怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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激動の4月、終演

~4月30日・朝・青空寮~

 

朝、一回に降りると空が出掛けるところだった。

 

明日翔「おや、空。用事か?」

 

空「あ、先輩。今日はおともだちとお出掛けしてきますね。」

 

明日翔「お前、なんだかんだ友達いたんだな?」

 

空「な゛っ!?もしかして私、先輩に友達いない子だって思われてましたっ!?」

 

明日翔「そりゃおまえ、いつも俺と一緒だったからよ?お友だち作る時間なんてのはねぇもんだと思ってたぜ。」

 

空「むっ」ジト「そりゃあ新歓戦とかE.V.E.とかウロボロスとかで先輩たちと一緒でしたけど…私にも自分のクラスがあって、自分のクラスメイトがいるんですよっ!」プンプン

 

明日翔「うひょひょひょ、からかっただけよ。」

 

ピーンポーン

 

アルマリア「何を騒いでますの?空、出掛けますわよー?」

 

空「あ、来た…待ってくださーい!」

 

~玄関前~

 

青髪の少女「ふーん、ここがあの美海先輩がすんでる寮なんだ…。」

 

玄関先にたっている少女たち、おそらく青の世界と黒の世界の出身。黒の世界の方はアルマリア、ソフィーナを尊敬する吸血鬼だ。もう片方は…わからん。

 

空「あ、ご紹介しておきますね。同じクラスの蒼月紗夜さんとアルマリアさんです。」

 

明日翔「俺は明日翔、こいつの保護者みてぇなもんだ。」ポン

 

空の頭をポンする。

 

空「子供じゃないんですから…。」

 

アルマリア「…あぁ、E.V.E.の選抜戦でソフィーナ先輩と組んでいたαドライバーですわね。噂はかねがね聞いております。」

 

紗夜「この人が美海先輩の…。」「…なんだか胡散臭い。」

 

明日翔「おいおい、ずいぶんとした言われようだな?それとも言われる内が華ってか?」

 

ソフィーナ「…それでも、明日翔がいたから選抜戦に勝てたのは事実よ。」

 

ソフィーナが後ろから話しかけてくる。

 

アルマリア「あら、ソフィーナ先輩。奇遇ですね、こんな朝から出会えるなんて運命でしょうか?」

 

ソフィーナ「奇遇も何も、ここに住んでるんだからいるのは当たり前でしょう…。ほら、さっさと行ってきなさい。空と出掛けるんでしょう?」

 

紗夜「…あの」「美海先輩って…今日は…。」モジモジ

 

ソフィーナ「美海?休日のこの時間はまだ寝てると思うわよ。何か用事があるなら起こしてくるけど?」

 

紗夜「いえ、大丈夫です。特に用事がある訳じゃないので。」

 

ソフィーナ「…?」

 

空「それじゃ先輩、行ってきます!お昼過ぎには帰ってきますのでー!」ノシ

 

明日翔「いってらっしゃーい!」ノシ

 

ソフィーナ「…ふぅ、やっと普通の休日って感じになったわね。」

 

明日翔「毎日が忙しかったからな、羽を休めるにはちょうどいい。」「うーっ…けはぁ。」グググググ…

 

体を伸ばす

 

ソフィーナ「今日は何もなさそうね。」「特に予定がないなら、とりあえず朝の紅茶でもどうかしら?」

 

明日翔「いただくか。」

 

~リビング~

 

ソフィーナの淹れる紅茶を頂く。

 

ソフィーナ「いつぶりかしら、二人でお茶をする日は。」

 

明日翔「いつだったか、忘れちまったなぁ。」

 

ソフィーナ「本当に、この一ヶ月は色々あったわね。本当に…。」

 

明日翔「…ああ、そうだな。」

 

ソフィーナ「貴方には、驚かされることばかりだったわ。」「私に膝をつかせたところから始まり新歓戦で美海と空の才能を開化させ優勝に導く。E.V.E.選抜戦では優勝チームを手玉にとるように勝利した。」「裏ではウロボロスを撃退し、その傍らで私たちの問題を解決に導いて私や黒の世界を救った。…おまけに警戒体制に入った黒の世界の兵隊から逃げ切った。」

