怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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希望に満ちた選択に

~4月12日·夕方·青空寮·自分の部屋~

 

明日翔「…うぅ…。」「…ここは…?」

 

見覚えのある天井、見渡すと自分の部屋。

 

明日翔「俺は確か、城琉たちの勝負に負けて…。」

 

そうか、負けたのか…。

 

ユーフィリア「目が覚めましたね。」

明日翔「ユーフィリア。」

 

ユーフィリアは椅子に腰掛けた。

 

明日翔「悪い。負けちまった。手も足もでなかった。」

 

ユーフィリア「見てました。さすが白の世界のアンドロイド…そこに城琉さんの技術と指示が加わったんです。負けるのも無理ないですよ。」

 

明日翔「他の奴らは?」

 

ユーフィリア「美海さんは度重なるエクシードの使用による疲労が溜まりすぎて検査入院。空さんは今まで疲れでよく眠ってます、怪我はありますけど命に別状はないと。」「むしろ、明日翔さんの方が生きてて不思議な怪我を負ってます。」

 

明日翔「?」

 

自分の体を見ると全身包帯だらけの体があった。

 

ユーフィリア「巻き添えとはいえブルム・エクス・マキナをもろに食らって生きてるような人はいません。それに加えてプログレスのダメージと自身のダメージ、考えるだけでも恐ろしいです。」ブルブル「命があるだけもうけもの、ですよ。」

 

明日翔「命ありゃなんでもできるってな…。」「でも、これからどうすっかなぁ。」

 

ユーフィリア「?」

 

明日翔「いやぁよ?負けちまったお陰で退学に王手かかっちまった、まだ期限はあるし交渉次第じゃ残れるかもしれない。」「…が、きっとヒメガミは許可しねぇだろうなぁ。生徒には公平がモットーだからね。」

 

ユーフィリア「ふふふ。」

 

明日翔「?何かおかしかったか?」

 

ユーフィリア「ようやく、私の力を使うときが来ましたね。」「お忘れですか?私は過去に戻ることができるって。」キラーン

 

明日翔「お前そりゃ過去に戻るってのか?」

 

ユーフィリア「まぁまぁ、ついてきてください。」ガシッ「私の部屋にご案内~♪」ポーイ

 

クローゼットを開けるとユーフィはクローゼットの中目掛けて俺を投げた。

 

明日翔「あっちょ!まっ!あぁ~…」ポーン

 

~ユーフィリアの部屋~

 

明日翔「…ぁあぁ~!グエ」ドシーーーン!!

 

ユーフィリア「ようこそ、私の部屋へ。」

 

明日翔「いてぇ~。もうちょっと怪我人は丁寧に扱えっての。」「俺のクローゼットにこんなものが…。」

 

俺のクローゼットの中は白の世界のような機械装置と装飾が施されていた。これがユーフィリアの部屋らしい。

 

明日翔「まいったよ。いつの間にこんなもん作ってたんだ?」

 

ユーフィリア「ふふ、4月に入ってからせこせこと準備をしていました。」「この部屋では私の力を応用して過去に戻ることができます。」「あと、会いたいときに私に会えます。」ドヤ

 

ドヤ顔されてもな…。

 

明日翔「まぁ、俺のプライバシーとか色々突っ込みてぇところはあっけどよ?この部屋をつかうときが今ってこった。」

 

ユーフィリア「そうです。流石明日翔さんです、状況の理解が早い。」

 

明日翔「…で、跳ぶには何が必要だ?いわゆる燃料ぐらいはあるだろ。」

 

ユーフィリア「ウロボロスを倒した際に出る『時の砂』とよばれる残りカスのようなものが必要です。…が、在庫はたんまりあるのでご安心を。」デデーン

 

倉庫には袋に入った砂が山のように積まれている。

 

ユーフィリア「明日翔さん、こういう機会をことごとく回避するから処理に困ってたんです。燃えないゴミじゃ捨てられないし。」

 

明日翔「そっか。…もう背に腹は変えらんねぇよな。」「戻るぜ、過去に。」

 

ユーフィリア「…よしきました!準備します、…いつにしますか?」

 

いつにするか。…不調が出たのは大会二日目。練習の時は不調は見られなかった。初日もうまく行ってただろう。だとしたら…大会前日に何かがあったか…?

