怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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その名は千尋

~5月12日・夜~

 

パチパチ…

 

明日翔「キャンプといったら焚き火だよなぁ。」

 

みんなと離れ、浜辺で焚き火を炊いている。

 

紗夜「…先輩。」スタスタ

 

明日翔「紗夜じゃねぇか、もう寝る時間じゃねぇのか?」

 

紗夜「先輩こそ、いつもいつも就寝時間にいないじゃん。」スッ…

 

紗夜は焚き火のそばにすわる。

 

紗夜「…背中を押してくれてありがとう、ちょっとすっきりした。…気持ちを聞いてもらうのって…いいね。」

 

明日翔「大分進歩したじゃないの、大なり小なり信頼できるようになったってことだ。」

 

パチパチと焚き火の火の音がする。

 

紗夜「…先輩は、なんでこのプログラムに参加したの?」

 

明日翔「なんでってそりゃおまえ、仕事だからさ。」

 

紗夜「本当にそれだけ?」

 

明日翔「それだけよ。」

 

紗夜「そっか。」「…不思議だよね、先輩って。」

 

明日翔「何がよ。」

 

紗夜「私と話してる時は不真面目で不誠実でフラフラしてそうな典型的なダメ男って感じなのに、いざ戦うときになると指示もよく通るし的確だし…いつものときだってエルエルたちの面倒も見てくれてたし。」「…何食べたらそうなるんだろうなって。」

 

明日翔「そりゃあもうお前、うまい飯とうまい酒さ。」

 

紗夜「…酒?」ジト

 

明日翔「ああ!いやいや、もちろんノンアルな?」

 

紗夜「…だよね、未成年はお酒はダメだよ。」

 

明日翔「わーってるって。」

 

紗夜「…読めてきた、今のはわかってないときの返事。」

 

明日翔「あっははは!バレちまったか。」

 

紗夜「まったく…私の時はいつもそうなんだから。」「…けど、いつもそうしてくれたからいざっていう時に勇気が出たのかも。変に励まされてたらきっと弱気になってた。」

 

明日翔「そいつぁなによりだ。」

 

パチ…パチパチ…

 

紗夜「…ちょっと長居しちゃったけど、もう寝るね。先輩も、早く寝るんだよ。」

 

明日翔「おう、すぐ後追うわ。」

 

紗夜「…今日はありがとう、おやすみなさい。」スタスタ…

 

紗夜はキャンプの方へ去っていった。

 

明日翔「へっ…。」ニヤリ

 

焚き火に枝を入れつつ火を眺める、そうしていると火がおかしい揺れ方をした。

 

???「動かないで。」スチャ

 

後頭部に鉄の冷たい棒のような感触が伝わる、声は電子音が混ざっていて人の声には聞こえなかった。

 

明日翔「穏やかじゃねぇな、この時間は交戦時間外じゃあなかったっけか?」

 

???「違法はバレなきゃ合法って教わらなかった?」

 

明日翔「ああ、教わった。」「じゃあよ、同業としてきくけっども『違法をするなら二重にも三重にも保険をかけろ』って襲わんなかったか?」

 

???「うそっ!?」バッ!

 

ナイア「…。」ギロリ

 

謎の人物が振り返ると木の上でナイアが睨みを効かせていた。

 

明日翔「そいつとタイマン張るのはちぃーと骨が折れるかもな?」「悪いこたぁいわねぇ、見逃してやっからキャンプに帰んな。ガキンチョは寝る時間だぜ?」

 

???「…私たちはここでは会わなかった。」 スチャ…

 

明日翔「いいぜ、生徒会にゃ黙っとくよ。」

 

???「じゃあ、明日。」スタスタ

 

謎の人物は去っていった。それとすれ違うようにナイアが近寄る。

 

ナイア「危なかったね~たいちょー、アタシがたまたまここにいなけりゃ…ぱーん!だったよ。」「いや…アンタならどうにかしてた?」

 

明日翔「いやぁ?助かったぜ。虚勢てのはこういうときに張るもんさ。」

 

ナイア「あーそー。」「…んで、だれアイツ?知り合い?」

 

