ウルティマ地獄編   作:XX(旧山川海のすけ)

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ワープしないと行けないという街・デビルガードを目指す四人の勇者たち。
果たして彼らは無事「馬」を手に入れることができるのだろうか?


第十五話 馬の真実

★★★(ルロード)

 

 

 ムーンゲートを潜り抜けた先で、またムーンゲートを潜り。

 計2回ほど命を賭けた結果、俺たちはようやくデビルガードの街に着いた。

 

 デビルガードの街は、山の中。

 山の中の、湖の上に作られていた。

 ムーンゲートが無かったら、たちまち社会から断絶するような場所に、確かに街があったのだ。

 

 デビルガードの街は元流刑人の街。

 そのことに関しては頷くほか無かった。

 

 街はほとんどが湖で。

 飛び飛びにある島を接続する橋を作ることにより構成してる街。

 つまりこの街は道が限定されてる。

 非常に逃げづらい。

 

 一目見て分かった。

 

 ああ、この街の住人、多分こうしないと息をするように犯罪を犯すんだろうな、と。

 さすがに流刑人の街だ。

 

「行くぞ。こっちだ」

 

 まぁ、あまり差別的な思考は止そう。

 俺たちはウッドさんの案内で、馬を買いに行くことにした。

 

 

 

 四回橋を渡り、俺たちは馬小屋に辿り着いた。

 馬小屋には、白毛やら、栗毛やら、黒毛やら。

 様々な色の馬が居て、嘶いていた。

 

 ……こいつらの中の、どれかを買うんだな。

 

 俺はそう、心の中で漠然と思った。

 

「親父」

 

「へい旦那。注文されてたやつ、出来てますよ」

 

 親父が揉み手しながらそう愛想笑いをする。

 

「うむ」

 

 鷹揚に頷くウッドさん。

 この先に、俺たちが買う馬が用意されているのかな?

 

 そのまま、言われるがままついて行くと。

 

「これです。人数分用意しております」

 

 そう言われ、引き渡されたのだ。

 

 仮面を。

 色々な仮面だ。

 仮装パーティに着けていきそうな目だけ隠すやつとか。

 顔の上半分を全て隠す奴とか。

 狐面とか。

 髑髏とか。

 

 様々な仮面が、4つ。

 通された奥の部屋で、テーブルに並んでいた。

 

 ……なんだいこりゃ?

 

 俺以外のメンバーも目を点にしていた。

 

「ありがとう。約束の金だ」

 

「まいど。ありがとうございます」

 

 そんな俺たちを他所に、ウッドさんは店の親父にお金を払っていた。

 そして

 

「どれでもいい。好きな仮面を手に取れ。そして被るんだ」

 

 ……それに何の意味が?

 そう思ったけど、言われたからその通りにする俺たち。

 

 そして、全員仮面を装着した。

 

 俺が目だけのヤツ。

 上半分全部隠すのがリルファ。

 狐面がガルネフで。

 ウッドさんが髑髏だ。

 

「……良く似合ってるぞ」

 

 そう、ウッドさんは満足そうに言い、こう言ったのだ

 

「これから馬の召喚方法を教える」

 

 ……馬の召喚方法?

 なんだいそりゃ?

 

 

★★★(ウッド)

 

 

 俺たちの買った馬は、正確に言えば馬では無い。

 正式名称:念獣。

 召喚時の姿が、馬そっくりだから便宜上そう言ってるだけ。

 具現化系の念能力で作り出した仮面を身に着け、掛け声とともに外すことで発動。

 そう、例えばこんな風に

 

「ペル〇ナッ!」

 

 仮面を外し叫んだその瞬間、俺の身に着けていた髑髏の仮面は燃えあがり消え、代わりにその場に一頭の馬が出現していた。

 掛け声はなんでもいい。「来い!」でも「来て!」でも「これがもう一人の私」でも。

 呼ぶときに掛け声を掛けること。それが重要なんだ。

 

「おおおおおお~!」

 

 驚いているのがなんだか嬉しかった。

 好きで身に着けた知識ではないが、こういうのはどうしても嬉しいものだ。

 

 さて。

 このようにいつでもどこでも呼べる馬。

 一見、常時乗りっぱなしの方が楽なのではないか? と思ってしまうだろうが。

 

 この念獣・馬は、召喚者のエネルギーを吸い上げてその存在を維持するので。

 具体的に言うと、召喚中は異様に腹が減る。

 だから食糧の残量を気にしなければいけないのだ。

 

 ……だから、使いどころを考えなくてはいけない。




馬:馬小屋で馬を買うと、3Dダンジョン以外どこでも馬の乗り降りができるコマンド「馬」を手に入れることが出来ます。
この馬に乗ると、敵キャラクターの移動速度が半分になり、相対的に自キャラが倍速で動いている関係になります。
ただし、乗ってる間、食糧の減りが増強されるので、注意が必要です。

……変ですよね。何故馬に乗ってる間だけ食糧の減りが増強されるんでしょうね?
いつでも乗れる以上、馬と冒険者は一緒に居るのは確定事項のハズ。
一緒にいるなら食糧の減りも一緒でしょ?
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