~4月22日・夜・中央アリーナ~
明日翔「さぁ、第2ラウンドだ!」スチャッ
ユーフィリア「戦闘開始です!!!」
ドギューン!!
銃の弾はウロボロスの霧の体をすり抜けた。
霧のウロボロス「ギュオオオオ…」
霧が人形を形成し一体の巨大なウロボロスと化す。
明日翔「先ずは攻撃作戦その1だ!攻撃陣形いくぜ!」
前衛二人の後ろに明日翔がつき支援組が中衛で前後の攻撃支援、後衛がひたすらに高火力をぶっぱなす陣形だ。
美海「明日翔くん!リンクするよ!」
ユーフィリア「お願いします!」
明日翔「好きにやってこい!」ビリリッ
二人にリンクを繋げ、攻撃を仕掛ける。
美海「エアリアル・チャージ!」ザシュッ!!!
霧のウロボロス「ギュオオオ!?」フラッ
ユーフィリア「背後はとりました。セラフ・レイ!!!」ボカッ!!!!
霧のウロボロス「ギュオオオオ!!!」ヒューン…ドサーッ!
美海の風の刃を纏った突きをウロボロスにお見舞いし、間を置かずにユーフィリアの時間跳躍の速度を応用した素早い蹴りを背中にお見舞いする。
霧のウロボロス「ギュオオオオ…?」ムクリ
動作を見るに面食らったといったリアクションだ、作戦は今のところ順調といったところだ。
霧のウロボロス「ギュオオオオ!!!」ドスドスドスドス!!!
霧のウロボロスはきれいなフォームで走り攻撃を仕掛けてくる。
美海「くるよ!」
明日翔「さぁ、攻撃作戦その2だ!」スタタタタタタタ
俺はウロボロスに向かって走り出す。
明日翔「綺麗な走り方しやがって、でも走りには俺も自信があんだ。」
霧のウロボロス「ギュオオオオ!!!」ブンッ!
ウロボロスは助走たっぷりで勢いのついたハイキックを明日翔の顔面めがけて振り抜く。
明日翔「逃げてばかりの俺じゃあ、ねえぜ!」ガスッ!!!
ウロボロスのハイキックに合わせて、こちらもトーキックを脚に打ち抜き相打ちとなる。
明日翔「へへーん。攻撃する瞬間だけは、エクシード以外も通じるみてぇだな?」
美海「明日翔くん!」ビューーーン!!!「新技!エアロ・ウィング!!」
風の勢いに乗り風の刃を翼のように形成、そのまま突進して剣の横凪一閃と風の刃の翼の二段斬りを炸裂させる。
霧のウロボロス「ギュオオオ!!!…ギュオオオ…。」フラフラ
がら空きだった脇腹に一閃食らったダメージはあるようで、よろめき距離をとる。
明日翔「い、いってぇ~!」ピョンピョン
相打ちとはいえダメージが脚にきてしまった。
美海「明日翔くん、大丈夫?」
明日翔「だー畜生めぇ!骨が折れっちまうよ。」
霧のウロボロス「ギュオオオ!!!」ギュン!!!!
孤立していたユーフィリアを見つけ、拳の衝撃波を放つ。
ミコト「ユーフィリア!」グッ!
