怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

4 / 56
時を駆けるアンドロイドを救え

~3月31日・朝・青空寮~

 

俺は昨晩見た夢を思い出していた。

 

~回想~

 

少女の声「このままだと、3月31日に彼女は、避けられない運命の輪にとらわれてしまう。」「一年後の3月31日、世界が滅ぶ。」「滅ぶ運命のある世界を、あなたに盗んで欲しいの。」

 

~回想終わり~

 

明日翔「とんでもない予告状出しちまったぜ…」

 

ぼやきながらリビング気向かうと朝食が用意されていた。

 

ソフィーナ「明日翔、おはよう。よく眠れたかしら?」

 

明日翔「おかげさまでぐーっすりですよ。他二人はまだ起きてないのか?」

 

空「おはようございます!先輩達、速いですね!」

 

明日翔「おはよう空。俺も起きたばっかりよ、あとは美海だけか。」

 

ソフィーナ「まだ寝てるのね…あれだけいったのに。」「昨日のチョコが悪さしてるのよ。」

 

明日翔「そーいやぁ彼女、ウイスキーボンボンなんて食べちゃってたねぇ。ここはひとつお越しにいくか。ジャンケンで決めようぜ!」

 

明日翔「あそれ、じゃ~んけ~ん…」

 

~一方その頃~

 

???「セラフィック・エンジン駆動解除、時間跳躍完了。」「現地の日付を確認──3月31日、やはりなんどやっても、3月を越えられません。」「この程度で諦めるつもりはないですが………解決の糸口が見つからないのは辛いですね。」「それでは、私にとって9999目の3月31日を始めましょう。」

 

~青蘭学園校舎内~

 

入学式が終わった。こういう式って全国共通で眠くなるよな。

 

美海「ソフィーナちゃんの新入生のスピーチ、素敵だったねー!」

 

明日翔「流石は魔女王の右腕ってところだよな、カリスマってのはこういうところで発揮されるってのがわかる。」

 

美海「全校生徒を前にあんなに堂々と話せるなんてすごいよね。」

 

空「はい、指導者のオーラをバリバリと感じます!私だったら」

 

???「──────あっ」

 

通りすがった人影に俺は何か気配を感じた。気がついてほしいような、びっくりしていたような、そんな気配を感じ。俺は気がついたら振り返って後ろを確かめていた。

 

空「聞いてますか?」「?先輩?」

 

明日翔「いや、気のせいか。あーぜーんぜん話聞いてなかった。なんだっけ?」

 

空「もー!先輩、普通の学校と違って青蘭学園は明日から授業があるんですよ!」「あんまりぼんやりしてると、学習態度不良で退学!何てことになっちゃうかもですよ?」プンプン

 

美海「あはは、大丈夫だよ。いろんな世界の子がいるから、青蘭学園はおおらかだし。」「でも、普通の学校と違ってほかの科目もあるからしっかり勉強してね!」

 

明日翔「うふふ、努力いたします。」

 

美海「あ、クラス割りが貼り出されたよ!おんなじクラスだといいね!」

 

 

~一方その頃~

 

???「やはり、抜け毛からDNA鑑定をした結果。本人であることが判明した。」「この時にはあの人はもういないはず。これはまたとないチャンス、どうにか味方として引き込まないと…」「でも…何か、違う…」

 

~廊下~

 

ホームルームやオリエンテーションが終わり学園内を探索をしている。

 

明日翔「しっかし、でけぇ学校だな。マップを覚えるのにも時間がかかりそうだ。日本の大学ぐらいの規模はあるか?」「昔古文書を盗むために大学に忍び込んだことがあるがそれよりも広い、どうすっか。」

 

昔を思い出していたらとある女性が目の前に現れた。目が合うとこう言った。

 

???「もし、人生の選択をやり直せるなら。」「もし、正しい選択を選び続けられるとしたら。」「──あなたは、どうしますか?」

 

明日翔「開口一番にその質問はちと怪しいんじゃないかい?お嬢さん。」「その誘い文句で逆に襲われでもしたらどうするのよ。」

 

見る限りだと青の世界の住民ではない、黒とも違うようだ。派手すぎる格好、装備を見るに…白の世界が濃厚ってところか。

 

???「ご心配ありがとうございます。」

 

ユーフィリア「私は、コードΩ00ユーフィリア。あなたの学園生活を手助けするために来ました。」「決して怪しい者では、ありませんのでご安心ください。」

 

