脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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前回のあらすじ
変化、感じるんでしたね?

今回のあらすじ
変化を観測しつつ随伴

相変わらず安定せず
人が同じ場所に多くいると、台詞回しとか難しく感じてしまいますね……


76.不穏''

100年後の世界をラピとアニスに遠回しに聞いてみると、そこそこ変化しているのが分かった。

EDFによる技術進捗、時代の先取りによって地上部隊は食うや食わずのレジスタンスではなく、細々ながら補給を受けた正規軍の扱いを受けていたのだ。

 

アーク2階部の前哨基地を本拠地としつつ各地のベースに分遣隊を駐屯させて、資源採掘部隊の護衛や、付近で作戦行動中の部隊の援護を行う。

質も向上していて、飢えない程度に食事も摂れているし、武器弾薬とした他の消耗品も受領している。

 

アーク部隊なんかは先程ヘリによる援護があったように、末端の部隊であれ、必要ならドンパチも辞さない構えだった。

燃料や弾薬の都合、ヘリの方は撤退してしまったが、迎えのヘリが交代で来るらしく、必要なら再び援護してくれそうだ。

 

同行する生身の指揮官も、生存率を上げる為とニケの行軍に合わせられるよう、EDFのレンジャー装備を身に纏い、護身用にとPA-11SLSアサルトライフルを携行するようになっている。

 

逆になんで他の世界線でしなかったのかと今更感というか、ツッコミはあるが。

EDFの小銃であっても、ラプチャーに対する効果が薄いから携行するだけ無駄、という理論は分かるが、生身の人間である指揮官がノーヘルでボディアーマーもなしの軽装で戦場をフラフラするのはツライさんである。

 

機動力確保、コスト削減。

ものはいいようだが、大口径火器や光学兵器の直撃を防ぐのは無理でも、爆発片に対する防御策はあった方が良い。

 

とりま、この世界線ではヘルメットも防弾着もレンジャーが現行で使用する最新版を装備しているので良いとする。

 

ただ装備が時々の補給品を除いて貧弱なのは、補給路が安定しないのが原因らしい。

物資運搬はロボットがしているが、ラプチャーを避けて動く都合、険しいルートを通り、その過程で荷物が破損したり紛失したりと、完全な状態で届くのが稀という。

 

MG60という強力なハンドグレネードを隊員が使っていたが、アレも運良く届いたに過ぎない。

無くなれば、また初期装備に近いオンボロ兵器で凌ぐばかりとなる。

 

道理で、一部が豪華なのに標準装備がオンボロ小銃でチグハグな訳だ。

 

 

「それでもラプチャーを倒してきたって言うから驚きよね?

100年もの歳月を、代替わりしながらね」

 

 

アニスは歩きながら話をシメた。

新しい指揮官とニケが合流した手前、知識をひけらかしたかったらしい。

 

なんか100年前も似た展開を見た気がするが、デジャヴかな?

歳月が経ちすぎて、いつどこのループでの話なのか上手く思い出せないが。

 

そんなワイの思いはさておき、同意するラピ。

会話は自然と続いていく。

 

 

「そうね。 物資も満足に受領できず、それも人間の兵士が中心でありながら戦い続ける精神力は素直に凄いと思うわ」

 

「ここにいる指揮官と志を同じくして、ニケと戦列を共にして戦われているのです……ラピ、といいましたね。 前の指揮官は?」

 

「戦闘中に負傷。 量産型ニケと共に撤退した」

 

「……守れなかったのですね」

 

 

厳しい意見を持っとるマリアン。

指揮官に従順なのは結構やが、融通が効かなそうで面倒やなぁ……そんでも助けるんですがね、死なれちゃ気分が悪い。

 

で、コレに反応するはムチムチなアニス。

ズボラでいて、言いたい事は言うヤツや。

 

 

「いいえ、私たちは指揮官様を守る。

何があっても、この命に変えてもね。

だからこそ、下がって貰ったのよ」

 

 

言外に邪魔だと言ってるもんやでソレ。

その指揮官がどんな奴だったのか知らんが。

 

アーク士官学校の質は前よりマシになっとる筈やけどな、でなきゃ正史同様に自殺行為をして死んどるやろ。

 

少なくともソイツには次がある。

また頑張ってもろて。 慢性的な人手不足やろし。

 

 

「でも、怪我をさせた事には───」

 

「マリアン、良いんだ」

 

 

指揮官が止める。

そうそう、こういう不和を慰めるのも指揮官の役目やろうて。

 

 

「現場を見てないが、アニスとラピは最善の判断をしたと思っている。 指揮官を守ったことには違いない」

 

「……はい、その通りですね」

 

「そういうコト。 分かってもらえたかしら?