ユーフィリア「うわわっ!!!」ヒューーーン…シュタッ
ミコトが糸を引っ張り俺たちのもとに着地する。
明日翔「あら、いらっしゃい。」
万が一こうして孤立してしまったときもミコトの糸を繋げることで孤立した味方を引っ張りすぐに二人一組に戻せる作戦だ。
ミコト「よし、うまく行った。」
ユーフィリア「安全度の高さを保ちながら自由に動けていい作戦です…でも、お声かけがあるとはいえ引っ張られるのはちょっと怖いですね。」
霧のウロボロス「ギュオオオオ……。」シュウウウウ…
ウロボロスは霧となりその姿を消し、辺りに霧が立ち込める。
ソフィーナ「体勢を立直すためか、霧になったわね…。」
明日翔「よーし、防御陣形にチェンジだ!集まれーい!」
真ん中に空と美海を配置し6方向を見れるように六角形の形に集まる。
明日翔「霧になってどこにいるかわからないなら、引っ張りだしちまえばいいよなぁ?美海、お前の力で台風を作れ!空は全力で美海の支援だ!」
空「わかりましたっ!」「ストライク・アクセル!」
美海「とりゃーっ!姿を表せーっ!」
剣を夜空にかざし一つの台風を作り出し、空のエクシードで風の勢いがどんどん強まり辺りの霧が集まっていく。
シルト「ひーっ!飛ばされちゃいそう!」
ミコト「糸を張ってるから、飛ばされないように掴んで!」
みるみるうちに辺りを包む霧が台風に吸い込まれていき、辺りが晴れていく。美海の台風はかなりの威力と大きさになっており霧化の継続ができなくなったウロボロスが人形に戻り渦に巻き込まれている。
美海「明日翔くんっ…!風が強くて…っ…!もう限界ぃ…!」
空「これ以上は耐えられませーん!!!!」
美海は台風を剣に纏わせ続けるのがやっとのようで空がなんとかしがみついて押さえている状態だった。
明日翔「上出来だ!最後の調味料を加えるぜ!そーら!」バシャッ
瓶に入ったなにかの液体を台風にかけた。
明日翔「ソフィーナ!爆炎の準備だ!セニア!追い討ちにドデカイ一発頼むぜ!」
ソフィーナ「わかったわ!」
セニア「了解。ブルム・エクス・マキナ展開、対象の補足を開始。」
明日翔「待たせたな!美海!広い場所にぶん投げろ!」
美海「空ちゃん!手伝って!」
空「はい!」
美海&空「せーのっ!!!!えーーい!!!!」ポーーーーイ
作り出した台風を広い場所に投げる。
ソフィーナ「ご注文の爆炎よ!味わいなさい!」ゴォォォォォォボン!!!
ボフン!!!ボガアアアアアアン!!!!
ソフィーナの爆炎以上の大爆発が起こる。
明日翔「おーおーおー!やっぱスピリタスってのはよく燃えるねぇ!最高の料理酒だぁ!」
ソフィーナ「ふん。料理酒にしては、燃えすぎじゃないかしら?実際の料理には使えなさそうね。」
霧のウロボロス「ギュ、ギュオオオオオ!!!!」ガクガク…プスプス…
体がガクガクしている、相当デカイダメージを受け余裕がなくなってきたようだ。
セニア「追い討ちを仕掛けます。ブルス・エクス・マキナ、攻撃指令。発射。」ビィーボン!!!
機体からレーザー光線が放たれウロボロスにダメージを与える。
セニア「二門、発射。」ビィーボン!!!「三門、発射。」ビィーボン!!!
霧のウロボロス「ゴギガガガギゴガガガガガガ!!!!」
空「先輩、これは確実に前回よりも弱っています!このチームなら、いけますよ!」
霧のウロボロス「ギギギギギギギギギガガガガガ!!!」シュルルル
次元の狭間へ逃げこもうと霧になろうとする。
ユーフィリア「!気をつけてください。次元の狭間に逃げ込もうとしています!」
ミコト「セニア!隙を与えないで!」
セニア「了解。4門、発車。」ビィーボン!!!
霧のウロボロス「ギゲゴガゲゲゴギグカゲゲガガ!!!!」ドスドスドスドス!!!
ウロボロスは半狂乱になり俺に突進をかます。
明日翔「来い、今度は蹴り飛ばしてやんよ!」
空「先輩バカ言わないでください!シルトさん!」
シルト「うん、任せてー!」
俺の前に二人がたつ。
空「ホライゾン・ブルー!」
シルト「ランケ・シュルト!」
霧のウロボロス「ゲゲゲゲゲゲゲ!?」ガツン!!!!