明日翔「おいおい、そりゃ怪しいやつの謳い文句だぜ。」「人によってはお前さんより飛び込みで来る保険営業の方が安心するって言うと思うぜ。」

 

ユーフィリア「あはは…」「でも、そういわれても無理はありません。ここでは、貴方とは初対面ですから。」「ですが、あなたが恐れを乗り越える勇気を持っている人だということを、誰よりも知っています。」

 

明日翔「ああ、そうさ。俺にできないことはねぇ。不可能って言葉は俺に存在しないのよ。」

 

ユーフィリア「…ここはひとつ、私の話を聞いてから、私が怪しいかどうかの判断をしてもらえないでしょうか?」

 

明日翔「どうぞ、どんな話でもネタにはなるってもんよ。」

 

ユーフィリア「さすがです。」「お伝えすることはシンプルです。」「これまでの人生で、『あのとき、こうしてれば』と思ったことはございませんか?」「私は、そういったシチュエーションでベストな選択ができる手段を探します。」「それにより、

あなたはたった一つの青春を謳歌することができると言うわけです!」

 

明日翔「へぇ、でも残念だったな。さっきもいったが俺に不可能って文字はねぇんだ。」「失敗はしてきた、でも必ず俺は成功しちまうんだ。」「というわけで俺に後悔することはない。じゃあな。」

 

俺は踵を返して立ち去ろうとした。

 

 

ユーフィリア「待ってください!」「回りくどい言い方をするのか私の悪い癖なんです!ちゃんとからくりをお伝えしますからー!」

彼女は必死に俺を引き留めてきた。よほど俺になにか用があるらしい。

 

明日翔「ユーフィリアちゃんよ、その回りくどい言い方ってのはやめようぜ。なんか俺に用があるんだろ?」「お前の能力…先が見える能力と見た。どうよ?」

 

ユーフィリア「…なぜ、そう思うんですか?」

 

明日翔「お前さんいってたじゃないか、『ベストな選択がでる手段を探します』って。」「あとはただのヤマカンってやつよ。」

 

ユーフィリア「正解です。…私には未来を見る力があるんです。」「例えば10秒後、あの渡り廊下をソフィーナさんが通りすぎます。」

 

配下「素晴らしいスピーチでした、ソフィーナさん!」

 

ソフィーナ「学園ではそういう暑苦しいのはやめてって言ってるでしょ!アルマリア。……ああもう鬱陶しい!」

 

ユーフィリア「次に、今から30秒後。ソフィーナさんを追って、美海さんが現れます。」

 

美海「ソフィーナちゃん、どこいったのかなぁ?」

 

3人を見送った。どうやら俺のヤマカンは当たったらしい。

 

明日翔「まぁ言ってることは正しいらしい、そこに関しては信用するぜ。」「んで、肝心な俺への要件は───。」

 

空「先輩、そこにいるんですかー?」

 

空が現れた。空が現れたことに驚いた表情をみせユーフィリアは距離をとった。

 

明日翔「あ、おい…。」

 

空「えへへ、先輩がいるのが向こうから見えたので、私から来ちゃいました!」

 

呼び止めるが彼女は何も口を出さなかった。反して空は俺と彼女の距離を突き放すように俺を押し込む。

 

空「………はじめての方ですよね?…どんなお話を?」

 

俺に耳打ちレベルで質問をしてきた。

 

明日翔「ああ、俺に用があるらしいんだ。何でも未来が見えるんだとよ。」

 

ユーフィリア「その通りですけど、あえて怪しく言わないでくださいー!」「私はただ、明日翔さんが楽しい学園生活を送るお手伝いをしたいだけで…」

 

空「どうして先輩の名前を?先輩は昨日、青蘭学園に来たばかりですよ?どうして知ってるんですか?」

 

ユーフィリア&空「…………………。」

 

重苦しい空気と沈黙が流れる。そして空はこう質問してきた。

 

空「先輩、本当にこの人とはお会いしたことがないんですね?」

 

明日翔「ああ、会ったことないぜ?でもよ…。」ガシッ

 

空「あっ!ちょっと!」グィッ

 

ユーフィリア「あっ…。」グイッ

 

俺は双方の肩を抱き、空は左・ユーフィリアは右に抱き寄せそれぞれの目を見て話した。

 