 

明日翔「そいつが俺の本分みたいなもんさ。青蘭島の泥棒は狙った獲物を必ず奪う、泥棒は保険を二重三重にかけるもんだ。」「それに、退屈な人生ほどつまんねぇもんはねぇだろ?」

 

ソフィーナ「それも、そうね。退屈を解消する方法は他にあるとは思うけど」ジト

 

明日翔「おほほほ、ごもっともなご意見で。」

 

ズズズ…サクッ

 

紅茶をのみ茶菓子をつまむ。

 

ソフィーナ「そろそろかしら?口が寂しくなるのは。」パチン!

 

ソフィーナは指パッチンして人差し指に小さな火を召喚する。

 

明日翔「?…あぁ」「ここじゃあ吸わねぇよ。聖域を汚しちまうからな。」

 

ソフィーナ「あら?意外とリテラシーはしっかりはしているのね。」

 

ゴク…サクサク…

 

ソフィーナ「…昨日の話になるけど、本当に泥棒から足を洗う気はないのかしら?」

 

明日翔「考えたこともねぇな、どうしてだ?」

 

ソフィーナ「…これは、こっちの話になるけど。今、私は世界接続の研究をしているの。それは、知ってるわよね?」

 

明日翔「?ああ、そうだな。参考書を書いたのはお前だ。」

 

ソフィーナ「世界接続の研究するにつれてエクストラが見つかった。」「でもそれは、あくまで副産物。私が研究しているのは『何故世界接続が起こったか』というところなの。」「火のないところに煙はたたず…それと同じように理由がなければ世界接続は起こらないと考えているの。」

 

明日翔「そうだな、確かに筋は通ってる。」

 

ソフィーナ「…今、各世界で異変が起こっている報告があるの。黒の世界で言うと原生生物の生態が大幅に変わったり、おとなしい性格の恐竜が突然暴れだして手がつけられなくなったりと様々。」「それは、世界接続が起こった後に見られた現象なの。」

 

明日翔「へぇ、んで?それが関係するってんだ?」

 

ソフィーナ「これはあくまで仮説だけど…私は、エクストラが関係していると考えてるの。黒の世界の事例で考えると『紅き月』が魔力の不調を起こして世界接続が起こったと仮定するならば…エクストラは黒の世界では魔力として変換される。ということは、青の世界のエクストラを黒の世界は魔力に変えようとして起こった出来事と考えることができる。」「異変の正体とはその変換した魔力に影響されて原生生物に影響を及ぼした。と考えているの。」

 

明日翔「へぇ~。奥が深いねぇ、まぁなんとなく原理はわかったぜ。つまり各世界がエクストラを泥棒しようとしたわけだ。」

 

ソフィーナ「もうすこし言い方どうにかならないかしら」ジト「あくまでも仮説よ。実際そうなのかは、各世界のデータを収集しないとどうにもならない。」

 

明日翔「赤、青、白、緑、そして黒…5つも用意しねぇといけねぇもんなぁ。」

 

ソフィーナ「かなり時間のかかる作業よ、いつ終わるかもわからないし。」「それで…お願いなんだけど。」

 

明日翔「?」

 

ソフィーナ「…あの、私の研究をて─」

 

ドゥルルルルルパンザサードアレ?ペケッ

 

ソフィーナ「…なにその通知音。」ジト

 

明日翔「そりゃおまえ、俺のお気に入りの音よ。んで?なんだぁ?」

 

携帯を見るとミコトからのメールが入っている、CCに空、美海、ユーフィリアだ。

 

─────────────────────────────

 

休日にごめんね。ウロボロスの今後の対応で話したいことがあるんだ。都合のつく時間でいいから生徒会室に来てくれない?

