ウルティマ地獄編   作:XX(旧山川海のすけ)

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魔力の神殿にやってきた四人の勇者たち。
神父ひとりのワンオペ神殿。
この神殿は一体何なのか?


第二十三話 石板

★★★(リルファ)

 

 

 大量のお金を用意し。

 私は神父さんの傍まで行った。

 そして声を掛けようとしたら……

 

「ちょっと待った」

 

 ウッドさんに止められた。

 ……何だろう?

 

 振り返ると、ウッドさんはこう言うんだ。

 

「ここで寄付金を渡すのはガルネフだ」

 

 ……ガルネフさんが?

 まぁ、分かりました……

 

 私は大量のお金が入った袋をガルネフさんに手渡す。

 ガルネフさんは嬉しそうに、私からお金を受け取って。

 

「すみません神父さん、ちょっとよろしいですか?

 

 神父さんに声を掛けた。

 すると

 

「ここは魔力の神殿です。この神殿を修理をするために100ゴールドの寄付をお願いしたいのですが」

 

 神父さんは張り付いたような笑みを浮かべて、そうこちらにお願いをしてきたんだ。

 

 ガルネフさんはその言葉に応え、ガルネフさんは金貨袋からお金を出して

 

「どうぞお納めください」

 

 献金した。

 すると神父さんは

 

「ありがとうございます。お優しい方々。もう100ゴールドお願いできますか?」

 

 ニコニコ笑顔で次の献金を促す。

 ガルネフさんはそれに応じてもう100ゴールドを……

 すると

 

「ありがとうございます。お優しい方々。もう100ゴールドお願いできますか?」

 

 ……この神父、延々寄付を募って来るな……?

 というかさ。

 

 この神殿、広いのに人間がこの神父さんしか居ないんだけど。

 それなのに、修理のための寄付?

 

 修理する前に、人を集めないといけないのでは?

 それに……

 

 この大陸、人が居ないのに。

 確認できた人と言えば、海岸にいたお婆さんくらいだよ?

 

 あと、船が湖に浮いていたのを見つけたから、それくらいか。

 船があるってことは、人がいるっていうことだからね。

 

 でも、そんなんじゃ全然足りて無いよね。修理する以前の問題だ。

 それなのに、そこに触れず、修理を理由にしている……。

 お金だけあっても人がいないならどうしようもないじゃん。

 

 ……どういうこと?

 

「おい、リルファ」

 

 そんなことを思っていると。

 ウッドさんに声を掛けられる。

 

「はい?」

 

 振り返ると

 

「祈れ」

 

 ……え?

 ここで神様に?

 

 でも、ウッドさんが言うなら……

 

 私は目を閉じて手を組み、私は神様に呼びかける……

 

 

★★★(ウッド)

 

 

 本当はあの献金、全額国庫に入るんだよな。

 この神殿、壊れないように作ってるから、修理に寄付なんて集める必要ないんだよ。

 見れば分かるだろ。

 石で作ってるんだから。

 

 この国、税金が無いからなぁ。

 こうでもしないと纏まったお金が入らんのだよ。

 

 ……まあ税金を取りづらいの、犯罪上等の法律が原因なんだろうけど。

 貯金するのが基本的に馬鹿の行為、ってのが不味いんだ。

 

 本当になんで、国王陛下は法律を変えないんだ?

 

 この魔力の神殿で100ゴールド献金する毎に魔力を少し伸ばしてもらえる。

 人類の限界まで魔力を伸ばすには、大体7400ゴールド献金すればいい。

 

 力の源泉はこの神殿に集まる太陽の魔力。

 この神殿の神父は、太陽を信仰する修験者。

 毎日太陽の光を浴びて、エネルギーを溜めている。

 それを献金の度に少しずつ献金者に開放しているのだ。

 

 他に3つある神殿も同じような感じだ。

 

 法力の神殿は、神父が月を信仰する修験者。

 力の神殿は、神父が死を信仰する修験者。

 器用さの神殿は、神父が愛を信仰する修験者。

 

 それぞれ、毎日信仰するものを浴びまくってエネルギーを溜めているのだ。

 法力と器用さは問題ないが、力は大変だろうなぁ。

 真相を知ると、いつも思うよ。

 

 

 ……ああ、そんなことを考えていたら。

 リルファが祈り始めた。

 

 すると

 突然神父が大声をあげた。

 大声で、こう言ったのだ。

 

「おお神よ! 今、真の勇者が現れました!」

 

 リルファを強い目で見つめながら。

 先ほどまでの、機械作業に慣れ切った、死んだ目ではなくなっていた。

 

「さあ勇者よ! この太陽の石板を持っていかれるがよい!」

 

 そう言いながら、神父は懐から石板を出した。

 太陽のマークが描かれた手のひらサイズの石の板を。




能力値の神殿:
お金を100ゴールド寄付するたびに、対応能力を1上げてくれる神殿です。
能力値毎に最高の値が出せる種族で最高値が99。
そして、キャラメイク時に必要能力値は25まで上げるのは基本なので
99-25=74、つまり7400ゴールドの献金が必要です。
そのために、一般的な勇者は膨大な数の犯罪を犯すのです。

石板:
能力値の神殿で、神父の前で祈ると入手できます。
クリアアイテムです。
ネタバレすると、どうもフロッピーディスクらしいです。
(エクソダスがコンピューターらしいんで)
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