明日翔「俺の名前を知っていた。ってことは、未来で俺が自己紹介する未来が見えてたってことだろ?そういうことにしねぇか?」

 

俺は双方の肩を離し、ユーフィリアに向き合った。

 

明日翔「知ってるから必要ないかもしれんが俺は明日翔、αドライバーだ。狙った目的は必ず果たす男よ。」

 

空「先輩!どうしてわざわざ名前なんか教えちゃうんですか!?」「…何も知らない新入生に、美人さんが怪しいサークルの勧誘をするのは、よくある話と聞きますしっ。」コソコソ

 

空は俺を叱る。まぁ警戒するよな、普通は。

 

明日翔「まぁまぁ気持ちはわかんけどよ。この子は俺に用件が…」

 

空「ええと…先輩はこの後、青空寮でとっても忙しいので…」「お話はまた今度お願いしますっ!ではっ!」

 

空は俺の首根っこを掴みエクシードを使って引きずっていった

 

明日翔「あら?ちょちょ人使い荒いんだからあらぁーーーー…」

 

次第に彼女の姿は小さく遠くなっていく。

 

ユーフィリア「あっ!待ってください!」「今度じゃダメなんです!今日でないと…」

 

次第に彼女の姿は見えなくなっていった。

 

~道中~

 

空「先輩!ああいう美人さんで未来とか話す人はきまって…」

 

明日翔「ごめんごめんって!」

 

叱る空をなだめつつ俺は考える。

 

未来を見える力。俺でなくてはならない理由。しかし空が現れたとたんに彼女は距離をとった。…そうか、ようやく彼女の正体がわかったぞ。しかしこれがどういう経緯で俺に関連するのかわからないが…。

 

明日翔「行く価値はありそうだな…。」

 

空「ちょっと!聞いてるんですか?」

明日翔「ああ、ごめん。考えことしちゃってた。」

 

空「もー!」ガリガリガリガリガリ

 

空はお仕置きとばかりに俺を地面に引き摺る。

 

明日翔「あっ!ちょ!なにする痛い痛い痛い!!!わかった!悪かった!気を付けるよん…」

 

こうして青空寮に戻っていった。早くやること終わらせないとな…。

 

~一方その頃・裏山道中~

 

ユーフィリア「ダメだった。やはり、自分でどうにかするしかない。」「確かにあれば明日翔さん本人で間違いない。話していても違和感はなかった。」「けれど…私の知っている未来の明日翔さんとは全く…。」

 

???「ここにいれば来ると思ったぜ。」「俺に用があるんだろ?」

 

ユーフィリア「え………。」「明日翔…さん?」

 

俺は先回りして建物の陰で待っていた。

 

明日翔「よぉ、ユーフィリアちゃん。お昼ぶり。」「思った通りだぜ、やっぱり未来を見えるって話は嘘だったってことだ。」

 

ユーフィリア「どうして私がここに来るとわかったんですか?」

明日翔「簡単さ。右肩を見てみな。」トントン

 

俺は右肩をトントンと叩いて指差す。彼女は肩をみた。

 

ユーフィリア「あ……これは…発信器?」ムシッ

 

右肩にくっついていたクモのような形をした小さな発信器を彼女は取った。

 

明日翔「悪く思うなよ。こうでもしないと、こうして話もできないだろ?」

 

~つけた時の回想~

 

明日翔「俺の名前を知っていた。ってことは、未来で俺が自己紹介する未来が見えてたってことだろ?そういうことにしねぇか?」ペタッ

 

ギュッと抱き寄せたときに、どさくさに紛れてくっつけたってわけよ。

 

~回想終わり~

 

明日翔「まぁ歩きながら話そう。何故俺である必要があるのか、そしてお前が何者なのか。目的地は裏山だろ?そこに俺への要件がある。」

 

ユーフィリア「正解です。…いきましょう。」

 

こうして俺達は裏山へと向かうことにした。この間俺は様々な質問を投げ掛けた。

 

明日翔「お前の能力についてだが…未来が見えるって能力は嘘。本当のところはズバリ、『過去に戻れる能力』とみたが、当たってるか?」

 

ユーフィリア「正解です…理由をお聞きしてもいいですか?」

 

明日翔「ああ、お前さん未来がわかるってあん時言ってたよな?それは間違っちゃいない。事実お前さんは俺たちの横を通る人間をピシャリと言い当てた。…しかし空を見たとたんお前は距離をとった。」