 

─────────────────────────────

 

明日翔「はぁ…。」ガックリ「俺に休む暇はねぇってか。」

 

ソフィーナ「また面倒ごとかしら?」

 

明日翔「わっかんねぇ、まぁいつでも良さそうだし今はゆったりすらぁ。紅茶もまだあるしな?」

 

ソフィーナ「そうしなさい、美海はしばらく起きないだろうし。」「たまにはゆったりする時間も必要よ。」

 

明日翔「んで?お願いってのは?」

 

ソフィーナ「ああ…。いや、なんでもないわ。また、お願いする機会はあると思うし、今は忘れてちょうだい。」

 

明日翔「そっか、また相談してくれよな。」

 

ソフィーナ「ええ。」

 

ズズズ…サク

 

~数時間後・昼・青蘭学園~

 

美海と寮を出発し、途中で空と合流し青蘭学園へと向かった。休日でもこの学園には人がいる、みんなこの島に住んでるんだから当然のことではあるが。

 

ユーフィリア「お待ちしていました。それじゃあ、いきましょうか。」

 

ユーフィリアとは校門前で待ち合わせたが…

 

明日翔「別にここじゃなくてよかったろ?」ボソ

 

ユーフィリア「私が明日翔さんの部屋のクローゼットに住んでるなんて、言えないじゃないですか。」ボソ

 

明日翔「じゃあ、部屋借りろよな~…?」ボソ

 

~生徒会室~

 

ミコト「わざわざありがとう。どうぞ、好きなところにかけて。」

 

明日翔「おや?今日はお前だけか?」

 

ミコト「うん、ナクルは休暇なんだ。」

 

各々好きなところにかけるが、あえて立ったままにしとく。

 

ユーフィリア「ヒメガミノミコトさん、改めて、黒の世界の交渉、ありがとうございました。」

 

ミコト「うん?私は場を設けただけだよ。交渉したのはキミたちでしょ?」

 

ユーフィリア「そのための交渉材料──エクストラの処遇を決めたのはあなたで、貧乏クジを引いたのも赤の世界です。」

 

ミコト「私は、貧乏くじを引いたなんて思ってないよ。当選率の高いクジだと思ったから賭けたんだ。キミたちから、他の世界に渡した以上のエクストラを生み出せるだろうって判断。」

 

明日翔「ずいぶんとデカイ賭けだな、一生かかっても回収できないかもしれないぜ?」

 

ミコト「ふふふ、万が一そうなっても判断の責任は私だけが負うべきものだし。」「それに、そもそもエクストラは副産物でしかない。目下、青蘭島に迫る問題であるウロボロスに気付き、対応してくれてたのはそもそもキミたちでしょ?」

 

ユーフィリア「それはそうかもしれませんが…。」

 

ミコト「まぁまぁ、ここはひとつ。胸を借りるつもりで任せなよ。」

 

明日翔「そうだぜユーフィ、善意ってのは受け取るもんだ。」「んでもってよ、また前置きが長くなっちまったな?」

 

美海「今日のお話はウロボロスについてって聞いたけど……また何かあったの?」

 

ミコト「あぁ、ごめん。どうも前置きが長くなってしまうね。まずは、確認事項の確認をしたい。」「ウロボロスは未だ、この青蘭島に潜み、一日をループさせようとしている。上位個体を倒しても解決しないと言うことは、他の上位個体…あるいは、さらに上位の個体がいる。」「よって、キミたちとウロボロスの戦いは続いている。この認識に間違いはないかな?」

 

ユーフィリア「はい、問題ありません。」

 

ミコト「ならよかった。今日呼んだのは、キミたちにとある業務を任せるためだ。」「今日を持って、美海・空・ユーフィリア・明日翔を生徒会『執行部』に任命する。」

 

ポカーーーーーン…

 

美海「え…。」

 

明日翔「えぇ…。」

 

空「えっと…執行部ということは、私たちが生徒会役員になると言うことですか?」

 

ミコト「いいや、違う。『執行部』はキミたちのために新設する、 表は生徒会長直属の実行部隊…裏では対ウロボロス撃退組織のこと。」

 

