知らぬが脳保全、NTRモドキ
今回のあらすじ
おや? ツライさんの様子が……
どこまでいけるか否か……
レッドフードとストーム1のアレコレ。
彼からすれば、黒歴史に上書きして塗り潰したかったし、ツライも1夜の過ちを無かった事にしたがってるし、貧相で色気も胸も小さいP23型より童話型の専用豊満ボディの方が抱き心地も良く気持ち良いのは悲しい事実だ。
彼女的には、自我を失う前に英雄の おち◯ちんを咥える栄誉を受けたし、死を目前にして刺激された生殖本能を満たせたし、ツライから略奪愛、横恋慕してしまった罪悪感、その秘密を抱える優越感、己が亡き後で事実をツライが知ったらと思うと……本能がゾクゾクして不謹慎ながら心地良かった。
欲をいえば子を残したかったさえある。
妊娠機能があるなら、忘れ形見にウルフドッグを孕んでそうなものだが、幸か不幸か、ニケには新たな命を宿す力は無い。
仮に授かっても、産む前に己は死ぬだろう。
それを寂しく思うレッドフードだが、代わりに100年後、弟子のラピが活躍する事となる。
「じゃあな英雄さん。 中々良かったぜ」
らしくないが、アレもコレも侵食のせいだ。
そうラプチャーのせいにして、彼女は眠る彼の頬にキスして離れ往く。
子種で重くなった下半身を摩りながら、軍用バイク フリージャーで故郷を目指し旅立った。
果たして発症する前に、眠りに就く前に目的地に辿り着けるのか。 正史通りになるのか、それとも……。
それすら、誰にも分からない話だった。
「……行ったか。
黒歴史で勃つモノ勃たずに良かった……」
後に少し窶れた彼は仕事へと戻る。
彼を見た隊員やニケからは、過酷な戦場を渡り歩いてきたのだろう、流石英雄、面構えが違うと当たらずとも遠からずな感想を抱き、同時に我々も頑張らねばと決意を新たにするのであった。
ストーム1は決戦目前故に冷ややかな目を向けられたくなく、そのままスルー。
一部の女性……ピナらは雌狼とヤッたムワムワした臭いに察し、所詮はオスだと少し軽蔑、蔑み、羨むも、知らぬが仏と愛想笑い。
何よりツライに気の毒だと触れないようにした。
そうして人々の気遣いと勘違いにより、ツライの精神は維持され、NTR脳破壊は回避、延命措置と相なったのである。
とりま時は流れ、アークガーディアン終了。
工事完了まで残り2ヶ月。
over zoneの時間軸に駒は進む。
前と比較して どう改変されたのか。
未来は どうなるのか。
それは誰にも分からない。
どうもグラビス1のツライさんです!
最終防衛線でコイツに搭乗して戦闘中!
遊撃班の一部として戦ってますよ!
塹壕やトーチカのある陣地から離れて戦闘。
遮蔽物に逃げ隠れ出来ない恐怖とも戦います。
前同様、後方から機銃撃つ方が気楽やった!
アーク封鎖まで残り2ヶ月なのもデジャヴ!
「もっと早く動けやポンコツがッ!?」
砲弾飛び交う中、ワイは文句たらたら。
装甲に砲弾が当たり、殴られた様に機体が揺れ、コックピットでバチバチ火花が散るし、いつ装甲が抜けるとも知れない恐怖と格闘するとか、チキンレースかな?
でも仕方ないじゃん、反応速度遅いんだよ!
操縦桿倒してコンマ数秒で動くんだもん!
ワイの体も脳からの指令に遅れる感がある。
日常じゃ違和感ないけど、戦闘で感じる。
シュエンじゃないが、こりゃマジ鉄屑!
ア◯ロも こんな気分やったんかいな?
「アクチュエータ各部がトロい!
歩行、旋回、ロックオン、全部トロい!
姿勢制御も釣りがきて振り回される!
装甲、火力はニケに劣らぬだけの鈍チン!
