総監部が理想的だったら   作:アルマリ

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羂索

「今回の討伐戦は千載一遇の好機だ。本気で殺しにいく、蝶から領域展開できる特級を14体夏油が譲り受け済み。儂の閉じない領域展開に悟の1分で宿儺でも廃人になるだろう必殺領域、害脳がどちらの領域展開を選択しても詰みだ。」

 

 

 

長の領域展開は味方に不滅を付与する強力なモノだが、その圧倒的アドバンテージを捨てる縛りにより更に領域としての押し合いに強くなるようにカスタマイズしている。

 

 

「長には両面宿儺との交戦経験があるのですか?」

 

 

「ああ……試し物…巻き藁…今風に言えばサンドバッグだな。壊れないサンドバッグとして会うたび殺された。領域も何十と受けとるから有利を縛った今の儂の領域なら宿儺にも押し合いでは負けんと断言できる。まあ勝っても敵の領域消すだけで味方に意味の無い領域だがな」

 

 

 

長からすれば初対面で数百回は殺され、飽きたと捨て置かれた記憶。そこから死にものぐるいで鍛えて襲われる度に再戦、最早何万回死んだか数えていない。結末は武者修行をして今度こそと出向いたら呪物になっていたというオチである。

 

 

 

 

「閉じない領域展開では絶対に負けない、閉じる領域展開だと質の五条悟と量の夏油傑で勝てる。だが五条悟はトドメ用だ、領域展開を複数展開出来て破られても呪霊の術式が焼き切れるだけで本人に影響は無い夏油が鍵だな……天元にも無茶をさせる」

 

 

「一度出てきたのが運の尽きよ、天皇陛下のご協力により警察に呪霊の存在を大々的に公にする事無く『頭を一周する縫い目の人間』を探させるという無茶を通せた。」

 

 

 

「そして見つかった。独り身の富裕層の一般人に寄生している。展来、お前と儂が害脳の背後に現れ儂が展来の術式発動のために害脳をお前に向かって殴るか蹴るかして吹き飛ばす」

 

 

 

「触れたら天元の結界の真上に飛ばし、害脳を五条と夏油が結界内に叩き込む。」

 

 

「そんで長が到着した瞬間からフルボッコってね!ワクワクしてきたよ俺!」

 

 

 

「ワクワクせんでいい、宿儺でも高確率で確殺できる奇襲だ。殺す殺さないは五条に一任する。余裕があれば情報を引き出したいが、誰かが負傷する可能性があるなら迷わず領域を維持しながら頭を縦に割れ。」

 

 

 

「殺意たかいね〜要するに余裕なら首をスパッといって、余裕無いなら脳をグチャとすればいいって訳ね。」

 

 

「決行は1分後、時間は敵だ。総員予め聞かされていた場所に移動の後待機、行動開始!」

 

 

 

 

こうして1分後に羂索を名乗る『害脳』は中継ぎの予定だった弱い肉体で、感づかれたかも知れないと鋭い予測をして移動する寸前に奇襲を受けた。

 

 

長という領域破りに特化した呪術師。夏油の領域展開の複数展開、そして閉じる領域では長直々に宿儺に匹敵すると称された五条悟。

 

 

それと一応心配だからと天元渾身の結界を素通りして見に来ていた伏黒甚爾。

 

 

絶望的な戦力を前に羂索は笑う、笑うしかなかったともいう。

 

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