明日翔「わっかんねぇ、声帯密着の変声機を使ってるらしい。けど…アテはあるぜ。」

 

ナイア「へー…。それって例の石鹸みたいな匂いしてるヤツ?」

 

明日翔「ぴんぽーん、かすかにだけっども石鹸の匂いがしたぜ。」

 

ナイア「…ぶっちゃけ誰なん?ソイツ。」

 

明日翔「明日になりゃわかるさ、メインディッシュは最後までとっとくもんだぜ?」

 

ナイア「あーそー…アタシはメインディッシュだけ食べたいもんだなぁ。」」

 

 

明日、頂上決戦。

 

~5月13日~

 

ザザー…ブツッ

 

ナクル「ついにこの時がやってきたー。長きにわたる戦いだったー、いやほんとに。残り2チーム、あとはお互い戦って1位を決めるだけー。」「昨日はそれぞれ1チームずつ倒して、調整も万端のはずー。」「今日は滞在可能エリアの更新もなしー。悔いの残らぬよう、全力でバトルしてほしいなりー。」ブツッ

 

ナイア「さてさて、泣いても笑っても今日が最後だ。プログラムも最終日だしね。」

 

アルマリア「今日負ければ、あるいは勝敗がつかなければ2位。そして勝てば1位。腕がなりますね。」

 

空「ステラさんの偵察で、相手の位置も把握済みです。」

 

ステラ「ひとまず、向こうは待ちの構え。」

 

紗夜「バトル開始のタイミングは、こっち次第か…。」

 

天音「ナクルちゃんも言ってたけど、公開しないようにしっかり作戦をたてようね。」

 

沙夜「うん。…けど、どうなっても後悔はしないよ。みんなとここまでこられたんだから。それだけで十分とは言わないけど、意味はあった。」

 

エルエル「紗夜ちゃん…!いいこと言う~!」

 

ナイア「…あ、大事なこと忘れてた。」

 

アルマリア「なんですか?またいつもみたいな冗談を言わないでくださいね。」

 

ナイア「真面目な話だってば。エルエル、昨日天音のエクシード使えてたじゃん?アタシたちのもつかえるようになってる?バトルの前に確認しておきたいんだけど。」

 

空「ハッ!そういえば…!」

 

確認中…。

 

エルエル「つ、使える…!みんなのエクシード、使えるようになってるよ~!」

 

天音「おめでとうエルエル!よかったねー!」

 

空「先輩。なにが不調の原因だったんでしょう?」

 

明日翔「うーん…そうさよなぁ…考えられるとしたら…このチームは全員がなんもかーんもバラバラだ。個性はもちろん目標でさえも、いわゆる方向性の違いってやつか?」「それが原因なんじゃないかね。」

 

空「なるほど…ともあれ最終戦の前に復活したのは何よりです。」

 

ステラ「エールフレンド復活。向こうのチームにはまだ知られてない。」

 

アルマリア「華々しい活躍を期待していますよ、エルエルさん。」

 

エルエル「くん、ま~かせて!あたしと、あたしのエールフレンドが、みんなの力になるんだから!」

 

紗夜「…よし、決めた。それじゃ、作戦の軸はエルエルで行こう。」

 

エルエル「…えっ!あたし!?」

 

紗夜「…先輩、私はひとつ作戦を思い付いてる。先輩からは?」

 

明日翔「よーし…紗夜、ここはひとつお前に頑張ってもらおうか。」

 

紗夜「うん、何でも言って。」

 

明日翔「その作戦ってのはな…。」ゴソゴソ…「これだ。」バッ

 

鞄を漁り何かを取り出した。

 

紗夜「これは…?」

 

ナイア「あー…なるほどね、これは違反してないか。」

 

アルマリア「ワタクシだったら気が引けますけど…。」

 

紗夜「…やろう、先輩を信じるよ。」

 

明日翔「おし、じゃあ各自準備だ。」

 

