怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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隠密行動

~5月16日・夜~

 

いつものようにウロボロスをしばく。

 

ミコト「ふぅ、今日もお疲れさま。これを毎日こなしているなんて、キミたちもタフだね。」

 

空「そんなことよりヒメ会長!どうして紗夜さんたちのこと教えてくれなかったんですか?」「教えてくれていれば、お迎えの準備もできていたというのにっ…!」

 

明日翔「おまけに、介護のためにエクシードの使用すら許可しちゃってまぁ。こんなんばっかしてると疑われっぞ?」ヤレヤレ

 

ミコト「それは、彼女たちの申し出が急だったからだね。それから…」

 

空「それから?」

 

ミコト「その方が面白いかなって。」

 

明日翔「んなこったろうとは思ったよ…。」ガックリ

 

空「くぅ…!頼りになるお姉さんだと思ってたのに、最近なんだか茶目っ気が出てきてますっ…!」

 

ミコト「けど実際、強力なプログレスが明日翔くんのそばにいれくれたほうが安心でしょ?」

 

明日翔「そりゃまぁ、いねぇよりか全然楽だけどよ。」

 

ミコト「ユーフィリア、5月に入ってからのウロボロスを統括する上位個体の目星はまだついてないんだよね?」

 

ユーフィリア「はい。ウロボロスの持つループ能力…私はそれを、四六式時空渡航機関で感知しています。」

 

ミコト「上位個体が潜んでいる時空に近づけば、ユーフィリアは気付けるというわけだね。」

 

ユーフィリア「その通りです。そして、現在は『いる』ことがわかっても『いつ』『どこに』いるか不明な状態です。」「上位個体は、青蘭島に潜んでいると思います。そうでなねれば、ウロボロスを統括できませんから。」

 

明日翔「むこうさんに近づくまで待たなきゃいけねぇってこった。」

 

ユーフィリア「ひとまずはそう考えていただいてよいと思います。上位個体の捜索は引き続き引き受けます。」

 

明日翔「まぁ、お前がいなけりゃなーんもわからねぇしな。よろしく頼むわ。」

 

空「なんでもユフィさんが抱え込むことはないですよ!同じ執行部の仲間なんですからっ。」

 

ユーフィリア「ふふ、ありがとうございます。ちゃーんと便りにさせてもらっていますよ。だからこそ、捜索以外のことはお任せします。明日翔さんが無茶しないようにーとか。」

 

空「ふふ、はい!それは任されましたっ!」

 

ミコト「…明日翔。」コソコソ

 

明日翔「どした?んなしょぼしょぼした声で。」

 

ミコト「…実際、彼女たち…どう?」コソコソ

 

明日翔「あいつらか?戦力にはなるさ。多分な。」

 

ミコト「…何か懸念点がある感じだね?」

 

明日翔「懸念点つーかなんつーかなぁ…わざわざこんな修羅場に巻き込む必要もねぇとは考えてるぜ。」

 

ミコト「まぁ…既存の戦力でできるに越したことはないけど…。」「何かあったらすぐに言ってね、色々できることを考えるから。」

 

明日翔「そうならないようにしたいもんさ。」

 

ミコト「まったくその通り、だよ。」

 

~翌日・5月18日・リビング~

 

紗夜「悪いけど、それだけは認められない。」

 

ナイア「紗夜は頑なすぎるんだよねぇ。もーっと柔軟に考えた方がいいと思うよ?」

 

アルマリア「お言葉ですけど、ふたりとも。ワタシは引き下がるつもりはありませんよ。

 

紗夜「アルマリアまで…どうしてもなの?」

 

アルマリア「無論です、こればかりは譲れません。」

 

天音「紗夜もナイアもアルマリアも、ちょっと落ち着いて話し合おうよ。」

 

ガチャッ…

 

リビングの扉が開き、明日翔と空が入ってくる。

 

明日翔「なんだ?お前たち、ずいぶんと揉めてるみたいじゃねぇか。」

 

空「先輩、まずいですよっ。この気まずい空気、どうにかしてくださいっ。」

 

明日翔「んなこといってもなぁ…。」ポリポリ

 

空「それにしても何が原因なんでしょう…?」

 

エルエル「あ、おはよー!明日翔くん、空ちゃん!」

 

