モダニア確保
今回のあらすじ
特殊個体、交渉の考察
前書き
原作側にて、バニーバニーになったアリス。
尻を突き出して腰振りエロいですよ(殴
発熱設定? なんだっけ(すっとぼけ
ドクターも、汗っかきも、メイドもヨシ……
一方で勝負事にシビアなミルク……
ストームが絡み、歴史省略感。
正史だとモダニアことマリアンを取り戻す為、あれこれやります。
取り戻す為、スノホワがくれた特殊弾を使用したり、そこまで至るのに蠍女の存在やらメティスやらアブソルートやらと絡んだり。
魔王倒す為にオーブやらメダルやらのキーアイテムを集める様な過程があるという訳ですね。 でも、この世界線では飛ばしてます。
作品コンセプト的には正史を踏んでからのタイムリープ、歴史改変を重要視していれば良いかもですが、現状、それも上手くいっておらず。
ゲームストーリーをなぞるだけ、は避けようとしてみるも、文才の無さやモチベ低下によるグダグダ感が否めず難しい……
EDFの武器やビークル要素とか歴史分岐、タイムライン更新ごとに改善される王道的流れも書けてませんね……
我々がいる場所こそが最前線であり
最終防衛線である。
EDF5 開戦初期 総司令官より
「3流を主軸に、戦力を集中……今までで最悪の任務だ。 アーク史に残る汚点だな」
帰りのヘリ群、輸送用に改修された
発信源は、エリシオンの最強分隊アブソルートの隊長、ウンファ。
黒を基色にした隊服とベレー帽には、赤い流線が走る。 その色合いはカウンターズの
そんな彼女の表情は、不機嫌そのもの。 口調の荒さは増し、特徴的な額の広さと鋭い眼光は煌めき、その癖に銃の扱いは絶対的なのも、不快感共々輝いていた。
ラピであれば、僅かに眉間に皺を寄せる程度の表現に留めるところも、この隊長はネガティブを隠そうとしない。
代替する様に徹底した完璧主義の弊害は、しっかり出してきたが。 1人の落伍もなく任務達成、生還しているのが最たる例だ。
そうしてアブソルートは最強の名と共に奇跡の分隊と称されてきた。 今回も名の通りに任務を熟し、帰路に着いている。
ベース228の奪還任務及び特殊個体の捕獲。
それに当たる本隊の為の露払い。
それらを他2社分隊と共に完璧に熟した。 それでも不機嫌なのは、心中に燻る疑念があるからだ。
そんな気難しくも相変わらずな隊長に、おっとりとしたお姉さんなエマと、背が小さく弱気なベスティーが反応する。
「ウンファったら、まだ言ってるの〜?」
「しゅ、出撃前も言ってたよね。 や、やっぱりラピがいるから?」
「黙れ! 裏切り者の名を口にするな!」
「ご、ごめん……」
ラピの名を聞いて、子供の様に激昂するウンファ。 ベスティーは気が弱いままに、しゅんと落ち込んでしまう。
「……コマンドは分かる。 それに連なる
「ウンファ。 そんな汚く言っちゃ駄目よ?」
「エマは何も思わないのか?」
「元気みたいで良かったわ〜って」
「聞いた私が馬鹿だった」
ウンファの癇癪にも、うふふ〜と浮かんだ優しさを滲み出すミニガン持ちのセラピスト。
いつも通りの態度に、ウンファも冷静さを取り戻していく。
「……アイツの事は、もういい。 問題は、というより疑問は別にある」
職業軍人、任務に正義だ悪だと主張しない彼女は、珍しく思案顔に。
「……メティスと共同した蠍女の件があるとはいえ、"情報収集する時間"もない内に大半の戦力を動員出来るものか?」
「う〜ん、EDFは優しいからぁ。 前例みたいに運良く落雷に助けられる〜とは考えなかったからじゃない?」
「それだけで動くほど、EDFは軽くない。 考えなしに企業に頭を下げるとも考え難い。 エニックの許可も無しにアークの防衛力と資源を割くとなれば尚更だ」
「な、ならラピの分隊に何かある、とか」
「……チッ!」
「ご、ごめんウンファ……」
懲りないベスティー。
表面は気弱な小羊に見せて、内面はSっ気の猛獣であるが故の迂闊か。
