怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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魔女のお茶会

~4月27日・昼・教室~

 

昼休みはミコトにこっぴどく説教され、適当にいなした。

 

明日翔「ふあ…。」「ぁ~あ…眠いな…。」

 

今日は朝、別件があったことと授業が退屈で眠くてしょうがない。

 

明日翔「……。」コクッ…コクッ…

 

完全に意識がなくなりかけたその時、柔らかくて冷たい感触が顔に感じた

 

???「むきゅ」ムニッ

 

明日翔「ぷえ」ムニュ「なんだぁ?」ムニーーーーースポン

 

眷属「むきゅきゅ」

 

明日翔「お前ソフィーナんとこの、どうしたんだ?起こしに来てくれたのか?」

 

眷属「むきゅーきゅ」ピラッ

 

ソフィーナの眷属から招待状を渡される。

 

明日翔「おん、届けに来てくれたのか。サンキュー。」

 

眷属「きゅきゅ!」

 

喜ぶ仕草をみせ、そのままどこかへ消えていった。どれどれ、内容はと…

 

「今日の放課後は空いてる?もし空いてるなら、黒の管理区の私の執務室に来てほしいのだけど」

 

明日翔「なるほど、ソフィーナの眷属がこいつを渡してきたってことは…差出人はソフィーナだな。」「こいつはさしずめ、招待状っとこか?行ってやるか。」

 

~夕方・黒の管理区・ソフィーナの執務室~

 

招待状をいただいたので、黒の管理区に赴く。黒の世界で派手に暴れさせてもらったが、ミルドレッドとソフィーナのお陰で鎮圧できたらしく、俺は拘束されることなく入ることができた。

 

明日翔「よぉ、招待状ありがとさん。」ガチャ

 

空「あっ、先輩!先輩もお手紙貰ったんですね!」

 

明日翔「空、お前もか。」

 

ソフィーナ「よく来たわね。あまり遅くまでは付き合わせないつもりだから、安心して頂戴。」

 

空「ソフィーナさんの工房、いつ見てもすごいですねっ。」

 

ソフィーナ「青の世界での私の研究拠点だもの。一通りのものは揃っているわよ。」

 

空「くんくん…それに、なんだかお花みたいな、いい香りがします。」

 

ソフィーナ「あら、鼻が利くのね。それが今日の本題よ。少し待ってて頂戴。すぐに準備するから。」パタパタ…ガラガラガラ…

 

ソフィーナは奥の工房に引っ込むと、ワゴンを押して戻ってきた。ワゴンの上にはケーキとティーポット。なるほど、招待はお茶会か。

 

ソフィーナ「黒の世界で5つ星の洋菓子店がこっちにもあるの。貴方たちにも食べてほしくって。」「花の散るケーキに、星屑を溶かした紅茶。私のお気に入りの絶品よ。」

 

明日翔「へぇ、味の検討もつかねぇな。一体全体どんな味がするのかなぁ?」

 

ソフィーナ「例えば…このケーキはフォークを入れると、季節に応じて花びらの幻影と、香りが飛びだしたりするわ。」

 

明日翔「へぇ、そいつぁ不思議なケーキだ。」

 

空「わぁ…。」キラキラ「どっちもすごく華やかですっ!さすが魔女の世界!」

 

ソフィーナ「気に入ってくれたのなら、良かったわ。それは、私から貴方たちへのお礼だったから。」

 

空「お礼…?ですか?」

 

ソフィーナ「そうよ。貴方達が来てから青空寮は変わった。私も、美海も変わった。自分達の命も失ってた可能性もあるのに命を投げ打って私たちや、黒の世界を救った。」

 

明日翔「成り行きだよ、俺は諦めが悪い男なんだ。」ニヤリ

 

ソフィーナ「成り行きで助けられたなんて、たまったものじゃないわね。」「…まさか、本当にかえってこられるなんて思わなかったわ。まったく、貴方たちってめちゃくちゃなんだから。」

 

