神殿から飛び出して、気配を探る。
神殿に来た時は知った気配だったから瞬間移動も出来たけど、ピッコロ大魔王相手じゃそうはいかない。
だから、地道に探すしかないのだ。
『…ん?なんか1箇所で戦ってる気配があるな…。
2人傍観…1人が気が大きい……多分ここだな』
探っている間に登ってきた朝日が眩しい。
しかも先程探った気は、2人の小さな気を残して移動をし始めている。
私は先程見つけた気を頼りに、東へ飛んだ。
*********
ちょっととばして飛んでいくと、見覚えのある飛行船が見えてきた。
間違いない、ピラフの飛行船だろう。
『あれだ』
飛行船のスピードに合わせて翼に降り立つと、船内で騒がしくこっちを指さす3人組と目が合う。
ピラフ一味だ。確かピッコロ大魔王の封印を解いたのもコイツらだったっけ…。
目線を横に動かすと、憎々しげにこちらを見る1人の目線とかち合う。
『…初めまして。ピッコロ大魔王』
翼に乗ったまま声をかけると、ナメック星人特有の耳のおかげか私の声を拾えたらしい。
*「…何者だ、小娘」
そう返された。
何者、かぁ。神と同類と知ると怒りそうだよなぁ。
『私はユキナ。貴方を怖がらない、ただの武闘家です』
*「ほう…ではワシを殺 しに来た、と?」
『いいえ。貴方を殺 すのは私じゃないし、そもそも殺 す動機がないわ』
話の展開の為には死んでもらわなければ困るけど、積極的に殺 したいわけじゃないし。
*「ならば、何をしに来た」
『貴方とお話をしたくて』
*「話だと?!」
余程予想外だったのか、「何だこのバカは」みたいな顔になったピッコロ大魔王。
おい。バカってなんだ、バカって。シバくぞ←
『…私は、損得なしで貴方と友達になりに来たの』
そう呟くと、ピッコロは鼻で笑った。
*「友だと?笑わせてくれる。
人がワシにした仕打ちを知らんだろう。勝手な事を抜かすな」
やっぱり、差別でもされたのか…。
でなければ、こんな事言わないよね…。
『…そうね。確かに勝手だった。でも、貴方と友になりたいのは事実よ』
ちょっと真剣な目付きで見返せば、少し嫌そうな顔をするピッコロ大魔王。
と思えば、部下に指示してハッチを開ける彼。
…どうやら入ってこい、という事らしい。
お言葉に甘えてハッチから中に入ると、すぐにハッチを閉める部下。…確かピアノだっけ、バラモスに似てる子。
*「ほう、
言葉通りの大物か、はたまたただのバカか…」
『あんまりバカって言わないでくれる?
さっきも「バカかこいつ」みたいな視線送ってたでしょ』
ため息をついて近くに寄ると、警戒の気配が強くなった。
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