「
「それはわからないけど〜、これだけの戦力を動かしてでも取り戻したかったのでしょうねぇ」
「き、基地にも何か秘密があったのかもね」
当然の疑問である。
が、無知で良い。 大量破壊兵器の存在……情報漏洩が何処で始まるか分からない。
下手すれば放射線物質が漏れ出すより深刻な問題に発展する。 弾頭がアークのテロ組織やラプチャー信者、破滅願望者の手に渡れば事態は渾沌を極めてしまう。
「……結局、下々まで回る情報なんて皆無に等しい。 いつも通りに。 だが」
「やっぱり気になる〜?」
「……否定はしない」
「い、イングリッド社長、教官に聞こう」
「……お前は何を経験してきた?」
「そ、そんな睨まなくても……」
最早わざとやってるベスティーを一瞥するも、直ぐ視線を逸らす。
窓越しに流れる本物の青空、直ぐ下に広がるも奪還出来ぬ地上を見ながら息を吐く。
「……どんなに強くなろうと、一介のニケだ。 上の命令に従う。 それでも」
できる事を続けるだけだ。
完璧を繰り返し築く。 望む奇跡のままに。
「正義は勝つ!!」
別の機内、擾乱の中。
小柄で快活な、金髪ツインテールにフード付きのジャケットの少女……ミシリス最強分隊メティスの隊長、ラプラスが原因だった。
大して広くも無い空中で溌剌と騒ぎ、喧騒が装甲の内で乱反射。 音響の跳弾は不快なサウンドピンボールでしかなく、他2人の聴覚センサーを震撼させる。
「ちょっとラプラス、静かにして」
長身ビキニ、下半身は機械的な脚色を履くマクスウェルが諫言すれも、便乗して自称ヴィランなドレイクも吠えた。
「そうだ! まだ勝ったとは決まっていない、特殊個体がいる!」
「そうだ! 残っている部隊を助けねば!」
「ドレイクも黙ろう? 余計ややこしくなる」
遠回しに残留部隊を案ずるも、英雄症候群を刺激するなと叱咤する保護者。 ミシリス最強分隊の制御は、彼女無しに成り立たない。
「シュエンだって、EDFの監視が無ければワードレスに合流しろって言っただろうね」
「EDF? 正義の組織が、何故監視する!」
「余計な真似されないようにでしょ。 ここまで大掛かりな作戦、絶対に裏があるから」
それは少しの脳があれば分かる事。
が、本能的な2人は己が欲に流される。
「フハハハ! 裏か! EDFの真の顔は悪の組織、ヴィランだったというワケか!」
「なに!? それは本当なのか!」
「いや、私の妄想だ!」
「頼むから静かにして。 バッテリー残量も僅かなのに、悪戯に消費しないの」
咎め続けるマクスウェル。
コアエネルギーで半永久的に稼働出来るかに見えるニケも、何かしらの制約があるらしい。 或いは装備絡み。
「まぁ、EDFが気にならないってのは嘘になるけど。 私は自分の研究を続けられたら良いから」
結局は全員、欲塗れの分隊である。
それでも確かな結果。 実力主義に添い、アーク市民にヒーローと認知される人気者。
加えて悪辣なメスガキ社長、シュエンのお気に入りだ。 簡単には潰れない。
新星やストーム1の様に、上層部に隠蔽され、存在を抹消、世間から風化する道を辿らせる訳にはいくまい。
「……友達は選びたいけどね」
小声は、ローター音に掻き消されるのみだ。
「久しぶりに大掛かりだったわね」
また別のヘリにて。
乗客はテトラ最強分隊……というより万事屋として認知されるカフェ・スウィーティーの3人組。
普段は珈琲店(不法占拠。 しかも淹れ方に無知、自販機の商品を提供するのみ)を営業しつつ、一般人か組織か問わずに舞い込む依頼を熟して生活している。 今回はマスタング社長の指示で参戦していたのだった。
今は仕事を終え、他と同じく帰路の途中。
帯で固定、鎮座する黒光バイク……シュガーの愛車、ブラックタイフーンを中心に盛り上がる。
「それだけに、報酬は期待出来るな!」
ニコニコと視線を移すは、小柄で男勝りなミルク。 その先には、グースカ寝ている隊長の銀髪娘、プリム。
