ウルティマ地獄編   作:XX(旧山川海のすけ)

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念獣(またの名を馬)を具現化させる仮面を手に入れた四人の勇者たち。
彼らは次は何をするのだろうか?


第十六話 海賊たち

★★★(ルロード)

 

 

「褒美としてそなたを強くして遣わそう。これを受け取るがよい」

 

 大体やることが終わったので。

 レベルを上げようということになった。

 

 国王陛下に謁見し、稼いで来たライフエナジーを捧げる。

 すると、俺たちは自分の生命力が漲ってくるのを感じた。

 

 これで……5レベル。

 

「これで海賊船が海に出てくる」

 

 ウッドさんがそう、ポツリと言った。

 

 

 

「さて、狩るか」

 

 ……なんか不穏な言葉を聞いた気がするが、気のせいだろう。

 

 俺たちは海辺に向かった。

 

 海風が気持ちいい。

 海に来たのなんて、何年ぶりだろうか?

 

「あー!」

 

 リルファが駆け出した。

 海岸を走りたいらしい。

 

 俺はそれを、可愛いと思った。

 

「海は大きいですね」

 

「そうだな」

 

「ですね」

 

 俺の言葉に、ウッドさんにガルネフさんが応えてくれた。

 これから俺たちがやること……

 

 それは……

 

 海賊船を襲う。

 

 これだった。

 

 彼らの船を奪うために。

 

 ……え?

 海賊の持ち物だからといって、奪って許されるのか?

 ……許されるよ。

 許されるに決まってるじゃん。

 

 だってウッドさんがそう言うんだ。

 悪いことをしてる奴らなんか、どう扱っても文句なんて出ないって!

 

 俺は周りを見回した。

 

「海賊船ってどこにいるんですかね」

 

「海にいたらそれは海賊船だ」

 

 なるほど!

 

 

 

 俺は海賊船を探しまくった。

 どこかに船が浮かんでいないか?

 

 海に浮いていたらそれは海賊船!

 

 すると

 

「……よっこらせ」

 

「慌てずに運べよ? ゆっくりな」

 

 俺は、見つけたんだ。

 陸に接舷し、荷物を下ろしている海賊たちを。

 

 木箱を何個も何個も、汗を掻きながら下ろしていた。

 

 向こうはこっちに気づいていない。

 チャンスだ!

 

「あれは海賊ですよね!?」

 

「ああ。どこからどう見ても海賊だ」

 

 ウッドさんの肯定。

 もう、間違いないな。

 

「えっと」

 

 リルファは、まだ戸惑っているようだ。

 

「……あの人たち、普通の船乗りじゃ?」

 

「槍を持ってるだろ! 武装しているということは海賊だろ」

 

「……私たちも武装してますよね?」

 

 ……分からん奴だなぁ。

 俺はキリリと弓を引き絞り

 

 ヒュッ

 

「グワッ!」

 

 荷物運びで伸びをしていた海賊の胸に、俺の射た矢が深々と突き刺さった。

 すると

 

「うわ! 何をしやがる!」

 

 一人を射殺したら、残った奴らが一斉に槍を手に取った。

 

 ホラ、好戦的。

 海賊以外ありえない。論破!

 

「海賊どもめ。覚悟しろ」

 

 ウッドさんも参戦。

 毒を塗った吹き矢で、海賊たちを攻撃する。

 

 海賊の数は4人。

 さっき1人射殺したから、残り3人。

 恐れるに足りないな!

 

 

 

「この戦闘中二度と撃てなくなってもいい……メドラス!」

 

 ガルネフさんの指先から、巨大な火球が放たれる。

 ズタボロになった海賊の最後の生き残りに向かって。

 迫って来る火球を、海賊はどうすることもできない。

 

「グワー!」

 

 ガルネフさんのメドラスが炸裂して、最後の海賊が爆散して果てた。

 メドラスはメドラの5倍の精神力を使って、3倍の威力のメドラを放つ魔法。

 文字通り「(その戦闘中)二度と撃てなくなる」魔力魔法。

 あまりにやることがないので、ガルネフさんが遊びで撃ったらそれがトドメになった。

 

 ガルネフさんは、メドラスを放った姿勢……人差し指の先を標的に向けた姿勢のまま、こう言ったんだ。

 

「これで全滅。……ボクたちの船ゲットですね」

 

 その言葉と共に、笑顔を浮かべる。

 俺はその笑顔に応え、サムズアップをした。

 

「……本当にあの人たち、海賊だったの?」

 

 リルファはまだそんなことを呟いていた。




船:このゲーム、5レベルになると海に出現する海賊を倒して、奪い取ることで船をゲットします。
海賊が陸に接舷するのを待って、その隙に戦いを挑み奪うのです。

戦闘がはじまると、何故か最初から船からタラップが。
ひょっとして休憩中だった?
そして人数が最大8人なんだけど、だいたい4人くらいなんだよね。
妙に少ないよね。海賊なのに。
彼らは麦藁の一味なのかな?
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