 

明日翔「決めた。4月10日に戻ってくれ。」

 

ユーフィリア「おおせのままに~。」カタカタカタカタ「4月10日朝から始まります。起きる瞬間から始まりますので、お間違いのなきように。では、いってらっしゃ~い」

 

ギューーーーーン!!!!ビリビリビリ!!!ゴォォォォ!!!!

 

~4月10日・朝・青空寮・自分の部屋~

 

明日翔「…朝か。携帯は…4月10日、本当に戻ってこれたらしい。」

 

コンコン

 

空「先輩、おはようございますっ。」ガチャッ

 

明日翔「おはようさん。」

 

空「先輩!今日は明日に向けて最終確認ですよ!アリーナ予約してあるので早く来てくださいね!」

 

明日翔「わかった。すぐ準備していくぜ。」

 

予定も変わってない。完全に4月10日に戻ってきたな。

 

~昼・青蘭学園~

 

戻ってきたからには美海の異変を突き止める必要がある。

 

明日翔「とはいったものの…あいつ、ど~こにもいやしねぇ。確か今日の午後はオフのはずなんだがな。」「しょうがない、手当たり次第探すしかないか。」ガックリ

 

教室から出ると背後から声をかけられた。

 

???「やっと見つけたわ。明日の新歓戦で美海と組む人ってあなたよね?」

 

明日翔「お前さんは…。」「御影葵。青の世界のエース級プログレスが一人、美海のライバルで剣技は様々な人間を魅了する…。」「そんなお前さんが俺になんの用だ?」

 

葵「いいから、とにかくついてきて。日向美海のことで話があるの。」

 

彼女のもとについていくと座り込んで休んでいる美海を発見した。

 

明日翔「美海…何をしていたんだ。顔も赤い、少し待ってろ。」「待たせた、これを飲みな。ゆっくり飲めよ、息も整えるんだ。」

 

美海にスポーツドリンクを渡し飲むように促す。そして呼吸が整えるよう背中をさする。

 

明日翔「こりゃどういうことだ?」

 

葵「オーバーワークよ。練習のしすぎで、倒れたの。」「医務室につれていこうとしたら、あなた以外には言うなって。」「それで私が呼びに行ったの。」

 

明日翔「美海、今日はお休みって話だったろ?こんなところで無理してどうすんだ?」

 

俺は真剣な眼差しで問いかける。

 

美海「うぅ…ごめんなさい。明日は攻撃役の私が頑張らなきゃって思ったら動きのチェックがしたくなっちゃって…。それでつい練習に夢中になって…。」「休むのが大事っていったのは私なのに…ごめんね。」

 

葵「ここのところ毎日一人で練習してたものね。さすがに無茶しすぎよ。」

 

明日翔「んぁ?毎日?」

 

美海「ど、どうして葵ちゃんがその事を…!?」

 

葵「ライバルの動向くらい、把握しておくのは当然のことよ。」「ただ、余計なお節介かもしれないけど…秘密の特訓だとしても、一緒に戦う仲間には伝えたほうがいいんじゃない?」

 

明日翔「お前…!なんでこんな無茶をしたんだ。」

 

美海「ごめんなさい…でも私、どうしても君の力になりたくて…それに空ちゃんにも。」「明日のために、二人共とも頑張ってきたでしょ?しかも、すごい速さで上達もしてきた。」「私、二人の努力を無駄にしたくない。だから私が頑張らなきゃって、そう思って…。」

 

重く返答する美海に対し俺は笑ってこう答えた。

 

明日翔「お前…馬鹿だぜ!俺のためになんてとっくになってるさ。」

 

頭をなでてなだめる。

 

葵「横から口をはさんで申し訳ないけど…美海、あなたどうしてそこまでして戦うの?」

 

美海「え…?」

 

葵「はっきり言うけど、私は明日の新歓戦、あなたは休むべきだと思うわ。」「今無理をすれば、プログレスとしてのあなたの道はここで終わってしまうかもしれない。」「だからもう一度聞くわ。」

「貴方は何のために、戦うの?」

 

美海「なんの、ために…?それは、えっと色んな理由があって」

 

葵「即答できないのね。」「私は自分のためよ、自分が誇れる自分になるため。そのために戦っているわ。」「本当にこれ以上、無理をするつもりなら…せめて自分が戦う理由くらいは持っておきなさい。」

「じゃなきゃ、彼の足を引っ張ることになるわよ。迷いは弱さだと、覚えておきなさい。」

 

