進む兵器改修
今回のあらすじ
改変に向けて情報収集
メインストーリーにも関わりたいですね……
ラピの過去等、不明な点は多いですが
足踏みせず、展開を急ぎたいところ
軌道EVの事は、今のところメインで語られていないと思いますが
イベントの後付感の所為なのか、敢えて伏せられているのか……
今後の展開次第では当作は矛盾(既に多いかも)が発生します。 ご了承下さい(殴
お久しぶりです、ツライです。
前と違って地下の前哨基地暮らしに変更。
ベースより快適になりやしたよ。 感謝です。
履行した司令部には驚きですねぇ。
つい本部の罠やと疑ってしまいましたよ。
ああいえ、善意は素直に認めんとですね。
それはそうと、現状に満足すんのはアカン。
目標は地上奪還やってのを忘れるなかれ。
それには調査と駆除が欠かせない。
けんど、今の戦力では太刀打ちできん。
正史では起死回生を狙って、軌道EVへの攻撃や、アークによる奪還作戦が行われていたが、何も失敗に終わっとる。
その為、この世界線では戦力温存の為に失敗した全作戦を中止、次周に備えた戦闘データ収集に努めておる。
「せやからって、普通牙城に行くか?」
ワイは文句垂れた。
今、先行ニケ部隊の1人として軌道EVへ向かっとる事に関して。
「全盛期のゴッデスが無理やったんやぞ?
量産型のワイらなんて鎧袖一触よ?
武器装備が多少強くなったとはいえ!」
ブツブツ言うてたら、ピナが注意してきた。
真面目やな。 よく精神持つと思うの。
「偵察が任務だよ。
可能な限り近付いて、軌道EVの周辺状況を調べるんだ。 戦闘は主任務じゃない」
「そやけど。 アソコ、めっちゃ危険やん!
いきなり魔王城攻めるもんやぞ?
他の場所を調べる方が良いんやない?
こう、オーブやらメダル集め的な手順で。
少なくとも身の丈に合った行為をしたい。
ワイらは勇者御一行様やないんやぞ」
「逆に聞くけど。 他の場所ってどこ?」
「へ? えーと……北方とか?
噂に聞くクリスタル地帯とか?」
「そっちは別働隊に任せてるでしょ。
もっと言えば、パイオニアの皆様が地上を調査し続けてるよ。
けれど成果が上がっていない。
ここまでの、他の世界線でも。
やっぱり鍵は……あの塔なんだと思う」
ピナが指差す先。
青空に引かれた1本の白線が天を抜いている。
「軌道エレベーター。
未だ不自然に伸び続けている糸。
あの先にクイーンが、戦争の答えがある」
あの先、ねぇ。
宇宙ステーションに何があるんやろ。
ここからやと蜘蛛の糸みたいに細っこい。
ありゃ希望か絶望、どっちなんか。
登った先は、果たして地獄か天国か。
人によって意見は別れるやろけど。
ワイには、分からない。
「そうやとええな。
けど、謁見はまだ無理や。
気になるご尊顔は拝めそうにない。
ま生きてりゃ、その内にTVで見るかもな」
「面白い冗談だね」
「そない顔向けんなや、ピナちゃん。
ワイなりの励ましなのは分かるやろに」
生きてりゃ良い事はあるさって事よ。
いやまぁ、ニケは人として終わっとるか?
ワイなんか男なのにニケにされたし。
記憶にござらんトコで花を散らしたし。
あ……なんやろ、涙出てきてツライさん。
「ちょっ、泣くほど!?
言い過ぎたよ……ごめんねツライ」
「いや、私事やから。 ピナは悪くない。
ワイこそすまんかった。 任務に戻ろうか」
「……そうだね」
そうして歩き続ける事数刻。
瓦礫の山、大戦の戦場痕を映していたら。
突如と大地が揺れ、盛り上がる黒鉄の山。
本能が警笛を鳴らし、ブワッと熱くなる体。
「くそっ! 待ち伏せかいな!?」
地面の下からラプチャーの大群。
不快な機械音と共に、コアの赤色を光らせる。
麓より大分手前でコレである!
瓦礫が爆ぜ、砂煙が雲海となり漂ってく。
その先で閃光が瞬き、熱線が頬を掠める。
エブラ粒子でレーダーがフルに使えんのと、その辺の乱雑に散らばる瓦礫や廃墟、地下にいた事で上手く投影されなかったようや。
遠隔による浄化シーケンスも限度があるか。
下手打てば偵察隊の位置がバレる恐れもあって出来んが、こういう時は損をする。
とりま現実に対処する!
「なんやねん! 趣味悪いでホンマ!」
ワイら先行したニケ部隊は急ぎ瓦礫裏に退避。
皆してフェンサーのバックパックの恩恵を受けているお陰で、スラスターによる素早い行動が可能やった。
その甲斐あって、先制されておきながら1名の落伍なく反撃できそう。
まぁしかし!
ラプチャーはよぉ群れとるもんや!
ここのは、その辺の小隊とはちゃう数やな!
女王様の御膝元やからか、しっかりアプデされとる様やし!
ざけんな、丁寧な仕事しおってからに!
見慣れたモデル的に、親衛隊で無いと願うが!
