動く部隊、現れるモダニア
今回のあらすじ
モダニア戦
前書き
クラウン王国万歳! 王様万歳!
忠を尽くし雪辱晴らすチャイムもん……
新コス クラウン。 君も童話級かい?
戦犯キロ。 万能タロス。 無傷の胸。
大人びたモダニア(マリアン)頑張って……
噛ませ感のあるインディビリア。
本編の配達員、採掘隊も憎みきれない……
そしてクリスタル地帯とピルグリムの謎。
眠姫。 パーティはとっくに終わったんだ!
優遇?されている夜苺アイドルコス。
コスのホワイトナイト、カッコいい……
ツノホワ? カブトムシ? 知らんな(逃避
……謎が増えて解決の兆しがまだ見えぬ原作。
サ終までに伏線回収するのか否か……
タイムリープ要素も忘れずにしたい中。
巻きで進みたく。 ここらの大凡正史の流れを報告する必要もあるでしょう。
とはいえ、ニケ世界の伏線、風呂敷が広がる中、それらの回収率は如何程か。 原作側の更新はまだあるかもですが、己のモチベ含めて今後が不安。 いっそEDF要素で自己解釈、補完も考えてしまったり。 その際、世界観崩壊、矛盾が発生してしまいますが……既にシンデレラの存在がそうですね……。
EDFは仲間を見捨てない。
困ったことにな!
EDF6 荒廃世界線 くだんの日 中尉より
【
女神の誕生より太古の昔。
法の庇護も神の加護も無い、怪物と人間が創る神話時代。
遥か刻の彼方。 天より降臨した黄金船。 かの者で始まり、かの者で終わる。 己の思慮の浅薄さのまま神を気取り、崇められ、畏怖され、その代償を人の子へ擦った。
摩擦は天罰の如く大地の息吹を捻るに至り、残滓の血肉が泥犂の底へと沈んでも尚、塵芥も赦さぬ傲慢な憤慨が、奔流となりて地の底を浚う。
世は希望を失い、絶望のまま斃れた。 感情の濁流に流れ、理不尽のまま溺死した。
この不条理に抗った かの英雄。
くだんの日を機にして足掻き、刻は渦巻いた。 その度に苛烈は極め、戦火に何十億、何百億と儚く脆く燃えて逝く。 劫火が地も空も灼き、海原は穢され霧に沈むは悉く。
阿鼻叫喚。 酸鼻を極める渦中で尚、英雄は折れない。 友の心身が蝕まれ、折れ尽き満身創痍の瞬間さえ、膝折れぬ戦士で象徴であり続けた。
大地に擾乱あれ。 狂気の怪物が跋扈し、恐怖の邪神が闊歩する。 喚き続ける猛威の風よ、何れ永劫に黙らせる。
そう抗う事を繰り返す内、英雄は人を辞めた。
雨風を超越する大嵐と身を変えた。
不条の理を嵐は破壊した。 刻を超え、仇成す全てを葬った。 幾度となく際限なく。 奴等がそうしたように。 鬱憤を晴らす様に。
遂に嵐の勢いは人を導き、負の円環を壊し、龍を討ち、神をも滅し、かの者らの文明を終わらせた。
嵐は終わった。 滅びの運命を攫い往った。
英雄は崇められ、民は讃えた。
弔いの祈りと共に、ようやっと、英雄は災厄から解放されたのだ。
その筈だった。
刻は流れ。 古傷も記憶も薄れた頃。
間も無く新劇が開幕。
狂喜が女神を喰らう、狂乱の刻だ。
少女が命を捧げ、女神となり果て消える。
民は崇高だと狂喜し、人の弱さは助長する。
地上は荒廃し、残酷虚偽で飽和した俗世は膨張し、耳触りの良い言葉のみ継いで自慰にふけていく。
誰もが正しく、間違っている。
否定もなく肯定もない零へ向かう。
陽も当たらぬ地底にて、政治的、倫理的正しさを盾に生まれ逝く。
事実は無く、あるのは解釈のみ。
歪んだ戦乱。 滅亡の運命。
人が殻の中で閉じ籠り、腐敗して朽ちる中。
今再び、刻を軸に嵐が吹き荒れる……。
(略:ストーム頑張れ♡頑張れ♡【他力本願】)
モダニア。
○魔忍を彷彿させるピッチリ黒スーツ。 アニスの次くらいにデカい胸が揺れ動き、頭に見覚えある包帯を巻くヘレティック。
言動はダークサイド人と言わんばかりに此方を見下してきおる。 敬語なんやけど、言葉で馬鹿にしてくる慇懃無礼な態度。 人によっては性的興奮を覚えるそうやが、ストーム1ことゼロは気にもしない。 機械化したからかな?