二人の防御フィールドに阻まれ激突し完全に止まる。
明日翔「どっか飛んでけ!!!」ガスッ!!!
ウロボロスをトーキックで蹴り飛ばす。
霧のウロボロス「ギュゴゴコゴゴゴゴ!!!!」
雄叫びをあげた。
明日翔「だーっ畜生め!まだやんのかよ?流石にタフすぎやしねぇか?」
美海「明日翔くん、大丈夫!?」ヒューン
すぐさま助けに飛んできた美海。
美海「君たちはずっとあんな敵と戦ってたんだね…。」
明日翔「優秀な防御のお陰でな。…こいつで終わりにしようじゃあねぇか。」
美海「任せて。私たちの学園と、私たちの未来のために。君と一緒なら、絶対大丈夫だって、信じてるから!」「みんなで、世界を救おう!」「行こう!ソフィーナちゃん、合わせて!」ビューーーン!!!
ソフィーナ「わかってるわよ!合わせてあげるから、好きに撃ちなさい!!!」ボォォォォ!!!
美海「エアリアル・バースト~~~!!!!」ビュオオオオ!!!!
ソフィーナ「ブレイズ・インフェルノッッ!!!!」
豪炎を纏った疾風の渦が、ウロボロスを焼き付くし半狂乱に暴れ狂う。
霧のウロボロス「ギ、ガガガガガガガガ!!!!ァァァァアァァアノォォォォォォ!!!!」ドタン!!!バタン!!!ジタン!!!バタン!!!
空「す、すごい威力です!これなら…!」
明日翔「いいや、まだだ!もう一発痛い目を見てもらうぜ!縛っちまえ!」ビリリッ
ミコト「織ノ檻ッ!!!」バシッググググググッッ!!!!
ウロボロスをぐるぐる巻きにして縛り付ける。
ミコト「明日翔君とのリンクで強化された糸だ。赤の世界の神器でも、そう簡単には切れないよ…。!」グググググ
ユーフィリア「このまま押しきりましょう!」
セニア「了解。ブルム・エクス・マキナ、全砲門攻撃指令。…発射。」「…?」
機体たちが動かない。
セニア「ブルム・エクス・マキナ、通信エラー…!原因不明…。明日翔の言った通りでした。」
霧のウロボロス「ギゴゴゴゴゴゴゴオオオオ!!!!」ブチブチブチ!!!!シュルッ!
糸が触れている体の部分を削ってコンマ単位で霧化を発動俺の目の前に現れる。
明日翔「おいおい、マジかよ…?こいつぁちとやべぇな。」
霧のウロボロス「ギゴガガガガガガガアアアア!!!!」ガバァァァ!!!
全力を尽くして俺を潰そうと拳を振りかぶり振り下ろす。
ミコト「明日翔!!!危ない!!!」(早い!私の糸じゃ間に合わない!!!)
バゴォォォォン!!!
一瞬、この場の時が止まるように制止した。
明日翔「…?」
目の前にいたウロボロスは確かに拳を握り俺を潰そうとした。だがそのウロボロスの拳がなくなっていた。
霧のウロボロス「…!!!」「ガガガガガガガガガ!!!」
自分の手がなくなっていることに気がつき狂ったように苦しみ出す。
セニア『…エクシードが使えない?そんなん使わなけりゃいい。弾が当たらない?当たる瞬間を狙え。』『早打ちは、得意なんだ。』
そう言うと、タバコのようなものを口に加えて煙を吐く。
セニア『…モード変更、ガンマン。名をリュウセンと名付けようか。…ふぅ。』
城琉の帽子に城琉の銃のマテバリボルバーにタバコのような棒を咥え、まるで城琉竜泉のような出で立ちのセニアがそこにいた。
霧のウロボロス「ギゴォ!?」
手があったところに必死に何かをしているが何も起こらない。
セニア『再生できるほどの霧はなくなっちまったようだな?』
霧のウロボロス「ゴゴゴゴォォォ!!!」シュゥゥゥ
せめて逃げようと自分の体を霧にしようとし、体が透明になっていく。
セニア『もう逃がしゃしねぇ。』ポイッチャキッバゴォォォォン!!!
