ようこそXYZを叫ぶ教室へ   作:てつお

2 / 3
暫くの間様子を見てみて、人気があれば続けて行こうと思います。


第2話「黒髪のクールビューティー、Ⅾクラスの愉快な仲間達の巻!」

 

 櫛田と共に教室に入ると、黒板には席順表であろう物が掲示されていた。

 

「私は結構前の席だね……冴羽君は?」

 

「俺は…あった、ここだ。」

 

「そっか。結構離れているね。残念。」

 

 私が掲示板にある自分の名を指差すと、櫛田は残念そうに肩を竦めた。あざとい、あざと可愛い。櫛田が席が隣なのが男だったらマジギレしそうな程だ。でも落ち込んでいる暇はない、俺の隣はどうだろうか…やった! 女子だ! 俺の席の隣であろう場所に座っている、黒髪ロングの女子生徒を見て内心ガッツポーズを決める。いやー、見た感じかなりの美人じゃないの!

 

 尻込んでいる理由などない。ブレザーの襟を正し、彼女の元へと歩み寄る。

 

「失礼、そこのお嬢さん。」

 

「………」

 

 あれ、無視? とりあえずもう一度。

 

「失礼、そこのお嬢さん?」

 

「………」

 

 あれ? デジャブ!?

 

 俺の隣の席に座っている黒髪の女子生徒は、まるで俺の事をジャガイモ程度にしか見ていないのか、手に持った本を読むのに没頭しており、微動だにしない。

 

「おーい! おーい! おい!」

 

「……何?」

 

 流石に本の前で手を振るのを忌々しく思ったのか、その女子生徒は顔をしかめながら此方を向く。

 

「いやーゴメンゴメン、折角隣になったんだし挨拶をと思ってね。俺は冴羽隆。君は?」

 

「悪いけど、自己紹介なら拒否させて貰うわ。」

 

「えー、寂しい事いわないでよー。これから色々お互いの事知らないと不便だろうしさー。」

 

「…ハァ……堀北鈴音よ。」

 

「オッケー、堀北ちゃんね。これからよろしく。」

 

 俺の反応にも無反応の堀北、何かと気難しそうな子だな……でもまぁ人間誰しも少しづく心は開くモンだ。焦らずゆっくりと親睦を深めて口説いて行こう。しかし、この子も櫛田には及ばないかもしれないけど、ええ乳しとるなー‥‥小さく見えるけど着やせするタイプだな、これはⅮだな……

 

「……それで、さっきから何処を見ているのかしら?」

 

「ん?」

 

 堀北の嫌悪感丸出しの声を聴いて我に返る。気が付けば俺はバスの中の時と同様に堀北の胸に顔面を近づけて押し付けようとしていた。

 

「あ、ゴメン、つい。」

 

 直後上からナニカが振り下ろされ、俺は咄嗟にスウェーバックの姿勢を取り、どうにかそれを回避する。って堀北の手に持っているのってコンパス?!

 

「うおおぃ!? いくら何でもコンパスは無いだろ、コンパスは……」

 

「ごめんなさい、つい盛りの付いた猿がいたから。」

 

「ごめん、ごめんってー」

 

「謝罪で済んだら警察はいらないのよ。」

 

「ホント…マジですんません…」

 

 謝罪する俺を見て溜息を吐く堀北。いやだって余りにも良い形だったんだもん。あっ、でも通報だけはしないでね。マジで。

 

 まぁ何はともあれ、今はこれからの学園生活について考えよう。心なしか教室に居る生徒の数が増えて来た。どうやらそろそろ入学式も近いらしい。

 

 すると、黒いスーツを着た女性教師が入って来た。どうやらこのクラスの担任の様だ。

 

「えー新入生諸君。私はDクラスを担当することになった茶柱佐枝だ。普段は日本史を担当している。この学校には学年ごとのクラス替えは存在しない。卒業までの3年間、私が担任としてお前たち全員と学ぶことになると思う、よろしく。今から一時間後に入学式が体育館で行われるが、その前にこの学校のルールについて書かれた資料を配らせてもらう。以前入学案内と一緒に配布してあるがな。」

 

 茶柱佐枝。どうやらこの女子が私達のクラスの担任らしい。しかしこの先生もかなり良い乳しとる。かなりのボインだ。隣の堀北から妙に痛い視線を感じるが、きっと気のせいだろう。遠目からなら解らないだろうから全力でそのパイオツをガン見してやる。

 

「施設内では機械にこのカードを通すか、提示することで使用可能だ。使い方はシンプルだから迷うことはないだろう。それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員に平等に10万ポイントが既に支給されているはずだ。なお、1ポイントにつき1円の価値がある。これ以上の説明は不要だろう。」

 

