*「別の世界から来た君の
本気かどうか分からない、そんな事をこぼす大界王。
その肩が、少し下がるのが目に付いた。
そういえば、アニメでも一人ぼっちのイメージの強かった大界王。
今の言葉も、半分は本心だったのかもしれない。
『…真理。大界王様の事、「お父様」って呼んでもいいかな?』
小声でコソッと耳打ちすれば、キョトンとした顔でこちらを見る真理。
…白い影だった時は分からなかったけど、美人だな。おい。
【…俺だけでは不服かな?ユキナ】
『いや、そういう訳じゃないけど…』
そう口ごもると、【嘘だよw】と笑う真理。
というか、あれだな。
他人の前ではそれらしく振る舞うけど、私の前だと某錬金術師の頃の口調のままだ。
【確かに、俺だけじゃ片親になっちまうしな。好きに呼んでやれw】
ケケケ、と楽しそうに笑う真理。
お許し貰えたし、呼んであげよう。
『あの…、出来れば大界王様に……その、お父様として居てもらえればなー…なんてw』
*「え?!いいの!?」
ピヨンッと効果音のつくように、飛び跳ねる大界王。
その顔の周りには、花が飛んでいるように見える。
…そんなに嬉しかったのか。
【良かったですね、大界王w】
先程までのいたずらっ子のようななりを潜めて、フフフと笑う真理。
*「…しかし、ワシがパピーで大丈夫じゃろか?
大界王神様にまで迷惑かけてしまいませんかな?」
【あら。私は別に構いませんよw】
…ほーん。
真理は今、大界王神としてこの世界に存在してるのか。
『(私としてはどの立場でも大丈夫だけど…)』
全王…もとい全ちゃんに関わりさえしなければ、どこで活動しててもいいや。
*「しかし…ほーんとユキナちゃんは大界王神様そっくりねー♪
将来有望株よ〜♪w」
『へ?』
大界王の言葉に、素っ頓狂な声を出してしまう。
そっくり?私が??
その様子に「ほれ」と手鏡を渡してくれる大界王。
その中では、真理と同じ顔で同じ緑色の髪の、尖り耳をした幼い少女がこちらを見ていた。
【まあ、再構築するにあたって造り手に似た…って所でしょうけど】
*「美人ちゃんに造って貰えてよかったじゃないのw
将来、パイクーちゃんとか他の子達がほっとかないでしょ♪」
いや、それは無いだろ。
そう思ってジッと見上げると、多少の間があってから「…なんだ」と居心地悪そうな顔をするパイクーハン。
『いや、私そんなに可愛いのかなーと思って…』
*「…多少は危機感を持った方がいい位にはな」
え、そんなに?
気をつけよ。
→
転生後のユキナは、ドラゴンボール世界で大界王神として存在している真理と
ほぼ同じ顔をしています。
ちなみに真理は、全王の能力はほぼ全て使えるので、全王より上の立場になるのですが……そんな事、ユキナはつゆ知らず。