セニアは何かの缶スプレーを投げると缶スプレーを撃ち抜き爆発させる。
霧のウロボロス「ギ、ギギギガァ!?」パキパキパキ…
ウロボロスの体がみるみる氷として形成されていく。
セニア『瞬間冷凍スプレーだ。液体であることをせいぜい後悔するんだな。テメェの手足、ぶっ飛ばしてやるよ。』バゴォォォォン!!!バゴォォォォン!!!バゴォォォォン!!!
ウロボロスの四肢を撃ち抜いて破壊、ダルマのような状態になる。
霧のウロボロス「ゴギ…ガ…」
セニア『少々、やり過ぎちまったか…。おっと、おっかねぇのが来ちまったぜ。』
もう戦う意思がなくなっているウロボロスの前にソフィーナが立つ。
ソフィーナ「明日翔に手を出そうなんて…どのツラさげてるのかしら?」ボォォォォォォ「消し炭になりなさい!!!!」
霧のウロボロス「ガアアアアアアアアア!!!!」
完全に燃やされて確実に消し炭になるところだが、原型はとどめている。
明日翔「おまえらぁ!!!総攻撃だぁ!!!いけーーーい!!!」
美海「了解!全力でいくよ!」「ウィンド・スラーッシュ!!!」ザシュッ!!!
ユーフィリア「セラフィック・エンジン、起動!最大出力!」「セラフ・ストライク!!!!」ガスッッ!!!
シルト「私の本気も…見せる!明日翔!リンクを!」ビリリッ
明日翔「オオトリだぁ!決めてこい!」ビリリッ
シルト「エクシード・リンク!」ピョーーン!
飛び上がり、前に両手をかざす。
シルト「…グリム・コントラクター!!!」キィィィィィン!!!!
シルトの手から植物を模した剣が出現し、刃の上に緑色の刀身が伸びる。
シルト「とりゃあああああああっっっっっ!!!!」ジョキイッッ!!!
歌右衛門のような居合い抜きでウロボロスを一閃、斬った。
シルト「お命、頂戴するよ!」
霧のウロボロス「ガ──────────────」ピカーーー
バコーーン!!!!!
ウロボロスの体から光が漏れ、空中にぶっ飛び大爆発を起こした。そこから雪のような輝きが舞い落ちる。
ミコト「やったか…?」
ユーフィリア「逃走の痕跡なし、付近の時間軸走査します。」「…完了、反応無し。上位個体完全消滅を確認、…私たちの…勝ちです!」
美海「イィやったーーー!!!勝ったーーーーー!!!」バッ
セニア『あとは、そいつがエクストラとやらを大量に持ってるかってところか。』
ミコト「その点は、安心して良さそうだよ。この周囲に舞うかがやきがエクストラだ。」「…というかセニア、口調まで変わってない?というかその口のものは?」
セニア『ふぅ…。モデルが城琉なんだ、それっぽくはなる。安心しろ、ニコチンは入ってねぇ。』
ミコト「あ、そうなの…。」
ソフィーナ「しかし…こうして黙視できるほどの量なんて、そうそうお目にかかれないわね。」
明日翔「とぅーとるっとぅるー。…お?おいお前ら!すごいお宝があるぜ?」
