怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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青蘭のアルセーヌ・ルパンと呼ばれる男・後編

~4月12日・夜・中央アリーナ~

 

明日翔「上を見渡せば鳥形と魚形がうようよしてやがる。視界には見渡す限りの岩形と人形。こいつぁやべぇことになっちまったな。」

 

~観客席~

 

鳥形「グエーーーーーー!!!!!」シュバババババッ!!!!!

 

魚形「ギョギョギョギョ!!!!」ギューーーン!!!!

 

やつらは観客にたいして攻撃し始めた。

 

観客「う、うわあああああああ!!!!!」「なんなんだあのバケモノ!!!!!」「助けてくれええええええ!!!!!!」「いやだああああああ死にたくない!!!!」

 

風紀委員「出口はこちらです!!!落ち着いて移動を!!!!」

 

会場は大混乱、観客は逃げ惑い騒然とした。逃げ遅れ攻撃に巻き込まれてしまったもの。パニックになってしまったもの。カオス状態だ。

 

鳥形「グエーーーーー!!!!」シュバババババッ

 

親子の娘「おとぉさあああん!!!!!」親子の妻「あなた!!!!!」親子の夫「お前たちだけは俺が守る!!さ!!!家族に手を出すなバケモノ!!!!!」

 

逃げ遅れた親子に攻撃する鳥形。

 

歌右衛門「でやあああ!!!!せえええい!!!!」キン!カン!ガイン!カィン!「そなたの家族を守る意思!実に美しい!命を無駄にするな!逃げろ!」

 

親子の夫「すまないお侍さん!!!」

 

親子の娘「さむらいさん!!!しんじゃだめだよ!!!」

 

歌右衛門「…承知した!」

 

風紀委員「人命救助、感謝いたします!さぁ貴方も!」

 

歌右衛門「…我にはまだ、やることがある。そなたは逃げ遅れた者たちを救いたまえ!」ピョン!!!

 

風紀委員「あっ!まって!アリーナは危ない!」

 

~中央アリーナ~

 

人形「ギュオーーーン!!!!」ドスドスドスドス

 

人形の一体は俺たちめがけて突進してくる。

 

明日翔「お前たち、避けろ!」ビュン!

 

壊れかけのセニアを抱えて俺とステラは人形の攻撃を避ける。

 

人形「ギュオーーーン!!!!」ブンッ

 

明日翔「おっと!あっぶね!」

 

避けた先で人形が腕を振り上げて待っており握った拳を振り下ろした。

 

明日翔「畜生!数が多すぎるぜ!」

 

ステラ「攻撃は遅い、目視で躱せる。」「ただし数が多い、飛べない限り攻撃はいつか食らう。」

 

セニア「…敵ノ数、約サンジッ体と推測。私を抱えたママニゲマワルのは得策デハあリマせん。」ビリッビリッ

 

明日翔「言われなくてもわかってら!そんくらい!」「だけどお前をおいていくわけにもいかねぇ!」

 

セニア「ワタシノデータには、このような生き物ハありマせン。明日翔、これはなんデスカ?」バチッバチッ

 

岩型「ゴギガガガギゴ!!!!!」バキバキバキバキ「ガガガガガガガ!!!!!」ボカァァン!!!

 

美海たちのところでは岩型が岩石を作り出し岩石砲をとばしてくる。

 

美海「空ちゃんあぶない!」

 

空「ひぇゃっ!…危なかったです。美海さん、ありがとうございます。」

 

美海「はぁ…はぁ…空ちゃん、この…怪物さんたちは何?」

 

空「これは…。日々の生活を脅かす…」

 

明日翔「…バケモンだよ。」

 

城琉「けっ、今日はとんだ厄日だぜ!」

 

攻撃からさんざん逃げ回った末、みんな同じ位置に戻ってきた。

 

明日翔「おっと、空。また会ったな、どうだ?逃げれそうか?」

 

空「ウロボロスが多くて出口までが遠いですね…。避けても避けても攻撃が…」「はぁ…はぁ…。」

 

明日翔「ああそっか。俺のところも大分数が多いぜ。大体30体ぐらい。おびただしい数いやがる。」

 

うまく隠してるが空も美海もさっきの戦いで神経使ったんだろう、かなりバテてる。動けなくなるのも時間の問題だ。ステラは飛べねぇしセニアも基本活動を維持するのに手一杯。