明日翔「今さらだなぁ、今に始まったことじゃねぇだろ?」

 

ソフィーナ「ふふ。貴方はそうね、いつだってめちゃくちゃで予測不能で、でもみんなを引っ張ってくれてる。知らず知らずのうちにね。」

 

空「ソフィーナさん…!改めて、おかえりなさい!」

 

ソフィーナ「ただいま。……なんだか改まって言うと照れるわね。でも、本当にありがとう。」「もちろん、これでチャラにしよう、何て思ってないわよ。貴方たちが求めれば、必ず力を貸す。」「それとは別に、貴方たちには個別にお礼がしたかったのよ。」

 

明日翔「別に感謝されるようなことはしてねぇんだけどな?ま、感謝の気持ちは受けとっとくよ。」ズズズ…「うまいぜ、この紅茶。今まで飲んだことのない味だ。何て表現すりゃいいかな?そうだな…ラ・フランスとでも表現しようか?」

 

ソフィーナ「よかった。その品を選んだのは、黒の世界のことを嫌いにならないでほしかったから。」

「かつて黒の世界は、種族間での戦争が耐えない世界だったの。それを一代で平定したのがミルドレッド。それから、黒の世界では様々な文化が生まれた。今食べているケーキを作った洋菓子店もその一つ。」「いくつもの種族が手を取り合えるようになって生まれたマリアージュ。私は、今の黒の世界を愛している。」「それこそ、自分を犠牲にしていいと思うくらいには、ね。」

 

明日翔「ご立派な愛国心だ、尊敬するよ。」

 

空「そうだとしても…もうあんなことしちゃ、ダメですよ。」

 

ソフィーナ「そうね、もしまた似たような機会があれば、勝手に決めたりしないと約束するわ。私のことを大切に思ってくれている仲間がいるって、実感したから。」「……こういうこと言うの,なんだか照れ臭いわね。」モジモジ「ふふっ…自分でもおかしいわね、まさか私が、こんな風になるなんて。」

 

明日翔「今まで、ずっと独りだったのか?」

 

ソフィーナ「独り…というと違うけど…私は今まで、友達と呼べる存在は美海しかいなかったの。それが今は…」「空、シルト、セニア、ユーフィリア…それに明日翔。こんなにも、信じられる仲間がいる。」「私がこんなにも人を信じられるなんて、自分でも知らなかったことよ。ありがとう二人とも。青空寮に来てくれて、そして、私の友達になってくれて。」

 

空「なんだか照れ臭いですけど…どういたしましてっ!」

 

明日翔「いいってことさ。お前は、お前の道を行きな。俺は黙って見てるだけよ。」

 

ソフィーナ「…貴方は、夢は虹と同じ追い付けないもの。なんて言ったけど。」「あなたの夢は途方もないものだけど、いつか叶うわ。その日まで…私も貴方を見続けるわ。何があろうとも。」

 

明日翔「果たして、最後まで見続けられるかな?」

 

空「あの…置いてかないでくださいっ!なんの話ですか?」

 

明日翔「俺のちっぽけな夢の話さ。」

 

空「教えてください~!」ユサユサ

 

明日翔「あぁあぁあぁ~、紅茶がこぼれちゃうでしょうが。」

 

ソフィーナ「ふふふ…。」

 

数時間後…

 

~夜・帰り道~

 

ウロボロス退治をした帰り道、今日は珍しいゲストを携えての退治だ。

 

シルト「ふあぁ…ちょっと眠いかも。」

 

空「この時間はもうシルトさんは寝ている時間ですからね。…大丈夫ですか?」

 

シルト「うん…頑張って起きるよ。」シパシパ「松詠、こんな時間に呼び出しちゃってごめんね?」

 

歌右衛門「問題ありません、これも師匠をお守りするための指命、師匠のご命令あれば何処へでも参ります。」

 

~数十分前・回想~

 

シルト「明日翔たちは、今日もウロボロスを倒しにいくの?」

 