落ちていた大きな水晶のようなものを持ってくる。
ミコト「!驚いた。もしかしてそれは…。」
ユーフィリア「それは…上位個体の力の源、超高密度のエクストラで編成された結晶体です。」
ソフィーナ「結晶化したエクストラですって!?そんなの、見たことも聞いたこともないわよ!?」
ミコト「……けれど、それならあの敵のデタラメな強さも、納得がいくね。これは解析しておくけど…まぁ、間違いなくとんでもなあ数値になるだろうね。」
シルト「じゃあ、ソフィーナも美海も、もう安全ってことだよねー?」
明日翔「ま、そういうことだな。」
美海「えへへー!ソ・フィ・ー・ナちゃ~ん!」ムギューッ
ソフィーナ「きゃっ!?いた…ちょ!痛いわよ!美海!?がっつかないで!」
美海「これで黒の世界もきっとたすかるよ!」スリスリ「よかった………よかったねぇ、ソフィーナちゃん!」
ソフィーナ「はぁ……自分のことよりそっちを喜ぶの?まったく…本当に貴女らしいわねぇ…。」「美海。私、貴女に謝りたいことがあるの。」
美海「え、なに?今回は私にも関係があったし、ぜんぜん謝るようなことじゃないよ?」
ソフィーナ「いいえ、違うわ。そもそも、黒の世界の問題が、貴女に関係してたことがおかしいでしょう。………黒の世界は、元々貴女に目を付けてたのよ。『紅き月』と同化させるプログレスとして。私以上の潜在能力を持っていながら、しがらみが少ない青の世界の出身である貴女は最適な存在だったの。」
美海「え…。」
ソフィーナ「───だから、青空寮にはあなたと私しか住んでいなかったのよ。あなたと友好関係を築き、警戒を解く。時か来れば、貴女を黒の世界に連れ去るのが与えられた勅命。」
美海「えっと……私と仲良くしてたのは、お仕事だった…ってこと?」
ソフィーナ「…………そうよ。」
美海「私と笑ったり…怒ったり…騒いだりしてたのは…全部…嘘…だったのかな?」「ソフィーナちゃん、教えて。」
ソフィーナ「それは……違うわ。貴女とすごした一年は、とても楽しかった。私の人生で一番といっていいくらいに。」
美海「…だよね!私も!ソフィーナちゃんが私と仲良くするのがお仕事だったとしても、私は楽しかった。」
ソフィーナ「……怒ってないの?」
美海「ソフィーナちゃんが、私といるのが辛くて、嫌だったなら、すっごく悲しいけど…。そうじゃくて、私といて良かったっておもってくれてるんなら、私はそれで十分だよ。」
明日翔「最終的には、仲良くなりすぎちまうんだからなぁ。…罪な女だぜ。」
美海「……ていうか、ソフィーナちゃん、隠し事はするけど、嘘ついてるかどうかはすぐにわかるし。」
ソフィーナ「は、はぁ!?待ちなさい、貴女もしかして今、わかってて訊いたの!?」
美海「えへへ~。今なら素直にいってくれるかなぁ~って。」
ソフィーナ「サイテー!!人の謝罪を……んもー!!!」ムキー!
