~5月5日・朝・???~
新入生交流プログラム。毎年恒例の行事であり何をするかが一切わからないいわばギャンブルが強いものだ。俺達はヘリに乗せられてとある島に下ろされた。
紗夜「な…な…!」「なんなのここーーーーっっっ!?」
空「見上げれば青い空、見渡す限りの青い海、そして生い茂る…森。…私たちは楽しい新入生交流のためのレクリエーションに来たはずでは?」
天音「そのはずなんだけど….。」
エルエル「この、なぁんにもないよ?」
明日翔「人工物の『じ』の字もなさそうなのを見ると、こりゃあ無人島だな。」
ナクル「流石センパイ、勘がいいねー。それに『なにもない』とは失礼なー、こんなに豊かな自然がある無人島だと言うのにー。」
アルマリア「無人島?そんなところでなにをするも言うんです?」
ナクル「ふっふっふー。ここで今年の新入生交流プログラムの内容はっぴょー。なんと、今年はこの無人島全域を舞台にしたバトル・ロワイヤルなのであるー!ぱちぱちーぱちぱちー。」
空「バ、バトル・ロワイアル!?」
エルエル「ねぇねぇ、バトル・ロワイアルってなに?」
ナイア「あー…一ヶ所に集めた人たちで戦いまくって、最後まで残ってた人が勝ちーってゲーム。」
参加者A「新田、青蘭学園がそんなに物騒なことするなんて聞いてませんよ~!?」
ナクル「うむうむ、生徒会の防諜能力が機能していることがわかってボクは大変満足ー。とはいえ、今日は皆さんに殺しあいをしてもらうわけではないから安心してほしいー。」「これは安心安全な、絆を深め合うためのスリル満点レクリエーションだしー。」
参加者B「安心安全で…スリル満点…?」
ナクル「期間は今日を含めて9日間。みんなには無人島で不意の遭遇バトルを楽しんでもらう。島内に限り、エクシードの使用は無制限に許可されるー。れっつさばいばるー。」
新田「サバイバルって言っちゃってます!乙女になんて危険なことをさせるんですか!」
ナクル「勝負の形式はプログレスは必ずブルーミングバトルで行うー。それ以外の勝負は無効とするー。あと、バトルは日が出てる間のみー。暗いと危ないからねー。」
ナクル「あくまでも厳しい環境下で生活しつつ、エクシードを成長させ、チーム交流を深めることが目的ー。」
エルエル「よかった~。本当の本気で戦い合う訳じゃないんだねぇ~。」
ナイア「まぁ統合軍の演習と比べたら、オママゴトみたいなユルさだけどさ…。」
ナクル「食料やテントの生活物資は支給されるから安心めされいー。あ、物資を壊すのは禁止だからー、その時点で反則負けー。」
ナイア「ちぇーっ、兵站を叩くのは基本じゃんかー、ぶーぶー。」
ナクル「統合軍出身はすぐそういうことを言い出すー。だから禁止にしてるのだー。その他詳細は、これからしおりを配るから読んでおいて-。」
アルマリア「9日間のバトル・ロワイアル…思ったより面倒そうな内容ですね。」
ステラ「同感。」
ナイア「早めに脱落して、のんびりするかぁ~。」
天音「ち、ちょっとちょっと。」アセアセ「せっかくなんだから、みんなで頑張ろうよ、ね?」
ナクル「あー、因みに。脱落チームには残りの期間、厳しい訓練メニューに従事してもらうからそのつもりでー。」
ナイア「…うげぇ…。」
ナクル「では解散ー。各自物資を受け取って移動を開始せよー。バトルは明日から-今日中にしっかり作戦を話し合っておくようにー。」「あ、あと生徒会所属のセンパイと空は残るようにー。」
明日翔「へーへー…。」
紗夜「じゃあ、お先に。」
明日翔「あいよっ。」
一旦、紗夜たちと別れその場に残る。参加者たちが捌け、二人だけになるとナクルが現れる。
ナクル「センパイお待たせー。執行部チームには特別ミッションと特別ルールがあるから伝達する-。」
空「特別ミッション…ですか?」
ナクル「紗夜たちのチームは、各世界から結果を求められてるチームという話は覚えてるー?」
空「は、はい。そのためにチームを建て直すのが今回の私たちの任務ですから。」
明日翔「新世代のエースがそろった素晴らしいチームだ。」