最後のチームに対しての作戦が始まってしばらくして…

 

~~~~~~~

 

ギューーーン!!!

 

???「そっちのチームが、飛行プログレスで偵察を頻繁に行っているのはわかってた。いくら速くても、来ることがわかっていれば、こっちはそれを待って攻撃すればいい。」「偵察中は孤立してるから、戦力を削げる。卑怯な手だけど違反ではないし作戦のうち、恨まないで。」「…てーっ!!」

 

バーーン!!!…ドガァッ!!!

 

敵A「攻撃、命中!飛行ユニットへの被弾確認したよ!」

 

???「ナイス!それじゃあみんな、追いかけるよ!」

 

不時着したステラを追いかけ森の中へ…

 

~森の中~

 

???「落ちたのはこの辺のはず…。」

 

敵B「伏せて、敵を発見した。」

 

???「了解…あっ。」

 

敵B「どうかした?」

 

???「…ふふふ、ここは私に任せて。みんなは隠れててね。」

 

~~~~~~~

 

ステラ「しまった…!不時着する…!」ザーッ

 

明日翔「ステラ!大丈夫か!?どこに不時着した!?」「…けっ。」

 

ガサガサガサッ

 

紗夜「先輩!」スタスタ「ステラは!?」

 

紗夜と合流する。

 

明日翔「無線が入った。不時着したらしい、だけど見つからないんだ。」

 

紗夜「…ステラを探そう。もしかしたら、人質に取られるかもしれない。」

 

明日翔「すぐに探さないと。」

 

二人でその場を離れようとしたその時。

 

紗夜「動かないで。」チャキ

 

紗夜はなんと明日翔の頭に拳銃を突きつけた。

 

明日翔「…どういう風の吹きまわしだ?」

 

紗夜?「αドライバーである貴方を戦闘不能にすれば、相手の戦力はグッと削げる。飛行ユニットを確実に仕留めようとしたら…一石二鳥だったよ。」「いくつか聞きたいことがあるの。仲間はどこにいる?」

 

明日翔「…教えないと言ったら?」

 

紗夜?「じゃあしばらく寝ててもらおうかな。大丈夫、明日の朝には起きれるから。」「お休み。」チャキッ…

 

紗夜に成り済ました誰かは拳銃のトリガーに指をかける。

 

明日翔「人に成り済ますなら…その人のことについてちゃんと調べてっ!」シャキン!「月光!」ピカーッ!!!

 

明日翔はなんと紗夜の使う剣を召喚し、フラッシュライトのような眩しい光を放つ

 

紗夜?「!?うっ…!」ズサッ

 

紗夜に成り済ました人間は光に怯み距離をとる。

 

紗夜?「嘘…!?αドライバーはリンクによる強化はできるけどエクシード自体は使えないはず…!」

 

明日翔?「成り済ます人選、間違えたね。」ベリリッ!

 

本物の紗夜「ふぅ。」

 

顔をつかんで引っ張るとなんと明日翔自体も変装であり、正体は紗夜だった。

 

紗夜「こうなることは、さすがに想像がついてた。だからステラには囮になってもらった。」「…まさか、もう一人の自分を見ることになるとは思わなかったけど。」

 

偽紗夜「…ふふっ、確かに一本とられはしたけど今の状況が私たち有利であることには代わりない。目の前は崖、回りには私たちの仲間が潜んでる。人数有利はとれている。」「むしろ、エースである貴女をここで倒せるのはこっちとしても有利に立ち回れる。」パチン

 

偽紗夜が指を鳴らすと仲間たちがゾロゾロと出てくる。臨戦態勢だ。

 

偽紗夜「みんな、いくよ?」

 

紗夜「…逆にこうは思わなかったのかな?」「貴女たちはむしろここに誘い込まれたって。」

 

偽紗夜「え?」

 

紗夜「昨日言われなかった?」「…えーっと…」「…『悪いことをするときは二重にも三重にも保険をかけろ』って!」バッ!

 

上から着ていた明日翔の服を脱ぎ捨て、上空に放り投げる。

 

ナイア「砕け!アヴェンジェリア!!!」

 

偽紗夜「うわぁぁっっ!」

 

ズシャーーーーン!!!