「それはつまり『空が来る事実』を知らなかったんじゃないか?未来が見えていたら空がくる未来だってみえてたはずだろ?」

「お前さんが過去に戻る前…前の3月31日には空はいなかった。そして俺でさえも。だが急に俺と言う存在が目の前に現れた。お前さんは躍起になって俺を仲間に率いれようとした。」

「それを空に邪魔された。そんなところだろう。あん時お前さんがいった『今度ではなく今日でないと』って言葉の真相はこんな感じだろ?」

ユーフィリア「それも概ね合っています…あの会話だけでここまで推察できるのはお見事です。」「今日、この日に明日翔さんは存在していませんでした。それが影響して今日を幾度となくやり直しました。」

 

明日翔「不思議だよな。今まで存在してなかったと言われてる俺が今ここにいるなんて。神様は見放してなかったってことさ。」「で、何故俺である必要があるんだ?」

 

ユーフィリア「それは、私とリンクできるのは明日翔さんしか存在しないからです。」「…過去の明日翔さんは何人ものプログレスとリンクができました。もし今目の前にいる明日翔さんが同じ存在であるとするならば私ともリンクができるはずです。」

 

明日翔「リンクってやつか、実のところ今の俺は1人しかリンクができてねぇ。ハードルあげるだけあげてできませんでした。じゃそれこそ『後悔』しちまうぜ?」

 

ユーフィリア「それは、大丈夫です。明日翔さんなら出来ます。絶対。」

 

彼女からは確固たる自信を感じる。恐怖も感じない。

 

明日翔「ずいぶん高く買われたもんだ…お、いつの間にか裏山まで来たぞ。ここに敵がいるんだな?かかってきやがれ」シュッシュッ

 

シャドーボクシングのボケをしている間にユーフィリアは中を進んでいく。

 

明日翔「あ!無視しないでくれよ!」「…で、敵の名前を聞いてないなかった、どんなやつだ?」

 

ユーフィリア「奴らは『ウロボロス』と呼ばれています。とても強敵でαドライバーでも屈指の明日翔さんの力が必要なほどです。」

 

明日翔「リンクしないと倒せない敵か、そいつは困ったもんだね。んでやっこさんはどこにいるか目星ついてんのか?」

 

ユーフィリア「この付近、又はこの先に潜伏しているようです。いつ出てくるかわかりません。ご用心を!」

 

俺たちはしばらく裏山を歩いた。ふと俺は訪ねる。

 

明日翔「お前さん、どうしてウロボロスってやつを追っかけてるんだ?それもたった一人で。」

 

ユーフィリア「私が託された…私の能力でなければできない使命だからです。」「なにより、私がウロボロスを倒していることを気付かれてはいけない相手がいるんです。」「その相手がどこにいるのかわからなくって。」

 

彼女は少し下を向いて暗い顔をした。

 

明日翔「そっか。まぁ深い事情があんだろ?深入りはしないでおくよ。」「いつか本当のことを話してくれよ。」

 

そう声をかけて、前を向くと何か影が見えた。

 

明日翔「人…?こんな夜にあぶねぇな」「おーい!そこの人!こんなところでぶつくさしてたらあぶな…へぁ?」

 

近づいて声をかけたそれは、影ではなく「裂け目」その裂け目からやつが飛び出した来た。

 

ウロボロス「ギュオーーーン!!!」

 

人形のウロボロスがでてきた。それも大きい。

 

明日翔「うわぁ!なななななななんだぁ!?」ズサズサズサ

 

ユーフィリア「ウロボロスです!別の次元に潜伏して私たちを待っていたんです!力を貸してください!」

 

明日翔「おーけー?さぁ、ウロボロスとやら。お手並み拝見といかせてもらうか!」チャキッドギューン!ドギューン!ドギューン!

