怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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昔の記憶

~???・天音の夢~

 

中学時代の天音「はっ…はっ…はっ…。」

 

少年「…。」スタタタ

 

中学時代の天音、ギャングの抗争に巻き込まれ一人怯えていたところを一人の少年に助けてもらったのだ。今、ビルとビルの間を駆けているところである。

 

少年「…げっ!」ピタッ「ちきしょー、こっからは大通りかよ。」チラ

 

路地裏の出口についてしまい大通りに出てしまった、大通りの様子をうかがうとギャングたちが徘徊している。

 

少年「ひぇ~、子供一人が相手にする大人の人数じゃねぇだろこりゃ。」スチャ「弾は7発、せいぜい仕留められるのは2か3…それも難しいってか。」

 

天音「…どうしたの?」

 

少年「んふふ、この大通りを通らねぇとお前の親の所に届けられねンだ、だけっどもよぉ頭の悪ーいやつらがうじゃうじゃいやがる。」「いいか?全力で向こうまで走るぜ?」ビシッ

 

大通りの向こう側の路地裏を指差す。

 

天音「え…でも撃たれちゃうんじゃ…。」

 

 

少年「心配すんなって、俺が守ってやるさ。いざとなったら俺だって攻撃手段は持ってんだしさ、それに撃たれねぇようにする秘策だってある。」ゴソゴソ「ペッペケペッペッペーペーペーじゃーん。」

 

懐から緑色の缶と青色の缶を取り出す。

 

天音「それ…なに?」

 

少年「秘密道具…じゃあ、心の準備はいいか?」

 

天音「えーっと…まだ、待ってほしい。まだ…怖い。」

 

少年「えぇ…まぁそうか、俺はいつまでも待つぜ。」

 

天音「すー…はー…。」

 

天音は目を瞑り、深呼吸する。

 

天音「…うん、覚悟は決めたよ。…行こう!」

 

少年「へへっ…よーし。」「じゃあ、いっせーのでいくぜ?あと、走るときは下向くか俺の背中を見ててくれな。」

 

天音「うん。」コクッ

 

少年は大通りの様子を伺う。

 

少年「いくぜ?いっ…せーのー…。」スチャ

 

天音「…。」ギュッ

 

少年は小さな拳銃を構える、天音は少年の左手を握る。

 

少年「走れっ!!!」ダダダダダダダ!!!

 

路地裏を抜けて対岸の路地裏まで走り出す。

 

ギャングA「!ガキだ!見つけたぞ!」

 

ギャングB「ぶち殺せ!!!」

 

ギャングC「女は殺すなぁ?たっぷりたのしめっからよぉ!」

 

少年「けっ、ただのゲスめ!ちったぁ寝てろよ!」ドギューン!ドギューン!

 

天音を庇いつつ応戦する。

 

ギャングC「ぐわっ!」ガキーン!

 

ギャングB「のわーっ!」ドサッ!

 

ギャングの武器を撃ち落とし、もう一人には深傷を追わせる。

 

ギャングD「マシンガンをお見舞いしてやる!」ズババババババババ!!!!

 

少年「伏せろっ!」ズサッ

 

天音「きゃあ!」ズサッ

 

路駐していた車に飛んで回避する。

 

少年「大人げねぇ野郎だぜ!」ドギューン!ドギュパキーン!「えぇ!こんなときに限ってそんなことあるぅ!?」

 

ギャングD「ぐふっ…!」

 

ギャングに弾を当てることができたが、持っていた銃のスライドがまっぷたつになって弾ける。

 

少年「けっ、安物買うもんじゃなかったぜ!」ポイ

 

壊れて使えなくなった銃を捨てたその時だった。

 

ギャングA「ガキ!油断したな!」バギューン!

 

天音「あ…!危ない!」

 

少年「!まずっ。」

 

ブシャァッ!