そう言い残し、彼女は去った。

 

美海「戦う理由か…どうして答えられえなかったんだろう。」「迷いは弱さか…」

「ねぇ、明日翔くんが戦うとしたら何のために戦う、って答える?」

 

この質問…

 

~とある記憶~

 

ソフィーナ「だったらあなたは、何のために戦おうとしてるの?」

 

明日翔「なんのためにって…前もいっただろ?」

 

~現実~

 

明日翔「…俺の夢のためさ。」

 

美海「夢?未来の自分ってことかな?」

 

明日翔「ま、近いところで言えばそうなのかもな。」

 

美海「そういう考え方、すごくいいね。未来の夢をかなえられるのは過去の自分だけだもんね。」「私だったら自分だけじゃなくてほかの人の夢をかなえてあげられるようになりたいな。それで、みんなが笑っていられるようになったらすごくうれしいと思う。」「そのためなら私は、自分の全力以上の力が出せる気がするの!」

 

明日翔「そっか。どうやら答えは見つかったみてぇだな?だけど、もう無理すんなよ?」

 

美海「うん、わかってる。もう明日まで無理しないよ。心配かけてごめんね。今度こそちゃんと休むから。」「じゃなきゃ、君を助けることも、みんなで笑うこともできなくなっちゃうもんね。」「…葵ちゃんはきっと、そのことを私に気づかせようとしてくれたんだ。戦う理由があるなら、休むことも大切だぞって。」

 

明日翔「いい友達を持ったな。一生大切にしな?」

 

美海「うん。さっきみたいに質問されたら、今度は即答できるようにしなきゃ。」「自分が何のために戦おうとしてるのか。それから、優勝しなきゃいけない理由も。」「あ、もちろん君の学園生活がかかってることは内緒だけどね。」

「…明日翔くん、明日は頑張ろうね。新歓戦、絶対優勝しよう。」

 

明日翔「ああ、優勝しよう。だから」

 

美海「『お前を信じる。お前は俺を信じろ。』かな?」

 

明日翔「せいか~い。…頑張ろうぜ、お互い。」

 

美海「お互い頑張ろうねっ。それじゃ一緒に帰ろっか。」

 

こうして美海の不調の原因を取り除くことができた気がする。

 

~夜・自分の部屋~

 

窓の外を眺めていたらユーフィがクローゼットから出てきた。

 

ユーフィリア「なにか、つかめましたか?」

 

明日翔「ああ、これで恐らく大会は大丈夫だ。…やっぱ便利だな、お前さんの能力。」

 

ユーフィリア「でしょう?今後も御贔屓に。」

 

明日翔「今回は感謝するよ。でも…当面は使わないかもなぁ。」

 

ユーフィリア「どうしてですか?」

 

明日翔「今回みたくどうしようもない時は使うけどよ?俺にとっちゃあちとズルすぎた、俺は失敗を糧にして正解を掴む主義なんだ。一発よりも失敗したの方がロマン、あるだろ?」ニヤ

 

ユーフィリア「ふふ…変わってますね。でもこう答えるとも思ってました。その『どうしようもなくなった時』を待つことにしましょう。」「それでは、おやすみなさい。大会、頑張ってくださいね。」

 

明日翔「おやすみ。みててくれよな。」

 

そして4月11日になった。この日の流れは全く同じ、無事に準決勝まで駒を進めた。

 

~夕方・商店街~

 

明日、すべてが決まる…昨日の選択がどう影響するか。…しかし、美海が万全でも作戦を変えなきゃ前回の二の舞だ。どうするか…

 

明日翔「…お?」

 

右を向いたはイタリア風ブティックの店があった。ちらりと見えた店内にはある服が置いてあった。

 

明日翔「…ゲン担ぎと信頼関係の象徴には最高だな。」ウィーン

 

店員「いらっしゃいませ。」

 

明日翔「店員さんこの服…」

 

俺は明日を迎える。さぁ、勝負の時だ。

 

~4月12日・昼・控室~

 

俺たちは順調に準決勝をパス、城琉たちも同様に勝ち上がってきた。

 

美海「やっぱり、セニアちゃんのチームが勝ち進んでるね。」

 

空「はい。セニアさんの総合力の高さはもちろんですが、あの一年生のステラさんの機動力が驚異的です。」「フィールドのどこにでもすぐ到達できる速さ。あれでヒットアンドアウェイに徹されるとなると…」ズーン…