ナクル「うむ、ちゃんと覚えてて感心ー。なので早速だけど今回のプログラムで一定の結果を出してほしいー。具体的には、3位以内に入るべしー。でなければ…」「解散となるー。」
空「か、解散ーっ!?」
ナクル「是非、頑張ってもらいたいー。そして、センパイには特別ルールが課されるーよく聞いてもらいたいー。」
明日翔「俺だけのルールか、考えることが多いなぁ。」
ナクル「基本的に極端に行動を縛るようなルールはないので安心感されたしー、ただセンパイはちょっと特別なのだー。では、説明する-。」
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説明を受けて、森の中に入り仲間たちと合流する。
空「先輩…どうしましょう、特別ミッション。」
明日翔「3位以内に入らなかったら解散か。こいつぁ責任重大な任務だ、まったく俺っちは責任が嫌いなんだよ…。」ガックリ
空「先輩、これもウロボロスを倒す活動を円滑に進めるための任務なんですから…やりましょう。」
明日翔「まぁそれもそうかぁ…。」
こいつぁチームに関わる重大な内容、仲間たちにはこの事は伝えるべきなんだが、今の現状だと余計な混乱を招く。とりあえず、あの三人には隙を見て話すこととするか。
エルエル「…ここがこうなって…あれぇ?テントってどうやるの?」
ナイア「ちょい貸してみ~?これを使って、こうやって…よいしょっ。」カンカンカン!
紗夜から聞いた場所まで向かうと、ちょうど今日のキャンプを設営していたところだった。統合軍の女がテキパキとテントを設営している。物資もテントの脇に置かれており、紗夜たちがまとめて受け取ってくれたようだ。
明日翔「おっす、戻ってきたぜ~。」
天音「おかえり~。…なんかちがうなぁ、ようこそ…かな?」
紗夜「どっちでもいい。生徒会同士、何を話していたの?」
明日翔「俺の行動範囲とかいろいろな、詳しいことはあとで話すさ。」
紗夜「…。」「…わかった。教えてくれる気があるなら、それで構わない。それから、チームメイトを紹介したいんだけど、いい?」
天音「プログラムが始まってからになっちゃってごめんね~。みんなー、ちょっといいかな?」
ナイア「!うぃ~っす。」
天音の呼び掛けで、それぞれ作業をしていたプログレスたちが集まってくる。
天音「えーと、それじゃ順番に…。」
「黒の世界のヴァンパイア、アルマリア。あ、吸血鬼だけど日光は大丈夫なんだって。」
アルマリア「むっ、私は高貴な吸血鬼ですから。その程度は克服できて当然です。」
天音「白の世界のアンドロイド、ステラ。うちのスピード自慢で、飛ぶのが得意。」
ステラ「…?あなたは…もしかして、新歓戦で戦った…。」
明日翔「そうだ、あんときゃ派手にぶっ壊しちまってすまねぇな。」
天音「あれ、ステラが他人のことを覚えてるなんて珍しいね。」
ステラ「あの時、自分の加速がとらえられ撃墜されるとは思わなかった。そう…あなたが指揮官、期待している。」
紗夜「…指揮官は私。助っ人ね、助っ人。」ガックリ
天音「最後に、緑の世界の軍人さんのナイア。自称、窓際族のぐーたら不良軍人。」
ナイア「自称じゃなくて事実だって。できるこもなんてご覧の通り、キレイにテントを張るくらいだよ。」
ジャーンといった形でテントを見せる。
エルエル「見て見てー!スッゴクきれいに張れてるよ!すごいよねー!」ピョンピョン
テントをみて跳び跳ねるエルエル。
明日翔「そして俺と空が加わって今のチームって訳だな?」
紗夜「じゃ、顔合わせで食事にしよっか。作戦会議は食べながらしよ。」
天音「準備できてるよー。本日のランチは、ハンバーガーでーす。」
空「わ、もう作って下さってたんですか?お手伝いできずすみません…。」
天音「ううん、渡された物資がしっかりしてたから、乗っけて焼いただけだよ。」
空「そういえば…キャンプが森の中って、危なくないですか?他のチームが隠れる場所が多い気がするんですけど…。」
ナイア「ほう、やるね。その感覚は正しいよ。ここが本来、奇襲されやすい地形なのは間違いない。」