俺は拳銃を取り出して3発発砲した。

 

ウロボロス「ギュイン…」フラフラ「ギュオーーーン!」

 

目のあたり・胸・脇腹に当たったが怯みはするものの弾は装甲を貫通することなく当たった場所に残っている。

 

明日翔「あー畜生めぇ!わかっちゃいたけど、こんな豆鉄砲じゃダメージ0か。」「ユーフィリア、お前さんこんなのと戦ってたんだな。リンクしないとダメな敵って意味がわかったぜ。」

 

ユーフィリア「明日翔さん、私の能力のひとつに『セラフィック・エンジン』というものがあります。エクシードリンクの際にその力を解放して一撃で仕留めます。」「明日翔さんは隙を作ってください。私はやつに攻撃をして解放可能な段階まで行きます!」

 

明日翔「なるはやで頼むぜ!。2手に別れよう、俺はこっちだ!」

 

ユーフィリア「はい!。」

 

二人は別れ、俺は茂みに身を隠した。

 

ウロボロス「ギュオーーーン!!!」

 

ドシンドシンと俺たちを探している。

 

明日翔「あーおっかねぇなぁ。俺の攻撃が効かない以上ユーフィリアに攻撃を任せるしかねぇ。」カチッガチャッ

 

マガジンの銃の弾を確認して再びマガジンを押し込む。

 

明日翔「隠れててもしょうがないな…。」ガサッ「おい!デカブツこっち見ろ!」「俺はここにいるぜ?」

 

茂みから出て俺は仁王立ちする。

 

ウロボロス「ギュオ…ギュオーン」ドシンドシン

 

やつは振り向きこっちへ歩き出した。

 

明日翔「…」ジャキッ

俺は黙って拳銃をウロボロスに向け動かない。ギリギリまで時間を稼ぐ。

 

ウロボロス「ギュオーン!」

 

やつは俺の前に立ち拳を振り上げた。俺はそこに弾丸をお見舞いする。」

 

明日翔「今だ!」ドギューンドギューン!

ユーフィリア「はい!」ビリビリビリ!

 

ウロボロス「ギュオォオォオ!?」フラフラ

 

やつが振り上げた腕と反対の肩に銃撃し怯ませた。そこにユーフィリアの攻撃が当たる。

 

ウロボロス「ギュオーーーーーン!!!」ドスドスドス!!!!

 

やつは逆上したような仕草をみせ俺たちに突進を仕掛けてきた。完全に前しか見えてねぇ。

 

明日翔「よぉ!前ばっかり見てないで下も見な!」ドギューン!

 

やつの足を撃って転ばせた。

 

ユーフィリア「行きます!」ビリビリビリビリ!

 

ウロボロス「ギャギャギャギャギャ!!!!!」ズサァッ

 

ユーフィリアの電撃でウロボロスは思わず倒れこんでしまったようだ。

 

ユーフィリア「おまけもつけてあげます!」ギュッピョーン

 

ぶら下がっていたツタをぶら下がりターザンロープのように飛んでいった。そしてウロボロスの頭上に到達する。

 

ユーフィリア「くらいなさい!」ガスッ!!!

 

ウロボロス「ギュオーーーゲゲゲゲゲゲ!!!!」バキメショ

 

倒れたウロボロスの頭部にフットスタンプを食らわせた。やつの声もバグってしまったらしく奇声をあげている。

 

ユーフィリア「とどめいきます。明日翔さん!待機していてください!。」

 

どうやら決める気だ。俺は拳銃を撃ち時間を稼ぐ。

 

ユーフィリア「セラフィック・エンジン起動。出力開始。」

ユーフィリアを光輝くオーラが包み込む。美海がまとったオーラと同じだろう。だがしかし、迫力・威圧感なにもかもが違った。彼女はどのプログレスを凌駕する力を持っていると確信した。

 

ユーフィリア「セラフィック・エンジン限定解除。明日翔さん、後ろへ!」

 

エクシードリンクのサインだろう。俺は後ろにまわろうとした時だった。

 

ウロボロス「ギャギャギャギャゴーーーーガガガガガガ」ポワーン「ギャァオ!!!」ボオオン

 

俺としたことがあいつ、俺が攻撃をやめるのを待っていたんだ。あいつは力を振り絞って光弾をユーフィリアに発射した。

 

明日翔「しまった!」

 

ユーフィリア「あ───」

 

???「エクシード!バリアフォール!」

 

ズシャァァァァァァァン

 

???「先輩!どういうことかはあとでしっかり質問させてもらいますからね!」

 

空だ、空が俺たちの前に現れてバリアをはって防いでくれたんだ。

 

明日翔「空、何でお前…」

 

空「ユーフィリアさん…ですよね!?決めちゃってください!」

 

空は光弾を押し退けてバリアを解き、俺たちはエクシードリンクを発動する。

 