 

明日翔「なんとかなるさ。」

 

美海「大丈夫!うちの一年生だって、ただものじゃないんだから!」

 

空「美海さん…もちろん負けるつもりはないですっ。勝つつもりではいるんです…でも…」

 

美海「うん、わかるよ。不安なんだよね。」「そんな空ちゃんに…じゃん!とっておきの作戦があるんです!」

 

明日翔「作戦。こいつぁ面白くなってきたな、聞かせてくれ。」

 

美海「セニアちゃん対策として…決勝戦では、戦い方を変えようと思います。」

 

空「ええっ!?戦い方を変えるって…い、今からですか!?」

 

美海「空ちゃんはこれまで、私のサポートに集中してくれてたでしょ?決勝戦では、思い切って前に出てほしいんだ。」

 

空「それってつまり…わ、私が前衛もやるってことですか?」

 

美海「うん!セニアちゃんの予想は、今までの私たちの戦いを元に計算されてると思うの。」「だから、決勝戦でも空ちゃんはこれまで通り、私の補助に徹してくれると考えてるはず。」「そこで急に空ちゃんの動きが変わったら…」

 

明日翔「想定外の動きで対応が遅れるかもしれない。面白れぇ考えだ。」

 

美海「そう!いくらセニアちゃんでも少しはビックリするはずだよ。」「そこに隙が生まれる!そしたら勝つチャンスが見えてくると思うんだ!」

 

名案だと思ったが空は不安げだ。

 

空「でもそれは…今みたいに役割を決める前…何度も失敗した戦法ですよ?確かにいい作戦だと思うんですけど、私、うまくできる自信がないですっ…」「私が負けるということは、先輩がこの学園にいられあなくなるっていうことで…」

 

自信がない空を美海は励ます。

 

美海「大丈夫。失敗したのはまだ新歓戦が始ます前の空ちゃんでしょ?」「今の空ちゃんは新歓戦の中ですごく成長してる。前に出るタイミングが見極めるはずだよ。」「私が保証する!今の空ちゃんなら、絶対にできるよ!」 

                            

空「美海さん…」

 

美海「それに…明日翔くんだっているんだし。みんなで力を合わせれば、きっと大丈夫だよ!」

 

空「…わかりました。私、やってみます!」

 

明日翔「よ~し!じゃあ俺からも伝えることがあるぜ!」

 

空「先輩、まさか作戦が?」

 

明日翔「それはだな…」

 

そして決勝の時間が迫る…

 

~数十分後~

 

美海「さぁ、次はいよいよ決勝だよ!」

 

明日翔「いよ~し、このまま優勝はいただきに行こうぜ!」

 

空「はい!目指すは優勝!です!」

 

明日翔「そこで、優勝のゲン担ぎのためによ…」「ペアルックならぬトリプルルックしようぜ!」バサッ

 

俺は昨日ブティックで買った青いジャケットと赤いネクタイを二枚、机に置いた。

 

空「わあ!先輩いつの間に!この服、高くなかったですか…?」

 

明日翔「値段は関係ねぇ、見た瞬間にピンと来たんだ。もしかしたらリンクにもいい影響がでるかもと思ってな」

 

美海「三人お揃いコーデ!私たちっぽくてすごくいいと思う!早速着替えよう!」

 

~お着替え中~

 

 

【挿絵表示】

 

 

明日翔「待たせたな。お前さんたち、似合ってるじゃないか。」

 

空「先輩こそ、赤いジャケットの時と違って冷静で頼りになるイメージがわいてきましたっ!お似合いですっ!」

 

美海「空ちゃんも似合ってるよ!空ちゃんのエクシードにもピッタリ!」

 

俺たちは会場ゲートまでお互いを褒めつつ向かい目の前まで来た。

 

明日翔「さぁ泣いても笑ってもこれが最後だ。…さぁ、行くぜ!」

 

空「はい!不肖、久遠空!最後までお供します!。」

 

美海「絶対優勝しようね!」

 

会場ゲートをくぐりフィールドへ向かう、会場は割れんばかりの大歓声だ。相手コーナーには、セニアチームが出迎えてくれた。

 

セニア「以前見たあなたたちの戦闘能力では、決勝戦にたどり着く可能性は5%未満でした。だというのに、今、この場にいる事実。目覚ましい成長があったのだと判断します。」「それでも、決勝で勝つのは私たちです。すべての数値が物語っています。」