せやけどワイはアンタとちゃう。
竿無し仲間となろうがワイは認めん。
ブチ犯された黒歴史を。 男の尊厳を踏みにじられて生きてきた苦しみを。 ニケとコンバットフレームでは構造がまるでちゃうとしても、ニケという偽りの女体でン百年生きてきた悦びと嘆きを……!
旦那は
せやけどワイの場合、マイジョイスティックセンサーは思念体、勃起した時の幻肢痛と快感が脳に残り続け、訴えてくる。 下腹部コンコンノックしてな……!
分からせろオラ。 犯した経験無い童貞君やけど処女散らしたんやろオラと煽りおる!
百合でもホモでも無い、せやからと両刀使いでもない、精神的雑種がよぉと!
せやけど、精神的に救いがない!
どっちつかずになる理由もあるんや!
表面上は女とレズックスする事になれば、百合の間に挟まるなどという人類8つ目の大罪で私刑となり、男とは精神的BLでツライさんとなりあ^〜気が狂う!
けど今世の鞘穴はお得にも2つあるやないか、収めるモン納めてけやと。 男じゃ経験出来へん快楽を貪ってけと。 人生楽しんだもん勝ちやで、悪ぅ話やなかと? と悪魔が囁くのも事実。
よもやジェンダー問題に苦しむとは……!
けど一線を越えたら、ピナにごめん、もうそっちには戻らへんENDまっしぐら。 それはアカンて。
常識的に考えてみろ。 長年共にしてきた男が突然うんまい棒をアヘ顔ダブルピースでチュッ◯チャッ◯スみたいにレロレロしゃぶって媚声を上げたら怖いやろ?
ワイやったら
なんかデスピナスマイルがチラチラ脳裏を過ぎるが気のせいや。 真の黒幕、悪魔にも見えるが絶対気の所為や。
表面上、救いがあればええ。 所詮、ワイはツライさんじゃけぇ……!
せやけどバグり続けるNIMPH君は止まらん。
飽和攻撃で堕ちるのを底で待ってやがる!
頭の中でオスとメスが、人の脳みそでキャッチボールして遊んでやがる!
もっと欲しがれ。 もっと欲張れって、どこぞのオートマタみたいな野郎も言っていた。
産みたいし産ませたい
ワイは悪くない。 全部ミシリスが悪い。 せやから変態に技術を与えるなとあれほど。
ただ他に負けたニケが、生命の危機下で本能と股間が爆上がりの隊員にナニされてラブドール化した肉塊が白濁プールにサムズアップで沈もうとも、ワイじゃなきゃ構いやせん。 本人も悦んでるなら尚更や。
非道? 外道? 下衆? その言葉は ち◯こ奪った既にご臨終であろう白衣の天使(実験着)に言え。
どっちつかずの精神、これもうワカンねぇな?
閑話休題。 鬱憤で思考が混乱したが。
相手の正体。 声があっ察し、や。
真実はどんな嘘にも耐え得るというが……。
「……マリアン?」
無意識が、小声を発する。
ハッとして、慌ててラピ達を見るも、本人らには聞こえて無かった様子。 良かった。 混乱を招いて殺せなくなったら、こちらの死傷率が跳ね上がるやろうからな。 "
けど人とは信じたい方を信じる生き物。 故にワイも確証を得られてないと言い訳し、結論を先延ばす。
そんなワイってほんと、ツライさん。
その思考を邪魔するように、奴は黒い霧に包まれ、忽ちの内に巨大化。 脚なしコンバットフレーム、或いはジ○ングな見た目になりおった。
光線やら誘導弾が来る様になれば、ワイは思考放棄、生存本能優先。 瓦礫の裏に飛び込み身を伏せる。
安全装置解除、コンバットフレームを中心に見てポジションを確認。 銃口をデカブツに向けて反撃準備の中、ゼロ機はしゃがみ姿勢でナニかほざきおった。
「ニヒリスターといい、どうせならニケのまま大きくなって欲しいんだが」
ストーム1の事。 戦術的理由が?