明日翔&ユーフィリア「「エクシードリンク!」」

 

ユーフィリア「セラフ・ストライク!」グシャァッ

 

ウロボロス「ゴゲギガゴギグゲゴガガガガガガガギェーーー!!!!」パーン!!!パラパラパラパラ…

 

ウロボロスは爆発四散し霧散して消えていった。

 

ユーフィリア「計測完了──ウロボロスの残存粒子なし。対象の完全消滅を確認。私たちの勝利です。」ニコッ

 

彼女はニコッと笑った。

 

明日翔「とりあえずは勝てたみたいだな。お前らよく頑張ったぜ。」「空もよくここがわかったな?お前がこなけりゃ負けてた。」

 

空の頭を撫でた。

 

空「えへへ、思わず来ちゃったんですけど。貢献できてよかったです!」「それはそれとして!先輩、隠し事はダメですよ!私にも手伝わせてください。」「ユーフィリアさん、学園では申し訳ございませんでした。私にも手伝わせてください。」

 

ユーフィリアとアイコンタクトをとり話すと決めた。

 

明日翔「まぁ、見られちゃったしね。話すよ。長くなるぜ、とりあえず帰りながら話そう。」

 

~道中~

 

明日翔「…………というわけで、彼女は俺の力が必要なのさ。不思議な話だろ?」

 

空「むむむ…。いざ目にすると信じるしかないですね…。」「改めて、ユーフィリアさん。学園では申し訳ございませんでした。」

 

ユーフィリア「いえ!回りくどい言い方をしてしまった私のせいでもありますのでそんな…」「でもどうして居場所がわかったんですか?」

 

空「それは…」

 

~回想・青空寮~

 

コンコン

 

空「先輩、いますかー?」ガチャ「あれ?いない…」

 

学園で起きたことを相談しようと先輩の部屋に行ったんです。そしたら鍵が空いてて、失礼を承知でお邪魔したんです。

 

空「あれ、窓が空いてる…」 「色んな道具がある…。?何これ」

 

そしたら何かの機械とモニターが表示されてて…。

空「なんだろ、これ…裏山のところが赤く点滅してる。」「…嫌な予感がしますっ!ここに行きましょう!」

 

それで裏山に向かってたら銃撃音が聞こえてただ事ではないと思って…

 

空「あ!いた!何あの化け物…あ!危ない!」 バッ![エクシード!バリアウォール!」

 

~回想終わり~

 

空「…という経緯です、間に合ってよかった。」ホッ

 

明日翔「空、お前も乗りかかった船だ。俺たちを手伝ってくれ。お前さんが来なかったら俺達は負けてたんだ。頼む。」ペコリ

 

俺は頭を下げる。

 

空「もちろん!未来のために頑張ります!」

 

かくして俺たちは青空寮に戻ることに成功した。そしてこの事は俺たちの秘密にすることとした。

 

~青空寮・自分の部屋~

 

真っ暗な部屋、俺は今日のことを思い出していた。今日も色々なことがあった。

 

コンコン

 

明日翔「ノック?窓から…誰だこんな夜遅く。」

 

窓のカーテンを開けると、ユーフィリアがいた。

 

明日翔「ユーフィリア…!どうしたこんな時間に。」

 

ユーフィリア「こんばんは、明日翔さん。深夜にすみません。」「ちょっとだけで構わないので、お時間をいただけないでしょうか?」

 

明日翔「ふふーん、俺が寝る前でよかったな。いいぜ。」

 

ソフィーナを中に入れて、椅子に座らせた。

 

ユーフィリア「ありがとうございます。ふふ、夜誰かの部屋にいくのって、緊張しちゃいますね。」「…私にとって長かった1日がようやく終わります。」「ですから、ようやく勝ち取った未来。それを迎える瞬間をあなたと一緒に過ごしたかったんです。」

 

ユーフィリア「…明日翔さん、質問させてください。」「どうして、私の話を信じてくれたのですか?」「選択次第では無視をする選択もあったはずです。」

 

俺は考えた、答えはこうだった。

 

明日翔「さぁ?理由なんてないさ。」

 

ユーフィリアはキョトンとした顔をした。その顔を見た俺は窓から外を見上げて、こう語りかけた。

 