 

ステラ「準決勝を見たけど、あれくらいの速さでは自分には到底及ばない。」

 

美海「私たちだって負けないよ!勝負は数値で決まるわけじゃないんだから!」

 

空「はい!先輩の学園生活を守るためにも、私たちが優勝します!!!」

 

セニア「ですが…」

 

~準決勝前~

 

セニア「私には、今の美海には足りないものがあるように見えますが。」

 

~現実~

 

セニア「答えは見つけられてないようですね、残念です。」「それを加味して…私たちが勝利する確率は99.80%です。」

 

明日翔「そいつぁありがてぇ!励みになるわ。だって白の世界最新鋭機アンドロイドが算出したデータに0.2%も可能性があんだから。」「それに俺はもうわかってる。足りないものがな。」

 

空「え!先輩!何か気付いたんですか!?」

 

明日翔「ああ、俺が見落としていたもっとも重要なことをな。」

 

俺は美海に視線を送る、彼女はそれに気が付いた。

 

過去に戻って知った、美海は誰かのために戦うときこそ力を発揮する。

 

~過去の記憶~

 

美海「私だったら自分だけじゃなくてほかの人の夢をかなえてあげられるようになりたいな。それで、みんなが笑っていられるようになったらすごくうれしいと思う。」「そのためなら私は、自分の全力以上の力が出せる気がするの!」

 

~現実~

 

俺は前回、選択を間違えてしまった。あの時美海に伝えるべきは、違う言葉だった。あの時、俺がかけるべき言葉は─。

 

美海「明日翔くん、いい顔してるよ!どうしたの?」

 

明日翔「美海。お前に俺の未来、任せたぜ!」

 

俺はグーを差し出した。

 

美海「…任されちゃったら、しょうがないなぁ」「絶対、勝つしかなくなっちゃった!」

 

お互いにグータッチを交わした。

 

セニア「…受けて立ちます。」

 

アナウンサー「両者セットポジションに!」

 

お互いは離れ自陣のセットポジションに移動する。

 

セニア「やはり興味深い、敵として相手をできることをうれしく思います。」

 

城琉「だろ?あいつはデータなんかで測れる男じゃねぇってことだ…じゃあ、ちょっくら話付けてくるぜ。」ツカツカ

 

明日翔「ほんじゃあ、俺もあいつとケリつけてくるわ。見てろよ、あっと驚く作戦があんだ。空、美海、任せたぜ。」ツカツカ

 

美海「うん!絶対勝つよ!空ちゃん!」

 

空「はい!先輩のため!美海さんのため!久遠空!魂を燃やします!」

 

俺は歩き出す、城琉も俺の方に向かって歩いてくる。そしてちょうどフィールドの真ん中で止まった。

 

~数十分前~

 

明日翔「悪いな城琉、まだお前の武器。持っててもいいか?」

 

城琉「あ?なんでまた」

 

明日翔「演出だよ。こんな誰も見てない場所で渡すより、多くの人が見てるときに渡した方が客は盛り上がるだろ?」

 

~現実~

 

城琉「お前も粋だな。この大会は歌右衛門も見に来ている、最高のシチュエーションにして最高のエンターテインメントだ。」

 

明日翔「ああ、最高のエンタメだ。まさか歌右衛門もこの大会にくるとはな、わかんねぇな。」「城琉、こいつを受け取った瞬間敵同士だ。覚悟はできてんな?」

 

城琉「ははは!そうだな!…いつでもこい!」

 

お互い持っていた相手の銃をそれぞれ差し出した。この光景を見て観客は熱狂、今か今かと試合開始を待っている。

 

アナウンサー「ではこれよりメインイベント!新入生歓迎ブルーミングバトル決勝戦!!!美海チームvsセニアチーム時間無制限一本勝負を行います!」「ブルーミングバトル!!!!!開始!!!!!」

 

手渡された銃をお互い手に取り俺にとってのリベンジマッチが幕を開ける。

 




ついに始まった俺だけのリベンジマッチ!いつもの俺のようにルールの穴を突き形勢は優位に傾いた!セニアのブルスエクスマキナをどう対処する…?
そして戦いのあとウロボロスたちが…

次回「青蘭のアルセーヌ・ルパンと呼ばれる男・前編」

また会おうぜ。
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