ユーフィリア「はい。毎日倒さないと、また今日が始まってしまいますから。」

 

シルト「…うん。」「今日は、私も行っていい?」

 

明日翔「お前がか?そいつぁべつにいいけどよ…。」

 

空「シルトさんは、もう戦うことは怖くないんですか?」

 

明日翔「お前はあんとき一緒に戦ってくれたっけどもよ、今日は戦う理由なんてないんだぜ?」

 

シルト「んー…戦うのは怖いし、誰かを傷つけたり、傷つけられたりするのも、あんまり好きじゃないよ。」「でも、ウロボロスを倒すのは、あなたたちが好きでやってるんじゃなくて、やってくれてるんでしょ?」

 

明日翔「まぁ、そりゃやらなきゃいけないことだしな。」

 

シルト「そうでしょ?それで、苦手だからって、わたしだけ逃げてるのも違うなって思って…わたしも、青空寮の一員で、あなたたちの仲間だから。」

 

空「シルトさん…。」

 

シルト「だから、私も戦いたいなって。………ふわぁ~。」シパシパ

 

ユーフィリア「ふふ。気持ちは嬉しいですけど、あんまり眠いままだと危ないですよ。」

 

シルト「うぅ…頑張って起きるから。」

 

歌右衛門「待て。」スタッ

 

青空寮の屋根から歌右衛門が降りてくる。

 

歌右衛門「我も同行しよう、師匠を一人戦場に出させるわけにはいかない。」

 

明日翔「歌右衛門、お前いつから?」

 

歌右衛門「虫の知らせだ、自然は師匠の思考を教えてくれる。」

 

シルト「まぁ、わたしが呼んだんだけどね。松詠、一緒にした修行の成果、見せようね。」

 

歌右衛門「はい、弟子の名に恥じぬようにいたします。」

 

ユーフィリア「では…今日は手早く済ませましょう。今日は剣豪もいることですし…。」

 

~現実~

 

シルト「…むにゃ…。」シパシパ

 

歌右衛門「師匠、ご無理をなさらぬように。」

 

シルト「大丈夫だよ…。」シパシパ

 

空「あらら。」「シルトさん、手を繋ぎましょう。夜道は危ないですからね。」ギュッ

 

シルト「うん、ありがとう。」

 

ユーフィリア「…ふふふ。」

 

明日翔「どした?ユーフィ、えらくにんまりしてるじゃないの。」

 

ユーフィリア「!」「いいえ?なんでもないですよ。……しばらくは、このままでもいいかもしれませんね。」

 

明日翔「微笑ましくていいよなぁ。」

 

歌右衛門「師匠、今日はこれにて失礼させていただきます。空の字、師匠を頼んだ。」スタタタタ

 

空「はいっ!お疲れさまでした。」

 

歌右衛門「明日の字、時間だ。」

 

明日翔「おう。」「ユーフィ、先に戻っててくんねぇか?今日はちと、男同士の話し合いの時間なんだ。」

 

ユーフィリア「?そうですか、なるべく早く戻ってきてくださいね。先の一件があってから、みんな遅いと不安がりますから。」

 

明日翔「わーってるよ、じゃあまた明日な?」

 

ユーフィリア「はい、おやすみなさい。」

 

青空寮のメンバーが帰っていくのを確認する。

 

明日翔「さて…そろそろあいつも来るはずだ。」

 

ツカツカ…

 

城琉「待たせたな。」

 

明日翔「いやぁ、ジャストタイミングよ。」

 

歌右衛門「竜の字、よく来た。」

 

城琉「で?わざわざ俺を呼び出して、入り用か?」

 

歌右衛門「師匠が今日の昼、殺し屋に襲われた。」

 

城琉「殺し屋?こんな、常識外れのセキュリティに固められたこの島に?」

 

明日翔「ああ、それもお前の追ってるヤマにちけぇんだな?」ピラ

 

一枚の写真を見せる。

 

城琉「こいつは…エリートナイフマン。数ヵ月前に姿をくらましちまった殺し屋だ、なんでこいつが?」

 