 

明日翔「となりゃ…俺がやることはひとつ。」「空、セニアとステラを連れて白の管理区に行け。」「美海、お前はあるだけの力を使って観客を外に連れ出せ、観客と一緒に外に出て待ってろ。」

 

空「え…?でも…先輩は…。」

 

明日翔「ユーフィもいない今、あいつらが姿を現すなら目的はきっと俺だ。俺の戦いにお前たちを巻き込むわけにはいかねぇ。」

 

美海「明日翔くん、水くさいよ。私も最後まで…。」フラッ「…!」ガクッ「はぁ…はぁ….」

 

空「美海さん!大丈夫ですか?」

 

片ひざをついた美海に空が駆け寄る。

 

明日翔「もうお前たちはボロボロだ。この戦いに参加した暁にゃ無事じゃすまない。」「それにお前たちは数日間命を削って俺のために戦ってくれた。ほんじゃあよ、今度は俺がお前たちのために命かけて戦う番じゃねぇのか?」

 

空「先輩…。」

 

明日翔「じゃこいつは任せたわ。…行きな!」

 

抱えていたセニアを空に託す。

 

空「…はい!どうかご無事で!」「セニアさん、ステラさん。こちらへ!」

 

人形「ギュオーン!!!!!」ドシンドシン

 

岩形「ギャリギャリギャリ!!!!」ゴリゴリゴリゴリゴリ

 

空の行く手をウロボロスが阻む。

 

歌右衛門「でぇぇぇやあっ!!!」ジャキン!!!ジョキッ!!!

 

瞬く間に人形と岩型が輪切りにされ辺りに散らばる。歌右衛門が空たちを助けた。

 

空「歌右衛門さん!」

 

歌右衛門「空の字、行くのだ。明日の字はこんなところでは死なん。」

 

空「歌右衛門さん…!ありがとうございます!」

 

空は出口からセニアとステラを連れてフィールドを後にした。あとは、美海だ。回りを見渡すと…南ゲートの観客の避難がまだ終わってねぇ。

 

明日翔「美海、まだ南ゲートの観客の避難が終わってねぇ。観客はこの状況でパニックだ、お前が先導すれば観客の混乱は押さえられるはずだ。」

 

美海「わかった、よくわからないけど…行くよ!」「…まだ話せることではないのかもしれないけどいつか話せるときが来たら、ちゃんと教えてね!」「どんなことがあっても、私は君の力になる…ううん、『なりたい』んだ。」「今日のバトルで改めてそう思ったの!だから…無事でいてね。」ビューーーン!

 

そう言い残し美海は風の力を使い南ゲートまで飛んでいった

 

~南ゲート~

 

美海「みんな!落ち着いて!私たちがみんなを無事に外に送り届けるから!」

 

観客「日向美海だ!」「頼もしい!」「美海さんの指示に従うんだ!」

 

風紀委員「美海さん、ご協力感謝致します!…あのフィールドに残った3人は…?」

 

美海「無事だよ。絶対に、だって私が信じた人だもん!」

 

~非常口通路~

 

セニア「…あの敵の量ヲたったサンニンで…理解がデキマセン。」ビリリム

ッ

 

空「セニアさんも見たでしょう!…先輩はデータで測れるほど、甘くないって!白の管理区に行きますよ!」

 

ステラ「白の管理区まで最速でつくのは約30分、それまでにはこの戦いに決着がつく。」

 

空(必ず生きててくださいっ!先輩!)

 

~中央アリーナ~

 

城琉「いっちまったな。」

 

明日翔「ああ、あいつらが俺たちの戦いに巻き込まれることもない。」「これでいいのさ。」

 

城琉「おや、どうやらもう一人客人がおいでなすったな…歌右衛門。」

 

歌右衛門「明日の字、竜の字。先の戦い、お見事だった。」

 

明日翔「ケリはつかなかったけどなぁ。記録上では俺の勝ちってことにはなるが。」

 

城琉「ところで明日翔、悪い知らせだ。弾がねぇ、俺もただのデクの棒ってことだ。」

 

リボルバーの弾倉を見せて言ってきた。

 

明日翔「バーカ買ってきてやったよ。初めっから撃ち合うつもりだったからな。ほらよ。」ポイ

 

マグナム弾が入った箱を城琉に放り投げる。

 