 端末に表示された10万という数値にクラスのほぼ全員が喜びの声を上げる。ほう、流石国立の学校と言った所か。随分リッチな学校と思ったがまさか10万とは。でもこれって国の税金から出た者だろ? 大人たちが苦労して支払った税金を子供たちの小遣いにするのは、少しいたたまれない気持ちになる。まぁ俺大人じゃ無いし、税金納めてないけど。

 

 「ポイントの支給額が多いことに驚いたか? この学校は実力で生徒を測る。入学を果たしたお前たちにはそれだけの価値と可能性があると言うことだ。だが無理矢理カツアゲするような真似だけはするなよ。学校はいじめ問題にだけは敏感だからな。こちらからは以上だ、質問があれば受け付けるが何かあるか?」

 

  最後の確認事項として、質問を受け付ける茶柱先生。まぁ教室に10個近くある妙に多い監視カメラの事とかは後で聞けばいいや。

 

「それでは君達のこれからの学園生活に期待する。」

 

 茶柱先生はそう説明を締めると速足に教室を去ってしまった。あー、俺も早く帰りたい。かえって色んなもっこりちゃんと遊びたい。綺麗でナイスバディな美少女とお近づきになりたい。そんな事を考えつつ、周りの女子達を見渡す。いやー、どれも上玉揃いじゃないの。こりゃ全員口説けば夢にまで見た酒池肉林モテモテ男の夢も現実になるんじゃ?

 

 そんな煩悩に塗れた事を考えていると、まるでそれを止める様に一人の男子生徒が立ち上がった。

 

「みんな色々思う所も有るだろうけど、折角同じクラスになったんだ。これから自己紹介をしないかい? 僕は平田洋介。基本的に運動が好きでサッカー部に入ろうと思ってるよ。これから宜しく」

 

 平田洋介、そう名乗った男子生徒はそう爽やかな笑顔を浮かべてそう言った。クソっ、この野郎顔が良いな。その証拠に周りの女子達の顔が緩い。名前覚えてやーらない。野郎だし覚えなくていいもんねー。

 

 その後も活発そうな者は恙なく自己紹介を済ませ、あまり乗り気ではなさそうな奴も小さな声だが何とかやり遂げる様な姿が見られた。今思ったけどコレって同調圧力染みた何かを感じない? もしかしてコレ止めた方が良かったかな?

 

 バスで出逢った櫛田桔梗、少し気弱そうでこう言った場が苦手そうな井の頭心、地味目だけどもっこりちゃんな佐倉愛理、帰国子女な王美雨、サバサバ系もっこりちゃんな長谷部波瑠加、お嬢様系もっこりな松下千秋、ギャル系もっこりちゃんな軽井沢恵、佐藤麻耶、気が強そうな篠原さつき等の可愛い子ちゃんが次々と自己紹介を進めていく。女子の名前は幾らでも覚えられる。途中赤髪の男子生徒が何か叫んで出て行ったけど、特に気にしなくていいや、野郎だし。

 

「それじゃあ次、お願いできるかな?」

 

 すると教室中の生徒達が皆俺に注目している事に気付く。おお、そっか、俺の番だったか。

 

「はい‥‥冴羽隆です。趣味はアーチェリーです。射撃が特技で一応オリンピック選手目指しています。皆さんと(特に女子と)仲良くなりたいので、どうぞ宜しくお願い致します。」

 

 久しぶりに人前で話したが、どうやら特に問題無かったようだ。無事に話し終える事ができた。すると何処からか女子の黄色い声が上がる。

 

「結構カッコよくない?」

 

「うん、スタイルも良いしモデルさんみたい。」

 

「うん…でもあの人教室来る前に誰かと揉めてなかった?」

 

 女子達が盛り上がっている光景を見ると、どうにもまんざらでもない。でもいずれは俺もこの教室の女子全員を堕とす男、こんなもので照れていたりしては、まだまだもっこりハーレムモテモテ男の夢には遠い。

 

 表の世界を知らず、ずっと裏の世界で過ごしてきた俺だが、この学校で上手くやって行けるだろうか。友達も欲しいし(主に女子の)、沢山のクラスメイトと仲良くなりたい(主に女子と)。

 

 これから先の学園生活と、人間関係の事を悩みながら、入学までの時間を待つ。そんな俺の手は、いつの間にかブレザーのポケットに突っ込んでおり、ポケットの中に隠している一発の357マグナム弾を握り締めていた。

 

 

 

 

 




 ストックが切れたので一時的に様子見に写ります。一応モチベは有るので、完成し次第投稿しようと思います。作者は承認欲求モンスターで感想が無いと死ぬ生き物です。

 ブラック・ラグーンのパターンも書いてみようかな。

 ご感想お待ちしています。

前編後編で分ける?

  • 分ける
  • 分けない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。