最後の敵を前にして四人の勇者たちは……?
★★★(リルファ)
フロアを倒した。
……いや、弱かったんだ。
姿が見えないのは厄介なんだけど。
相手、近接しかできないから、殴られたら殴り返すだけでいい。
殴ったら一発で死ぬ。
そして殴られても、致命的なダメージも受けないし。
こっち回復魔法あるし。
負ける要素、無いじゃん。
そして今、最後の1体を斬り捨てたところ。
何も無い空間に天の剣で斬りつけて。
ギャー!
という悲鳴と手ごたえ。
そしてそこから輝くライフエナジーを得る。
ほっとんど、作業だった。
「さあ、封印だ」
全滅を確認した後、ウッドさんは淡々とそう言った。
何の感動も無いみたい。
まぁ、無いよね。
クソみたいに弱いし。
「リルファ、祈るんだ」
わかりました。
祈りの姿勢をとって、私は祈った。
すると……
エクソダス城が鳴動し、真の祭壇が出現した。
それは、生物的な外観だった。
脈があった。
心臓があった。
……気味が悪い。
それが正直な感想。
そこで、声が響いた。
『目の前にあるのは、エクソダスの胎動だ』
『第一の祭壇に、正しい石板を置け』
石板……?
これのこと?
私はアンブロシアの神殿で手に入れた、4枚の石板を取り出した。
……どれを置くんだろうか……?
私が迷っていると
「愛だ」
ウッドさんからの指示が飛ぶ。
愛……?
これかな?
私はハートのマークが彫り込まれた石板を、その「第一の祭壇」に置く。
置くと、石板が祭壇に飲み込まれていった。
すると
『第二の祭壇に、正しい石板を置け』
第二……?
するとすかさず
「太陽だ」
だったら……
私は太陽のマークが彫り込まれた石板を置いた。
そして石板が祭壇に飲み込まれていく。
『第三の祭壇に……』
「月だ」
月のマーク……
『第四の祭壇に……』
「死だ」
髑髏のマーク……
すると
城の鳴動が止み、静かになっていった。
そして祭壇が地中深くに沈み込み、消えていく。
ふと、気が付いた。
私、何か握ってる!
右手に握るもの。
それを確認した。
それは……
「アンク……?」
それは聖なる形を象った護符。
アンクだった。
これは、何だろう……?
そんな私に
「出るぞ」
ウッドさんが馬を出す。
そしてそれに跨りながら
「脱出だ」
急げ。
その言葉の意味は
突然エクソダス城が崩れ出したことで理解させられた。
そして、エクソダス城で手に入れたアンクを国王陛下に献上した。
私たちは望むものを手に入れた。
私はロイヤルシティの家族を、街の中心部に住まわせることができることができた。
家族は「これでようやく毎日夜安心して眠ることが出来る」「貯金だって出来る。ありがとうリルファ」って言って喜んでた。
私も幸せだ。
ルロードさんは近衛兵になったけど、すっかり剣が嫌いになり、弓の腕を磨いているらしい。
まぁ、無理もないよね。
ガルネフさんは、ロイヤルシティの街外れに館を構え、そこに住み始めた。
最近、その近辺で若い女の子が行方不明になる話が続出してるんだけど……
多分、そういうことなんだろうね。
そして私たちを引っ張ってくれたウッドさんは……
国王陛下に大金をご褒美に貰って、そのお金で、隠居した。
「もう、こんな冒険は御免だ」
って言いながら。
まあ、だいぶ長い事地下迷宮の底に居たんですもんね……
皆、幸せになった。
良かった良かった。
エクソダス:
バトル無いんですよねぇ。
普通なら、最終的に封印するにしても、エクソダスとの戦いはあるもんですけど。
まあ、正体はコンピューターらしいんですけどね。前にも書きましたけど。
でもそれなら、プログラム的なものをラスボスに設定してもいいのではないのかな?
あとがき:
ウルティマのゲームシステムと、プレイヤーのやることをなんとかリアルで考えたら面白いのではないかと思って書き始めたのですが。
色々、web小説としてはやってはいけないことをやりまくってたので。書き手として思うところがありました。
ここまで読んで下さった方、感謝します。
ありがとうございました。