アルマリア「ですが、初日はバトルがありませんから。拠点と移動経路を隠すことを優先したんです。」
空「ははぁ…なるほど。」「…って?あれアルマさんはハンバーガー、食べないんですか?それにそれは?」
アルマリア「ああ、これはトマトジュースです。私物の。」
空「私物の!?バトルロワイヤルでそれっていいんですか!?」「…はっ、そうか。アルマさんは吸血鬼だから、普通の食べ物は食べられないんですね。」
アルマリア「いいえ。別に食べられないこともないですよ。ただ…気高きヴァンパイアであるワタシが、皆さんに混じって食事なんてできません。」
明日翔「まぁそう言うなって。うまいぜ?こいつは。まるで資本主義の味ってやつだ。」
アルマリア「あなたはジャンクフードばかり食べてそうですもんね…吸血鬼のワタシが言うのはあれですけど、体に毒ですよ。」
ナイア「アンタ、資本主義の味て…。」
アルマリア「私にとってこの形式の食事は、血の歴史と己の誇りに関わるものなのです。」
明日翔「トマトジュースがか?」
アルマリア「ええ、その通りです。この芳醇で濃厚な味わいが、どんな状況でも私をベストな状態にしてくれます。明日翔さんも、こういう特殊な状況でも自分の習慣は保った方がいいですよ。」「自身のルーチンがあるというのは、集中や平静を保つ上でも役に立ちますから。」
天音「アルマリアの言う通りかもね。なれない生活だし、いつも以上に健康には気を付けないと。」
ナイア「サバイバルっぽいプログラムだけど、食事や寝床が支給なのはそのせいだろうねぇ。どうせなら、ふかふかのべっどがよかったなぁ~?」
エルエル「そう?テントと寝袋、あたし楽しみ!みんなで並んで寝るんでしょー?」
ステラ「全員でひとつのテントは物理的に無理。」
エルエル「え~、そうなの?じゃあ、日替わりにしようよ~。」
紗夜「ちょっと、遊びじゃないんだから。負けたら脱落なんだから、作戦の話を…。」
ナイア「にひひ~。紗夜はもっと肩の力抜きなよ~。」モミモミ
紗夜の肩を揉み始める。
ナイア「昨日はバトルがないんだから、戦況は動かない。ってことは、アタシたちも情報はとれない。だから、アタシたちも他所に情報を渡さないことを優先して、ここをキャンプ地にしたんじゃん?」「バトロワだけど、あくまでレクリエーション。脱落しても死ぬ訳じゃないんだし。」
エルエル「そーそー。だから、ご飯を食べたり、一緒に寝たり楽しくやった方がいいよー!あ、マシュマロ入ってる!ねぇねぇ、夜になったらマシュマロ焼かない?」「アルマもそれくらいならいいでしょー?」
アルマリア「…まぁ、そのくらいなら付き合ってあげなくもないですけど。」
天音「じゃあ、今晩は焼きマシュマロで『明日から頑張ろうパーティー』だね。」
それに、明日翔先輩と空ちゃんの歓迎会も予てってことなら、いいんじゃない?」
空「あ、ありがとうございますっ。」
紗夜「…レクリエーションなのはわかったけど、あんまり羽目を外しすぎないで。それから、夜更かししないでちゃんと寝ること!」ピシッ
明日翔「はぁ~い!。」
こうして初日は終了した
~一方その頃~
歌右衛門「いぃぃぃぃやぁっ!」ジャキッ!
バァァァン!バァァァン!バァァァン!
城琉「…終わったか。」
ユーフィリア「はい、今回のウロボロス退治はこれで終了になります。」
歌右衛門「修行にもならん…。」チンッ
ユーフィリア「いやぁ、信じられないほどお強いですね。明日翔さんについていくだけあります。」
城琉「慣れってやつさ。」
ユーフィリア(…しかし、不思議なのは。本来ウロボロスは時間の
挾間にいるだけで襲っては来ない…)(なのに、この世界の明日翔さんや仲間たちが近付くと積極的に襲ってくる…何故だろう…)
城琉「…い、おい。嬢ちゃん。」
ユーフィリア「!はい、なんでしょうか。」
城琉「聞いてねぇのか…。」
歌右衛門「無情だ…。」
ユーフィリア「あはは…。」
~無人島~
俺たちはテントを抜け出し、空と話をしていた。
こんな島に来たのはいつ以来だ?たしか滅びた住民が隠したお宝があるってんで地球の反対側までいって盗みにいったっけなぁ?