 

少年「ぐぅっっっ!」ブシャッ

 

ギャングAのリボルバーによって肩を撃ち抜かれ、血が飛び出る。

 

天音「あ…!大丈夫!?肩から血が…!」

 

少年「だ…大丈夫、心配いらね…」ブシャッ「いぃいってぇ!うぅ…!」ブルブル

 

肩を抑え体を震わせて痛みに耐える少年、抑えている手からは血がどんどん出てくる。

 

少年「あ…天音…俺がこのピンを抜いたら向こうっかわに投げてくれ…!」

 

震えた手で青い缶を差し出す。

 

天音「う…うん!わかった!」

 

少年「いいか?あいつの目の前になげるんだぜ?」ガキッ…

 

少年は青い缶に刺さっていたピンを口で噛み、いつでも抜けるようにする。

 

ピンッ!

 

口を引いてピンを抜いた。

 

天音「それっ!」ポーイ!

 

ギャングA「あぁ?なんだぁ?」

 

パーン!!!キィィィィーーーン!!!

 

ギャングA「ぐおっ!?見えねぇ!」

 

青い缶がギャングの目の前で弾けると耳鳴りのような音と眩しいフラッシュが炊かれる。

 

少年「今だ、奥まで走れ!」ダダダッ!!

 

天音「うん!」ダダダッ

 

ギャングが怯んでいる隙に路地裏の奥までしばらく走り出す。

 

天音「はー…はー…助かった。」

 

少年「ふぃ~…間一髪だったぜ…あいって!」

 

少年は肩を抑え、痛みをこらえる。

 

天音「あ!肩、見せて!」

 

天音は少年に駆け寄り、服を脱がそうとする。

 

少年「ちょいちょい、いきなり服脱がすのはいろんな意味で良くないだろぉ?しかも男女二人で。」

 

天音「ふざけたこといわないで!肩から血がいっぱいでてるんだから!」

 

少年「へーい…。」ヌギヌギ…

 

少年を上半身裸にし、横にさせる。

 

天音「肩…弾が体に残っちゃってる、抜かないと不味いよ。」「えーっと…消毒…消毒できるものあるかな…。」キョロキョロ

 

天音は建物の棚を探す。

 

天音「これ…お酒だけど、無いよりは…この布は…包帯に使えるかな。」ヒョイヒョイ

 

棚から治療に使えそうな道具をスイスイと取り、少年のもとに戻る。

 

天音「今から、応急処置するね。」スッ

 

天音は目を閉じている少年の横に座る。

 

少年「おん…お?」

 

目を閉じていた少年が目を開けると青い光は放つ矢を振りかぶっている天音の姿があった。

 

少年「ちょまちょまちょまちょま!それはしぬ!さすがにしんじゃう!」

 

天音「信じて!」ブスッ!

 

少年「うわーーーっっ!!…あ?」

 

確かに矢で刺されたはずだが、痛みがない。それどころか肩の傷すらも感じなくなり、血が出なくなった。

 

少年「どうなってやがる…?」

 

天音「これ、私の特殊能力なの。エクシードって言うんだけど…。」

 

お酒を使って消毒し、安全ピンで肩に残った弾を抜く作業をてきぱきのこなしながら話す。

 

少年「特殊能力…?エクシード…?なんだいそりゃ、聞いたことねぇな。」

 

天音「まぁそうだよね。無理もないよ、普通の人は知らなくって当然。」「今のはお父さんとお母さんには内緒にしておいてね、進学するまでは能力は使っちゃダメって言われてるんだ。」

 

少年「へぇ、そいつぁいわゆるテレパシーとかサイコキネシスとかと違うのか?」

 

天音「うーん…似てるけど…違うって感じかなぁ、エスパーって男の人にもできるけど、エクシードは女の子にしかできないから。」

 

少年「どうやら俺にはまだまだわからねぇことがたくさんらしいな。」

 

天音「ふふ、そうだね。」「…終わったよ、どう?」

 

手当てが終わり、肩の動きを確認する。

 

少年「…ほうほう、こいつぁいい。むしろ怪我をする前より軽くなったみてぇだ。」グルグル

 

肩をまわす、完全に痛みは引いたようだ。

 

少年「さんきゅーな、今の時刻は…3時。ちょうど1時間ぐらい走ったか、ちと休憩しようぜ?疲れちまったわ。」

 

天音「うん、今度こそお父さんとお母さんのところに帰りたい。」

 

少年「おん。」

 

