ウルティマ地獄編   作:XX(旧山川海のすけ)

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伝説の地アンブロシアから帰還した四人の勇者たち。
最強の力を手に入れた彼らは、これからどうするのだろうか?


第二十七話 快進撃と天の剣

★★★(リルファ)

 

 

 ソーサリア大陸に戻って来た私たちの快進撃。

 それは凄まじいものだった。

 

「まずは洞窟巡りだ」

 

 ウッドさんに、あと3つ洞窟を巡る必要があると言われた。

 

 月の洞窟、愚か者の洞窟、そして死の洞窟。

 

 魔法力の上がったガルネフさんと私。

 魔法での階層移動も効率よくスムーズに進むため、非常に楽。

 

 簡単に、力の印、蛇の印、銀のつるはしを手に入れることが出来た。

 ……印を取るときだけは辛かったけど。

 焼き印だしね。

 

 ……私に焼き印が押されるとき、ガルネフさんが興奮した目で私を見ていたような気がするけど、気のせいよね。

 多分。

 

 そして船で小島に行き、銀のつるはしで天の剣を掘り出した。

 これも元手タダ。いくらでも掘り出せる。

 

 天の剣……シンプルな直刀。とても軽い。

 装飾はあまり無かった。実用重視って感じで。

 

 ちょっと切れ味を試すために、野菜を切ってみたけど。

 スパスパ切れる。

 

 ……なるほど。最強の剣っていう触れ込みは理解できる。

 軽いからこれなら誰でも持てるね。

 ガルネフさんでも持てるね。

 

 けど……

 

 接近武器なんてゴミだよね。

 役に立たないよ。

 

 なんでこんなものを掘り出すのか。

 わけが分からない。

 

 そう、思ったから

 

「ウッドさん、ひとつ訊いていいですか?」

 

「なんだ?」

 

 ウッドさんが私を見る。

 ちょっと訊くのに勇気が要ったけど。

 思い切って、訊く。

 

「……なんでこんな粗大ごみを掘り出したんですか?」

 

 剣なんて馬鹿の使う武器ですよね?

 見栄ばかりで、本質がまるで見えていないタイプの。

 飛び道具の方が絶対に強いのに。

 

 まぁガルネフさんなら、ナイフしか装備できないからしょうがないですけどね。

 ナイフはさすがにありえませんから。

 

 そう思っていたんだけど。

 

 突然、ウッドさんの顔が曇った。

 ……?

 

 なんだろう、と思っていたら。

 

「リルファ……恐ろしいことだがな……」

 

「はい?」

 

 何を言われるのだろうか?

 そう、心で身構えて、訊き返した。

 

 ウッドさんが言った言葉。

 とても恐ろしかった。

 

 ……それは

 

「エクソダス城では、天の剣以外の武器は使えないんだ」

 

 それ以外の武器は全て封じられる。

 だから、天の剣という最強の剣で戦うしかない。

 覚悟を決めておけ。

 

 ……そんな……!

 ありえないよ……剣で戦うなんて!

 

 剣なんて武器じゃない……!

 剣を使って戦えなんて正気を疑う状況……!

 それを強要されてしまう……!

 

 あまりの驚愕に、それ以上私は言葉を紡ぐことができなかった。

 なんて恐ろしい場所なの、エクソダス城は……!




天の剣:
ガチで最強の剣です。ですが、剣なので役に立ちません。
エクソダス城でしか使えないですね。……いや、使わない。
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