セニア『いーや、ソフィーナは嘘をついてるぜ。』
ソフィーナ&美海「?」
セニア『さっきの、「友好関係を築くのは任務だった」ってやつだ。ソフィーナの入学直後の能力測定の時点で、大分気に入っていたのでは?』『各世界が美海の存在を見つけたのは、私の記録では、この能力測定のあとのはずだ。時系列的に…勅命はソフィーナが美海に興味を持ったあとなんじゃあねぇのか?』
ミコト「つまり…満更でもなかったってことかな?」
ソフィーナ「ちが………そんなことないわよ!勝手な妄想を口にしないで!」
セニア『俺はアンドロイドだ、記録に嘘はねぇよ。』
ソフィーナ「ぐぐぐ………もぉぉーーーっ!!!」「そうよ!勅命があったときは、ちょうどいいって思ったわよ!でも、仲良くなって、親友を犠牲にするくらいなら!自分がなった方がいいって思ったの!」「美海のほうが私よりも友達も多いし!たくさんの人を笑顔にできる子だし!!それで!自分の世界のことは、自分でケリをつけたかったの!!!」
大声で叫ぶ。
ソフィーナ「はーっ…はーっ…これでいいかしら!?」
美海「うん!私のことを大切に思ってくれてるソフィーナちゃんが、いなくならなくて、本当によかった!」
ソフィーナ「……私も、貴女とまたこうして話ができるってわかって……その、とても嬉しいわ。」
美海「これからも、ずーーーーーっと仲良くしてね!ソフィーナちゃん!」ムギュー
ソフィーナ「ええ。これからは、ちゃんと相談するし、貴女に何かあったら。必ず力になるわ。約束する。」ギュッ
美海「えへへー!じゃあ今日は一緒に寝よー?疲れちゃった!」スリスリ
ソフィーナ「あら、それだけでいいの?それなら毎日一緒に寝てあげるわよ。寝坊することがなくなるわね?」
美海「ソフィーナちゃんも朝一緒に寝よー!」スリスリスーリスリ
明日翔「ふっ、これが青く輝く友情か…。青春だねぇ、俺がこの場にいるのは野暮ってやつか。」スタスタ
遠巻きでこの光景を見つめ、俺はこの場を気づかれぬうちに立ち去る。
ミコト「美しい結末だ、まさに激動の二日間だったけど…。覚えてるかな?明日がE.V.E.選抜戦の本番だってことを。」
空「あっ!すっかり忘れてました!」
シルト「あの……それ、わたしも出ていいかな?もっと、みんなと一緒に新しいことしてみたいの。」
ミコト「もちろん。さっきの働きを見たら、むしろ私の方からお願いしたいくらいだよ。」
ソフィーナ「連携も問題ないわね。さっきの戦いに居合い抜き、見事だったわ。」
シルト「へへーん!ありがとう!わたし、がんばるね!」
ユーフィリア「ふふふっ。私も陰ながら、応援しています。」
美海「じゃあ明日翔くん!シルトちゃんも…」「あれ…?」
ソフィーナ「明日翔は…?」
~アリーナ出口~
明日翔「ふぅ~。」ツカツカ「友情ってのはいいねぇ。」
一人暗い夜道を歩いていると、後ろから声がする。
美海「明日翔く~ん!!!」
明日翔「ん?」クルッ
ソフィーナ「待ちなさ~い!!!」
空「置いてかないでくださーい!!!」
後ろを振り向くと走って追いかけてきた。
明日翔「へへっ。」「それじゃあ、寮まで競争だぁ!追い付けるかなー?」ダッ
美海「あっ!ずるいよ~!待ってー!」
俺たちは走る、いままでもそしてこれからも。
~夜中・青空寮・美海の部屋~
美海「ソフィーナちゃん…ありがとー…むにゃむにゃ…。」Zzz…
ソフィーナ「美海……苦しいわよ……すぴー…。」Zzz…
明日翔「…。」「…ふっ。」
…パタン
~公園・海沿い~
公園まで特に用はないがやって来た、タバコ吸うか…。
明日翔「ふぅ…。」
海の顛落防止用の柵に寄りかかりタバコを加えてライターを擦る。
ジッ…ジッ…ジッ…
明日翔「あ?オイル切れか?」
カチッシュボッ
左からジッポライターの火が現れる。
明日翔「サンキュー。…ふぅ~。」
ミコト「まったく…未成年喫煙は、校則違反だよ?」
明日翔「バカおっしゃい、ライター出した女の言うことじゃないわな?」
