ウルティマ地獄編   作:XX(旧山川海のすけ)

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猿面妖魔と相対した四人の勇者たち。
最強の悪魔を前にして彼らは何を思うのか?


第三十話 戦士の道

★★★(リルファ)

 

 

「ゲギャー! ニエガキタアアアアアア!!」

 

 バルロンの金切り声のような叫び。

 バルロンが私たちに気づいてしまった!

 

 もう、これは戦うしかない!

 

 私たちは念獣を解除して仮面に戻し、戦闘態勢をとった。

 

 天の剣を構えて、ガルネフさんの魔法を待つ。

 

 ダキニさえ決まれば……!

 相手はたった2体なんだ!

 

「ダキニ!」

 

 そしてすぐに、闇のオーラが2体のバルロンに向かって襲い掛かる。

 闇のオーラは2体の獣の悪魔を包み込み、その生命力のほとんどを吸い尽くす。

 ギャアアアアアア、という悲鳴とともに、その膝を突く。

 

 よし! あとは一撃加えるだけ!

 

 一撃……

 

 あ、そっか……

 

 今、弓が無いんだ……!

 

 そこで私は戦慄する。

 

 あのバルロンのもとに辿り着くまで、私はあと何回呪文攻撃を喰らうことになるんだろう……?

 

 なんで……なんで飛び道具が使えないの!?

 

 メチャクチャだ……!

 正々堂々戦わないといけないなんて!

 

 でも……泣いていても仕方ない。

 覚悟を決めて、バルロンに向かって駆け出す。

 

 ピシャアアアアアン!

 

 激しい光と轟音。

 

 その途中、バルロンの唱えた呪文により、天からの雷を浴び、私は何度もダメージを受ける。

 その苦しみに、涙が零れる。

 辛い……!

 

 でも……!

 ここを乗り越えないと、私の夢は叶わない。

 

 歯を食いしばって歩を進め……

 

 そして

 

「どりゃあああああ!」

 

「ゲギャアアア!」

 

 剣が届く間合いに踏み込み、大上段からの斬撃を浴びせる。

 その一撃で、バルロンは命を落とした。

 

「ウオオオオオオ!」

 

「ルギャアアアアア!」

 

 ……見ると。

 ルロードさんも同じように残り1体のバルロンに一撃を加え、仕留めることに成功していた。

 

 止めを刺したバルロンの死体を前に、ルロードさんは立ち尽くす。

 

「……ルロードさん……夢が叶ったんじゃないですか?」

 

 そう……

 

 ルロードさんは「剣を使って敵と斬り結ぶ戦士」

 これに憧れていた。

 

 今、その夢が叶ったのだけど。

 

 それで、ルロードさんは何を思ったのか……?

 

「……戦士なんてクソッたれだ」

 

 彼はそう、悔しそうに言った。

 

「こんなに苦しいのなら、こんなに痛いのなら、こんなに辛いのなら」

 

 そして彼は一拍置き

 

「戦士など要らん!」

 

 

 力強く、そして……

 血を吐くようなルロードさんの叫び。

 

 そんなルロードさんに、背後からウッドさんが手を肩に置き。

 

「大人になったな」

 

 そう、父親のような声で彼に告げ

 

「……行こう。あと少しだ」

 

 そう言って、再び馬を出現させる。

 私たちはその馬に再び跨って。

 

 エクソダスを封印できるという、祭壇に向かって行った。




エクソダス城の戦闘:
ホント、武器攻撃が接近戦しかできないってのは超理不尽に感じます。
なんで近づかないといかんのや。
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