天音「おはよう。明日翔先輩が起きる前には決着つけられなかったかぁ…。」

 

ステラ「状況は膠着中、やはり判断は明日翔に委ねるべき。」

 

空「こーちゃくちゅう?つまりなにかの意見が対立しているんですね?」

 

天音「うん。これは青の世界だけでも派閥が別れる、難しい問題だからね…。」

 

明日翔「全く朝から揉めないでくれよなー。んで?何事だ?」

 

紗夜「朝は絶対にご飯!!!和食だよ!!!お米を食べてこそ力が出るんだから!!!」

 

アルマリア「いいえ!パンに限ります!!!朝こそ優雅な食事で、気持ちから目覚めるべきです!!!」

 

ナイア「朝ごはんとかもうなくていいじゃ~ん。食べるにしても腹六分目ならなんでもよくな~い?」

 

空「…先輩、これはもしかして…。」

 

明日翔「…朝飯の話かぁ?」

 

天音「そうなの。今日の朝ごはんになにを用意するかで、意見が割れちゃって。最近はこういうこと多いんだよねぇ~。」

 

明日翔「今まで揉めるどころか気にしたこともなかったぜ…。」ガックリ

 

天音「…けど、新入生交流プログラムの前は意見のぶつけ合いもなかったし、いいことなのかな?」

 

エルエル「あたしはどれもいいと思うんだけどなぁ。あ、でも朝御飯抜きはちょっとヤダかも。おなか空いちゃうもんね。」

 

ナイア「お?エルエルも参戦する?」

 

紗夜「エルエル、私、信じてるから。」

 

空「戦火を拡大させようとしないでくださいー!?」

 

ナイア「ここでどの派閥に味方するか決められないなら…こうだー!」

 

エルエル「わー!」

 

ウリャーキャーツカマエターツカマッターウリウリーキャー

 

ステラ「明日翔に聞けばいい。」

 

アルマリア「そうですね。ワタシたちは明日翔さんの手助けをするためにここに来ているんですし。さぁ、明日翔さん。朝食はどちらがいいですか?」「パンですよね?パンとサラダとフレッシュなジュース。これに決まりです。」ジリジリ…

 

紗夜「ごはんだよね。ごはんとお味噌汁、卵焼き、これは外せない。焼き魚の援軍もありだよ。」ジリジリ…

 

ナイア「抜きでいいよねぇ?その代わりあと30分、ベッドでゴロゴロしてようよ~。…ふぁ~…眠む…。」

 

二人は明日翔に詰めよりナイアは遠巻きからあくびをしながら見つめる。

 

空「おおお…未だかつてない熱意の視線が先輩に集中しています…。」

 

アルマリア「さぁ、どっちか。」ジリジリ

 

紗夜「選んで!」ジリジリ

 

明日翔「んー…。」チラ「…よし。」グイッ

 

空「?ふぇっ!?」

 

明日翔は空を自分の前に差し出す。

 

明日翔「それじゃああと頼むわ。」ポン

 

空の肩をポンとたたく。

 

空「先輩ーっ!?ここでそのパスはあまりに酷ではっ!?」

 

紗夜「空、この先のことをよく考えて答えてね。」

 

アルマリア「そうですね。この寮の未来がかかっていると言っても過言ではありません。」

 

二人は空にフォーカスを変えて詰め寄る。

 

空「決められないですよ~~!!!」

 

天音「…というか、明日翔先輩はどこに?」

 

ステラ「そういえばいない。」

 

エルエル「…あれ?空ちゃん、背中に何か貼ってあるよ?」

 

空「え?本当ですか?」ベリッ「えーっとどれどれ…。」

 

背中に貼ってあった紙を剥がして読む。

 

──ご苦労さん

  俺は朝ジャンクフード派なんだ──

 

空&紗夜&アルマリア「…さ…」「「「サイッテー!!!」」」

 

ナイア「たいちょーは食べる派なのかぁ~…。」

 

天音「あはは…逃げられちゃったね。」

 

紗夜「せっかく栄養満点で怪我が速く治るような食事にしようというのに…。」

 

アルマリア「当の本人はジャンクフードだなんて…。」

 

空「呆れました…うう、せっかく悩んだのに…。」ショボーン

 