空「具体的には、なにをする組織なんでしょう…?」

 

ミコト「基本的には、今までキミたちがしてきたことと、大きく変わることはないよ。けど、ウロボロスと戦うなら、普通の生徒が禁止されていることをやらなきゃいけないときだってあるはず。」「エクシードの自由使用とか…禁止区域への立ち入りとか。ユーフィリアも祝勝会で『もっと権力がほしい』って言ってたじゃない。それで作ったのがこの組織。」「まぁ…約一名は禁止しててもやるような人間だけども。」

 

明日翔「そいつぁいったい誰のことだろうな?」

 

ミコト「キミのことだよ…。」「『執行部』が持つ権限は主に二つ。」

「一つ、必要と判断した場合、例外的にエクシードを自由に行使できる権利。二つ、ウロボロス関連事項と判断した場合、学園組織に協力を申請できる権利。これは今回の上位個体の戦いのように、必要なプログレスに助力を求めることも含まれる。」

 

ユーフィリア「それは大変ありがたいですが……私たちの行動は、秘密裏に行うものです。あまり大々的に、委員会のような組織として行動するのは、望ましくありません。」

 

明日翔「ユーフィ、忘れちまったか?ウロボロスを倒すのはあくまでも裏の顔だ。ってことはよ、それを隠す表の顔があるってもんだ。違うか?」

 

ミコト「そう。だから表面上は『生徒会の何でも屋』として、私が雑務を降ることもある。」

 

美海「…あっ!もしかしてそれで『執行部』なんて生徒会役員と間違えやすい名前にしてるの?」

 

ミコト「そういうこと。知らない人から見れば、『会長に言われて何かをしている』ように見えるわけ。」

 

ユーフィリア「なるほど…生徒会長の雑務をこなすのが表の顔で、それによって裏の任務を隠すわけですね。」

 

ミコト「どうかな?これでキミたちは、青蘭島で不審に思われずに、自由に動けると思うんだ。この問題を、君たちに任せきりにするつもりはない。」

「この学園の未来を、一緒になって…いや、切り開くために、力を貸してほしい。」

 

空「はいっ!不肖、久遠空。全力を尽くしますっ!」

 

明日翔「表記上生徒会に入らないといけねぇってのがちぃーと癪だけっどもな。こいつらのためだ、やってやるさ。」

 

ミコト「ふふっ、頼もしいな。私も、キミのためなら協力を惜しむつもりはないよ。」

 

ユーフィリア「感謝します。これで私も、島内を動き回りやすくなります。」

 

ミコト「た・だ・し。大きい権力を持ってる組織だけど、授業をサボったり悪いことに使っちゃだめだからね。……ということで、お目付け役は、美海に任命する。だからキミも呼んだんだ。」

 

美海「へ?」「!ええーっ!私、そういうの向いてないよぉ!」

 

ミコト「そんなことはない。私は人を見る目だけはじしんがあるんだ。ソフィーナの事件で確信したよ。キミは人を導き、幸福にできる才能がある。」

 

美海「そ、そんなことはないと思うけど…ほら、ソフィーナちゃんとかピッタリじゃない?」

 

 

ミコト「彼女はもう黒の世界の次期指導者でしょ。そういうしがらみがない子じゃないとダメなの。それに考えてみて?この子達だけだと心配だと思わない?」

 

美海「うーん…そうかなぁ?3人とも私よりしっかりしてると思うよ。」

 

ミコト「じゃあ、一人ずつ見ていこうか。」「まずユーフィリア、目的のためなら手段を選ばない、必要なら犯罪すら犯すことも厭わないだろう。」

 

ユーフィリア「あ、あはは…。」

 

ミコト「次に空、ユーフィリアを止めるには経験と力が不足していてまだその器には達していない。」

 

空「うう…反論できませんっ。これが『縁』を司る女神の観察眼……!」

 

ミコト「最後に明日翔、ちょっと長いよ?まず、大事にするものの中に自分の命が入っていない、目的のためなら平気で命を賭けようとするほど命を軽視している。」

 