ボワボワボワ~…

 

~~~~~~~

 

天音「…はっ!」ガバッ「ここは…私の…家…?いつの間に…。」キョロキョロ「…紗夜?」

 

紗夜「すーすー…。」Zzz…「…むにゃ…あ、起きた。」

 

いつのまにか自分の家にいた天音は辺りを見渡すと、紗夜がそばで寝ているのを発見した。

 

天音「紗夜…みんなは?私、どのくらい寝てたんだろう…。」

 

紗夜「みんな各自帰れてるよ…先輩を除けば。」

 

天音「先輩…。」ハッ!「そうだ!明日翔先輩が目の前で…。」

 

紗夜「先輩が、戦闘の余波で倒れた木々に…。」「妹さんが転んじゃって、それを助けて下敷きに…。今、学園お抱えの病院で治療中。」「お医者さん曰く、なんでこれだけですんでるのかわからない…だって。どうやら九死に一生を得たってかんじ。」

 

天音「…そっか。」

 

紗夜「それを目の前で見た妹さんもショックで倒れちゃって…介抱しながら私たちは倒れた木をどかしてた。」「本当なら青蘭島への帰還は明日のはずだったんだけど…こんな状態じゃ危険だからって、早めの帰還になったわけ。」

 

天音「…とりあえず、命に別状はないんだよね?」

 

紗夜「うん、とりあえず検査入院で明日の昼辺りには退院だって。」

 

天音「そっか、良かったぁ…。」ホッ「勝てて、よかったね。」

 

紗夜「うん、本当によかった。本当に…。」

 

新入生交流プログラム、終了。

 

~5月14日~

 

新入生交流プログラムが終了、予想外の怪我で早めの帰還にはなかったがみんなが無事でよかったと感じている。さて、ミコトに報告しないとな…

 

フラフラ…

 

天音「大丈夫?キズに触るよ…。」

 

明日翔「安心しろって、俺はこの通りピンピンし」「いーーってぇ!!」ズキズキ

 

紗夜「先輩がそんななのに、一人で行かせられるわけないでしょ。」

 

明日翔「なに、命あっての物種だ。俺はまだこうして生きてるわけだから、なぁ?」

 

紗夜「なぁとはなによ、なぁとは。」ジト

 

ナイア「まさかアヴェンジェリアの余波で、木が倒れてくるなんてねぇ…。」

 

ステラ「誤算だった。救助にも間に合わなかった、不覚。」

 

天音「けど、千尋ちゃんが無事でよかったよ。さすがお兄ちゃんだね。」

 

紗夜「その千尋は、ショックで寝込んじゃったけど…ちゃんと顔出してあげてね。」

 

明日翔「それを言うならよ、天音。お前さんも休んだ方がいいんじゃねぇか?フラフラになるまで戦ってたろ?」

 

天音「私?私は大丈夫!いっぱい寝たから、元気一杯!」

 

明日翔「そいつぁなによりだ。」

 

空「それじゃ、皆さんで報告に行きましょうか。」

 

エルエル「報告って、優勝のこと?あたしたち、チーム解散しなくていいんだよね?」

 

天音「そうなるはずだよ。言われてた通り3位いないに入ったんだから。」

 

アルマリア「3位どころか、1位になったんですから。文句を言われる謂れはありませんね。」

 

空「ですね。エルエルさんのエールフレンドも使えるようになりましたし。」

 

紗夜「なら、心配することもない。ただ…」「生徒会長にも先輩を怪我させたことは、ちゃんと謝っておかなきゃ。」

 

明日翔「気にしなくていい。ミコトのことだ、俺が怪我をしたぐらいじゃカッカしたりしねぇさ。」

 

紗夜「そういうわけにはいかないでしょ。先輩は、私たちのサポートをしてくれた中で怪我をしちゃったんだから。」

 

明日翔「プログラムが終わっても堅物だねぇ…せっかくのキュートな顔にシワが増えちまうぜ?」

 

紗夜「なっ…!?」

 

明日翔「むほほほ。」

 

~生徒会長室~

 

明日翔「た~のも~。」ガチャッ

 

紗夜「失礼します。」ペコッ

 

空「失礼しまーす…って、あれ!?」

 

空がおどろく、見知った顔がいたからだ。

 

ミコト「やぁ、お帰り。話は聞いてるよ、ご苦労様だったね。」

 

ソフィーナ「まったく…貴方は本当に自分は二の次ね。まぁ、思ったより元気そうで安心したわ。」

 

ナクル「センパイー、ちゃんと病院で検査したー?すぐ報告に来るなんて真面目すぎるー。」

 

そこにはソフィーナの姿があった。

 

明日翔「ようソフィーナ、何でこんなとこにいんだ?魔女王様がまた変なことでも言い出したか?」

 

ソフィーナ「ちーがーう。決まってるでしょ?あなたを迎えに来たのよ。新入生交流プログラムで大ケガをしたって聞いたから、仕方なく。」ジト(いや…ある意味変なことは言い出してるかもね…。)

 