人体の弱点狙える云々とか?
期待して傾聴しとると。
「そうすれば、このボディでも谷間という魔界にラストダイブ出来るからな」
「あの、なんやろう、亀頭侍になるの辞めてもろて良いっスか?」
違った。 アホと股間丸出しな思考やった。
現状、頭の ち○ぽとま○こが共生環境で、そのまま融合したら、新たな人格を脳内出産しそうなワイが人の事言える義理やないが、唐突なズリパイ発言にはツッコミを挿れたくなりますよ。
或いはガ○バー旅行記やないんやぞ。
誰得やねん。 乳圧死か或いはコックピットに入ったら感度3千倍で脳○されちゃう系やな?
「真面目にやって! 指揮官様不在の今、アナタが頼りなのよ!?」
「そうですよ! 私の火力が届かない領域は、ゼロさんに任しますよ!」
アニスとネオンも割と真面目にツッコんだ。
命綱には機能して貰わんと。 ヘレティックとかいうワンマンアーミーみてぇな奴相手にしとるんやから。 相手がくっ殺状態になるのは歓迎やが、ワイらがなるのは解釈違いやで。
ラピはアンダーバレルのグレランをモダニア機に撃ち込み、爆音を奏でつつも乞う。
「ヘレティックはクイーンの先鋒です。 悔しいですが、この場のニケのみでは対処困難です。 オペレーターのシフティーが救援を呼びましたが、いつ来るか分かりません。 現状、最も戦闘力のあるゼロを主軸にフォーメーションを整えるのが、今出来る最善です」
「そう卑下するな。 君達だけでも結構戦える様に思えるぞ。 特にラピ。 君は
「…………」
口説くのも辞めてもろて良いっすか?
手が滑ってフレンドリーファイヤするべ?
「まぁ良い。 デカい奴の相手は慣れている。 飽きる程にな」
……重みがちゃいますな、二重の意味で。
さても本機、キュイィーッと背面から高音響かせ、次にはモダニア機に向かって大跳躍。
周囲の瓦礫が飛び散り、ゴォッと轟音が遅れて響く。
熱風が肌を撫で、本人はあっという間に点になる。 後は背嚢部噴出口から出る青白い炎による1番星が頼り。 敵の光線、大小の弾幕何のその。 寧ろ弾がゼロを避けているまである。
「……有人機のコンバットフレームが、ここまで動けるなんて。 EDFの新型機なの?」
ラピが困惑する中、ゼロも撃ち始めた。
繰り広げられる超次元戦争。 光線の嵐。 けど被弾するのはモダニア機オンリー。
奴の装甲表面で爆発が絶え間なく起こり、ここまで振動の波が押し寄せる。 大気圏内アースウォーズの完成や。 諦観してポップコーンを貪りたいレベル。
「さっきも思ったのですが」
ネオンも眼鏡を光らせながら困惑して尋ねる。
「……火力といい、機動力といい。 ゼロさんは何者なんでしょうか?」
「さぁね。 分かってるのは味方だって事!」
アニスも困惑しつつ、一先ず見りゃ分かる返答。
口を開きながらも、グレランを構えて発射。 流石はニケ用というべきか、射手がベテランというべきか。 彼我との距離があれど射程圏内に収めとる。 ワイらもそうやが。
アレに飛び込むのは背嚢付きでも御免なんでね、邪魔にもなるし。 なんで、ここから援護するわ。 フレファンしたらスマンやで。
幸い的はデカいから援護のしようはあるが。
とりま共に戦える悦び。
リングで過去の彼、生身に触れられるとはいえ、この時代でも共闘出来るとは。
「へ、へへ……」
肩も足も笑っちまう。
怪物同士の演舞に口角が上がっちまう。
緊張と恐怖もあってか、股間が濡れて気持ち悪いので、センサー感度を下げるまである……!