喧しく揺れる機内なのに、アイマスク着きで眠っている。 直ぐにも寝息が無線越しに流れ、次にも呆れと驚愕が混ざった声が響いた。
「ぐー」
「マジかよ! よく寝れるな!?」
「私は構わないわ。 取り分が増えるなら」
「「!!」」
「……今、起きた」
怠けも金の匂いに敏感らしい。
眠気は即座に吹き飛び、ムクリと起きる。
珈琲摂取後も熟睡する彼女だ。 こっちの方が起きられるまである。
「いや寝とけ! 久しぶりのデカい戦闘で疲れただろ?」
「平気。 眠くない」
山分けする気もなく、隙あらば揉める。
良くも悪くも、これが彼女達の日常。
ユニークに金に執着する、欲塗れの分隊だ。
「───でも唐突に3社合同なんて。 担当区域は違っていたとはいえ、よく纏まったものね」
それはそうとして、胡乱に思うシュガー。
らしくない言葉に、ミルクらも切り替える。
「珍しく気にするんだな?」
「予め準備するでも告知する時間もなく、急な対応を迫られて、なのに揉めもせずスムーズだった。 EDFは こうなるのを予見していたみたい……気にならない?」
「全くじゃねぇけど。 気にしてどうなる」
「……社長直々。 断れない」
「そうね。 確かに気にしても仕方ないわ」
金とは別に、仕事は選ぶ彼女達。
万事屋とて厄介は拒否する場合もある。
しかし今回、社長直々。 急で吟味する間も無く、何より最上位の命令故に断れず。 指示のまま従事する他無く、流されるがままに遂行してしまった。
社長の事だから、マジdangerはnothingですYOと思えても、今回の件、疑惑がゼロではない。 落ち着いたなら尚更だ。
「詮索する方が、危なそうだけど」
ふと、外から閃光が。
一瞬顰め、外を一瞥。 そこには遠くの方で宙に浮かぶ者。 ぼんやりと陽の日を照り返し、神秘的とも幻想的な、幽霊ともつかぬ存在が瞳に映る。
銀髪ツインテール、既存の銃火器が確認出来ない、けれど未知の何かを纏う不思議な存在。
瞬きの間に消失したが、一種の警告に違いない。 機内は忽ち緊迫に抱擁され、恐懼する。
それは裏切りか、女神か、巡礼か。 或いは。
挙動に示し、何かを語り掛ける。
どちらにせよ、穏和な啓示で無く。
ローター音に支配される中、互いに顔を見合わせて、やっとミルクから静寂を破った。
「そうみたいだな」
「……同意見」
無知は罪。 有識も塩梅次第。
面倒なら知らぬが仏。
無明長夜は続く。
宇宙へ垂れる蜘蛛の糸。 未だ辿れぬ禁足地。
欺瞞に満ちた楽園で、凋落者共は何想ふ。
どうもツライさんです。
曰くの251に再来しとります。
最寄りは228やがね、
前の世界線で、こない話聞かんのやがね。
どうもコードNを早々中止、
その無人の隙にラプチャーが占拠、長年支配しとる内にN6の弄り方を習得、
まさか、ラプチャーが人類の兵器を鹵獲使用してくるとは思わんて。
ましてや脅しに交渉。 らしくない。
鹵獲自体なら、事例あれども。
装甲列車をパクられる止まりで、複雑なシーケンスを経て動作するブツは難しい筈な訳で。 バルガとか。
てか、そない使う程、ラプチャーは困窮しとらん。 強靭な装甲、巨体で俊敏。 火力と索敵は高水準。 そない高性能殺戮機械が量産、何百何千と地球で跋扈。 絶望の顕現に人類の勝算は皆無。
追い詰められるがままICBMを使用するも、エネルギーを反射されて大地が何キロと抉れてパァな事例も。
それだけの技術を100年前当時から披露しながら、人類の様に大量破壊兵器、或いは化学兵器の様な残虐物を投下せんのは不思議な話やが。
知らん所で使用した可能性はある。 が、未だに話にも聞かん。 そんな中での騒乱。 疑惑は益々深淵に嵌め沈む一方。
とりま移動。 ゼロにしがみついて251へ。
ワードレスは特殊個体を確保、アークへの護送の為に離脱。 迎えにEDFの偵察隊が監視兼回収に来たから、ミシリスが独占する事もあるまい。
まぁしかしね?