ナクル「仕方なく?はてはて…センパイのケガの連絡をしたら、めちゃめちゃ取り乱して押し掛けてきたようなー…。」

 

ソフィーナ「!そこ、余計なこと言わない。」

 

アルマリア「ソフィーナ先輩が心配して直々にお迎えだなんて…なんてうらやましい待遇なんでしょう…。」

 

明日翔「まぁ色々あんのよ。」

 

ミコト「さて、本題に入ろうか。明日翔くんの怪我もあるし、手短にね。」「まず…新入生交流プログラム。バトル・ロワイアルの優勝、おめでとう。ナクルからは3位以内という条件を出させてもらったけど、この結果は文句無しだね。」

 

紗夜「ありがとうございます、生徒会長。」

 

ミコト「さすが各世界を代表する、期待の新星達だ。」

 

アルマリア「ま、まぁ…そう言われれば…そうかもしれませんけど?」

 

ミコト「レポートにも目を通したけど、チームとしても成長が見られた様に思う。個々の実力だけで言えば妥当とも言えるけど、そうはいかなかったのが君のチームだもんね。」

 

紗夜「…はい。明日翔先輩と空の手助けで、みんなとちゃんと話せたお陰です。」

 

ミコト「そのうえ、エルエルのエールフレンドも復活したそうじゃない。」

 

エルエル「そうなんです!」ピョコッ「どうしてかは、わからないんだけど…決勝戦のちょっと前に、急にできるようになったの。」「紗夜ちゃんも…天音ちゃんも…アルマリアちゃんも…ステラちゃんも…ナイアちゃんも…空ちゃんも…それに、エクシードはないけど、明日翔君だって!」「これでみんな、友達だよね!」

 

明日翔「あたぼうよ、仲良くしような。」

 

エルエル「うん!せっかくみんな仲良くなったんだもん!これなもっともっと仲良くなって、みんなでたくさん成長していくんだ!」「ねえ会長、課題は合格でしょ?それならもう、チームは解散しなくてもいいよね?」

 

ミコト「それはもちろん。ただ…簡単すぎたかなーって思ってる。レポートを見せてもらったけど、プログラム中、正攻法でバトルしたのは1回もないよね?」「キミたちほど強力なプログレスかそれじゃ、ちょっと不完全燃焼だったりしない?」

 

アルマリア「それはまぁ…そういう面もなくはないですね。」

 

ナイア「こらば~かアルマリア。こういう聞き方をする人は大抵、面倒なことを」

 

ミコト「キミたちがそう言うんじゃ仕方ない。この私も一肌脱がせてもらおうかな。」ニヤ

 

明日翔「おいおいおい、今度は何をやらされんだ?」ジト

 

ソフィーナ「何をたくらんでるのよ、貴女…。」

 

ミコト「なに、成長をこの目で確かめるための課題をひとつ出させてもらうだけだよ。ちょっとソフィーナと戦ってみて?」

 

ソフィーナ「はっ!?なんでよ!?」

 

空「へっ!?なんでですかぁ!?」

 

ハモる。

 

ミコト「お、さすが同じ寮。息ぴったり。」

 

ソフィーナ「そうじゃなくて!どうして私がそんなことに付き合わなくちゃいけないのよ。」

 

明日翔「えぇ~…めんどうなことを…。」

 

ミコト「いいじゃない。これも明日翔くんの実力を示して、後輩たちを未来を守るためだよ?」「そーれーにー…先月は大変だったなぁ~…赤の世界、だいぶ融通してあげたのになぁ~…。」ニヤニヤ

 

ソフィーナ「なっ、ぐ…ぐぐぐぐ…。」「…はぁ~…わかったわよ、やればいいんでしょ?今回だけよ。やると決まったからには、全力でいくから。明日翔、あなたも本気で来なさい!」

 

明日翔「…はぁ…。」ガックリ「しょうがない、やってやろうじゃないの、最後までこいつらの面倒を見るのが俺のしご」「いぃーってぇー!」ズキズキ

 

空「わわわっ、先輩!」

 

紗夜「私たちが守ればいい、ダメージを受けなければ、αドライバーも無傷ですむ。」

 

ミコト「おっ、リーダーなだけあるね。そうそう、その通り。」

 

エルエル「よーし、明日翔くんは、下がっててね!前とは違うんだから!あたしたちのチームワーク、見せちゃうよ!」

 

~練習アリーナ~

 

エルエル「えいっ!」ブンッ!

 

ナクル「おっほ。」スパーン!

 

エルエル「てりゃーっ!」ガスッ!

 

ナクル「とーう。」スカッ「うーん、まさか肉弾戦でエルエルがくるとはー。ヘンテコなポーズのおまけ付きー。」

 

エルエル「明日翔くんの特技を真似してるだけなんだけどね!」

 

ナクル「センパイ、センスなー。」ジト

 

紗夜「ナイア、エルエルとスイッチ!エルエルはあたしと!」

 

ナイア「うへぇ~い。」ドン「ほんじゃ、一本組み手といきますか。」

 

ナクル「ふむふむ、望むところー。」

 

バシバシバシバシバシ!

 