明日翔「懐かしいなぁ…。」
空「先輩、来たことがあるんですか?」
明日翔「ま、色々あってな。」
空「…先輩ってはぐらかすとき、『色々』って使いますよね。」ジト
明日翔「あバレちゃった?便利なのよこの言葉。」
空「むむむ…いつか暴いてやります、先輩の秘密。」
明日翔「まぁがんばんなさい。」
空「…向こうは大丈夫ですかね…。」
明日翔「大丈夫だろ、城琉に歌右衛門もいりゃイチコロさ。」
空「それも…そうですね。城琉さんも歌右衛門さんも明日翔さんに引けを取らない強さですし…。」
明日翔「俺たちは目の前のことを考えればいいのよ。」
空「わかりましたっ。ここはお任せして、今の問題を解決しましょうっ。」
テントに戻ると紗夜が起きていた。
紗夜「…先輩、どこ行ってたんですか?夜更かししないでって言いましたよね?」
明日翔「野暮用で。」
紗夜「…そういうはぐらかし、私あんまり好きじゃないです。」
明日翔「にょほほほ、手厳しいねぇこりゃ。」
テントから天音・エルエルが出てきた。
天音「あ、明日翔先輩。おかえりなさい。」
エルエル「帰ってきてくれてよかった~。紗夜ちゃん、すっごく心配してたんだよ。」
紗夜「エルエル?余計なことは言わなくていいの。」
空「心配をお掛けしてすみません。あの、他の皆さんは…?」
天音「もう寝てるよ。わたしたちは空ちゃんたちを待ちながら、ちょっとだけおしゃべりしてたの。」
状況を知っているこの三人なら、例の話をしてもいいだろう。
明日翔「お前ら、これは俺からの真面目な話だ。心して聞きな?」
紗夜「…?」
~~~~~~~
紗夜「3位以内に入らないとチーム解散…?」
天音「結果を残さなきゃって言うのはわかってたけど、こんなに急だなんて…。」
エルエル「その、バトルロワイヤルで三位ってそんなに大変なの?」
空「負けたら終わり、というのはトーナメントと同じなんですけど…バトルロワイアルは、戦う相手も、場所も、タイミングも決まってないんです。ですから、連戦になったり、奇襲を受けたりすると不利な状況からスタートすることになります。相手は一年生だけなのが幸いですけど、それは私たちも同じですし」
エルエル「…解散なんてしたくないよぉ!あたし、みんなと一緒のチームがいい!」ウルウル
紗夜「エルエル、大きな声出さないで。ナイアたちに聞こえちゃう。」
明日翔「泣きそうな顔すんなって、そうならないように俺たちが来たんだからよ?」ナデナデ
エルエル「んぅ…。」
天音「まずはみんなに話して、協力して…。」
紗夜「それなんだけど…言う?アルマリアたちに、このこと。」
天音「え?どうして?」
紗夜「アルマリアたちは、そもそも元からチームの強化にあんまり興味がない。それに彼女たちは特別強いから、どこのチームに行ってもやっていけるはず。あえてこのチームに固執する理由はないし…それならそれでいいってならないかな?」
天音「…そんなこと…。」
紗夜「ないとは言い切れないでしょ。成績の伸びないチームから抜けるいい機械だって思うかも。そうなったら…困る。だから、余計なことは聞かせたくない。」
明日翔「…そいつぁよ、本当に後悔しねぇ選択かい?時間ってやつは戻らないんだぜ?」
紗夜「…うん。こんな序盤で、根本的な方向性の違いなんかで足並み乱したくない。」
天音「みんなの気持ちが違ってたら、勝てる戦いも勝てなくなっちゃうってことだよね…」
紗夜「そうはなりたくないの。うちはただでさえまとまりのないチームだし…。」
天音「うん。だったらわたしも、それがいいと思う。」
エルエル「あたしも!チーム解散なんてやだよ。そうならないやつの方がいい!」
紗夜「私は、チームはこのままで…今のメンバーでやっていきたいと思ってる。このメンバーが噛み合えば、青蘭カップの優勝だって目指せるはずなんだ。」
空「…青蘭カップ?毎年5月末に開催されるあれですか?」
紗夜「そう、あれに優勝するのが、私の目標なの。3位にさえ入れればいいんでしょ。なら、先輩も空も、今は内緒にしておいてほしい。」
明日翔「別に?誰にしゃべることもないさ?お前らの自由よ。…それで後悔しねぇならな。」
紗夜「…うん。ひとまずは。」