 

上空から強烈な衝撃波が放たれ、木々が地表ごと削られ粉砕される。

 

偽紗夜「ゲホッ…ゲホッ…なに、何が起こったの…?どういうこと?いくらエクシードでもこんな桁違いなパワーはないはず…。」「…!

」ハッ

 

明日翔「よう、昨日のお返しだぜ。」

 

手を拳銃に見立てて指を後頭部に突きつける。

 

明日翔「教わんなかったか?二重にも三重にも保険はかけろってよ。」

 

偽紗夜「ぐぐぅ…。」

 

ナイア「ど~だい、驚いたか?フルチャージのアヴェンジェリアの威力は~。」

 

空「ふっふっふ…。」「ナイアさんのエクシード『アヴェンジェリア』は、受けた攻撃をエネルギーとして蓄えるのです。そこで!戦闘時間開始直前に我々でこれでもかとナイアさんを攻撃!」

 

ナイア(攻撃ってよりポカポカじゃれてただけだけどね…。)

 

空「限界までパワーを溜め、壁のように立ちはだかる地形を崩し一気に挟み撃ちに持ち込む!この大胆にして苛烈な作戦を実現可能にするアヴェンジェリアの驚異的なパワー…ひーっ!恐るべし!」

 

ナイア「ああ…うん…。」「空ってさ、エクシードの話になるとちょっと…あれだよね~。」

 

偽紗夜「そんな…い、いくらなんでも一発のエクシードでこれだけのこと、できるはずが…!」

 

明日翔「そ~れが可能なんだなぁ?俺たちにはリーサルウェポンがいんだからよ。」

 

エルエル「ふっふっふ…。」

 

エルエルが前に出ると左手にアヴェンジェリアとそっくりの小手が装着されている。

 

エルエル「じゃじゃーん!あたしのエールフレンドでナイアの『アヴェンジェリア』を借りてきて、同じことをしたの!だから『アヴェンジェリア』フルチャージ、二回分!」

 

偽紗夜「そんなことができるなんて…。」

 

アルマリア「空、盛り上がってないで畳み掛けますよ!」

 

空「はっ!そうでした!」「この紗夜さんの偽物め!ここで倒してあげますっ!」

 

明日翔「って訳だ、お前たちは全て手のひらの上ってことよ。」「お前も『根性』が抜けてねぇんじゃねぇか?」

 

紗夜「…?」

 

明日翔「ポリ公になるのにそんなもん、必要ねぇだろう?」ベリッ

 

偽紗夜の喉元を引っ張ると喉にベッタリとくっついた精密機械が剥がれる。

 

明日翔「こんな小手先の物つかってちゃあバレちまうぜ?少なくとも俺にはバレた。」「言っただろ?…千尋。」ベリッ!

 

千尋「む~…っ!」

 

偽紗夜の顔を引っ張ると顔をムッとした少女が現れる。

 

明日翔「こんな石鹸の匂いプンプンさせてりゃ誰でも気づくっての。」

 

千尋「なんで!お兄ちゃんがこんなところに!?」ムキーッ!

 

天音「お兄ちゃん!?えっ!?」

 

明日翔「こいつは俺の妹だよ、会うのは久々だけどな。」「こんなところで会うなんてな、こんなとこで何してんだ?」

 

千尋「プログレスなんだから、当たり前でしょ!?それよりなんでお兄ちゃんがいるの!?しかも2年生なのに!?」

 

明日翔「生徒会の命令。」

 

千尋「人の指図は聞かないんじゃなかったの!?」

 

明日翔「かわいいこいつらを見捨てるわけにはいかなかったわけよ。」

 

千尋「はぁ…。」ガックリ「来てたなら、来てたって教えてくれればいいのに…。そのうえ、私じゃなくてそっちのチームの人と組んでるなんて…ひどいよ!」プンプン

 

空「あの…先輩。千尋さん尋常じゃなく起こってるっぽいんですけど…。」

 

明日翔「しょーがねーだろー?てか、俺はお前がここにいることすら知らなかったわけだしな。」

 

ステラ「これ、予定通り戦っていいの?」

 

アルマリア「ここで戦わないわけにはいかないでしょう!」

 