~~~~~~~

 

ミコト「おや、一人増えたね。」

 

紗夜「エルエル、行くよ!リンクして!」

 

エルエル「は~いっ!明日翔くんの力で~…リンク!」ビリリッ

 

ミコト「!」

 

紗夜「…よしっ!」ビリリッ「でやぁっ!」ブンッ!

 

ミコト「織ノ檻っ!」ピーーン!ガキッ!

 

紗夜「!?防がれた…やっぱり先輩本人のリンクじゃないと破れないみたい。」

 

エルエル「そうだねぇ、でも明日翔くんにはあまり動いてほしくないし…。」

 

ミコト(なるほどなるほど…エルエルのエールフレンドはαドライバーの特性も真似できるのか…ただしエクシードと違って一回切りではないことから時間制限がありそう、あと…真似できるとはいえ明日翔くん以上の力は出せないようだ。これは安心。)

 

~~~~~~~

 

アルマリア「せいっ!」ゴウンッ!ズバババババ!

 

ソフィーナ「あまいわよっ!」ボン!ピョーン!「フレイム・ブレイズ!」ゴォォォォ!バーン!

 

ソフィーナの足元に無数の棘を形成し、召喚するが炎の魔法の応用で小さな爆発をお越し推進力で上に飛ぶ。

 

アルマリア「おっと…流石です。ですが…ステラ、今です!」

 

ステラ「了解。出力上昇…!ゲイルストライク!」ビューン!

 

ソフィーナが上に浮いている隙を襲う。

 

ソフィーナ「!フローズバイト!」ピキピキピキ…

 

ステラ「!」ガツン!パリーン!「炎だけじゃなくて氷まで…。」シュタッ

 

ステラの打撃を氷を召喚して防ぐ。

 

アルマリア「炎の魔法の応用です、ソフィーナ先輩は炎だけじゃないんですよ。」ドヤ

 

ソフィーナ「なんであなたがドヤ顔してるのよ…。」ジト「まだまだいくわよ!」ゴオオオ!!!

 

