★★★(リルファ)
守衛を倒してライフエナジーを溜め、晴れて全員8レベルまで上昇させた。
これで、世界を救ってご褒美を国王陛下にいただくことが出来る。
そして私たちは、最後の航海に旅立った。
目指すは、エクソダス城。
今まで城のある島を通りかかることはあったけど。
城の入口に当たる海岸の切れ目。
そこを赤い蛇がみっしりと通せんぼしてて。
通れなかった。
「いよいよ、これを使うんですね……」
最初に神様に祈ることで手に入れた、重要アイテム。
銀の角笛。
前は、どうしても印が無いと蛇を追い返す効果が無いことが納得できなくて。
素のまま吹こうとしたんだけど。
音が鳴らなくて、蛇は依然としてそこにいる。
だから思ったんだけど……
この蛇の印が無いと音が鳴らないんじゃ……?
この、月の洞窟で押した印を。
ドキドキしながら、私は角笛を咥えて、思い切り吹いた。
ポペーーーー!
すると
オオオオオオ……!
赤い大蛇が、音に反応した。
のたくりながら、それまで占拠していた海岸の割れ目を脱出し、海の底へと逃げて行った。
これでもう、私たちの行く手を塞ぐものは何もない。
ウッドさんはそんな私たちを見渡して
「ここから先は天の剣だ。装備を変えろ」
私たちは頷く。
事前情報で今までの武器は通用しないことを知っていたから。
弓を置き、私たちは天の剣を装備する。
……正直これしか武器が通用しないということが、理不尽に感じた。
門を潜った。
そこで見えた光景は、まるで違った、
今までのお城の概念と。
溶岩が流れていて、即死の光のバリアがある状況。
そして城の中を闊歩する最強クラスの魔物たち。
……とてもじゃないが、全部を相手はしていられない。
なんとかやり過ごさないと。
でも、時の砂のストックはあるのかなぁ?
そこを考えていると
「だから馬が要るんだ」
言われて、やっと思い出す。
そういえば買った。
私たちは、念獣を呼び出す準備をした。
仮面を被って、外す。
掛け声を掛けながら
「ペルソナ!」
「来い!」
「ペルソーナー!」
「ぺぺぺぺぺ」
すると、仮面が燃え上がり、代わりに馬そっくりの念獣が。
私たちは馬に跨った。
……これで行くよ。
私は直進する。
目の前に立ち塞がる大悪魔バルロンのすぐ脇を。
バルロン……猿面妖魔という異名も持つ、最強の魔物。
全体的なフォルムは巨大な耳を持ち、背中に翼を持つ黒い大猿。
地獄を支配する上級の大悪魔だ。
今、ヤツは油断している。
横を突き抜けることができるなら、戦わずにやりすごせる。
そう……やり過ごすことができるなら、いう事は無いんだけど……。
バルロン:
猿面妖魔ってのは、西谷史先生の小説「ウルティマ妖魔変」で宛てられていた漢字表記です。
小説の敵ボスの最強の手駒として出てきました。
実際のウルティマでの設定は知らないっす。