「次周の良い肥やしやなぁって!」
文句垂れつつ、馴染みの重機関銃を据える。
物陰の裏で二脚展開、瓦礫の上に置く。
まんまブラインドファイヤ風にトリガーを引いてフルオート牽制しつつ、姿勢を整えると、やっとハイマント、そのサイト越しの射撃を開始。
敵が密集しとるから、適当やっても当たる。
とりま脚を撃ち抜き、ラプチャーを崩した。
「ピナちゃん! ワイの仕事はコレや!
後はいつも通りにトドメよろ!」
「任せて」
ピナがスラッグショットZ7を構えて撃った。
散弾ではなく、1発のデカいスラッグ弾が放物線状に飛翔すると、ラプチャーの装甲を貫通、大穴が開く。
次には爆発四散。 いよいよ機能を停止した。
「わぉ。 改修したってのはホンマかもな!」
流石はエイリアン軍とドンパチしていた組織。
最初、支給された時は不安やったが。
いくら改修しました言われても、元は生身の兵士……レンジャーの武器。
ニケ専用の方が強いんじゃ、と思ったが、人間のも捨て難いやんけ!
とりま前のスローターE Zより強いかも?
やはり散弾でなぁ! って……コト!?
「けど数が多い! 陣取ってるみたいだ!
まるで通すつもりが無いみたい!」
ピナに指差され、見やった。
確かに、壁を作る様に横一列状や。
それで弾幕を張り、前進してこない。
「というか、そのつもりやろ……ッ!」
知性がない様に見せて、この違和感ある動き。
何者かに動かされとる?
加えて、増援のつもりなんか軌道EVの方から飛行型が飛んできとるんやけど。
「もしや最前の防衛線か?」
「その位置かもね。
今の偵察隊だけで突破するのは無理だよ」
こちとら対空戦は多少想定しとったが。
ワイはとりま、仲間に頼んどく。
「エブラが少ないからロックオンは可能や。
エメロード持っとる奴は、あのハエ共撃ってビビらせとって!」
仲間のニケが頷くと、鉄の箱を構える。
瞬間、前方からミサイルが飛び出て、一瞬遅れて点火、飛行型へと白線引いて飛んでいく。
が、しかし。
「避けやがった!?」
回避運動を取られ、ミサイルは明後日の方へ。
図体も態度もデケェ癖してよぉ!
「こんにゃろ、ラプチャーの癖に生意気な!
ピナ、片目瞑ってよぉ狙って叩き落とせ!」
「ええっ!?」
生真面目ピナちゃん、ワイの感情に流れるがままスラッグ弾を空にブッ放す。
が、当たった様子がない。 外れたらしい。
散弾じゃなきゃなぁ!?
いや、腕もあるが、状況と相手が悪い。
「当たらないって!」
「そんな時、もう片目も瞑れば良いんやで」
「諦めろってコト!?」
ワイらが場違いなコントするも、対する飛行型、なんかヤッちゃいました? なノリで悪びれなく、余裕綽々に撃ってきた。
いや、逆にナニヤッてんねん! のツッコミか。
ただ上からのツッコミってのはツライさん!
不意打ちなら当てられるか?
いや、今はそんな事考えとる暇も無い。
逃げるが勝ちやろ、これは。
「撤退や撤退!
ここの情報が得られただけでも十分や!
量産型にしては上等やと思ってもろて!」
「賛成。 シンガリ、お願いね?」
「ひどくね!? さすがデスピナやで!」
ピナと懲りもせず軽口を叩き合う。
しつつも、とにかく逃げるんだよぉ!
背中から弾丸が追いかけてくる音を聞きつつ、皆してブースター/スラスターを噴射しまくって全力離脱。
行きは騒音による発見を避ける為、使用しなかったが、今となっては使うとこ。
コレがあるか無いかで生存率は変わる。
「素直に逃してくれへんか……ッ!」
振り返る。
飛行型のみ、追撃してくる。
地上の瓦礫や廃墟を良くも悪くも縫うように移動するワイらと違い、掩蔽物の無い空を自由自在に飛ぶからな。
速度も落とさず済むし、障害物も気にしない。
そんで地上は丸見え。 イヤラシイやっちゃ。
せやけどな、所詮は機械。
妨害する手立てはある。
「エブラグレネードを放って散開!
ベース251で落ち合おう!」
「分かった!」
ワイらはバックパックから1つの缶ジュースのような手榴弾を取り出し、適当に投擲。
暫くしてスモークが一気にエリア一帯に立ちこめる。
すると飛行型は動きを停止、目の様な赤色灯を瞬きする様に激しく点滅を繰り返すばかりとなる。
その間にワイらはスタコラスラスター。
奴らが再起動する頃には、もう近くにいない。
エブラグレネード。 使えて良かったわ。
あと自爆せず良かった。
分かりやすくスモークを焚きつつ、エブラ粒子を散布するグレネードで、可視光による視認を阻害すると共にレーダーや無線を一時的にパァにする。
が、濃度が定まっていないらしく、爆心地に近過ぎると、下手すりゃニケも身動き取れなくなる可能性があった。
ワイらはブースター等で高速移動しながらやったから使えると判断出来たが、普通の戦闘での使用は危険度が高いかと。
特に今の結果からして濃度が強過ぎる。
逃げる目的に使うならまだしもな。
「とりまデータは増えたんや。
あとはプロフェッサーの仕事でええよな?」
これらも情報として持ち帰る。
こうした地味なモノも、良い改変に繋がる。
そう信じて、今は行動するばかりやった。
更新未定