美海「むむ。確かに明日翔くんはそういうとこある…。」ジーッ

 

ミコト「最大の問題は、目的にたどり着くために平気で違反を起こすこと。ユーフィリアはまだ起こしていないから抑えることができるけど…明日翔にかぎってはもはや別問題だ。黒の世界の一件は、結果的にはめでたしで終わったけど本来だったら侵略行為だからね?あれ。」

 

明日翔「不可能を可能にするには、そういうことも必要さ。俺にまっとうにやる美学ってのはねぇのよ。」

 

ミコト「…と、いうわけで。美海にお願いしたいんだ。」「明日翔たちが思い詰めないように、いつでも頼れる存在としてね。」

 

美海「………うん。そういうことなら、引き受けるよ。」

 

ミコト「ありがとう。キミがいるなら、執行部も間違った方向にはいかないだろう。執行部の真の任務を知るのは、生徒会では私だけ。ただし、キミたちが話していいと判断した相手になら話すのは自由。あくまでキミたちのための組織だから。」「私の話はこれでおしまい。休日にごめんね。」

 

~~~~~~~

 

空「執行部…なんだか秘密任務みたいでカッコいいですね!」キラーン

 

ユーフィリア「みたい、というか実際そうなんですけど…。」

 

美海「2人とも、ちゃんと学園生活も忘れないでね。私たちはまず、この学園の生徒なんだから。」

 

ユーフィリア「ふふっ、美海さん、早速ですね。案外生徒会長なんて似合うんじゃないですか?」

 

美海「もー、ユフィちゃん!からかわないでよー!」

 

明日翔「うひひひ、お似合いなこって。」

 

美海「明日翔くんも、笑ってないで!来週からもう5月なんだよ!」

 

明日翔「5月?そういやそっか、今日は4月30日なんだもんなぁ。」

 

4月が終わる。それは、当たり前のことのようで、この青蘭島にとってはそうではなかった。仲間たちと戦い、掴んだ明日だ。

 

明日翔「感慨深いなぁ…?お前もそうはおもわねぇか?」チラ

 

ユーフィリアに視線を送る。

 

ユーフィリア「!…。」ニコ「これからもよろしくお願いしますね、明日翔さん…。」

 

ユーフィリアの目指す未来ってのがどんなのかは正直わかんねぇしそこに至るまでにどのような困難があるかもわからねぇ、それでもこいつらと力を会わせれば、乗りきれる。この4月はそれを実感した1ヶ月だった。だけっどもよ?俺には俺のやり方があるってもんだよなぁ?

 

明日翔「…俺は俺の道をいくぜ?」

 

ユーフィリア&空&美海「?」

 

明日翔「独り言だ、忘れてくんな!」

 

~数時間後・公園~

 

明日翔「4月が終わるぜ、城琉。速くねぇか?」

 

城琉「ぷはぁ…。」「まったく、歳はとりたくないもんだぜ。」

 

歌右衛門「人間誰しもが時間がたてば技術とともに熟練される、これも自然の摂理だ。」

 

明日翔「色々あったなあ、俺たちも。」

 

城琉「全くだ。」「しかし結局お前をここに引き込んだ連中も俺が追っていた組織もわからんままだ、しばらくはここにいる必要がある。」

 

明日翔「進展はあっただけでも儲けもんよ。」

 

城琉「まぁな。」「で、なんだ…お前が生徒会になるって?人々の模範となる生徒会に泥棒がいちゃいい笑いもんじゃねぇか。」

 

明日翔「まぁまぁ、俺は表では才能ありまくりのαドライバーって触れ込みだ。それがいるとなりゃあそう簡単に臭ぇ奴らも手が出せないだろ?」

 

歌右衛門「うむ、明日の字と師匠、そして仲間たちがいるのならば相手は引くだろう。」

 

城琉「んで、具体的には何すんだ?」

 