城琉「おっと。」キャッチ「50発入りか、十分だ。どっから盗ってきたんだ?」ニヤリ

 

明日翔「大変だったぜ?手に入れんのに苦労したよ。ちょうど昨日の夜イタリアの貨物船が船着き場にきてたからよ。そこの貨物からちょいと盗んできた。」

 

城琉は銃に弾を込めると、タバコを咥え火をつける。そしたらタバコを俺にも差し出してきた。

 

明日翔「サンキュー」シュボッ「…ふぅ~、久しぶりの味だなぁ。」

 

城琉「ははは!いっつも姉ちゃんたちに止められてたからな!」「歌右衛門、お前は?」

 

歌右衛門「キセルが、あるでござる。故に不要」

 

男三人、煙を吐く。

 

城琉「もしかしたら、最後の一服になっちまうかもなぁ。」

 

明日翔「はは、バカおっしゃい。こんな修羅場、何回も乗り越えてきたろ?アフガン王家の短刀盗みに入って見つかったときの方が俺にとっちゃぬるいさ。」

 

城琉「確かに、あんときが一番やばかったな。確か戦車が追ってきたんだよな。歌右衛門がいなかったら逃げられなかった。」

 

歌右衛門「御主たちの助力あってこそだ。対象が動いていたらまっすぐ斬れなかった。」

 

明日翔「お前たちがいてこそだよ。指示したのは確かだが、まさか城琉が運転手を撃ち抜いて歌右衛門がまっぷたつにするなんて思わなかったぜ。」

 

城琉「実は俺だ。」

 

歌右衛門「実を言うと我も。」

 

明日翔「なんだよいっしょかよ!」

 

「「「ハハハハハハハハハ!!!」」」

 

そんな昔話をしているうちにタバコの火が消えちまった。城琉の携帯灰皿に燃えカスを入れる。

 

明日翔「さて!俺たちの出番だな。」「歌右衛門、お前は城琉の弾が通るように岩形を切りまくれ。城琉は人形と蜘蛛形を片付けろ、っていっても蜘蛛形は見かけなかったけどな。」

 

歌右衛門「あい分かった!」

 

城琉「お前はどうする?」

 

明日翔「空を飛び回ってる奴らをどうにかする。俺の銃じゃあいつら落とすしか威力がねぇんだ。けどちょうどいい。」

 

城琉「ご好評で何よりだ。…そろそろ向かってくるぞ。」ジャキッ

 

歌右衛門「この妖怪たちの命『にっかり青江』がもらい受ける。

 

明日翔「ほんじゃまぁ行ってくるわ。俺たちが奏でるショーを見せてやろうぜ!」ピョーン

 

ひしめく人形と岩形の頭をピョンピョンと飛び移り観客席の通路に到着し、辺りを見渡した。

 

明日翔「鳥形魚形、合わせて約30体。弾は…無限にある~。撃ち合うことを想定して多めにマガジンを入れてあって助かった。」

 

魚形「ギョギョギョ!!!」ピカーッ

 

明日翔「おっ…と」

 

複数の魚形が頭に吊っていたライトが俺を照らす。

 

明日翔「…この感覚も懐かしいなぁ。ずいぶん前みたいな感覚だぜ。」

 

鳥形「グエーーーーー!!!!」ジュバババババッ!!

 

魚形「ギョギョギョ!!!!」キュイーーン!!!

 

鳥形が無数の鋼鉄の羽を、魚形はビームを俺に発射してくる。俺は走り紙一重で攻撃を躱す。

 

 

【挿絵表示】

 

 

明日翔「へへっ!こいつぁスリリングだ!」チュンチュンチュンチュンチュン!!!「けど、回りの人間を巻き込むのは気に食わねぇな!」ドギューン!!ドギューン!!

 

ドギューン!!ドギューン!!ドギューン!!ドギューン!!