新しい指揮官様のことも変わらず守るわ。

振る舞い次第じゃ、怪我じゃ済まないけど」

 

「アニス」

 

 

ラピがアニスを咎めるも、マリアンはジト目になってアニスを見やる。

 

いやコレはアニスが悪いよ。

余計な事言わなきゃチャンチャンやったわ。

 

 

「任務に集中してくれ」

 

 

纏めるは251の隊長。

ここまで沈黙やったけど、共に行動する以上、纏めねばと思った様子。

 

その辺は指揮官にして貰いたいが、雰囲気的に初めての実戦、部隊指揮やろからな。

 

 

「マリアン、ブラックスミスの討伐が任務で合っているな?」

 

「はい。 地上部隊により最後に確認されたのが、この先です。 そのエリアを中心に捜索、可能なら破壊します」

 

「了解。 では、このまま前進し───」

 

「進路上に敵影確認!

ロード級を中心とした中隊クラスです!」

 

 

ラピがアサルトライフルを構え、前に出る。

アニスとマリアン、ワイらも考えるより先に手足が動き、左右に展開、瓦礫裏に身を潜めて警戒を強める。

 

歴史の修正力がどこまで働いているかは確認不足やが、たぶんロード級やろうて。

 

 

「指揮官、一時撤退を推奨します」

 

「でもブラックスミスは?」

 

「駆除チームがいるわ、任せましょ」

 

 

マリアンの不安に、アニスは即答。

いや駆除チームっておま、ワイらやコンバットフレームみたいな地上部隊やろ、人任せかい。

 

 

「さっき皆で言ってたでしょ。

地上部隊は100年もの間、ラプチャー相手に戦ってきたタフガイよ。

今更に1体や2体に手も足も出ず、やられる人たちじゃないわ」

 

「でも危険な事に変わりありません。

人手は多い方が良いと思います」

 

「指揮官、ご命令を。

私たちは指揮官の命令に従います」

 

 

身の安全を優先するアニス、食い下がるマリアン、指示を仰ぐラピ。

意見が割れる中、指揮官の決定は……。

 

 

「作戦続行。

任務の障害を排除し、ブラックスミスを討伐する。 分隊、戦闘配置!」

 

 

迷いなく言い切った。

ワイらニケや下々にとっちゃ、ハッキリ言ってくれた方がありがたい事もある。

 

 

「ラジャー」

 

「わかったわ!」

 

 

ラピとアニスは反論もなく、命令に動くのみ。

なんとなく、思い出してきたな。

 

 

「指揮官、私のうしろにいて下さい。

私が必ずお守りします」

 

 

マリアンは相変わらず献身的やね。

愛ってやつかな、悪い男に騙されんようにな、ワイみたいに遊ばれちまうから。

 

 

「駆除チームも来る。 問題ない」

 

 

隊長もダメ押し的に明るく言う。

さて、この世界線では何が出るかな?

 

 

「……ロード級接近。 戦闘用意!」

 

 

皆が構える。

ワイもバイポットを展開、機関銃を瓦礫に据えて、ストックに肩を当てハイマウントサイトを覗く。

 

腰痛も記憶より無い、標準器の高さや、ワイ自身に使用されてるパーツが良くなっているんやろうな。

なんて思っていたら、ソイツらはやってきた。

 

 

「エンカウンター!」

 

 

ワイは叫び、皆はトリガーを引いた。

激しい弾幕が一瞬で形成され、交差する。

 

徹甲榴弾がラプチャーや周囲の廃墟、瓦礫に食い込んでは弾けて砕け、負けじと撃ち返してくるラプチャーの銃撃が掠めていく。

 

ここまでは歴史通りだ。

 

 

 

 

 

今のところは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい指揮官に同伴、地上へと降り立ちました。

 

要請のあった分隊、ラピとアニスとも無事合流を果たし、駆けつけた地上部隊とも合流。

高まった戦力をもってして任務遂行の障害となるラプチャーを倒し、ブラックスミス討伐を目的に動きます。

 

でもなんだろう、少し調子が……。

 

いいえ。 皆が頑張っているんです。

ここで弱音を吐いてはいけません。

 

私は気持ちを強くし、同じ機関銃者手のツライさんと共に分隊支援を続けます。

 

火力を集中すれば、それだけ皆さんを早くブラックスミスの元へ連れてイけるのですカら。

 




おや? マリアンの様子が……。
なぜそうなったのか、シナリオは一応あったり。
100年前、コードNが中止。 動かせる残存戦力を早々にアークに集中した影響で放棄された基地があるのですが……トーカティブにナニカサレタヨクダ……なイメージをしています。
更新常に未定
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