転生したら最強種族だった件   作:月影シオリ

3 / 10
父と母

*「別の世界から来た君の後見人(こうけんにん)を名乗り出てくれたんだよね〜。そうでなかったらワシの孫にでもしようかと思ったんだけど…」

 

 

本気かどうか分からない、そんな事をこぼす大界王。

その肩が、少し下がるのが目に付いた。

 

そういえば、アニメでも一人ぼっちのイメージの強かった大界王。

今の言葉も、半分は本心だったのかもしれない。

 

 

『…真理。大界王様の事、「お父様」って呼んでもいいかな?』

 

 

小声でコソッと耳打ちすれば、キョトンとした顔でこちらを見る真理。

 

…白い影だった時は分からなかったけど、美人だな。おい。

 

 

【…俺だけでは不服かな?ユキナ】

 

『いや、そういう訳じゃないけど…』

 

 

そう口ごもると、【嘘だよw】と笑う真理。

 

というか、あれだな。

他人の前ではそれらしく振る舞うけど、私の前だと某錬金術師の頃の口調のままだ。

 

 

【確かに、俺だけじゃ片親になっちまうしな。好きに呼んでやれw】

 

 

ケケケ、と楽しそうに笑う真理。

お許し貰えたし、呼んであげよう。

 

 

『あの…、出来れば大界王様に……その、お父様として居てもらえればなー…なんてw』

 

*「え?!いいの!?」

 

 

ピヨンッと効果音のつくように、飛び跳ねる大界王。

その顔の周りには、花が飛んでいるように見える。

 

…そんなに嬉しかったのか。

 

 

【良かったですね、大界王w】

 

 

先程までのいたずらっ子のようななりを潜めて、フフフと笑う真理。

 

 

*「…しかし、ワシがパピーで大丈夫じゃろか?

大界王神様にまで迷惑かけてしまいませんかな?」

 

【あら。私は別に構いませんよw】

 

 

…ほーん。

真理は今、大界王神としてこの世界に存在してるのか。

 

 

『(私としてはどの立場でも大丈夫だけど…)』

 

 

全王…もとい全ちゃんに関わりさえしなければ、どこで活動しててもいいや。

 

 

*「しかし…ほーんとユキナちゃんは大界王神様そっくりねー♪

将来有望株よ〜♪w」

 

『へ?』

 

 

大界王の言葉に、素っ頓狂な声を出してしまう。

 

そっくり?私が??

 

その様子に「ほれ」と手鏡を渡してくれる大界王。

 

その中では、真理と同じ顔で同じ緑色の髪の、尖り耳をした幼い少女がこちらを見ていた。

 

 

【まあ、再構築するにあたって造り手に似た…って所でしょうけど】

 

*「美人ちゃんに造って貰えてよかったじゃないのw

将来、パイクーちゃんとか他の子達がほっとかないでしょ♪」

 

 

いや、それは無いだろ。

 

そう思ってジッと見上げると、多少の間があってから「…なんだ」と居心地悪そうな顔をするパイクーハン。

 

 

『いや、私そんなに可愛いのかなーと思って…』

 

*「…多少は危機感を持った方がいい位にはな」

 

 

 

 

 

え、そんなに?

気をつけよ。

 





転生後のユキナは、ドラゴンボール世界で大界王神として存在している真理と
ほぼ同じ顔をしています。

ちなみに真理は、全王の能力はほぼ全て使えるので、全王より上の立場になるのですが……そんな事、ユキナはつゆ知らず。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。