 

鳥形「ギェーーーーー!!!」ボトッ

 

魚形「ギョギョ…」ボトッビチビチビチ

 

奴らの攻撃を前転を駆使して紙一重で躱しつつ鳥形と魚形を撃ち落とす。しばらくそれを繰り返していると電話が鳴った。

 

明日翔「もしもし!遅かったじゃねぇか!ユーフィ!」

 

ユーフィリア「明日翔さん!ご無事ですか!?突然接続の妨害に会い連絡が遅れてしまいました、状況は!?」

 

明日翔「今絶賛対応中よっ!」ドギューン!!「今までの比じゃないぐらいの数がいる。俺と城琉と歌右衛門で数を減らしてる。」

 

ユーフィリア「そちらに向かいます!」

 

明日翔「今は来るな!お前がこっちに来てない以上、目的は俺だ。今来たらお前も危ねぇ!」「頼みがある!空が今、白の管理区に行ってるんだ!白の管理区までいって連れ戻してくれ!」「負傷者の回復に回してやれば向こうの裏方もちったぁ落ち着くだろ!」

 

ユーフィリア「分かりました!…どうかご無事で!」

 

ピッ

 

そうしてまた相手の攻撃を躱しながら敵を撃ち落とす。それをしていたらある場面に遭遇した。

 

報道部「あのαドライバーの作戦!身のこなし!…そして女性に対する紳士のような接し方…まるで怪盗アルセーヌ・ルパンみたい!」「明日のスクープに…。」カシャッカシャッ

 

魚形「ギョギョギョ!!!」

 

報道部「ひっ!ば、バケモノ!!!」ドサッ「あぁ…ああ…こ、殺さないで…!」

 

魚形「ギョギョギョギョアーーーー!!!!」

 

報道部「キャアアアアアアアーーーー!!!!」

 

ドギューン!!ドギューン!!

 

報道部「…えぇ?」

 

魚型「ギョ…」ビチビチビチビチ

 

明日翔「逃げ遅れたやつか!大丈夫か!?」

 

報道部「は、はい!何とか…。」

 

助けたやつの腕章に目が入った。報道部と書かれている。

 

明日翔「お前!報道部のやつか!」「はぁ~。助けて後悔したのははじめてだぜ。」ヤレヤレ「大方スクープほしさに指示に従わなかったクチだろ?」

 

報道部「は、はい…。すみませんでした。」

 

明日翔「スクープつったって死んだら元も子もねぇ、とっとと避難しろ!一番近い出口はそこだ!」

 

出口を指差す。

 

報道部「は、はい!ありがとうございます。」

 

明日翔「報道部にはヒメガミとのふざけた記事書かれた恨みがあるがそんなことはいってらんねぇ。もう変な記事書くんじゃねぇぞ!」

 

報道部「は、はい…。」(かっこいいなぁ)パシャッ

 

明日翔「?写真なんかとってねぇでとっとと出てけ!!」

 

報道部「は、はぃぃぃ!!!」シュタタタタタ

 

明日翔「はぁ~…マスコミに付随するやつは話を聞かねぇのかなぁ~。」ガックリ「おっと!」スッドギューン!!ドギューン!!

 

攻撃を避けまた敵を撃ち落とす。

 

明日翔「しっかしキリがねぇ。下二人のためにも上は早く落とさねぇとな…。」

 

~中央アリーナ~

 

歌右衛門「でぇやぁぁっ!」ジャキィッ

 

バゴォォォォン!!!バゴォォォォン!!!

 

人形、岩形を確実に処理していく二人。

 

城琉「数は減ったか?」

 

歌右衛門「7体の命を奪った。残りは3体、そっちは?」

 

城琉「10体、残り10体ってところだ。」「どっちかと言うと上の方が忙しそうだな。」

 

歌右衛門「全て処理したら加勢するぞ。これだけ円滑に妖怪を倒せているのは上からの妨害がないからだ。」

 

人形「ギュオーーーン!!!」グォォォォッ

 

城琉「あいつには感謝しないとな!」バゴォォォォン!!!

 

後ろから歌右衛門を襲おうとした人形の頭を粉砕する。

 

岩形「ガガガガガガガガガガガ!!!!!!」ボォォォォォォン!!!!!

 

歌右衛門「まったくだ!」ジャキン!!!「せぇぇい!」ジョキッ!!

