龍門で零細運送会社を経営する男の話

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とあるトランスポーターの奮闘記

 

 

「ちょっとキリアン!

いつまで寝てるの!?

今日はフェンツ運輸からの依頼でしょ!

すっぽかしたら契約切られるわよ!

今月の家賃だって払えなくなるんですけど!?

あたしを路頭に迷わすつもり!?」

 

「うーん、あと5時間」

 

「このゴミ……ゴミクズッ!!」

 

 

フェリーンの女の子に揺さぶられながらベッドにしがみつく。

ああ眠い。

仕事したくない。

 

昨日まで提携先であるロドスのオペレーターとして仕事をしてきたのだ。

少しくらい甘やかしてくれてもいいじゃないか。

 

そんなことを考えながらも身を起こす。

マンドラゴラの言うことは間違ってない。

テラの世界で仕事があること自体幸運なのだ。

今日も労働に勤しもう。

 

 

「あーあ眠いなあもう。

ロドスは珍しく真っ当な企業だけど人使いが荒いよね。

マンドラゴラは大丈夫?

アーツ使いすぎてない?」

 

「問題ないわよ。

へラグおじ様が前衛に立ってくれてたもの。

楽なものだったわ」

 

「それならよかった」

 

 

寝巻きから仕事着に着替える。

マンドラゴラは顔を赤くして目を逸らす……、

なんてことはなく俺の着替えを手伝う。

 

 

「あーもうこの寝癖どうなってるの?

ちゃんと寝る前に髪の毛乾かしなさいよね。

身だしなみがなってないと会社が舐められるのよ?

つまりあたしも被害を被るの。

ちゃきっとしなさい!」

 

 

完全にオカンである。

昔はもっと可愛くてお淑やかだったのに。

どうしてこうなった。

 

 

「今日はペンギン急便との協力任務だっけ?」

 

「そうよ。

役員のバイソン君の手伝いね。

珍しくあの女もいるみたいよ」

 

「ああ、モスティマいるんだ。

珍しいね」

 

 

彼女とその監視とは浅からぬ因縁がある。

モスティマとは彼女の性格もあってフラットな関係なのだが、

監視の方がちょっとアレなのだ。

 

 

「あたしあの女苦手だわ。

というかサンクタが苦手。

それに傅くリーベリもね」

 

「まあマンドラゴラがサンクタを嫌う理由は分かるよ」

 

 

どことなく貴族っぽい気品があるもんね。

フィアメッタとはお互いの性格もあって火に油なのだ。

とはいえせいぜい罵り合うくらいだから可愛いものなのだが。

 

 

「よし準備完了。

行きますか」

 

「5分前には着くように急ぐわよ。

ビジネスでは信用が一番。

分かった?」

 

「はいはい」

 

 

この世界に転生して随分たった。

まさかアークナイツの世界でトランスポーターをやることになるとは。

しかも相棒があのマンドラゴラだ。

(彼女はエメラダと会う前に俺と一緒に逃げたから、

原作の彼女とはまるで別人なのだが)

 

 

世の中なにが起こるかわからない。

でも、俺はある程度この先何が起こるか知っている。

幼馴染であるラフシニーが起こす事件も、

ロンデニウムでロドスとサルカズが戦うことも、

俺は知っている。

 

昔は何が何やら分からず逃げ惑うしかなかったが、

レユニオンムーブメントを乗り越えた今の俺は違う。

 

 

ケルシー先生はともかく、

大半のオペレーターとは事前知識もあって仲良くなれた。

これなら厳しい作戦でも活躍できるはずだ。

今後のためにもロドスの役に立って評価を上げよう。

 

このテラの世界で生き残るために!

 

 

 






マンドラゴラかわいいけどヘイトヤバいから色々捻じ曲げてヒロインにしちゃった。
続きが思いついたら書きたいです。

*2024/3/11_ちょっと直しました

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