*「このぐらい出来るなら、ちょっと修行すればものに出来そうね〜」
大界王がそう言って笑って、私がパイクーハンに預けられてから、既に6年目に突入した。
まあ、ピッコロのようなスパルタじゃないので、週休二日・8時間修行…なんて言われたけど。
『こんなに緩くていいんだろうか』
今は、今年何度目かの休日。
明後日辺りから、また修行が始まる。
そういえば、真理から【サイヤ人の細胞は入れたが、他にも入れてるから慣れておけ】って言われたのが3年くらい前。
怪しまれないように界王神の細胞も入れてるんだって。
後はナメック星人の再生能力、回復能力。フリーザ一族の呼吸法…とか色々。
あの時考えてた事がほぼできる身体になっていた。
【部下が欲しければ龍族の能力で卵でも産め】…なーんて言われて、真理に向かって気弾をぶっぱなしたのは記憶に新しい。
…と、懐かしんでいると見知った気配が来るのがわかる。
目を向ければ、北の界王がえっちらおっちらと歩いていた。
『あれ?界王様』
*「ん?…おお、ユキナ様!久しぶりですなw」
最初に北の界王に出会ったのは4年くらい前だったから、6歳の時か。
修行で上手くいかない事があって、自分に苛立った結果超サイヤ人になれるようになった頃だったかな…。
他の界王ともその時に知り合ったんだっけか。
懐かしいな〜。
『どうしたの?界王様が大界王星に来るなんて珍しいね』
*「ああ、その事なんですが…地球で少しやばい事になっておりまして…。
大界王様に指示を仰ぎに来たのですよ」
『地球で?』
*「ええ。ピッコロ大魔王が復活しましてな…」
聞き覚えのあるその名前に、私のナメック星人特有の長耳がピクリと動いた。
ピッコロ大魔王…。
私の推しである
神の半身で、地球人と触れ合うことで生まれてしまった悪の心。
典型的な「悪役のトラウマ」を描く漫画とは違って、ピッコロ大魔王は敢えて鳥山先生が悪役の過去を描かなかった。
心理主義なんてク ソ喰らえ!と思って描いたシーズンだったらしい。
フリーザ、セル、魔人ブウもその中に入る。
『(でも…)』
作中でも語られた。
ピッコロ大魔王は、神様が地球人との接触の中で悪の心が芽生え、神になるために切り離した心 そのものである…と。
人と接触した事で生まれた悪の心って、一体なんだろうとあの当時は考えたけど。
今ならわかる気がする…。
『(もし、神様が人種差別を受けていたのだとしたら…)』
考えたくは無い…。でも、恐らくそれで間違いないと思う。
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人種差別うんぬんは完全に作者の妄想です。
原作には悪の心が生まれたとは書いていますが、人種差別だとか そんなことは書いてません。