メインシステムが旧いままの弊害か!?」
ブースターや脚部スラスターを吹かしまくり、姿勢制御や遅い動きを己で補完。
旋回の遅さをスラスターで無理やり機体を捻る事で照準を追いつかせて射撃する。
武装がニクス型のモノに換装されているだけマシと考えるべきやろうけども。
こんなんばっかやで。
確かに、随伴歩兵らの援護がいないとコンバットフレームはやられるわなこりゃ。
今はピナが僚機がいて助かっているも。
「ハードウェアのアップデートキボンヌ!」
「エレクトリックショックに頼みなよ」
隣のグラビス2ことピナが短く言った。
真面目ピナは、淡々と両腕のリボルバーカノンを唸らせ、両肩のミサイルポッドからも白煙の尾を何十発と発射。
ラプチャーの脇腹に重いボディブローを叩き込み、爆炎の海に沈めとる。
忠実な戦い方で結構、でも言うべきはある。
「エレクトリックショック?
ウチらミシリス社の電気系統の整備や修理、開発担当の部隊やったかな。
メンバーはエレグとトロニーやっけ?」
「うん。 内気だけど良い子だったと思う」
「そうそう。 多くのソフトウェアや電気製品、インフラ技術に関わり、アークのエネルギー事情を支えるコンバータの開発もしとったかな。
でもツテないし!
てか100年後の話してどないするねん!」
「ノリツッコミかな?」
「ツッコミといえばエレグって子、あらゆるデバイスにBOOMとかいうレトロゲームを勝手にインストールして布教してくんやん!
巨乳だし! メカクレにヘソ出しでエロだし!
娯楽に飢えるベース生まれのチビらには人気やったけど、あの推し事の熱意には引く時がありますわ」
「でも重要な画面まではやらないから。
メインシステムまで犯す事はないよ。
あっ、君は自ら犯されてたね……」
ゴフッ……カヒュー……カヒュー……ッ!
主眼レンズが赤くなる……だと!?
いやまだや。 たかがレンズをやられただけや!
「精神攻撃は基本……!
せやけどフレンドリーファイヤ反対!」
反目するように、操縦桿のトリガーを引く。
両腕のリボルバーカノンが唸り、大口径弾が横殴りの雨となりラプチャーを叩く。
ニケ以上の火力を出され、もれなく相手は爆散、鉄屑の山と相成った。
それでもまだ多数の蠢く影。 撃ち続ける。
「その気になればエグい話も出来るよ?
でも前に雌堕ちを教えた時、君は激しく動揺したからね。 その顔みたら、ね」
「なんや。 デスピナにも慈悲あったんか」
「もっと虐めたくなっちゃうな♪」
「大口径徹甲弾、コックピットにゼロ距離で直撃させてやろうかオラァ!?」
これ以上、雌堕ち事実は知りとうない!
今度こそ思考転換、おち◯ぽケースや!?
『随分楽しそうだが、そこまでだ』
コックピットに旦那の声が響き、前進止める。
『予定通り空爆を開始、巻き込まれるなよ』
刹那、空をを震わす轟音。
空に機首を上げれば、やってくる陰が2つ。
エイの様な大型機体、重爆フォボスだ。
『こちらスワロウ2。
吹っ飛ばすぞ、離れていろ!』
それらが一瞬で上空を過ぎ去ると、次には地上が大きく爆ぜた。 横1列に大きな爆炎が上がり、それはニクスのミサイルの火力なんて比じゃない威力を敵味方に見せつける。
『どうだ? 少しは楽になったか?
地上部隊、あとは頼んだぞ』
空爆万歳や。
貴重な航空支援を効果的に喰らわす為、陣地とワイら遊撃班の十字砲火でラプチャーの身動きを封じ、そこに砲兵や爆撃機が雨霰と榴弾を叩き込んで一網打尽にする戦法。
目論見通り成功、敵は鉄屑の山。
ラプチャーが良くも悪くも単純で助かった。
「さすがストーム1、見事な誘導や」
本人は無線誘導の都合、後方の何処か。
他3つのストームは別方面を担当中。
兵科も違い、忙しく話す機会がないけど、挨拶出来たらするべきやろかね。
今は目の前に集中しとかんとな。
「そうだね。 愛しの旦那様万歳だね?」
ガハッ。 コックピットが赤く染まる……ッ!