って、愉しんどる場合ちゃう。
ワイ撃ち始め、微力ながら援護。
ゴーグルのズーム機能と併用すれば、敵機体表面に火花が散っとるのが見える。 一応は当たっとるか。 距離による威力減衰や、敵装甲の強靭さに阻まれとるのは仕方ないとして。
やはりゼロ頼りか。 不甲斐ない。
その最中、当人から無線。 耳がゾワゾワする。
「武器のエネルギー残量が少ない。 シンデレラ共々、援護頼むぞ!」
「ファッ!?」
唐突な衝撃!
シンデレラ!?
ナニ、シンデレラ来てんの? 戦場に?
古王がいりゃ古姫がいるってのかい?
「臭い台詞回しよね。 頼りになるけど!」
アニスが冗談やと思うとります。
けどちゃいます。 ワイら記憶組にとっちゃ、童話キャラは女神ガチ勢なの。
それを察してか知らんが、ラピの弾幕が一瞬ブレた。 弾幕を張るのがメインワークのワイやったから判別出来たね。 たぶん。
それはそうと、皆に説明しとかねば。
今後も関わってくるかもやし。 前哨基地暮らしやったかと思うたんやが、まだカウンターズとは会ってなかったか。
「いや、シンデレラってのは……」
撃ちながらも口を開いた直後。
───バシュシュン!
空から降り注ぐ水色の、無数の光線。
雨霰とモダニア機に吸い込まれるように突き刺さり、巨体が爆炎でコーティングされていく。
「来てたんかい!」
EDFのミラージュに似た攻撃や。
久し振りに見たけど、すっご♡
「ちょっ、何が起きたの!?」
アニス、瓦礫裏から目を白黒。
ネオンは眼鏡を白く光らせ続けとる。 戦場の光がツライさんになってそう。
「なんでしょうかね。 目がチカチカしてよく分かりません。 天罰でも下りました?」
「この攻撃……感覚は。 ゼロはもしかして」
ラピが何かしら察している。
その答えは表立って言わんでね。 シフティーもモニターしとるやろし、それ越しに中央政府に知れたら偉い人達発狂するから。 特殊個体捕獲と228制圧に加えてゼロの始末も始まっちゃうから。
てか、何故察せるんや。
ワイみたいに当時を知るニケなワケあらへんやろ。 100年前のオリジナルボディというと、ゴッデスくらいや。 後はワイみたいな
ラピを一瞥するも量産型ボディには見えん。
あと少し内股擦っとるの、ナンデ?
……まさかラピはゴッデス機体、フェアリーテールモデルなんか?
そんで、どこかで旦那と出会い頭に、にゃんにゃん事案に至ったとか!?
なら得心がいくトコあるが……まさかよ。 なんで雑多な寄せ集め分隊長やっとるんやって話なるし。
ワイ、疑問を逸らすようにシンデレラの話を振る。 より身近なのはそっちやからな。
「シンデレラや。 ゼロも言うてたやん」
「その、シンデレラってのは何ですか。 武装の名前か何かでしょうか」
火力大好きネオンが尋ねる。
本人見えないからね、仕方ないね。
「100年前の侵攻末期、短期殲滅型として開発されたフェアリーテールモデル。 武装も童話に準えて、ガラスの靴という。 ワイらが今目にしとるは、この専用武装の攻撃。 本人は歩兵用レーダーに投影されん高度かな」
「え? 100年前、ですか?」
「ゴッデス時代のニケなの!?」
言えばネオンは呆け、アニスは驚く。
戦闘? ちょっかいレベルに継戦中。
「……なんで知っている?」
ラピは厳しい目と共に口調を強めおった。
何故? 量産型が詳しいのはイカンのか?