~~~~~~~

 

空「皆さん、連携がうまく行っています。最初の頃とは見違えましたねっ!」

 

明日翔「お互いの意識がおんなじところにいって意志疎通が通りやすくなったのかもなぁ。」

 

ソフィーナ「ふぅ、なかなかやるじゃない。…もういいんじゃないかしら?ヒメガミノミコト。連携がひとつもできてなかったチームとは思えないわ。」

 

ミコト「うん。ひとつも心配がないとはいえないけど、短期間でここまで仕上がってるのは上出来だよ。」パチパチ「よーし、合格あげちゃう!明日翔くん、空。キミたちの任務はこれにて終了!お疲れ様。」

 

空「わ…じゃあ!チームの解散、なしですね!?なしですよね!?」ズンズン

 

空はミコトに迫る。

 

ミコト「もっちろん。というか、別にこのバトルで負けてもチーム解散なんて一言も言ってないでしょ?」

 

空「はっ…!確かに『成長をこの目で確かめるための課題』としか…っ!?」

 

明日翔「ったく…屁理屈もいいとこだぜ。」ヤレヤレ

 

紗夜「それに全力っていってたけど…それなりに手加減されてた気がする…。」

 

ステラ「勝ちは勝ち。提示された条件は全てクリアした。」

 

ミコト「そのとーり。これからも引き続き、このメンバーで励むように。私からは以上だよ。」

 

エルエル「やったぁ~~~~!やった!やった!よかったねぇ!紗夜ちゃん!」ピョンピョン

 

紗夜「うん。けど、明日翔先輩には悪いことしちゃったな。二人はこれでチームから抜けるんでしょ?」

 

明日翔「ああ、これでオサラバさ。」

 

紗夜「…また恩を返すチャンス、用意させてね。」

 

明日翔「あたぼうよ。」ニヤッ

 

紗夜「…。」ニコ

 

明日翔はニヤリと笑いサムズアップ、紗夜はそれを見て安心したようにはにかむ。

 

ソフィーナ「じゃ、帰るわよ!寮のみんなが心配してるんだから、ほらとっとと!」スパーン

 

明日翔「いて、わーってるって。」「じゃあお前ら、達者でなー?あ~ばよ~。」ノシ

 

空「皆さん、お世話になりました!ありがとうございました!」ペコ

 

明日翔と空はソフィーナと共に去る。

 

エルエル「今度一緒にお昼食べよーねー!」ノシ

 

エルエルは目一杯手を振る。

 

天音「…行っちゃった、もっと…お話ししたかったなぁ。」

 

紗夜「そうだね…。」

 

ミコト「…ちなみになんだけど。」「今まで彼はαドライバーとしてキミたちを支えてきたよね?」

 

紗夜「?はい。」

 

ミコト「今度はキミたちが、不自由な生活を強いられる彼を支えてあげる番かなと思うんだけど、どう?」

 

ナイア「えぇ?それって…。」

 

エルエル「あたしたちが明日翔くんのこと、お世話していいってこと!?」

 

ミコト「そうなるね。あくまで明日翔くんの怪我が治るまで、だけど。」

 

エルエル「やったぁ!そしたら、チームじゃなくなっても、一緒にいられるね!」

 

アルマリア「確かに明日翔先輩には大分お世話になりましたが…いいんですか?本人がこの場にいませんけど。」

 

ミコト「ああ心配ないよ。彼、私の話を聞くとぶつくさ言うけどなんだかんだ受け入れるから。」

 

アルマリア「…あの人も大変ですね。」

 

ステラ「…具体的に何をすれば?送迎?」

 

ナイア「そーだなー…アタシにできることといったら…添い寝ぇ?」

 

紗夜「それはお世話じゃないでしょ…。」

 

天音「ふふ、じゃあもう少しだけ…よろしくね。明日翔先輩。」

 

明日翔と空、帰還。

 

~数時間後~

 

明日翔「…帰ってきたら帰ってきたで、こいつらとまたやりあわないといけねぇんだよなぁ。」

 

ユーフィリア「あはは…。」「改めて、新入生交流プログラム…お疲れさまでした。昨日、病院に救急搬送されたと言う知らせを聞いたときはビックリしましたけど…。」「今からでも、時間跳躍しますか?その怪我の回避はできると思いますけど。」

 

明日翔「いんや?必要ねぇ。これも男としての勲章さ。」

 

ユーフィリア「そうですか…気が変わったらいつでも行ってくださいね?」

 

空「そうですよ!先輩ももっと他の人を頼ってください!」

 

ユーフィリア「…ですが、今回の任務の遂行で、執行部初の表の任務は成功に終わりました。これでより、私たちも動きやすくなったと言えるでしょう。」

 

空「ユフィさんの方は、お変わりなかったですか?」

 