エルエル「空ちゃん大丈夫だよ~えらーいえらーい。」ナデナデ

 

~~~~~~~

 

明日翔「くっくくく…あっはははは!!!無事に抜け出すことができたぜ。」シュルルルルルル…

 

明日翔は巻かれていた包帯や添え木などをはずしていく。

 

明日翔「実は、もう治ってるんだな?」

 

怪我をしたところが既に治っており、元通りになっていた。

 

明日翔「ま、医者の指定期間までこれをつけてないといけないのが辛いもんだな。」マキマキ「そんじゃ、マックでも行くかぁ。」

 

あの後、学校でしこたま怒られた。

 

~数時間後・放課後~

 

紗夜「…よし、今日の練習終わり。」

 

エルエル「ふ~疲れた~。」

 

天音「みんなお疲れさま、今日はゆっくり休んでね。」

 

明日翔「じゃ、俺は先に帰ってるぜ?」

 

ナイア「たいちょー、あんた怪我人だろ?荷物もってあげるよ。」

 

明日翔「いんや、もうすでに確保済みさ。」ピッ

 

親指でその方向を指差すと城琉が立っていた。

 

紗夜「あ…あの時の。」

 

城琉「また会ったな、嬢ちゃん。」

 

ナイア「…。」(あの男、あの時たいちょーと一緒にいた…)

 

城琉「ったく、人をパシリみたいに扱いやがってよ。俺だって暇じゃねえんだぞ。」ヒョイッ

 

明日翔「まーそー言うなって。」「そういうわけだ、ほんじゃーなー。」スタスタ

 

エルエル「またあとでねー!」ノシ

 

ナイア「…ごめん、アタシも用事思いだしちゃった。」

 

エルエル「えー!?ナイアもー?一緒に帰ろうよー!」

 

ナイア「下校ならいつでも一緒にできるだろー?明日ジュース買ってあげるから、我慢しなー?」

 

紗夜「ナイアも気をつけてね。」

 

ナイア「だいじょーぶ、心配ないよ。んじゃ、お先~。」ツカツカ

 

~~~~~~~

 

ナイア「いよっし、えーっと…わっせわっせ。」ゴソゴソ…「これでよし。」

 

化粧室に駆け込むと髪型を変え服を脱いで別の服に着替えてロングジャケットを羽織り、サングラスをつける。

 

ナイア「まーここまですりゃ、すぐバレるなんてことはないっしょ?…行きますか。」

 

~~~~~~~

 

ナイア「さてさて、たいちょーは…っと。」キョロキョロ

 

明日翔「…ってことがあってよ?あとでしこたま怒られちまったぜ。」

 

城琉「ったく、お前は懲りるってことを覚えろ。」ポカッ

 

明日翔「いてて。」

 

ナイア「…いた。」

 

外に出て明日翔を探し、校門辺りで見つけた。下校するところをナイアは尾行する。

 

~商店街~

 

明日翔「…んでよ、お前この期間な~にしてたのよ。」

 

城琉「色々だ、しばらく白の世界には行きたくねぇな。」

 

ナイア「…。」ツカツカ(たいちょーの隣にいた男…城琉竜泉、青の世界じゃ有名なヒットマン。緑の世界じゃ無関係だしそんな話は聞いてなかったけど…どーりで見覚えがあると思った、まさかこんなところで会うなんてねぇ。)(たいちょーがこのヒットマンと『仕事』してたのならべらぼーな強さも引き金の軽さもある程度納得できる。)(…おかしいね、普段のアタシならこんなことに首突っ込まないのに。みんなを守りたいから?いや…単にアタシの興味ってやつ?)「…ははっ、たいちょーは面白いや。」

 

明日翔「へっくし!…いってて、傷に触るぜ。」

 

 

城琉「なんだ、今度は風邪か?移さないでくれよ。」

明日翔「ちょっとは心配してくれたっていいじゃないのよ。」

 

城琉「風邪なんかくたばるお前じゃないだろ。」

 

ナイア「…噂したらくしゃみするって本当なんだ。」

 

まだまだ尾行は続く…

 

~数十分後~

 

ナイア(…大分歩いたくない?どんだけあるくのよ、この二人。)

 

明日翔「…ってわけでよ~見てくれよ、これ。すっげ~お宝だろ?」

 

城琉「俺からしたら、そのお宝がどのぐらいの金になるのかが知りたいがな。」

 

ナイア(おっと、立ち止まられた。ここは一旦追い抜いて…動き出すのをどっかで待とうか。)「…。」ツカツカ

 

二人はスマートフォンの画面を深く見るために立ち止まったので、ナイアは一旦追い抜こうとしたその時。

 

城琉「…おい、女。」

 

ナイア「…!?」(やばっ、バレた…!?)

 

城琉「ハンカチ、落としたぜ。」

 

たまたま落としてしまったハンカチを指差して言う。

 

ナイア「…。」ヒョイッ「失礼、感謝する。」ツカツカ

 

超絶低い声でお礼を言い、ハンカチを拾ってその場を立ち去る。

 

城琉「…ずいぶんと声の低い女だな。あいつか?尾けてるやつは。」

 

明日翔「おほほほ、かえって魅力的に感じるかもな?」

 

城琉「ったく、お前は相変わらずかよ。んで、知り合いか?」

 

明日翔「いやあ?あんな知り合いはいねぇな。」

 

城琉「せいぜい夜道に気を付けるこったな。」

 