意識が……ッ! 遠のく……ッ!
ワイの大事なナニかが削れてく感覚……ッ!
「そのネタはやめろッ! 2度と言うなや!」
「満更でもない癖に」
「こんの貧乳デスピナめが!」
「それは君もだよ」
「ふふん、見とれよ。
バストアップで差をつけたるわ!」
「……ああ、やっぱ雌堕ち進行してる」
「なんか言うた?」
「何でもないよー?
ただ胸なんて気にして、揉まれたいのかな?」
「貧乳はステータスだって反論かいな?
せやけど大は小を兼ねるんやで」
「……思考転換、いや矛盾って怖いなぁ。
自我失っていく過程は見ていて面白いけど」
「なんのこっちゃ」
デスピナが黒く言う中、戦闘継続の事数刻。
ラプチャーの大部分を破壊、散見する残党は陣地から飛んでいく砲弾で始末されていく。
今回も無事、陣地を守り抜けそうや。
『ツライ、ピナ! 援護感謝する!
グラビスの操作にも慣れてきた様だな』
戦闘が落ち着いてくると、旦那から通信。
褒められるのは素直にウレシイ……ウレシイ……。
なんだろう、心が温かくなるっす。
「そりゃ指導が良かったから……。
ピナもそうよね?」
「? 急にどうしたの。
でもそうだね。 ストーム1のお陰です」
「2人とも、ありがとう」
礼を言うのはこっちやのに。
律儀な旦那様やん、ますます素敵になりますね。
ニケにモテるのも仕方ないわな。
正妻として妬いちゃいますよ。
「ふへへ……」
「うっわー、二重人格かな?」
ピナは何を言ってるん?
私は いつも通りじゃけぇ。
「発症が早まってる。
もしかして、ループの度に早まる?
そのうち、完全に雌堕ちしそうだなぁ」
「……ピナ、助けてくれ。
その仮説が本当なら、ますます繰り返すものではない」
「ストーム1、自分で蒔いた種ですよ。
責任持って英雄を全うして下さい」
「親友が変わり果てるのは良いのか!?
時間旅行の先がコレで良いのか!?」
「いつも通りです。
寧ろ真面目になって本人が幸せなら、それで良いではありませんか」
「俺の意志はどうなる!?
俺も1人の人間で男だぞ!?」
「同衾した1人の女が慕っているのですよ。
ここは男を見せて幸せにしてやるのです」
「また向こうが覚醒すれば悲劇を繰り返す!」
「人類全体から見たら些細ですから平気です。
ツラかったら泣いても良いんです。 だって、その方が面白いので」
「無慈悲……ッ!」
何やら忙殺されてますね。
そこは私が、私達が支えていかねば。
さて。 落ち着くまでの残り2ヶ月。
より関係を深めるのは、その後で……。
雄と雌、心が2つある〜
更新未定
フリージャー
EDF軍用二輪バイク
簡易な装甲と武装を備えている
フルスロットルでの移動速度は相当だが、不整地の戦場ほど横転の危険がある為、扱うには技量が必要
前期モデルはブルーカラーだが、後期はブラックで高級感が増した
コンバットフレーム グラビス
先の大戦より前、紛争で活躍した機体
武装は後継機ニクスBと似通っている
重装甲と大火力をコンセプトに設計、多くの戦果を上げたが、歩行システムが旧式故の被害も大きく、後に最新の歩行システムを採用したニクスに座を譲っている
が、そのコンセプトは先の大戦における怪物戦において有効であった為、使用され続ける事となった
コンバットフレーム ニクスB型
先の大戦初期、普及量産型として活躍
両腕にリボルバーカノン(見た目は多砲身の機関砲)を装備、両肩にミサイルポッドを備えるが、機体によってはポッドがなく、カラーリングが異なったり、ショルダーシールドが大型である等、見た目や武装に種類がある
汎用性が高く、かつてEDFの所有するコンバットフレームの9割はコレであった