明日翔「今日、こいつがどういうわけかシルトを拉致しようと現れたのよ。」

 

城琉「目的はなんだ?身代金か?」

 

明日翔「知~らね、聞いてねぇからな。」

 

城琉「まったく、お前ってやつは…。で?アテはあるのか?」

 

明日翔「ま、大体な。シルトを追っているやつらといったらひとつしかないでしょうよ。」

 

城琉「…グリューネシルトか。」

 

明日翔「…むふふふふふ、当たりぃ~。」

 

城琉「確かにグリューネシルトには裏の組織があるとされている、そいつらは表の数字としてはカウントされていないから尻尾を切れる駒としては扱いやすい。そして正式にこの島のセキュリティの突破が可能だ。」「なるほど、確かにこいつぁ俺のヤマだ。」

 

歌右衛門「この一件で、竜の字の仮説は現実味を帯びていることになる。」

 

城琉「んで、拐われそうになった本人の記憶は?」

 

歌右衛門「師匠は何も覚えていない、授業中に体調が悪くなって寝てた…と言うことになっているらしい。」

 

城琉「らしいってなんだ、らしいとは。」

 

明日翔「しょーがないでしょうよ、本人がそう言ってるんだもの。」

 

城琉「ショックでどっかおかしくなってないだけマシってところか。…近いうちに、ドンパチが起きそうだな。お前らも、用心しといた方がいい。」

 

歌右衛門「師匠をお守りするためだ、命をとしても守る。」

 

明日翔「まぁ元々いろんな奴に狙われてっからなぁ、今更よ。」

 

城琉「ふっ、そうだったな。」

 

~翌日・朝・4月28日・青空寮~

 

シルト「ねぇねぇ明日翔。今日の放課後暇~?」

 

明日翔「う~ん、特に目立った予定はねぇなぁ。」

 

シルト「空いてるならよかったー!それなら、今日一緒にリンクしようよー!」

 

ソフィーナ「あら、面白そうね。私も混ぜてもらっていいかしら?」

 

美海「ソフィーナちゃん、忙しいのはもう大丈夫なの?」

 

ソフィーナ「ええ、誰かさんたちのおかげで、タイムリミットのある仕事は無くなったから。」

 

セニア「それなら、みんなでブルーミングバトルをするのはどうでしょう?」

 

ソフィーナ「いいわね。このメンバーで別れて戦ったことはないし、紅白戦と行きましょうか。」

 

空「ちょ、ちょっとまってください。シルトさん、いいんですか?バトルなんですけど……。」アセアセ

 

シルト「え?うん。ブルーミングバトルなら誰も怪我しないって、E.V.E.でわかったから。」

 

空「ふむふむ…シルトさんの苦手判定は、怪我や危険があるか、と言うところに基準があるんですね。」

 

シルト「それに、みんながいてくれるんなら、怖い人が来ても大丈夫って信じられるから。」

 

美海「うん、私たちがしっかりボディーガードするよ!」ナデナデ

 

シルト「えへへ。」ニカッ

 

ソフィーナ「……なら、シルトの登校まで寝坊したりは今後なくなるってことね?良かったわ。な

 

美海「うっ…そ、そのときはソフィーナちゃんとかセニアちゃんの力も借りたいなー…なんて…へへへ。」

 

ソフィーナ「はぁ…。」ガックリ

 

空「シルトさんは学校だと安全なんですよね?」

 

ソフィーナ「学園内で誰かを拐うバカはいないでしょう。目立つし、在籍してるのはプログレスばかりなのよ?」

 

明日翔「…。」

 

まぁ、ちょうど昨日それが起こったんだけどねぇ…。

 

ソフィーナ「…何よ明日翔、その顔。」ジト

 

明日翔「いやぁ?みんなぁ保護者の顔になっちまってなぁって。」

 

ソフィーナ「保護者て…。」ジトー

 