~~~~~~~

 

しばらく歩いてから十字通りを曲がり、電柱の影に隠れる。

 

ナイア「…ほっ。」(あ、あっぶな~!まったく、このおバカハンカチめ。こんなときに落ちないでくれよ~。)(…大分しくじった感じはあるけど、バレてはいないか…?…とりあえずあの二人組が来るまで待ちますか。)

 

~一時間後・青の世界第二居住区~

 

ナイア(おいおい、ここどこだよ~。迷子になるよこれ~。)

 

明日翔「…ところでよ、歌右衛門のやつ。本当にどこ行っちまっんだ?」

 

城琉「しらん、滝に打たれ過ぎて水になっちまったんじゃねぇのか?」

 

歌右衛門「誰が、液体人間だ。」

 

城琉「うおぉっ!?」ビックリ「おい、背後に立つな!せめて一声掛けろ!」

 

歌右衛門「掛けたではないか。」「明日の字、見舞いに行けずすまない。」

 

明日翔「いいんだよ、んでよお前何してたんだ?」

 

歌右衛門「しばらくの間、雲隠れしていた。」

 

明日翔「雲隠れ、はぁ。もしかして、女か?」

 

城琉「お前もやってんな、自分は年の瀬もいかねえ女の子に弟子入りしてんのによ。」

 

歌右衛門「明日の字のような倫理観ではない。」「師匠を愚弄するか。」

 

城琉「しねぇよ!」

 

ガイガイガイガイガイ…

 

ナイア「…増えたし…なにあれ。お坊さんかなんか?…おや?」

 

しばらく歩いていると一つのアパートの一室に3人が入っていく、アジトだ。

 

ナイア(や~っとアジト発見、ここか。)ツカツカ

 

3人が入っていったアパートの一室まで後を尾け、その部屋までたどり着く。

 

ナイア「うへぇ…たばこくさ…。」「…長居は無用、早急に立ち去るべし。」ツカツカ

 

ナイアはその場を立ち去る。

 

ナイア(とりあえず、アジトまでは特定できた。あとは、ヒットマンとあのお坊さんみたいなの…あとたいちょー個人を洗うだけ、か。)「な~んか、悪いことしてるみたいだけどさ。これもみんなを守るためさ、恨まないでよっ。」ツカツカ

