『(もし…もし仮に、神様が人種差別を受けていたのだとしたら…?)』
あれだけ見た目の違う人種を、地球人が同じ「人間」として扱うか……そう問われれば、答えはNOに近いと思う。
いくら、私が元いた世界より色んな人種に溢れている世界とはいえ、ないとは言い切れない。
人種差別に怒り、傷付き。
そんな中で半身である神にも見放されて、切り離されたのだとしたら…。
『(そりゃあ怒るし、他人を憎む…。裏切りだと感じたのなら、自分の半身からだって、顔も見たくないほど一刻も早く離れたかったはずだ)』
鳥山先生は 描く必要がないから描いていないだけで、もし仮にそんな過去が本当にあるのだとしたら…。
間違いなくピッコロ大魔王も、その分身であるピッコロも…被害者だ。
仲良くしようとして近付いた人間に迫害されて傷付き、最後の砦で信用もしていた自分自身の半身に裏切られた。
だから切り離された瞬間…もう顔も見ていたくなくて、下界へと逃げた。
その時受けた心の傷は大きく…そして、深い。
『(
今でこそ、人に怒り、神に怒り、自分以外の全てを憎んでいるピッコロ大魔王。
でもその根本の心は……。
きっと、元々寂しさや悲しさで作られていたはずなんだ。
「どうして自分は嫌われて、神だけが愛されるのか」
「同じ1人の人間なのに、なぜ自分だけが追い出され…捨てられなければならないのか」
「自分自身だけは、信じていたのに…」
そんな「なぜ」「どうして」が蓄積されて…裏切られた悲しみが、ひとりぼっちの寂しさが、怒りや憎しみに変わったのだろう。
「自分が今こんなにも生きづらいのは、人間や神のせいだ」…と、自分に言い聞かせて…。
そう。彼はただ、寂しかっただけだ。
きっと、きっと…ずっと寂しかったんだ。
でも、その寂しさを紛らわす為に街に出たら化け物とでも呼ばれたか…。
その、ほんの些細な触れ合いで神様は傷付き…悪の心である彼が生まれてしまった。
先代神様へ弟子入りした際も「悪の心は
そして、無情にも彼は切り離されたのか…。
…神様の気持ちも、分からなくは無い。
やっと見つけた居場所…自分の理解者である先代神様に逆らえるわけも無い。
先代神様に見捨てられないように…居場所を取られないようにするので精一杯で、片割れの気持ちを気にする余裕もなかったんだろう。
『(…そう思ったら先代神様に対して、腹が立ってきた)』
人を見守る上で悪の心は邪魔だ、とか抜かしたと思われる先代神様…。
間違ってるとは言わない。でも人を理解し
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