頭上を喧しく飛んでくHU04ブルート群や、量産型の鮨詰な武装装甲車両グレイプの車列から1輌位回してくれても良いと思いましたね。
なんなら旧式戦車ブラッカーでも構わんよ?
コンバットフレームのタンクデサントはシンド過ぎなんよ。 二足歩行故か知らんが、安定性もなく着地の振動エグい。 体が痺れて敵わん。 銃の反動とは別、嫌な感覚に襲われる。 チ◯サムでヒュッとなるんやなく、ゴンッとなるの。 尻と背が震えるんよ。 豊胸分、負担も増えたっぽいし。 風圧もキツい。
それを言えば、アークに余裕は無いだの、機密性がどうの、計画が狂うだの、セクハラ止めろだの費用対効果だのと偉い人がほざく。
アホくさ。
まぁ、ゼロがいる手前の詭弁か。
エデン絡みもあるやろうな。
で、心中文句たらたらの間も時は流れ。
休む間も無く小部屋を借りてモダニア……マリアンを尋問。 基地の警備兵───武装は各性能を犠牲に威力重視のスラッガーライフル、その旧式であるNN2───が入口に立ち、ソレは行われた。 指揮官とピナが来るや後を託すも、警戒態勢は依然弛まず。
感動的な再会と困惑を他所に、ワイら刻組は情報を共有しておく。
マリアン侵食の謎に対する考察、検証について語らう時が来たで。 想像の域を抜けんが。
「───ピナも無事、こうして合流だ。 今回の件について意見を交換したい」
「はい」「せやな」
ゼロがコンバットフレームの体である都合、立端のあるAFV通路にて集会。
念の為か無線は指向、此処の面子で内緒話。
「マリアンは指揮官に撃たれた後、何故ヘレティックに変貌したのか、どこをどうしていたのかは覚えていない。 これが演技かは判別出来ないが、それ以上の情報は引き出せなかった。 指揮官に旨を伝え、警戒を抱かせる止まりだ」
「そうなんですね」
ピナは了解。 ワイ、腑に落ちない。
ワイらに捕縛された後も、必死に信用を得ようとする言動。 真面目な雰囲気に浮かび続ける赤い目。 指揮官に涙と共に抱き付いた歓喜の声。
疑えば目に鬼を見る。 キリなし。 切り替えるしかない。
「……なら、トーカティブにゲロってもろて」
「あのラプチャーは前代未聞だ。 喋るだけでなく思考する。 必要なら嘘もハッタリもするし、黙秘もする。 特に人類に有益な情報を敢えて寄越すと思えん。 上は有無を言わさず解析に回すだろう」
「であれば、時を待つ形でしょうか?」
「奴に縋るならな。 が、アテはエデンにも預けてある。 ニヒリスターだ」
えっ、火竜?
そりゃエデン近くで暴れとるが。
ゼロの戦闘力があれば、抑えられそうやな。
「撃墜して捌くんで?」
「討伐は終えた。 後は彼女次第だ。 話す気あるならヨシ、駄目なら望み通り解体も視野に入れる。 セシルに一任するが」
「……なんといいますか」
「いやー……凄いッスねとしか」
さりげなくなくない?