ミコト「ふふふ、それもそっか。」
少しの間、静寂が訪れる。その間海風が吹く。
ミコト「…海風が気持ちいいね。」
明日翔「真夜中の海、女とふたりきりには最高のロケーションだ。」
ミコト「あら?もしかして…口説いてる?」
明日翔「そいつぁご想像におまかせすらぁよ、…ふぅ~。」
煙を吐く。心なしか煙をはく時間がいつもより長い。
ミコト「…色々と、お疲れさま。疲れたよね。」
明日翔「休んでらんねぇのが、俺様の辛いところさ。まだミルドレッドとの話し合いも終わってねぇし、ウロボロスは結局倒さねぇといけねぇしな。」
ミコト「たまには休んだって、バチはあたらないんだよ?退屈な日だって、一年の中には必要だよ。」
明日翔「年がら年中忙しくしてるお前に言われてもなぁ?」
ミコト「心外だなぁ、祝日くらいなら休めるよ。」
明日翔「祝日だけじゃねぇか。」
ミコト「ずっと泥棒をしに地球を飛び回るよりはマシだよ。」
明日翔「にょほほほ。そいつぁちげぇねぇ、まぁたまには休んだっていいのかもなぁ。」
ミコト「そうそう、休みなよ。…キミには立派な仲間がいるんだからさ。」「じゃあ、明日はE.V.E.選抜戦だから早く寝てね?それじゃ明日ね。」「…タバコのポイ捨てはダメだよ?」
明日翔「したことねぇよ、じゃあな。」
ミコトは去って行った。
明日翔「う~ん……!寝るかぁ!」スタスタ
やっと、一日が終わった…長かったなぁ。
~夢の空間~
少女の声「さすがは青蘭のアルセーヌ・ルパン、どうしようもない結末を打開する。」
明日翔「あったりめぇよ、俺は不可能を可能にできる男なんだ。」
少女の声「これで、4月の運命を閉じていた障害は取り除かれた。………やっぱり、明日翔君を選んでよかった。」
明日翔「まぁ~それは目利きがいいこって。」
少女の声「さて、これからのことを伝えさせて。」「今までの戦いと、今日の戦いには、大きな違いがある。それは、君の前に新しい6つの道が開けた、っていうこと。この世界の未来に繋がる道は1つだけ。」「…なんだけど。君に限ってはどの道も間違いじゃない。どれを選んでも、明日翔君が進んだ道には全て、その道だけの価値がある。」
明日翔「なるほど、俺には選択肢があるってわけだな?んで?そいつがなんの関係があんだ?」
少女の声「君は、ある力を持ってるの。それは、『絆の力』」「正確に言うなら、紡いだ絆を、時間も空間も全部越えて維持する力。…これって、すごいんだよ。」「ゲーム的に言うなら、一度好感度をあげたら、リセットされても消えない能力って言えばいいのかな?」
明日翔「強くてニューゲームってか?そいつぁおもしれえじゃねえか。」
少女の声「君にしかできないことがたくさんある。終わってることが決まってるこの世界救うとか。この世界初、一握りの人が頑張っても、どうしようもないくらいに追い詰められてる。」「それをどうにかするには、みんなの力をひとつに束ねなきゃならない。私が、君にお願いしたいのは、その役割。」
明日翔「いろんなやつからさんざん言われてるよ。俺がやんなきゃなんねぇんだろ?」「それに、俺は泥棒だ。この世界もお宝も何でも盗むぜ?もちろんお前も。選択肢は一つしかない?全部頂くんだよ。」
少女の声「たいした自信だなぁ。…来るべきその日まで私が君に、勝手に力を貸してあげる。利子はないから、安心してね。」
明日翔「利子ならお宝で払えっけどもな?」
少女の声「そんなお宝があるといいね。…それじゃあ、改めてお疲れ様。君が4月に紡いだ絆の、この先の物語を、どうか楽しんで。」「…青蘭学園の大泥棒、後藤明日翔くん。」
無事峠を潜り抜けれたなぁ、あとはミルドレッドにエクストラを届けるだけになったと。そんなことを言ってたらよ?今度は所有権が云々って話になっちまいやがって、めんどくさいったらありゃしない。いっそ、俺が盗んじまったっていいんだぜ?
次回「エクストラは誰の手に」
また会おうぜ?