千尋「私だって、引き下がるつもりはないよ!」「お兄ちゃんが相手だってわかったらなおのこと、勝たせてあげないんだから!!!」ゴゴゴゴゴ

 

エルエル「す、すごい気合いだぁ…。」

 

明日翔「よく言うぜ、今まで一回も俺に勝ててねぇのによ。」

 

空「先輩、千尋さんは1年生で1,2を争う優等生です。しかも使用するエクシードは今日キャラ御用達の重力操作。」

 

明日翔「重力操作?やるなぁ、千尋。」

 

ステラ「自分もそれでやられた、被弾するつもりはなかったのに。」

 

天音「でも、こっちだって気持ちじゃ負けないよ。」「私たちなら大丈夫、だよね?」

 

明日翔「今までを思いだしな?…できねぇことはねぇよ。」

 

天音「ふふ、キミにそう言ってもらうと、本当にそんな気がしてくる。力が湧いてくるよ…!」「相手が妹さんなのはびっくりしたけど…手は抜かないよ!」

 

紗夜「挟み撃ちの状態に持ち込めている、こっちが状態としては有利。みんな、行くよ!」「…戦闘開始!」

 

アルマリア「サポートお願いしますね!…先手必勝!」ガリッ「ブラッドソード!」ザシュッ!

 

手のひらを噛んで出血を起こし、シャムシールの形を模した剣を作り出し攻撃を仕掛ける。

 

敵A「くっ!」ガイン!

 

敵Aも剣の形をしたエクシードを使っており、つばぜり合いがおこる。

 

敵A「血を操る能力、このように使うか!」キン!「だが、脆いようだな!」バキン!

 

アルマリアの剣を折り横凪を喰らわそうとする。

 

天音「任せてっ!」ググググッ…「エンジェル・ハイロゥ。この守護矢でアルマリアを守って!」ビュッ!

 

天音のエクシードの矢をアルマリアに当て、身体能力を向上させ鎧のようなバリアを張り攻撃を防ぐ。

 

アルマリア「サポート感謝します!これならほんのすこし無理できそうですね。」グッ!「はっ!」ゴウン!!ザシュッ!!

 

敵A「ぐあっっ!」ドサッ!

 

拳を握り軽く上に突き上げると、床から棘の形を形成し突き上げる。

 

敵A「くっ…!ここまで残っただけはある…!」スクッ…

 

アルマリア「さぁ立ってください、まだワタクシは満足していませんよ?」

 

敵A「…望むところだ。」シャキン

 

キン!ガイン!カーン!

 

~~~~~~~

 

紗夜「まったく…脳筋なんだから…。」

 

天音「紗夜たちも行って!援護する、戦いつづけよう!」

 

ナイア「ほいほーい、んじゃまぁまずはへにゃちょこになってもらうか。」スッ

 

ナイアは懐から奇妙な色をした手榴弾を取り出す。

 

ナイア「アタシのアヴェンジェリアの他にあるリーサルウェポン~。」ピンッ「お邪魔グレネード、投下。」ポーイ

 

敵B&C「うわあああっっ!」ボカーン!「…えぇ?痛くない…。」

 

敵B&Cに向かってグレネードを投げて爆破させる、しかしダメージが入っているようには見えなかった。

 

敵B「こんなのが一体どこがお邪魔って…。」

 

敵C「でもなんか…力が抜けてきてるような…。」

 

ナイア「んふふ、早速効いてきたねぇ~、GABAって知ってるかい?」「簡単に言えば人の頭を冷静にさせてより良い睡眠に導くことのできる成分だよ。あたしのお邪魔グレネードはGABAをこれでも勝手ぐらい入れた。」

 

敵B「!?」ドサッ「そんな…膝が…。」

 

敵Bは膝から崩れ落ちる。

 

ナイア「いくら睡眠の質がよくなるっていったって、どんな成分も摂りすぎたら体に毒ってこと。」

 

敵C「…あたし…眠いや…。」ボーッ

 

敵B「起きてっ!?起きないと私たちやられちゃうわよっ!?」ユッサユッサ!

 

敵BはCの体をこれでもかと揺らす

 

敵C「はっ!」ブルブルブル!「起きたっ!」バチーン!

 

目覚めたCは自分の頬をバチーンと叩き、喝をいれる。

 

ナイア「おーマジ?立ち上がっちゃう?」「んじゃまぁ…目覚ましさせてあげよう。嫌々学ばされた統合軍式体術という名のカンフーを見せてあげよう。」クイックイッ

 

カンフーの構えをとる。

 

ガツン!ボカッ!ブンッ!ズガガガ!バン!

 

攻撃をうまい具合に躱したり弾いたり、しながら蹴りを見舞っていく。

 