ああ……この世界線ではワイとピナが当時の生き残りとは言っとらんか。
どうしよ。 直伝は後が怖い。 適当に誤魔化しとこ。 情報収集も兼ねる。 過去へ報告する量が増えるのは嫌なんやがな。
「当時を聞く機会は幾らでもある。 アークの規制を受け難い
「……貴女は、そうなの?」
「コッチが聞いとるんや」
互いに牽制の睨み合い。
アカン。 戦闘中なのに引かない頑固者やわ。
そんなにカッカッする訳が知りたい。
それはアニスとネオンもそう。 不安と苛立ちを混ぜ混ぜして訴えてきた。
「話は後にしてくれる!? 今は戦闘中よ!」
「そうです! アニスの反応が面白いからって、任務中の長話は職務怠慢です!」
「ちょっと! それはネオンもじゃないの?」
ブーメランはさておき、その通りでもある。
ラピとは休戦し、任務に戻らねば。
前を見る。
エネルギーの節約の為、動きこそすれ、弾幕の薄いゼロが飛翔している。 ガラスの靴もエネルギー充填の為か静かになった。
いよいよワイらも働かねばならんらしい。
「せやな。 話は後や」
「ええ。 後で話して貰う」
ギスって仕切り直した刹那。
ドスン、ドスン、と後方より重低音。
レーダーには友軍表示を示す青やが、ニケは重いとはいえ、こんな音絶対に出さん。 だとすればラプチャーや。 アイツらデカいし。
「くそっ、新手……か……?」
ワイ、銃身ごと振り返る。
そこには見上げんばかりの
「……基地にいた鉄屑が動いとる!?」
なんと、基地のバルガが歩いておった!
道中、ラプチャーに集られ高出力のビーム砲を集中砲火されたり、終いにゃよじ登られるも、痛痒にも感じていない。 表面で爆音が鳴るばかり。 装甲は微妙に傷が入ってか、塗装が半端に剥がれるも。
そのままアリンコと象の如く踏み潰すか、大型は蹴り飛ばし、殴り飛ばし、ワイらを跨ぎ、まんまモダニア機へ。
呆ける面々。 見送る他なし。
「……え? ラプチャーに操られてる訳?」
「でしたら味方を殴ったりしないのでは?」
「……増援部隊が操縦しているの?」
今日だけで何度ビビれば良いんですかね?
ラピもやが、無言で黙々ワークのワードレスも唖然としておる。 シュエンも責められんやろコレ。
『コマンド1よりカウンターズへ!』
無線に響く、野郎の声。
とりま、ラプチャーやない事に安堵する。
『そっちに巨大化したお転婆娘がいると聞いてな。 手が空いたんで、相手を連れてきた。 迷惑だったか?』
という事は、228はあの後制圧されたな?
ゼロが暴れた分、少なくとも接近は容易だった筈やからな。
御膳立てやないが、そこまでされたのに負けとったら許さんへんよ? 旦那の顔に泥塗るみたいなもんやからな?
「とんでもありません、感謝します!」
ラピが応答すれば、パイロットは気を良くしたらしい。 明るい言葉が返ってくる。
『よし! コイツの複雑な起動シーケンスには苦労させられたんだ! そのぶん、女の子に良い所見せてやる!』
張り切ってるのはええんやがな。
なんか、バルガがモダニア機に寄れば寄るほど、バルガが小柄に見えなくもないんですがそれは。
「まぁ、囮にはなるでしょ。 あのトーカティブとかいう奴も言ってたし!」
アニス、地味に酷い発言!
『バルガ、バトルオペレーション!』
そう奴は叫び、上半身をクレーンらしく一回転、その勢いで剛腕をモダニア機に叩きつける。
脚の接地が無いからか、質量がありながらも蹌踉けて転ばせた。 その衝撃で大地が揺れるも、バルガは堅牢かつ歩行システムが優秀らしい、問題なく相手に接近し続けてチョップやらハンマー状に叩きつけたり、アッパーを繰り出し、ちゃぶ台返し。 鉄拳でようやるわ。
「あれがコマンドの火力! 豪快ですね!」
「狭義にも広義にも火力ちゃうやろ!? 肉体言語やろアレ。 殴っとるやろがい!」
ネオンがナニか言ったんでツッコミ入れる。
この娘の火力の定義とは、一体……。
「バルガか。 また世話になるとは」
ストーム1ことゼロが言うや、ワイの横に戻ってきおった。 贋作やとしても妙に嬉しい。
時代的に正妻がくたばったやろうけど、港でもええ気分。 或いは愛人。 2番目でもええ。 気持ち良い事はワイとシようか。 慰めたる。