エルエル「じゃあ、このことはここにいるあたしたち5人の秘密。秘密だけど…。」「バトル・ロワイアル、頑張ろうね!あたし、少しでも早くエールフレンド復活させるから!」
空「はい、頑張りましょう!」
~翌日・5月6日~
新入生交流プログラム二日目。いよいよ今日から接敵からのバトルが始まる。
空「先輩。まずは私たちの目標のおさらいをしておきましょう。」
目的は二つ。ひとつはこのバトロワで3位以内に入ること、エールフレンドを復調させること。
空「…チーム全員と顔合わせできたのは昨日でしたけど、先輩は何か気になることはありました?」
明日翔「流石の俺も顔合わせだけじゃあまだなんもわかんねぇよ。」
空「そうですよね…。ひとまず、私たち執行部としては、3位以内に入ることを目標に行動しつつ…チームの問題については、エルエルさんのエールフレンドが使えるかを目安にしていきましょうか。」
~~~~~~~
紗夜「もう少しで開始時刻だけど…みんな、準備はいい?」
アルマリア「ええ、問題なく。コンディションは万全ですよ。」
紗夜「バトルが始まる前に言っておきたいんだけど。私、上位に残るつもりでいるから。」
アルマリア「当然ですね。負けるなんて美しくありません。ワタシも紗夜と同意見です。」
ナイア「えぇ~?本気ぃ?それだけ勝たないといけないじゃん~。」
天音「けどナイア、負けたらバトルロワイアル終了までキツイトレーニングメニューなんだよ?」
ナイア「うげぇ…そうだった。う~ん…そうなるとバトル以外はのんびりできる分生き残る方がラクか…。」ガックリ
ステラ「自分はどちらでもいい。このプログラムを通じて、速さを向上させることが重要。」
天音「ステラはいつでもどこでも、相変わらずだね…。」
エルエル「あたしは、みんなでがんばって、3位になりたい!」
ナイア「3位ぃ?」
アルマリア「頑張ると言う割に、なんだか保守的な目標ですね…。」
エルエル「だ…だめかなぁ?」
ナイア「んにゃ?いきなり1位とかより、現実的でいいんじゃない?もちろん、リーダーがどう言うかだけど。…いいの?3位で。」
紗夜「…うん。ひとまずはそれでいいと思う。」
空「それじゃあ、行動方針を決めましょう。バトロワでは大事なことですから。」
紗夜「行動方針って…やることは決まってるでしょ。他のチームをどんどん攻撃していかないと。」
アルマリア「そうですね。戦わねば勝てないのであれば、こちらから仕掛けた方が有利なはずです。」
ナイア「どうかね?最初はチーム数も多いし、いきなりおっぱじめたら乱戦になりかねないよ。」
紗夜「そういう状況を制していかないと、上位に残ることなんて…。」
明日翔「おいおい、お前カリカリすんなって。俺たちの目的を忘れちまったか?」
間に俺たちが入る。
空「私たちのチームの目標は3位以内に入ることです。最初に仕掛けるとここにキャンプを置いた優位性を捨てることになります。」
明日翔「勝負にはルールなんてのはねぇ、上位に生き残る立ち回りってのがあるもんだ。」
空「具体的にはガンガン戦いを仕掛けるムーブと舞台数が少なくなるまで戦いを避けるムーブですね。」
エルエル「ねぇねぇナイア、『むーぶ』ってなに?」
ナイア「さっきたいちょーが言ってた所謂立ち回りってやつさ。」
空「森に潜んでいる私たちのチームの動向は、まだ他のチームに把握されてません。よってまずは、このアドバンテージを有効に活用すべきではないでしょうか?」
紗夜「た、確かに…。」
アルマリア「…昨日から思ってたけど、なんだか空ちゃんってバトルロワイヤルに詳しいね?」
空「えへへ、実はぜーんぶゲームでの知識なんですけどね。なのでナイアん、細かいところは本職の軍人さんの意見をお願いします!」
ナイア「ええ、アタシ?…うへぇ~い。」
アルマリア「それは拒否なのか同意なのか…どっちなんですか…?」
凸凹チームの無人島生活はまだまだ続く…
とうとう戦闘の解禁だ、早速俺たちは襲われちまった。そんなときに限ってメンバーが欠けてやがんのよ?まったく、本当にこんなデコボコチームで1位になれんのかね?
次回「デコボコチーム、戦闘開始」
また会おうぜ?