シルト「みんな心配しすぎだよ!おともだちと一緒だし、今日もお昼食べる約束してるし、一人にはならないよ。」

 

美海「危険を感じたらいつでも呼んでね!私たち、駆けつけるから!」

 

シルト「ありがとうー!頼りにしてるね!」

 

セニア「…シルト、ここに来たときと比べて明るくなりましたね。」

 

空「時々、寂しそうだったり、何かに怯えていたりしてましたね…記憶がないから無理もないですけど。」

 

セニア「記憶が取り戻せても、そうでない場合も、青空寮がシルトさんにとっての家になるといいですね。」

 

ソフィーナ「…。」ジーッ

 

セニア「?ソフィーナ、どうしました?」

 

ソフィーナ「いえ……貴女も本当に成長したんだな、って思って驚いただけよ。貴女ももう青空寮の一員なんだから、ここを家と思ってくれていいのよ。」

 

セニア「!」「……はい、自分で決まった場所が、居場所になると言うのは、いいものですね。」ニコ

 

明日翔「よ~し。ほんじゃあ各自放課後に!」

 

~放課後・練習アリーナ~

 

気がつけば放課後だ、各自がアリーナに集まる。どうやら噂を聞き付けたギャラリーがちらほらといる。よくわかるもんだな?

 

ソフィーナ「さて、それじゃあ紅白戦を始めましょう。」

 

美海「チーム分け、どうしよっか?ジャンケンにする?」

 

空「あの、それなら!美海さんとソフィーナさんでチームを分けませんか!?」

 

ソフィーナ「なるほどね、新歓戦のリベンジというわけね。」

 

美海「面白そう!やろうよ、ソフィーナちゃん、空ちゃん!」

 

セニア「そういうことなら、空は美海チームですね。」

 

空「はい!この一ヶ月で磨き抜かれたコンビネーションをお見せしますっ!」

 

シルト「セニアとわたしはどうしよー?」アセ

 

セニア「そうですね……では、私がソフィーナ、シルトが美海のチームでしょうか。」

 

シルト「?でもそれだと2対3になっちゃうよー?」

 

ソフィーナ「あら、こっちは去年のランカー2名よ?」

 

セニア「空とシルトの成長は目覚ましいですが、戦力比では同等と思われます。」

 

明日翔「そいつはどうかな?俺がいるぜ?」

 

ソフィーナ「そうねぇ…それじゃあ明日翔はこちらについてもらいましょうか?」

 

美海「ええーっ!そんなぁ…。」

 

ソフィーナ「ふふ、冗談よ。美海と空とは、新歓戦で戦う約束だったし…貴女たちの力を見せて頂戴。」

 

ブルーミング・バトル開始、頭数が多いのもあって美海が動きやすそうな印象だった。かなり優位に進んでいたと思う。

 

ソフィーナ「この大爆炎を耐えられるかしら!?」ゴオオオオオオ!!ブン!!

 

ソフィーナが爆炎を投げる。

 

シルト「明日翔、リンクして!」ビリリッ!!

 

明日翔「よっしゃ、シルト。行ってこい!」ビリリッ!!

 

シルト「グリム・コントラクター!」…シャキン!「とりゃあああ!」ジャキイッ!ズバッ!

 

シルトが居合い抜きで大爆炎を十字に切って軌道をそらす。

 

美海「みんな!合わせて!空ちゃん、行くよ!」

 

空「はいっ!」「アクセル・ストライク!」

 

美海「エアロ・ウイング!」ギューーーン!!!!

 

空のバフをもらった美海の攻撃はより速くなり、いっしゅんでソフィーナの喉元に剣を押し当てた。

 

ソフィーナ「ぐっ……。ま、参った…。」

 

ソフィーナは両手をあげる。

 

セニア「逃がしません。」ビィーボン!ビィーボン!ビィーボン!

 

シルト「ふっ!えいっ!やっ!」キン!ビン!カン!「でええい!」ズバッ!