……ナニ言うとるんや。
脳の腐食がツライさん。
「228で虚仮脅しに使われていた機体。 武装が無いオリジナルだ。 接近する以外攻撃方法がない。 空飛ぶ相手ともなれば相性はより悪い。 最初こそ相手が舐めて受けたから、拳を当てられたようなものだ。 だが敵も馬鹿じゃない、直ぐ気付くだろう。 引き続き援護が必要だ。
ボディを構成するE1合金は、エイリアンの歩兵火器による集中砲火にも耐えるほど堅牢だったが、今のラプチャー相手に悠長に構えてられるほど強くはない。
その意味でも、ラプチャー側が鹵獲使用しなかった理由が見えてくるな……」
めっちゃ語るやん。
当時を知らんワイらからすればポカンやが。
「エイリアン?」
ラピがまた不穏に。
ゼロ、今更に誤魔化しを入れる。
人の事言えんが歴史ガバやめろ。
「……ラプチャーの事だ」
「ラプチャー相手にはって言っていた」
「今の、と付け加えただろ。 言葉のアヤさ」
戦場に轟音響く。
モダニア機が、黒煙を上げながらも空を飛び、バルガの拳から逃れている。
『こちらバルガ! すまない、空を飛ぶ相手には相性が悪い! 援護頼む!』
「今すべきは、奴の相手だ。 違うか?」
「……ツライといい、話す事が多そうね」
そう言いつつ、銃口を向けた。 敵に。
「もうひと押しだ。 さっさと片付けるぞ」
巨人の戦いに銃弾が割って入る。
間も無く片がつく。 問題は展開だ。
ピナとも合流して、報告もしなければ。
この一連が、歴史改変のヒントになりゃええが。
正直に言って舐めていました。
トーカティブは油断しただけと。
けれど、違った。
嵐の様な攻撃に、機械の目越しに悟った。
ああ、これは無理ですねと。
此方の攻撃は悉く躱されて。
古来の災厄。
それに群がる有象無象。
私は暴風に打ちのめされ、雨に打たれ。
装甲が砕かれ、引き摺り出される。
そして敗れるのだと。
けれど不思議ですね。
殺し合ってるのに、温かさを感じます。
前も似た感覚があったような……。
その時は頭に包帯を巻いて貰って……。
……誰に?
指揮、官……に。
私が守……!
あ、頭が……割れそう、です……ッ!!
「───コマンドより本部へ。
N6の発射阻止成功。 弾頭の閉鎖作業に移る。
……なお、ラプチャーによる端末操作を確認。 設定されていた座標で起爆を許していた場合、アークは壊滅していた」
『本部了解。 よく阻止してくれた。
状況を開始。 終了次第、速やかに撤収せよ。
協力してくれたジャッジスとエリシオンには此方から礼を述べておく』
「了解」
「───やはりか。 ラプチャーは此方の位置を含めた諸所の情報を掴んでいる。
そして発電所の報告通り、奴らは人間の機械を操作する事が出来るよう進化してもいた。
……人に成り変わる気か、滅ぼす気か。
開戦当時のシャトル発射場を真っ先に攻撃した事といい、その癖、軌道エレベーターを破壊せず守りを固めた事といい、一貫性が無いようで何かしらの理由がある。
依然、目的も正体も不明。
奴らの拠点となっている軌道エレベーターと、その先の宇宙ステーションに戦争終結の鍵があるのだろうが、今の我々では辿り着く事は不可能だ。
いや、全盛期のEDFであっても難しい。
……100年の反復横跳びを続けるしかない。
ストーム1とプロフェッサー。
そして伝令役の量産型に」
過酷な時間旅行は続く。
その終着点はあるのか。
真相は何処にあるのか。
予想は出来ても尻尾も掴めない。
果たして未来は……。
後書き
常に更新未定
ニケとラプチャーの謎。 女王の正体。
ヘレティックとは。 NIMPHとは。
トーカティブは何者か。 何故物知りか。
ラピとレッドフードの関係。 経歴。
アンチェインド。 アンダーソンと主人公。
ゴッデスの欠番。 その後。 リリスの謎。
クラウン王国の民達。 エデンの経歴。
クリスタルとは。 ピルグリムの正体は。
アークのエネルギー源。
ネオンの秘密。 アニスの過去etc……
原作側の謎は増し、まだ解決の兆しの無い中。
文才無き作者、方向性が迷走しながら来ましたが、モチベも怪しくなってまいりました。
尻assとエロ要素、TS、ループものをハッキリ押し出し続ければ、安定していたかもですが……今更感。