ユーフィリア「ええ、幸か不幸か、特には。」「…つまり、上位個体の手がかりはつかめていません。私が感知できないということは、もっと先に潜んでいる可能性が高いでしょう。」

 

空「なるほど…先輩が怪我したまま戦闘、なんてことにならなくてよかったです。」

 

明日翔「ところでよ、城琉と歌右衛門はどこいった?いねぇみてぇだな。」

 

ユーフィリア「お二人なら昨日で契約は終了と言うことで、お休みです。」「…まぁ、強いて言うなら…ふふ…面白いものなら見れましたよ。」

 

明日翔&空「?」

 

~~~~~~~

 

俺は一旦空とユーフィと別れ、車庫に向かう。

 

ガチャ

 

明日翔「…お?」

 

ミコト「やぁ、学園ぶりだね。」

 

明日翔「とうとうここも嗅ぎ付けられちまったか。」

 

ミコト「ふふ、こんな夜遅くにドライブ?私も乗せてほしいなぁ。」

 

明日翔「…しょーがねー、乗りな。」

 

ブロロロロロロ!!!ブゥーーー…

 

オープンカーに乗り、青蘭島を走る。

 

ミコト「風が心地いいね…。」「この車、好き?」

 

明日翔「ああ、元々親父の車だけどな。ちと乗ってみたかったのさ。」

 

ミコト「お父さんのなんだ…明日翔の両親も泥棒なの?」

 

明日翔「親父はな。まぁーいい加減な親父だったよ。」

 

ミコト「まぁ…何となく想像はつくかも…。お母様はどうなの?」

 

明日翔「しらね。」

 

ミコト「…えぇ?」

 

明日翔「会ったことがねぇ、なんせ写真でしか見たことないんでな。」ゴソゴソ

 

ジャケットの内ポケットからタバコの箱を取り出し、一本出して咥える。

 

ミコト「そっ…かぁ…。」「はい。」シュボッ

明日翔「せんきゅー。」スーッ「ぷはー…久々のシャバのタバコはうめえや。」

 

ミコト「…どうだった?期待の新星達は。」

 

明日翔「?強かったんじゃねぇか?正直なとこ言うとそんなに手加えてないぜ。想像よりラクな仕事だったさ。」

 

ミコト「ふむふむ…彼女たちに何か伝えることがあるとしたら、なにかあるかな?」

 

明日翔「いやぁ?学園でてっぺんとるにゃまだまだ修行が足りてねっけどもよ、今の段階なら下手に言わなくてもいいんじゃねぇか?」

 

ミコト「ふむ、わかった。ありがとう。」「…じゃあ泥棒としての意見は?多分、立場で意見を分けてるね?」

 

明日翔「ま~た見透かされちまったか。」

 

ミコト「そのくらいはわかるよ、今まで何回二人で話したと思ってるの。」

 

明日翔「ほほほ。」「…あいつらまだ甘っちょろい、砂糖見てえに甘い。まだ現実ってのが見えてねぇな。」

 

ミコト「現実?というと…。」

 

明日翔「戦うってことは正攻法だけで勝てるなんて思っちゃ行けねぇってことさ。」「この世には勝つために何でもするって考えるやつがいるって思ってないのが、ひとつ悪党としての意見だな。」

 

ミコト「…そういえば、不正にチームを組んで2チーム同時に襲ってきたって報告もあったね。」

 

明日翔「不正なんて言うけどよ、実戦じゃルールなんてのは存在しねンだ。あの時、たまたまルールが設定されていて不正ってことにはなったけどよ。」「敵の敵は味方…ってな?」

 

ミコト「まぁ…そうだねぇ…。」「…わかった、ありがとう。一意見が聞けたよ、また任務があったら振るから…よろしくね?」

 

明日翔「なるべく仕事はしたくないもんだけどな。」

 

ミコト「だーめ。」

 

明日翔「へーい…。」

 

ブロロロロロロ…




無人島から帰り、久々のシャバの空気。こんなうめぇ空気が吸えるんだかんよ、無性に外に出たいもんだ。今日はどんなことをしようかな?

次回「貴重な休息日」

ちったぁ羽伸ばすとしましょうかね?
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