明日翔「いつもとかわんねぇさ、生徒会の実行部隊としてヤバイ奴らもぶっ飛ばす傍らでウロボロスもぶっとばすのよ。」「それに生徒会に入れるってのはよ、機密資料室に入り放題ってことよ。」

 

城琉「なるほど、そいつぁいい。」

 

明日翔「な~んか、お宝のありかとか見つかりゃあいいんだけどなぁ?」

 

城琉「あの資料室に出入りできるのはデケェ、あそこには常に最新のデータが更新されてる。緑の世界の動向が探りやすい。」「殺し屋といいシルトといい…お前はどうも俺の目的を引き寄せやすい。」

 

明日翔「なんでだろうなぁ、これもαドライバーのちからってやつか?」

 

城琉「だとしたら、嫌なこった。俺はごめんだ。」

 

歌右衛門「我も静かな環境がよい。」

 

明日翔「うひょひょひょ、毎日面白くて飽きねぇっけっどもなぁ。」

 

城琉「毎日そんな調子じゃ体が持たねぇぞ、ガスを抜いたってバチはあたんねぇさ。」

 

明日翔「大丈夫だって、俺には最高の相棒と仲間たちがいるからなぁ?」

 

城琉「へっ」ニヤリ「調子のいいやつだ。」

 

歌右衛門「返しきれぬ友への義理を果たしているつもりだ。」

 

明日翔「やっぱなんだかんだお前らが一番だよ。」

 

ガサガサッ

 

明日翔「!?」

 

茂みから青空寮のメンバーが現れる。

 

空「話は聞かせてもらいましたっ。」「先輩とはいい絆を築けてたと思ってたのに…残念ですっ。」

 

美海「私たちと今までしてきたことは一番じゃなかったのかなぁ?」ニヤ

 

明日翔「い、いやぁお前たちがダメだっていったわけじゃ」アセアセ

 

美海はニヤつきを堪えきれていない。

 

セニア「ウロボロス撃退…黒の世界での戦い…明日翔と一緒にやって来た出来事は全て、二の次だったのでしょうか?」

 

シルト「せっかく明日翔たちのために頑張ってきたのに!」プンプン

 

明日翔「いや、誤解だって!」アセアセ

 

ユーフィリア「初めて会えたあの日から今まで信じてきたのに…残念です。」ジトー

 

明日翔「ユーフィ、お前まで…。」ヨナヨナ…

 

ソフィーナ「さぁ、言い訳を聞こうかしら?」ジリジリ

 

明日翔「うぇ~~~…。」

 

空「さぁ。」ジリジリ

 

美海「どうなの明日翔くん!」ジリジリ

 

明日翔「ん~~~~!!!」「逃げろ~!!!」シュタタタタタタ

 

空「あっにげた!」シュタタタタ

 

ソフィーナ「まちなさーい!」タタタタタ

 

美海「にげるなー!」シュタタタタ

 

逃げた明日翔を追う。

 

城琉「いつまでも、騒がしいやつだ…。」

 

セニア「これが、ここでの明日翔らしくて、いいんじゃないでしょうか。」

 

城琉「ちげぇねぇ。」ニヤリ

 

シルト「みんなが楽しそうで、わたしも嬉しい!松詠もそう思うでしょ?」

 

歌右衛門「はい、そう思います。」ニヤリ

 

ドタドタドタドタ…

 

明日翔「ひぃひぃひぃ!悪かったって、謝るから!」タタタタタ

 

空「捕まえたーっ!」ピョーンガシッ

 

明日翔「うわーっ!!」ドサッ

 

美海「ピピーッ、確保ーっ!」

 

ソフィーナ「年貢の納め時よ、明日翔。」「さぁ、どっちか答えなさい。」

 

明日翔「ひ、ひーっ!!助けてくれ~~!!」

 

激動の4月、無事に終わる。

 

 




さぁて、来週からはでっけー仕事の始まりだ!
悩める天使に立ちはだかるまさかまさかの理由とは。

次回「お友達になろう」

まぁた忙しくなっちまうなぁ?







第三章「エールフレンド復調大作戦」
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