(雌堕ちが)もう始まってる!
今回のあらすじ
ラプチャーへの疑問
原作要素忘れず進めねば……進めねば……
マンネリ感が否めない中……
前ループの報告を元に、司令部はアーク建設の妨げとなる3つの障害排除を早々に命令。
地上の残存戦力も前回より多い事で、任務は難なく進行、竣工も予定通りと相成っていく。
防衛線の維持にも力を入れた。
早々に各戦線を引き上げさせ、アークに集めたのだ、ラプチャーも正史より追ってくるのは想像に難しくない。
出し惜しみをする暇なく、戦力の温存をする場合ではない。 アークの治安維持の為にと持ち込まれたビークルは地上に回され、武器弾薬等の物資も進んで送り込まれた。
最もアークも混乱の中でカツカツで、地上部隊全員を満足させる物量は用意出来なかったが。
苦しい戦いなのは上も下も承知している。
けれど、頑張る他ない。
そしてアークの捨て駒になって貰う。
人類の、未来の礎となる。
決定事項は、変わらない。
けれどツライ的には変わってる。
N6……核の劫火が地上を焼く事なく。
プロフェッサーは生き残り、アークにいる。
ストームは健在、戦力と士気は高い。
ツライとピナの功績だ。
けれど代償としてか、人格が不安定に。
雌堕ちの前兆を見せてツライさん。
この歴史は変わった結果なのか、違うのか。
この世界を生きる者の多くは分からない。
果たして未来は……。
『こちらプロフェッサー。 聞こえているな?』
戦闘中だろうと、繋がり次第CALLしてくるのは大戦中と同じか。
思いついたら即行動派なのだろうか。
だとして、時と場を弁えて欲しいのだが。
そう思いつつ、ストーム1は応答。
爆風や破片が掠る中、努めて冷静に発声する。
「どうした。 ラプチャーの考察か?」
『そうだ』
例により、前と内容も似通っている様だ。
ストーム1はまたか、と思いつつ戦闘続行。
前方でストーム隊がラプチャーの波濤を食い止めている間にスモークを投擲、砲撃要請を行う。
『ラプチャーはプライマーがしていたように、宇宙人の兵器だとする見方がある。
侵攻当初、奴等が真っ先に潰したのは、大気圏外の迎撃を可能にする施設や兵器群だ。
赤道付近に散見する各地のシャトル発射場、ミサイル基地、リニアキャノンを1度の発射も許さず破壊した』
「地球の外から降下するなら、障害となる対空設備は破壊する……やはり、奴等は宇宙人か。
地球は随分と人気者だな」
話している間にも榴弾が着弾し始める。
特別編成された迫撃砲集中運用術により、通常より多い砲弾が、広い範囲に着弾。
前方に展開していたラプチャーの群れが瞬く間に吹き飛んでいく。
鋭い破片が飛翔してくるので、ローリング回避しつつも、会話はその激しさを知らない。
『だが妙なんだ。
それらの場所を宇宙から観測する事が出来たとして、それならなぜ、もっとも目立つ軌道エレベーターを破壊しない?』
「……ラプチャークイーンの拠点は、エレベーターに繋がる宇宙ステーションだ。
宇宙でラプチャーを作り、地上に送り込む為の輸送に使っているんじゃないか?」
『人の為に"蜘蛛の糸"かバベルの塔を壊さず、残さないといけない程か?
一気に世界中に展開したのを考えると、生産や降下を1柱に依存しているとは考え難い。
それに、あれほどの技術力を有しておきながら核兵器の様な大量破壊兵器を反射こそしても自ら率先して使用せず、わざわざ人類が建造した宇宙ステーションを占拠する理由は?
その前に人類は気付かなかったのか?
監視されている筈の重要施設の占拠が、こうもあっさりと……上は何かを隠している?
いや、そうだとしても───。
地下に極秘建造されている筈のアークの位置を把握して侵攻している節も気になる。
人の動きをトレースする事で大凡の位置を掴んだと見ていたが……やはりどうも、何かが引っ掛かる。
プライマーは絶滅戦争を仕掛けたが、ラプチャーの目的まで同じなのか……?
まさか奴等も時間戦術を?』
ストーム1は聞き流しながらも、潜水母艦から発射されてきたライオニックミサイル群を誘導、地平線を撫でるようにレーザーを動かせば、忽ちラプチャーは火の海に飲み込まれる。
「EDFは良いが、政府には言っていないな?」
『勿論だ。 私も命が惜しい』
「なら良い。 アーク封鎖まで宜しく頼む」
いまだ蠢くラプチャーの影を睨むと、極秘建造されたミサイル基地、バレンランドに要請。
すると超大型ミサイル、テンペストが飛来。
轟音を立て、群れの中心へ吸い込まれていく。
『当然だな。
ツライとピナ、君の脳スキャンで判明した情報を頼りに、出来る限りの改修を進めているよ。
この時間軸で出来る事は少ないが、マイナーチェンジくらいはしていくつもりだ。
ニケの改修案も提出済。 ツライたちの元いた100年後の世界に、どれくらいの影響を与えられるか分からないが……リングが消えれば我々人類は お終いだ』
「今更タイムパラドックスを恐れて何になる。
奴等に1発くれてやる。 そうだろ?」
刹那。
更なる轟音と共に巨大な火球が生成され、大地、いや空ごと敵を毟り取る。
『こちらバレンランド。
我々は人類の勝利を確信している!』
基地司令官の無線が閉じ、遂に静寂が訪れた。
『……そうだな。
君がいる。 希望がある。 そう信じたい』
「それで良い。
我々の後は若い奴らに任せよう」
『ツライとピナ、ニケたちにか』
遠く、コンバットフレームと随伴する量産型ニケたちを見て頷いた。
機械的な動きをするロボットに対し、足元で滑らかに動くニケたち。
同じ機械とは思えない技術格差。
或いは時代錯誤。 旧式と新式の歩み。
ストームの現実離れした伝説は御伽話となり、神話となり、幻となる日が遠からず来るだろう。
「俺がいなくても、強い娘たちがいる。
何とでもなる筈さ」
『そうしてきた君が言うと重みが違うな。
だが……改めて、最後まで頼むぞ』
「お互い様だな」
レーダーに敵影なし。
ストーム1は無線を切り替えて伝達。
「ツライ、ピナ! 今日も良くやった!
ゴッデスの次にエースだぞ!」
『いや〜、アナタあってこそ……』
『ストーム1の指導の賜物です。
引き続き、宜しくお願いします』
ピナからは真面目に明るい返答が来るも、ツライからは無線越しにモジモジとした雰囲気が感じ取れる。
それにナニかを思ってか、主任が割り込む。
『相棒、その、ツライの件は気の毒だと、心底お悔やみ申し上げる……』
「………………なんの話だ?」
『技術発展は恐ろしい。
脳スキャンで隠し事は難しくなったからな』
「忘れろ……ッ!!」
大戦でも滅多に見せなかった、迫真の顔と、息詰まった声を無線に荒げる。
彼の受難は死しても尚、続きそうだ……。
更新未定