明日翔「お前さんは今日という日を何度も何度もやり直してきたんだよな。それこそ、人の行動パターンを暗記しちまうくらいには。」「よく考えてみれば、お前さんは出会ったときから必死だった。」「どうにか未来を変えるために、そのバカ正直な意思が俺には伝わった。」

 

振り返るとユーフィリアはまだキョトンとしている。

 

明日翔「あーえっとつまりだな…お前さんに心を突き動かされた。…でいいかな?」

 

俺は自然と体が動いて自然とこうしていた。

 

明日翔「よく、生きててくれたな。よく、がんばったな。」ナデナデ

 

ユーフィリアの頭を優しく撫でた。彼女はビックリしていたと思う。

 

ユーフィリア「…はい。たくさんたくさん頑張ったんですよ。気が遠くなるぐらい頑張って…」「もうダメかも、と思ったときにあなたにあえて…」「本当に感謝してるんです。」フルフル

 

俺はユーフィリアの顔は見ずに優しく撫でてあげた。体は小刻みに震えていて泣いているように感じた。本当のところはわからないけどな。

 

明日翔「おや…ユーフィリア、見ろよ。4月だ。」

電子時計を指差すとそこには「4月1日AM0:00」と表記されていた。

 

ユーフィリア「あぁ…。」

 

しばしの沈黙が流れる。俺はそれを黙って受け入れた。

 

ユーフィリア「…改めて、『昨日』はありがとうごさいました。」「あなたのおかげで、今日を迎えることができました。」ニコッ

 

ユーフィリアは極上の笑顔で語りかけてきた。目元は赤かったが眩しいぐらいの笑顔だ。

 

明日翔「お前さんの頑張りが実を結んだ結果だ。自分を誇れよ。」

 

ユーフィリア「…」

(やはり、この人は変わっていない。確かにこの世界のこの人の性格は私の知っていた人とは大分かけ離れている。戦い方も考え方も。でも心の勇敢さと優しさは変わっていない。)

 

ユーフィリア「やっぱり、貴方は私が好きになった──。」

ピピピピピピピピ!!!!

 

アラームがこだまする。誤作動を起こしたようだ。沈黙が走る。

 

明日翔「…ぐふふ」「あはははは!」

 

ユーフィリア「ふふっ」「ははははは!」

 

明日翔「全くムード台無しじゃんかよ。よく聞こえなかったしさぁあ?」「もう一回いってみないか?」

 

ユーフィリア「ふふ、なんでもないですよー♪」「これからもっと頼りにしちゃうので、覚悟してくださいね!」

 

明日翔「ああ、俺にできることならな。」

 

こうして俺はユーフィリアと別れ、床についた。すぐ寝た。

 

~夢~

 

目が覚める。あの空間だ。アレが俺に語りかけてきた。

 

少女の声「どうやら、彼女を助けることができたようだね。」「それでこそ私の見込んだαドライバー。」「予告状出すだけのことはある。」

 

明日翔「お前か。ふっ、俺は泥棒だぜ?狙った獲物は逃さない。例え世界であってもな。」

 

少女の声「…これから君には様々な困難が降りかかるだろう。」「けれど、全てを一人で背負う必要はない。」「君の持つ絆の力。君がこれから紡ぐ絆を信じて。」「良かれと思う道を選んで。」「もし間違った道に進んだとしても彼女たちが助けてくれるから。」

 

明日翔「ふっ…俺は間違えねぇよ。その正解の選択肢すらも盗んでやるさ。俺の手でな。」 「それに俺はまだ何も盗んじゃいない。これから、さ。ね

 

少女の声「さすがは大泥棒。」「…それじゃあ、また。4月に出会う彼女たちをよろしくね。

 

明日翔「おう。またな。」

 

俺は目を瞑り再び眠りに入った。

 

少女の声「………何も盗んじゃいないって、もう盗んでるじゃないか。」

「彼女の心を。」

「これからも君の選択を見ているよ。」

 

 

 

 

 

 

「青蘭のアルセーヌ・ルパン」

 




4月1日が始まり初授業が始まったぞ!休み時間に人がわらわらよってきた!どうやら俺はちょっとした有名人らしい、質問責めがあって大変だったぜ?
大量の質問責めを切り抜けたらソフィーナが来てくれた!ランチと紅茶をご馳走してくれるらしい。ここでは甘えていただくことにしよう。

次回「釈明はティータイムのあとで」

また会おうぜ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定