新星ヨハン率いるインヘルト分隊……ゴッデスのドロシーが所属しても尚、手を焼いていた相手を、知らん所であっさりと。
これは旧大戦で人類を勝利に導いた大英雄ですわ間違いない。
当人、いや当機は構わず言葉を続けよるが。
「後は、前にアークの最強分隊が倒したというヘレティック……インディビリアの残骸が地上に残されていると本部より聞いた。 其方への期待も出来る」
解析出来りゃ、連中の秘密に近寄れそうやな。
回収するとアークの手柄を奪う形になるが。 まぁエデンといいワイら的といい、元々敵対しとるもんなんで気にならんが、追撃されたら困るねって話。
「……手元は火竜のみ、ですね」
真面目ピナが言う。
苦労が少なそうなルートがソレやなって。
でも、そう簡単に問屋が卸す筈が無い。
「あんのお転婆、喋るんかい?」
「ああ見えて話せる方だ。 プライドが邪魔しているが……何にせよ、直ぐ得られた情報は無い」
そりゃそうさ。
簡単に戦争の真相、黒幕が暴かれるとは思うとりませんよ。 逆にこんなで知れたら、100年も女王の情報を求め放浪しとるゴッデスが可哀想。
依然、闇の中。 さてもこれからどうするか。
「それと」
ゼロは続ける。
「マリアンの侵食について、考えた事がある」
「そうなんですか?」
「……ほーん、聞きましょ」
そりゃ興味が湧く。
ワイとピナ、刻越えのキッカケに関わるもんで。 恨みすらある。
「侵食にはトーカティブが関わっているんじゃないか?」
「お喋りが?」
「N6の使用を可能にするだけでなく、ソレを用いてアークを脅す……その場合、ラプチャー側の要求は何になる?」
「それは……」
言い淀むピナ。 ワイもや。
ラプチャーの正体、行動目的は不明。 そんな連中が交渉してきたとして、何を望むのか想像つかん。
「アークの位置を理解し、滅したいなら、容赦無くN6を撃つなり徒党を組んで攻め込めば良い。 交渉は要らない。 だがそれをしない。 人類に絶滅されては困る何かがあるからだ。 だとすれば、ラプチャーと関わりがあり、人類謹製で、それでいて連中にも利益になるものがある。 身近な例を挙げれば、ニケじゃないかと考えた」
「ニケ? ワイらの体目当てかい!」
「ツライ、その言い方はちょっと」
いや下ネタちゃうで。 今回は。
そないボケも構わず、ゼロは進める。
「ニケを部品にするラプチャーもいると同時にクイーンの先鋒、ヘレティックの原型はニケとされる。 見た目にもラプチャーではない。 では何故、ニケなのか。 ヘレティックの戦闘力はニケを超え、並のラプチャーをも超えている……ニケもラプチャーと同じ様に不明な点が多い。 体を構成するガッテシアムという物質、それと関わりがあるのかもな。 全ては憶測だが」
言いたい事を終え、一息入れるゼロ。
あいや、機械やから言い方は妙やが。
ようまぁ考えつく。
これでいてプロフェッサーは、更に難しい事をアレコレ考えて、並列して武器開発も出来るってマ?
「……えーと、そんでワイらに出来る事は?」
思考停死の中、状況打開の為に苦し紛れの言葉を口から捻り出す。
情けないが、出来る事も求められる事も、それしかないやろうから。 ピナ共々な。
「交渉を仮定すれば、アークの重役は何かを知っている。 総司令部と情報部は知らないと言うが……EDFの権限が届かぬ所は少なくない。 中央政府に……管理AIエニックとかな」
「だとすれば、私たちの手は届きません」
「分かっている。 無理難題を押し付けるつもりはない。 それこそ総司令部や戦略情報部の仕事だ」
よぉ言うわ。 刻越えさせといて。
内心で唾棄するも、仕事はやってくる。
「連中が情報を吐くのを座して待つ、では悠長過ぎる。 期待も出来ん。 ツライとピナはコードNの分岐点より前に戻り、今回の事をプロフェッサーに伝えてくれ。 それで上手くいく。 たぶんな」
「あいよ」「了解です」
そんなで何が変わるというのか。
いや、信じよう。 少なくとも228の問題は何かしら対策されるかも知れない。
そうなればN6が敵の手に落ちる事は無い。 ただそれだけで、世界が変貌するかは微妙なところやが。
所詮、ワイらは量産型。
戦闘面はストーム1やゴッデスの様な怪物に任せるのみ。 ワイらは脇役に徹するのがお似合いや。
それでも命懸けやが。 何処へ行けども戦争や。
嗚呼、昔に戻りたい。
戦争が始まる前、人間だった頃に。
アレはアレでツライさんやったが、こうして苦痛の日々を味っとると分かる。
軍属でも命が脅かされる事もなく普通に時間が流れて、皆で同じ釜の飯を食える平和が1番やなって。
そう、愚痴を内心で吐きながら。
またリングの前にピナと立つ。
「……じゃ、仕事の時間と行こか」
「うん」
もう、手を繋ぐ事はない。
温もりは、刻が忘れさせたから。
後書き
更新常に未定
指揮官の血に触れる前から、こんなですが。
火竜含め諸所放置気味。 無理に他分隊の存在も描写しながらも。
EDF要素も欠落しとるからと、武器名を強引に出してみたり。
家より外の方が書きやすい気がします。 家にいると他の事をしてしまいがち。
それでもこんなで。 スランプは否めず……