 

後ろから岩石砲を撃った岩形の岩石を十字に叩き斬り本体もたてまっぷたつにする。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

城琉「こんなやつら、とっととぶっ飛ばして酒にしようぜ!」

 

歌右衛門「元よりそのつもりだ!」

 

~観客席通路~

 

明日翔「いよっと!」チュンチュンチュン!!!「ふ~…これで一息だな、リロードリロードっと。」

 

椅子の影に隠れ拳銃のマガジンを変える。

 

明日翔「マガジンは残り3本。敵は残り15体、大分減らしたが一発も外せなくなっちまったなぁ。」「なんか爆発するものとかありゃいいんだが…。」「…?」

 

ふと前を見たとき女の子の足が見えた。

 

明日翔「また逃げ遅れか?早く避難を…」「…!」

 

攻撃に巻き込まれてボロボロの青蘭学園生徒が倒れていた。

 

明日翔「食らっちまうなんて運がなかったんだな。」「…まだ死んではねぇ。すぐに処置すりゃ助かるはずだ。」

 

女の子を抱えあげると何かをカラカラと落とした。

 

明日翔「こいつぁ手榴弾か?こいつなんでこんなもん…?」「まぁ好都合か。」

 

手榴弾を回収してから、女の子を出口に隠し応急処置で傷が腐らないようにした。

 

明日翔「すまねぇな。お前の武器、借りてくぜ。」

 

出口から観客通路に戻り敵の様子を見る。

 

明日翔「こいつは敵が集まっているところに投げてぇなぁ。」「

集めちまったらいい!」「べろべろばー!!!!!おまえのかぁちゃんただの鉄ー!!!」

 

鳥形「グエ」ギロリ

 

魚形「ギョギョ」ギロリ

 

鳥形魚型が一斉にこっちを見る。

 

鳥形「グエーーーーーー!!!!!」シュバババババッ!!!!!

 

魚形「ギョギョギョギョ!!!!」ギューーーン!!!!

 

挑発に乗ったのか一斉に攻撃を仕掛けてきた。

 

明日翔「うわーっ!?」チュチュチュチュチュチュチュン!!!!「挑発はしたけどさ!一斉に攻撃してくんなよ!」「お返しだぜ!」ポポポーイ!!!

 

手榴弾を鳥形魚形にむかって3つ投げる。

 

ドギューン!!ドギューン!!ドギューン!!ボカァァァァン!!!!ブスブスブス…

 

投げた手榴弾3つに弾をあて起爆しまるごと吹き飛ばす。

 

明日翔「大分数が減ったなぁ、10体は減ったか?こいつぁ楽になったぞ。」「さぁこのショーも大詰めだ。最高のフィナーレにしないとな。」

 

ふと後ろを見ると、とある人物達を見た。

 

明日翔「あれ、お前…。」

 

~中央アリーナ~

 

ボカァァァァァン!!!!ブスブスブス…

 

城琉「おぉ?派手にやってんな、もうすぐ終わりってとこか。」

 

ジャキジョキジャキッ!!!!

 

歌右衛門「大多数の岩の妖怪の命、この『にっかり青江』が頂戴いたした。」シャーーーチンッ

 

最後の岩形をサイコロ状に切り刻み刀を鞘に収める。

 

人形「ギュオーーーン!!!!」ドスドスドス

 

人形が6体城琉を取り囲む。

 

城琉「囲まれちまったなぁ…。」シュボッ「…はぁ~。」

 

タバコに火をつけ吸い、煙を吐く。

 

城琉「3歩踏み込んだ瞬間お前達は死ぬ。」

 

人形「ギュオーーーン!!!!!」ドスドス

 

6体同時に城琉に向かって突進するが

 

ババババババゴォォォォン!!!

 

3歩踏み込む前に人形の頭がすべて吹き飛んでおりその場で崩れ去った。

 

城琉「自分で言うのもあれだが速打ちは十八番なんだ。この学園誰にも負ける自信はねぇ。」「お~い、こっちも終わったぞ~。あとはあいつか。」

 

~観客通路~

 

ドギューン!!ドギューン!!

 

鳥形「カァ~…カァ~…」ボトン

 

魚形「ギョギョ…ギョ…ギョ…」ボトンビチビチビチビチ

 

明日翔「よぉ~し、ようやく片付いたぞぉ。」「おや?あいつらも終わったみたいだ。」タタタタタタ

 

観客席最前列まで階段をかけ降りる。

 

明日翔「お~い!俺も終わったぜ~!」ブンブン「いよっと。」シュタッ

 

城琉達に手を振った。振り返してくれた。フィールドに降りて歩いて近づく。

 

明日翔「いやぁ~無事に終わって何よりだぜ!こんな夜は盛大に酒でも」ニヤニヤ

 

歌右衛門「まて!明日の字。」「また何か来るみたいだな。」

 

明日翔「えぇ…今度は何よ…。」ジト

 

次元の裂け目が出現し霧のようなものが吹き出てきた。その霧のようなものが集合し人形のウロボロスになる、しかも普通のよりでデカく堂々としている。

 

城琉「うげ!またかよ!」

 

明日翔「デケェな。普通のやつの倍ぐらいはあるぜ。」

 

歌右衛門「我が命頂戴する!」ビョン!「でぇえええやぁ!」ジョギッ!

