給と休息後、アーク臨時監視所に移動。
俺達と量産型ニケ約200体、EDFに残された戦力をもってして楽園封鎖まで守り抜く。
その後は待ち兼ねた引退生活だ。
それまでは頼むぞ───では解散」
一方的に話終え、ニケが残される。
妙な静寂感。 聞こえてくるは他所の声。
「……さて、みんな」
リリスが場を明るくしようと立ち上がった。
注目を浴びる中、見回した後に提案。
「英雄が来てるのは知ってるよね?
絶望を覆し続ける最強の男、ストーム1。
先の大戦で人類を勝利に導いた代表者。
ラプチャーとの戦いでも絶賛活躍中の兵士。
さっきもちょっぴり戦っていたけれど……。
噂くらいは聞いた事ない?」
「ええと、はい。 話には何度か聞きました。
強者故、神と対峙したとも語られています」
修道女故、複雑に話すラプンツェル。
反応するは政治家の令嬢、ドロシー。
「脚色され過ぎな気もしますね。
所詮は生身の人間でしょう。
ニケより上だとは思えません。
この目で見た訳でもありませんし」
傲慢な態度で、けれど良くある話をする。
人々の妄想で、勝手に祭り上げてると。
が、勘違いなのは隊員の知るところ。
かの者は必ず生き残る。 敵を殲滅して。
そのヤバさは人間をやめているとさえ。
下手するとニケより怖い存在ですらある。
「こんな機会、滅多に無いと思うの。
目的地も定まった以上、また一緒になるし。
だから、ね? 折角だから挨拶に行かない?」
リリスの提案に顔を見合わす面々。
こんな時こそ、明るい話題が欲しくなる。
だからか、断る者は誰もいなかった。
どうもツライさんです。
プロフェッサーと合流しました、ハイ。
で、事情を話して任務完了! とはならず。
次に始まるは暗い話ばかり。
この眼鏡、眉間に皺寄せおってからに。
「───だから再現には反対したんだ。
火星文明はリングで滅んだものだからな。
地球まで同じ轍を踏む訳にはいかなかった。
だが……知らない所で開発されたらしい。
結果として、今君が此処にいる。
未来から来た君達が、な」
どうもリング開発は関わっていない模様。
251に搬入されていたのも偶然か。
だとして惨状は変えねばならぬ。
謎あれど、ワイらは生きたいんで。
「嘆きたいのは皆同じモンで。
その改変は悪い事なんか?」
「君は知らないだけだ。
もっと悲惨な状況というものを。
似た目的で行動した種族の末路というのを」
こんな調子で困る。 嘆いても変わらんて。
ストーム1が帰ってきて、やっと前進だ。
「そう悲観的になるな、希望は必要だ。
……先程、事態は転機を迎えた」
「何か変わったか?」
「軌道EV突入作戦は中止。
アーク防衛に専念する」
ファッと驚き歴史が壊れた。
旦那による権力は凄まじいね。
「上は賭けを避けたな。 合理的な判断だ。
戦争は終わる気配を見せないが……」
「前より断然良い。
歴史をなぞれば
上空はシンデレラ、地上は20万の狂喜。
撤退出来たのは俺とゴッデス、一部だけだ」
「既視感がある。 時間旅行者の弊害だ」
「それはワイもなんよなぁ」
殆ど覚えてないんやけどね。
ありゃ痛手やったかと。 命からがら逃げた。
ワイは股間の記憶から逃げたいが。
「だが確かに、かつての絶望程じゃない。
上は時間戦術に賭けたのだろう。
危険だが私と君がいる。 希望は残る。
いや、後1人いるのだったな」
「ピナというP23型の
「
そうなんよ。
ラボで会えないとなると、防衛線だろう。
初めて出会ったのも あの辺だし。
「此処で会える筈でしたが。
真面目故に原隊を抜けるのに手間取ったかと。
けれど
歴史的にも そうでしたから」
「分かった。 そこは記憶通りを願う。
……いつもの場所で会おう。 死ぬなよ」
いつもの場所に理解を示すはストーム1。
そっちもな相棒、と言葉を交わし拳を合わす。
男の友情って奴やな。 裏山。
意味は直ぐには分からんかったが。
「失礼します」
いざ出発というところに、女の声が。
振り向けば、遠目に見た黒服の美女が。
白銀ショートヘア。 瞳はキラキラしている。
完璧で究極の偶像かな?
強ち間違いではないスペックやろうけど。
「アナタはゴッデスの?」
「ええ。 ゴッデスのリーダー、リリーバイス。
挨拶と お礼を言いに来たの。
……妹を助けてくれて、ありがとう」
いや、助けてくれたのはソッチやで。
そういう前に旦那が前に出て握手を交わす。
「こちらこそ感謝する。 女神の噂は本当だな」
「英雄に言われるなんて光栄ね」
「そんな俺を救った君達こそ英雄だ」
なんやろう、モヤモヤする。
美女と英雄。 そりゃお似合いやけどさ。
ワイという存在、完全に空気でツライさん。
それを察してか、主任が言葉を挟んだ。
「……表に見張がいたと思うのだが。
10人の近接特化ニケに会わなかったのか?」
「剣を持った子たち?
天井や床に刺しちゃった。 ごめんね」
笑顔で答える
ワイら、唖然。
廊下に出たら刺さっていた。 文字通りに。
「……近接特化やぞ? 素手1人に秒かよ」
足をぶらーんとする紅蓮。
ツクシになっている薔花。
他の娘らも似たり寄ったり。
壁尻になってる娘もいるが。
皆して白目を剥いて気絶中。
改めて思う。 彼女はバケモンやと。
「大丈夫、壊れない様に手加減したから。
それに秒ってほどじゃない。
出来たらウチに迎え入れたいなって」
スカウトも兼ねてボコったの?
それにしても酷いが。 此処に至るまでも。
ストーム1らも無礼に苦言を混ぜつつ対応。
「それは本人らに言ってくれ。
一方的に殴られて納得するかは分からんが」
「凄いスペックだ。 並のニケには困難だな。
人類最強のニケと言われるだけはある」
「ああ。 人間時代、最年少パイロットの経緯を持つのも伊達ではない。
兵科柄、空にも知り合いはいるが……。
ところで君の原隊では そう教えられたとは驚きだ」
「スカウトは暴力だとも教えられた様だな」
「それは……ごめんなさい」
この日、リリスは珍しく怒られて謝罪したと、ゴッデスの指揮官は語ったという……。
更新常に未定
色々不安定な中……
リリスは最年少パイロットらしいですが、たぶん空軍戦闘機の話でしょうか。 とりま そういう事に……