マリアン侵食
今回のあらすじ
過去に戻って報告
巻きで進みたくもあり、けれどマンネリ感が否めずツライさん
「そうか、そんな事が」
ストームの時代に戻って報告すると、プロフェッサーは相槌を打った。 彼は複数の
その脇には
科学者のお偉いさんには過ぎたお守りだと、ツライは内心毒突いた。 だがツライは知らない。 彼も
それも敵の
それも1度や2度ではない。 言ったところで信じてくれなさそうではあるが。
「はい。 マリアンは正史同様に侵食。 原因は分かりません」
ピナが答えると、ツライも文句言っとらんで仕事せにゃアカンと付け加える。
「
アークからの待遇も改善しとる。
なのに侵食や。 意味が分からん」
状況は正史よりマシなのに。
それこそ前ループよりだ。 なのに、今回は侵食を受けた。 前回は平気であった。 その差を調べねばならない。
「物事には原因があって結果がある。
前のループの時は助かったんだったな?」
「はい。 状況は今回より悪かったですが」
「……侵食はラプチャー由来のものだ。
受けるとしたら、基本は地上でしかない。
だが、マリアンは
「おうさ。 そうとしか考えられんよ」
ツライとピナも、そこは共通意見。
途中の戦闘で侵食を受けるような状況は無かった。 ツライはマリアンの隣にいたから、よりそう言える。
奴らがニケに侵食を植え付ける時は、触手でブスリと刺す行為を行う。 そんなものは、あの場で誰も見ていないし喰らっていない。
プロフェッサーはツライとピナの報告を聞く事でしか状況分析が出来ないが、その上で脳を回転させ、自論を組み立てていく。
「未来のアークが、どこまで扱えるようになったのかは分からない。 だが人類の害となるものを好き好んでニケに仕込む意図はなんだ?」
「さてね。 愉快犯の仕業やない?
ツライは適当に言ったが、有り得る線かと思い、ピナは否定しない。
アウターリムの住民は、アーク市民を恨んでいる者が少なくない。 単純に犯罪を犯して市民権を剥奪された者もいるが、中には騙されて追放された者もいる。 生まれが
そうした人達からすれば、公共サービスを受けられて、明日も知れた安全圏で暮らせるアーク市民は羨ましく、妬ましくて、許せない存在に映るのだ。
その延長線上に生まれてしまったのが、エンターヘブンのようなテロ組織であり、クロウのような破滅思想者たちである。
「理性的な判断を持たないテロ組織か?
ならより一層、扱える代物でもあるまい。
武装した裏通りの不良程度に扱えるなら、EDFや企業が とっくに奴らのコードを解読してワクチンの1つや2つ、出来ていそうなものだからな」
「分からんよ?
あらゆる可能性を否定してはならんて」
「全てを疑えばキリがない。
最も可能性のある選択肢から取るだけだ」
ツライの小言に、特に感情なく返す。
先の大戦でもそうだった。 神出鬼没な
今回は予断を許されている。 敵に悟られないよう注意する必要性は同じだが、追い詰められた状況ではない。 何も知らない人類全体で見れば、そうは思えないのだが。
「……私から見ると、マリアンはラプチャーへの生贄のように見える」
「そんな!」
反応を示すは以外なことにピナだった。
繰り返される戦いで精神を摩耗してもなお、人の心を持ち続けた弊害である。
「それこそ、まともな判断には……!」
「考えられる理由はある。
ラプチャーはアークの所在を知っている。 攻撃して滅ぼすのは容易い。 それをして欲しくなくば……と、交渉を持ちかけられた。
マリアンが出撃したのはニケを部品にするブラックスミス絡みだ。 彼女を
「なら、アークの上層部は何か知っていると言うのですか!?」
「飽くまで可能性だ」
「飛躍し過ぎや」
おろおろするピナを庇うようにツライは言うも、プロフェッサーは淡々と返す。
「あらゆる可能性を否定しないんだろ?」
「けっ! 揚げ足とりおってからに」
「事実はどんな憶測や嘘にも耐えられるものだ。 それを確かめるのは君達の役割でもある」
舌打ちしてせめての抵抗とするツライ。
だが侵食の現実を見てしまった以上、その原因を知りたくはある。 どうにか出来る代物なのかは別にして。
「……なら、次はどうするのがエエんや?」
「
「はぁ?」
理解出来ず失礼な言動を繰り返すツライ。
そのうち どこぞのウサギみたいに奇声しかあげなくなりそうである。
「えと……ラピとアニスの分隊ですか」
「そうだ。 彼女達の要請でマリアンは地上に出る事になった。 無関係とは言えないし、今後調査する上でも、アークの部隊にいる方が都合が良い」
「かも知れんけど、連中は寄せ集めやで。
ラピは手慣れた動きやが。 何処かで見た事ある隊服やし」
「どちらにせよ、地上で燻るより良い。
ならアークを調べる方が良い。 それともツライ、また同じ事をして100年無駄にする気か?」
「わかった、わかった。
言うてみただけや。 ピナの前でそんな責めんどいて欲しいわホンマに」
「いや、ツライも悪いと思う」
ピナからも責められ、ツライさんな表情になるも毎度のことである。
「総司令部には連絡しておく。 100年後に予約しとく分には、枠が埋まっている事はあるまい」
その背を見て、ツライは大きな溜息を1つ。
ピナも動揺は残るも、仕事はやらねばならない。
「はぁ、元の時代に……あっそうや」
唐突にツライは思い出す。
この時代でも見たいモノがあったなと。
「
「アークにいる
……
釘を刺すが、聞いちゃいない。
腰の炎で燃やし尽くし、その場の全員ヌッ殺しゾーンの
「ピナ、元の時代に戻る前に あの女のハウスで
負のオーラを纏って、ツライはアウターリム経由に
その禍々しい背中を見て、2人はドン引く。
「
「私の感知するところじゃない。
……相棒なら、どんな絶望でも平気だろう」
さりげなく責任を放棄するプロフェッサー。
ツライに責任どうこうと偉そうに説教しておきながら、男女絡みからは目を逸らすという。
ピナとしては、面白半分に付き合ってきた罪悪感もあって、仕方なく同行する事にした。
「気持ちよく仕事するにゃ、その辺をスッキリさせとかんとな?
ワイのメス堕ち爆弾の解除にもなるし」
「どうかな。 ストーム1、頑張って……」
地味にピナも責任を丸投げしつつ、
更新常に未定
【気紛れ設定】
アウターリムはEDFの介入で多少改善している。
ドバン副司令官がアウターリムの基地全体責任者。 本人は嫌がっているが、日々裏通りの悪ガキ共に鉄槌を下しつつも、面倒は見るので親父として慕われている(EDFの影響