 

歌右衛門の刀はウロボロスを横真っ二つに切り裂いたはずだったが、霧のようなものが傷口に集まり再生した。

 

歌右衛門「斬れなかった…だと?いや違う、斬れた感触すらなかった。」

 

城琉「あいつでも斬れないもんがあるのか…。」

 

明日翔「いや、ありゃ切れなかったんじゃない。元々斬れないんだ。だってあいつらを構成してるのはチリだ。」ドギューン!!ドギューン!!

 

そう言って人形に向けて発砲したが弾は全てすり抜けていった。

 

明日翔「簡単な話だ。真っ二つに斬れようが銃で射抜こうが自分を構成してるのがチリであれば穴の空いたところにチリを集めて再生できるカラクリってわけだ。」

 

城琉「つまり俺たちの攻撃は通用しないってことか。」

 

歌右衛門「であれば、我々では対処ができん。」

 

明日翔「確かに俺たちじゃあ無理だぁな?でも、ここには俺たちの他に戦えるやつはいくらでもいるんだぜ?とびきりの能力を持ったやつらが。」

 

城琉「ほぉ?…なるほど、そういうことか。」ニヤリ「で、役者はいるんだろうな?」

 

明日翔「あぁもちろん。新歓戦優勝チームにオファーかけさせてもらったわ。」

 

ドギューン!!

 

夜空に向かって一発発砲すると強い追い風が吹き始めた。

 

明日翔「さぁ今日のショーのエンディングだぁ!行くぜ!」ビリリッ

 

俺が締めの挨拶をしているとうしろの観客アリーナからまばゆい光をまとった一人の少女が風に乗って飛んでくる。

 

明日翔「さぁ最高のスタッフロールだぜ!美海!エクシード・リンクだ!!!」

 

美海「ここからでていけー!ウィンド・スラーッシュ!!!!」ジョギィッ

 

ウロボロスは再び霧のようなものになり次元の狭間に帰っていく。そうすると停電していた明かりがつき始める。

 

歌右衛門「今度こそ終わりか。」

 

明日翔「まぁ初回のショーにしちゃあ最高のエンディングってところか?」

 

美海「えへへ、明日翔くんのデビュー作のラストはいただいちゃった!」

 

城琉「いつのまに戻ってきたんだ?」

 

明日翔「ああ、俺が観客アリーナで撃ち落としてたときに…」

 

~数十分前~

明日翔「あれ、お前…美海か?」

 

美海「爆発する音とかいろんな音が聞こえてきて、いてもたってもいられなくて来ちゃった!」

 

明日翔「お前、きちゃいかんっていったろ?あぶねぇぞ?」

 

美海「やっぱり明日翔くんが戦ってるのに私が休んでるなんてだめだよ!私も戦いたい!」

 

明日翔「んなこと言われても…。」

 

美海はまっすぐな目で俺を見つめる。

 

明日翔「はぁ…。」ガックリ「こうなっちまうと俺の言うこと聞く気はねぇよなぁ。わかった、戦ってくれていい。」

 

美海「やった!ありがとう!」

 

明日翔「だが、わかってるよな?お前は本来、戦えるような状態じゃないんだ。だから逃げ遅れたやつを逃がすのが先だ。」「でも一回だけエクシード・リンクすることを許すぜ。その合図は…。」

 

~現実~

 

明日翔「…というわけで、俺が銃を撃ったときがエクシード・リンクをする合図でそれは見事成功したってことだ。」

 

城琉「成る程ォ、そういうことだったんだな。」

 

空「お~い!せんぱ~い!城琉さ~ん!歌右衛門さ~ん!」

 

ユーフィリア「ただいま参上しました~!」

 

空とユーフィが走ってフィールド入場口から入ってきた。

 

空「皆さんご無事で!」

 