 

~~~~~~~

 

城琉「やっぱりあの女か、妙なやつに感づかれちまったな。」

 

部屋に搭載していた小型カメラでナイアが部屋の目の前に来ていたのをとらえていた。

 

明日翔「あららら、よくここまでついてきたもんだ。」

 

歌右衛門「何者なのだ、この女性は。」

 

城琉「わからん、だがひとつだけ確実にわかることがある。グリューネシルトの関係者だ。」

 

歌右衛門「なんだと?なぜわかる。」

 

城琉「この女が持っていたハンカチの柄、素材…少なくとも地球で作られるような素材じゃねぇ。それにグリューネシルトの紋章が見えた。あれは統合軍しか持ち得ないシロモンだ。」

 

明日翔「よくお調べなすって。」

 

城琉「なんにせよ、夜道には気を付けた方がいいな。おちおち夜も眠れねぇ。」

 

明日翔「まーそう手は出せないでしょうよ、向こうさんがわざわざ外交問題になるようなことはしないでしょうよ。」

 

歌右衛門「いや、そうでもない。」

 

明日翔「?どうした、歌右衛門。」

 

歌右衛門「実は数日前、明日の字が無人島にいるときに、それらしき連中に襲われた。」

 

明日翔「何?本当か?」

 

歌右衛門「ああ、その時は師匠と行動していた。例の師匠をつけ狙う連中だろう。」

 

明日翔「ここにきて、シルト絡みの連中にも動きか。うーん、事態が動きすぎてんな。」

 

歌右衛門「途中で海の字や魔女の字が助太刀をいただき、何とか撃退はしたが。相手は手練れだ、しばらく雲隠れするしかなかった。」「幸いにも師匠は黒の世界にいる、そう簡単に手は出せないはずだ。」

 

明日翔「はぇ~、そんなことが。」

 

城琉「そういうわけだ明日翔。お互い夜道は気を付けだ方がいい、寄り道もなるべくしない方がいいな。」

 

明日翔「こりゃそうみたいね。」

 

城琉「…ところでお前、怪我は?」

 

明日翔「怪我?あーもうとっくに治ってますよ?ほら。」

 

既に完治している部分を見せる。

 

城琉「まったく、お前は女に懲りないくせに怪我の治りは速いんだもんな。」

 

明日翔「関係ないだろそりゃ。」

 

城琉「車回すぜ、まだ怪我してるフリしないといけないんだろ?」

 

明日翔「残念ながらな。もう3日ぐらいはフリしないといけねぇ。」

 

城琉「大変なこったぜ。」

 

~数時間後・夜~

 

寮にかえって紗夜に色々言われながら飯と風呂を済ませ、いつものようにウロボロスを倒す。

 

ユーフィリア「どうですか、紗夜さんたちとの生活は?」

 

明日翔「まるで母親みてぇだよ、新鮮でいいんだけっどもな。」

 

空「今日は朝から朝食を何にするかで大騒ぎでしたしね…。」

 

ユーフィリア「ふふっ、いいじゃないですか。紗夜さんたちのチームは、プログラム前までは必要な会話ばかりだったんでしょう?」「些細なことでも言い合えるようになったのは、打ち解けてきた証拠なんじゃないでしょうか。」

 

空「天音さんも似たようなことを仰ってました。確かに皆さん、最初にお会いしたときより表情豊かになられたとは思いますけど…。」「これが毎日続くとなると、ちょっぴり大変な気がしますっ。」

 

明日翔「あいつら、一体いつ帰ってくんだ?」

 

ユーフィリア「『しばらく』とだけは。ですが、立案者がミルドレッドさんですから、アテになりませんね。」

 

明日翔「魔女王様の気分次第ってか?」

 

ユーフィリア「そういうことです。まぁ、彼女と親しくしておくのはメリットもありますから。空さんも、せっかくですし紗夜さんや同じ学年の方ともっと交流を深めてみてはどうでしょう?」

 

空「むむ、そうですね…。青空寮は先輩方ばかりですもんね…。」

 

ユーフィリア「そうですよー。同世代と交流がないと、修学旅行とかのイベントでひとりぼっちなんてことに…。」

 

空「そっそそ、それはすっごく嫌かもですっ!」

 

明日翔「ほほほ、友達いっぱい作らないとな?」

 

空「先輩!その時はこの間のプログラムみたいについてきてくださいねっ!」

 

明日翔「おいおい、そいつは無理があるぜ。もうこりごりだぁ。」

 

空「なんでですかっ!」ムキーッ!

 

ハハハハハ…

 

紗夜「…?」「明日翔先輩と…空?こんな夜中にいったいどこにいってたんだろう…?」

 




いつもどおりウロボロスを倒した帰り道、どうやら紗夜にそれを目撃されちまったらしい。みんなは俺たちの関係性で持ちきりだぁ。聞いた感じ、俺たちを尾行しよってか?いいぜ、俺の怖さすこーしみせてやるよ

次回「好奇心は人をも殺す」

さて、どうしてやろうかな?
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