脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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いつまでもチュートリアル状態でグダる中
続けられる自信がなくなってきました……

歴史改変点
ニケ回収率0.2%→0.4%
全滅率24.35%→14.35%
(レジスタンスがいる影響)
(これら数値はテキトー感)


7.それが日常

 

 

『前方にハイクラスのエネルギー反応を探知! ロード級と推定されます!』

 

「ッ」

 

 

オペレーターのシフティーが警告を出すと、ポイントマンのピナちゃんはショットガンを右手と肩で保持、構えつつも左手を振って後続にハンドサイン。 近くの瓦礫に隠れた。

ワイらは素直に左右に展開、後続の壁となる。

 

重機関銃のワイは後方でバイポットを開いて瓦礫に据え置き、火点とした。

左手はハンドガードを握らず、銃床に添える。

目視で敵を確認できない内は、視界を確保する為に照準器は覗き込まない。 腰を屈めるとツライさんな時あるし。 重機関銃だけどハイマウント欲しい。

 

ワイもお爺ちゃんやなって。 体は機械なんだけど。 あいや整備不良といった方が良いか。

 

皆は陣地を確保、隊長らが無線を始める。

ノイズ混じり、私語を交えつつ。

 

 

「こちらもレーダーで確認した」

 

「気を付けろよ。 大抵は取り巻きもいるもんだ」

 

「或いは罠か」

 

「いつもの事だ」

 

「コンバットフレームを呼んでおく」

 

 

その動きはベテラン勢。

伊達や酔狂で地上を生きていないのである。

 

そんな姿に感心するアニス達。

慣れた動きもだが、ハンドサインとはいえニケの指示に従う人間の図は、アークでは見られない光景だ。

 

 

「アークも見習った方が良いわね」

 

「今回の人たちは慣れている」

 

「流石ですね」

 

 

それはそうと、とアニス。

 

 

「でもロード級相手よ。 人間の兵士と量産型が数人加わっただけじゃ厳しいかも」

 

「一時退却を提案します」

 

 

言ってくれるじゃん。

その通りだけども。 だから隊長さんらがコンバットフレームを呼んでみたのだろうさ。

それとピナちゃん舐めるな。 ピナちゃんも量産型だけど、5倍以上の差があろう相手に単騎で勝てる実力はあるんやで。

 

 

「でも行方不明になったニケは?」

 

「見捨てるしかないよね!」

 

 

マリアンの不安に、アニスはハッキリ言う。

薄情に見えるが、彼女は付け加えた。

 

 

「……地上で行方不明なったニケの回収率は0.4%よ。 捜索作戦なんて、ただの見せかけ。 あなたも知ってると思うけど」

 

「でも、見捨てる訳には……」

 

 

現実を教えるアニス。 食い下がるマリアン。

レジスタンスなら、EDFなら仲間を見捨てない。 困ったコトに。

でもココには指揮官がいる。 最終的な決定は彼が下す。 てな訳で見やるも、本人は首を傾げている。 大丈夫なのか。

 

 

「"ロード級は そんなに危険なのか?"」

 

 

士官学校ではナニを教えてるんだ。

或いは彼の問題かは知らないけど。

 

 

『危険です! 中隊クラスを指揮するだけあって、戦闘力が高めです! シミュレーション上の勝率は高めですが、こちらの被害がかなり……14.35%の確率で全滅するかも知れません!』

 

「……指揮官、諦めますか?」

 

 

中隊クラス。 歩兵200人分かな?

時代によるけど。

そう危険性を重ねられ、マリアンは不安気。

けれど指揮官は汲んでか、視線は真っ直ぐだ。

 

 

「"捜索作戦を諦めるつもりはない"」

 

 

ようゆうた。 それでこそ男や。

これでいざ戦闘でビビリ倒したら泣けますよ。

 

 

「でしたら、ご命令下さい。 それで十分です。 私たちは指揮官の命令に従います」

 

「"だったら前進あるのみだ"」

 

「ラジャー」

 

 

ラピは反論するでもなく、淡々と了解。

アニスは警告を重ね続ける。

 

 

「……指揮官様、死んじゃうかもよ? 私たちは頭さえ温存すれば良いけど、人間の指揮官様は違うわ。 それでも大丈夫?」

 

 

ニケは体が機械、脳が生身だからね。

脳さえ無事なら何とか。

体を修理、交換して戦場復帰だ。

 

最悪、記憶さえあれば復活する。

その場合、同一人物と見做せるか人によるが。

 

 

「"問題ない"」

 

「OK、わかったわ」

 

 

指揮官、覚悟決まってますね。

ならワイらも覚悟しなければ。

 

 

「指揮官、私のうしろにいて下さい。 私が必ずお守りします」

 

 

マリアンは献身的やね。

ニケは指揮官に尽くすものとしても、彼女の場合は事務的ではない気がする。

 

 

「……ロード級接近。 戦闘用意!」

 

 

隊長らが構える。

ワイも腰を低く、銃床を肩に当て照準器を覗く。

 

瓦礫を崩しながら、大型のラプチャーが現れた。

ついでに取り巻きも。

 

 

「エンカウンター!」

 

 

ワイは叫び、皆はトリガーを引いた。

激しい弾幕が一瞬で形成され、交差する。

いつしか憎しみもなく、淡々とした機械として動作するばかりとなった。

命もないのに殺し合う。 いや、あるのかな。

戦場では問答無用だ。

慣れたものだ。

 

これがニケの、地上の日常だ。

日常に、なってしまったのだ。




短めに。 安定しませんね……
更新常に未定
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