 

電磁砲を弾き返し間合いを詰め、居合いでセニアの喉元に峰を押し当てる。」

 

シルト「安心して、峰打ちだよ。」

 

セニア「…降参です。」

 

ブルーミングバトル終了のブザーがなる。

 

空「…や…やりました!まさか勝てるなんてっ!」

 

セニア「見事です。明日翔の指揮と迅速かつ的確でした。」

 

シルト「ねぇねぇ、前から気になってたんだけど、αドライバーって、誰とでもリンクできるの?」「明日翔はみんなとリンクして、力を引き出してくれるけど…そういうもの?」

 

ソフィーナ「絶対数が少ないから詳しいことはわかっていないけれど、そんなそとはないわ。個人の力量だけじゃなくて、相手との相性もあるって言われてるし。」

 

美海「誰かとリンクできても、他の人とはできない…って人もいるよね。っていうか、そっちが普通かも?」

 

セニア「そうですね。現に私は、今までリンク可能なαドライバーは存在していませんでした。…明日翔とその仲間たちが来るまでは。」

 

空「でも先輩は、ヒメ会長や私たちとすぐリンクできてましたよね?」

 

ソフィーナ「出身世界や種族、性格も異なるプログレスと等しく、高水準でリンクできる…改めて考えると、異常どころじゃないわね。」

 

空「ですが、私たちが先輩を信用している点においては、間違いがないですよね…?」

 

ソフィーナ「そうね。もし信頼がリンクに関係するのだとしたら、それが貴方とわたしたちがリンクできる要因なのかも。」

 

セニア「その仮説が正しいとするならば、明日翔も私たちに信頼を抱いていると家庭できますね。」

 

シルト「え、そうなの?どうなの?」

 

明日翔「うーんそうだなぁ…まぁお前たちはこの島にきてからの付き合いだしなぁ。それなりにわかってるつもりよ?」

 

美海「うーん…じゃあ、明日翔くん!」「今、気になっている人とかって………いたりするのかなぁ?」

 

明日翔「気になってる人ぉ?うーん…ますます難しいな…。…今んところは、いねぇかな?」

 

美海「なーんだ、そっか。もし、そういう人ができたら教えてね、応援するから!」

 

ソフィーナ「へぇ、そう。いないのね…ふーん。」ジトー

 

美海「ソフィーナちゃん、どうしたの?」

 

ソフィーナ「!?」ビクッ!「べ、別になんでもないわよ。気にしないで。」

 

シルト「ソフィーナ、顔が赤いよー?」ニヤニヤ

 

ソフィーナ「そ、そんなことないわよ。ちょっとバトルで熱くなっただけなんだから。」

 

シルト「でも明日翔がどんな人を好きになるのかは、ちょっと興味あるなー。」「もし、リンクできる理由が信頼じゃなくて相性なら、みんなと相性がいいってことでしょ?」

 

空「……た……確かに……。」

 

セニア「あなたはどんな異性がタイプなのでしょうか?」

 

明日翔「タイプ…かぁ…うーん…。」

 

改めて考えると思い付かないな…そりゃ、打算で女ひっかけることは多かったけどもよ…。

 

ソフィーナ「…まぁとにかく。現時点で明日翔が恋愛にうつつをぬかすことがなさそうでよかったわ。大きな活躍をしたといっても、貴方はまだ入学して1ヶ月。これからも学園生活は続くんだから。」

 

空「そうですね!…とても1ヶ月で起きたことは思えない事件ばかりでしたけど…。」

 

美海「ふふ、何かあっても乗り越えられるよ。明日翔くんが、私たちのαドライバーでいてくれれば!」

 

明日翔「にょほほほほ、果たしてどうなっかねぇ?」

 




もうすぐ四月も終わりに差し掛かる今日この頃いかがお過ごしだいおまんたち?というところで四月が終わるまであと二日!長いようで短かったな、もちろん俺の物語はまだまだ終わらないぜ?明日読む小説はこれで決まりだぁ!

次回「泥棒、お前の意思はあるか」

また会おうぜ
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