ユーフィリア「ウロボロスは…全個体機能停止しています。あれだけの数を私たちなしで…。」

 

明日翔「ああ、一匹残さず仕留めたぜ。」

 

ユーフィリア「あのおびただしい数…あれをたった3人だけで…。」「貴方の力がもはや怖いです。」

 

明日翔「今日のところは終わりだが、また妙なやつがでてきやがった。」

 

ユーフィリア「妙なやつ…ですか?」

 

歌右衛門「人形の妖怪だ。しかも普通のよりも大きい。」

 

城琉「その上、体がチリみてぇなので出来てるせいか俺たちの攻撃が通じねぇ。」

 

明日翔「たぶん俺たちが相手にしたことのないウロボロスだ。俺たちが戦っているのが歩兵としたらアイツは…」

 

ユーフィリア「精鋭…または指揮官形…?役割が違うウロボロスの可能性がありますね。」

 

明日翔「いずれにせよ、ちょっと触っただけじゃ何もわからねぇ。情報が無さすぎる。」シュボッ…「ふぅ~。」

 

タバコを咥えて火をつけ吸い煙を吐く。

 

ユーフィリア「私の方でも調査しておきますね。何かわかり次第、ご報告いたします。」

 

明日翔「頼んだ、これはユーフィにしかできねぇことだ。」「そういえば空、セニアとステラの容態はどうだ?」

 

空「白の管理区のラボに飛び込んで今、緊急メンテナンスをしてもらっているところです。」「外傷と故障を見て泡を吹いて倒れそうになってましたけど何とか明日には治せるとのことです。」

 

明日翔「そっか、城琉どうだった?セニアとステラは。」

 

城琉「あぁ?そうだな、悪くなかった。アンドロイドも案外聞き分けがよくてな、うまくまとめられたと思うぜ。お前がいなけりゃ優勝間違いなしだったろうな。」

 

明日翔「にょほほ、そりゃ申し訳ねぇな。俺の明日からの学園生活がかかってたんだ、許してくんな?」

 

城琉「いつか、リベンジしてやるからな。」

 

明日翔「望むところよ。」

 

燃えカスになったタバコを城琉の携帯灰皿に入れる。

 

明日翔「よぉ~し、新歓戦も無事に終わったことだし!記念撮影しようぜ!」

 

美海「いいね記念写真!」

 

空「撮りましょう!」

 

明日翔「ほらほら、歌右衛門と城琉も一緒にさ!」

 

城琉「負けた俺も一緒に入るのか?」

 

歌右衛門「我はそもそも参加事態していないが…。」

 

明日翔「いいからいいから、さっきウロボロスと戦ってくれたじゃないの!」グイグイ

 

城琉「あ!おい押すな!」

 

城琉と歌右衛門の背中を押す。

 

明日翔「ユーフィ、シャッター頼むわ。いい感じにとってくれよ?」ポイ

 

携帯をユーフィに投げ渡す。

 

ユーフィリア「お任せください!こう見えても写真撮るのは得意なんです!」キラーン「美海さんと空さんはしゃがんで!歌右衛門さんと城琉さんは明日翔さんの横に…ああ!いい感じですね!」「とりまーす!3、2、1…キュー!」パシャッ

 

 

【挿絵表示】

 

 

こうして長すぎる一日が終わった、これで無事に学園生活が遅れるはずだ。やれやれだぜ…。

 

~4月13日・朝・青蘭学園~

 

報道部「号外号外!!!号外だよ~!!!」

 

報道部が号外新聞を配っている。見出しは…。

 

『天才の在校生・日向美海、悲願の公式大会初優勝』

『期待の新入生・久遠空、初の公式大会にて大判狂わせ果たす』

 

 

 

 

 

 

 

『青蘭のアルセーヌ・ルパン、編入生初の公式戦優勝。

そして観客を怪物から守り殲滅に成功した大手柄を成し遂げる。』

 

第一章 fin




無事に明日から学園生活が遅れるぜ…と思ったらセニアがやってきた!昨日の敵は今日の友、青空寮に引っ越してくんだとよ。ま~た騒がしくなるなぁ。今日の夜は城琉がウロボロス退治を代行から…誰かとデートなんかしちゃおうかな!?ぐふふふふ

次回「女神様、ご機嫌いかがかな?」

また会えて嬉しいぜ。
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