~~~~~~~

ステラ「空、私にくっついてて。」

 

空「へ?はい!」ガシッ

 

ステラ「目、回さないでね。」ギィィィィィ!

 

空「目、それっていったいど」

 

ボン!ギューーーン!

 

空「あ~~~れ~~~!?!?!?」

 

ステラは空を連れて上空をぐるぐると回る。

 

敵D「敵よ!撃ち落として!」バン!バン!バン!

 

敵E「やぁっ!」ボーン!

 

飛び道具や魔法を使いステラに攻撃を仕掛ける。

 

ステラ「空、バリアよろしく。」

 

空「は、はい~っ!」キュピーン!

 

ステラにバリアを張り、攻撃をはじく。

 

ステラ「うん、思った通り。空、私にバリアを張り続けて。」

 

空「わ、わかりましたぁ~…」ヘロヘロ…

 

~~~~~~~

 

天音「みんな頑張れ!」ビュン!ビュン!

 

弓矢を放ちナイアやアルマリアにバフをかけ続ける。

 

敵F「…隙ありだ!」グオオオ!!

 

敵か回り込んでおり天音に攻撃を仕掛ける。

 

紗夜「させないっ!」ガイン!

 

敵F「うわっ!?」ズサッ…

 

紗夜が攻撃を弾き返し、対峙する。

 

紗夜「天音に手を出すなら、私を倒してからにしてもらおうかな。」

 

敵F「くっ…。」

 

~~~~~~~

 

明日翔「さぁ、俺も本腰いれるとすっかぁ!」

 

千尋「そうはさせないよ!」「シャボンアタック!」ボボボボボン!

 

明日翔「うわーーっ!」ズシャーン!「ひぇ~、おっかね。」

 

よけたシャボン玉が後ろですさまじい衝撃で破裂している。

 

千尋「お兄ちゃんは私が見る!」バン!バン!「リンクはさせないよ!」

 

明日翔「ひぇ~っ!」スタタタタ!

 

千尋「お兄ちゃん待て~!」スタタタタ!

 

千尋が拳銃をぶっぱなして来たので一度みんなを巻き込まないように逃亡を図る。

 

エルエル「!」スタタタタ!

 

~~~~~~~

 

千尋「お兄ちゃんどこ!?出てこないとシャボンを手当たり次第投げるよ!?」

 

木に隠れやり過ごす。

 

明日翔「こ~りゃ面倒なことになってきちまったなぁ…みんなと離されちまった、あいつらだけでなんとかなるといいが…。」

 

エルエル「明日翔くん!」

 

明日翔「エルエル、どこだ?」

 

エルエル「うえうえ!上だよ!」

 

上を向くとエルエルが木ノ上にいた。

 

エルエル「千尋ちゃん、明日翔くんにすっごい容赦ないね…。」

 

明日翔「昔兄妹で色んなゴタゴタがあったのさ。」

 

エルエル「…ねぇねぇ、あたしすっごい作戦を思い付いたの!…っていっても、出来るかどうかわかんないけど…。」

 

明日翔「へぇ、どんな作戦だ?」

 

エルエル「それはね…。」

 

エルエルの作戦はいかに。




エルエルだよ!
明日翔くんに容赦のない千尋ちゃん、これじゃあ明日翔くんが皆のために動けないよ!あたしにできることはないかなぁ?
…そうだ!物は試しって言うしやってみたい!明日翔くん、協力して!

次回「エールフレンドの可能性」

エールフレンド、明日翔くんの力をあたしに!
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