~5月22日・リビング~
明日翔「ふぁ~…。」
昨日ステラから電話が来て、俺のツテでとびきりの技術者を朝紹介してきたばかりだ。夜中に話ツケて引き合わせてきたところだ。
明日翔「どんなもん積んでくるかな?くふふふ。」
紗夜「…明日翔先輩?」
明日翔「おほーっ!?」ビックリ「いつの間に後ろに、気がつかなかったわねアタクシ。」
談話室に顔を出していたら、後ろから紗夜に声をかけられてビックリした。髪がまだ濡れているところを見ると、ロードワークを終えて着替えたところなのだろう。
紗夜「何そのキャラ。」ジト「まぁいいや…ちょっといい?」
明日翔「改まってどうした。込み入った話か?座れよ。」「水でいいか?」
紗夜「あ、ありがとう。」
ソファに着席を促して、水をだし自身も座る。
紗夜「あのさ…率直な意見を聞きたいんだけど。私ってもしかして、頼りないかな?」
明日翔「へぁ?何言い出すのよ、急に。紗夜らしくもない。」
紗夜「なんか最近、みんな優しいっていうか…気を使われてる気がしてて。」
明日翔「おん、動きやすくなっていいじゃないの。」
紗夜「アルマはバトルの考え方とか元から似てたからわかるけど…。ナイアやステラまで素直だと、不安っていうか、私、できてないところあるのかなって思っちゃって。」
明日翔「大なり小なり、お前の苦労がわかったってことじゃあねぇのか?」
今まで、このチームは紗夜の決定に従っていた、考えなくても紗夜が決めてくれる。気に入らなければ不満を述べればいい。こいつは言い方を変えれば紗夜に甘えてたってことだ。しかし、チーム解散という危機に瀬して、『頼るだけではいけない』と言うことに目覚めた。チーム全員が協力体制に入った良い変化だが、こと紗夜が感じてるのは…
明日翔「今までおんぶにだっこでやってたから、ものたんねぇなんて思ってんだろ?子守りが終わってやることがなくなった主婦見てぇにさ。」
紗夜「そうなのかな…っていうか、その例えはなに…?明日翔先輩、そういうところある。」
明日翔「おほほほ。みんな紗夜の頑張りをわかったってことよ。」グビ
入れたコーヒーを口に入れる。
紗夜「…そう、なのかな。私たち、本当に馴れ合いになってない?」
明日翔「いやぁ?んなこたぁねぇよ。むしろこれが健全な状態だろ。」「だってよ、お前の責務が減ったってことになんだからさ。」
紗夜「う、うーん…そうかのかな…。」
明日翔「俺の言葉じゃあ納得できねー!って顔してんな?」
紗夜「えっ!?いや別に、そんなことは…。」
明日翔「ほほほ。こういうときは素直になった方がいいぜ?」ピッピッピッ
明日翔は懐からスマホを出し、何かをプッシュしていく。おそらく電話番号のキーパットを入力している。そして、だれかに電話をかける。
明日翔「…よう、そっちはどうだ?ミルドに振り回されてねぇか?」「…ああ、そういうことだ。変わるぜ?」スッ「お前なら、こいつから聞いた方が納得するだろ?」
紗夜にスマホを差し出す。
紗夜「…?はい、もしもし。」
美海「あ、もしもし紗夜ちゃん?」
紗夜「えっ!?みっ、みっ、美海先輩!?」
電話相手は美海だった。
美海「明日翔くんから聞いたよ、ウロボロス退治手伝ってくれてるんでしょ?ありがとう。」
紗夜「い、いえ…私たちにとってもいい練習になるので...。」
美海「そっか、それならよかった。私たちももうすぐ帰るから、帰ったら一緒に戦おうね。」
紗夜「一緒に…はい、ぜひ!!!」
美海「私、前に紗夜ちゃんにお手紙書いたじゃない?覚えてるかな?」
────チームリーダー、不安もあるだろうけど、
頑張ってね!紗夜ちゃんならできる!────
紗夜「はい、もちろん!ファイリングして大事にしまってます!宝物なので!」
美海「紗夜ちゃんは、ちゃんとリーダーできたと思うよ。じゃなきゃ、プログラムで1位なんて取れないもん。」
紗夜「でも、それは明日翔先輩がいたからで…。」
美海「ふふ、その明日翔くんが紗夜ちゃんのことそう言ってたんだよ?」
紗夜「明日翔先輩が…?」
明日翔「…。」ニヤリ
コーヒーを飲みながらニヤリと笑う。
美海「明日翔くんは、私が一番信頼してるαドライバー。 」
美海「その人がそう言うなら、紗夜ちゃんは本っ当に頑張ったし、できてるんだと思う。」
美海「でもね…もし、紗夜ちゃんがリーダーを頑張るのが私の手紙のせいだったら、気にしなくていいよ。」
紗夜「…え?」
美海「あの時のチームって、紗夜ちゃんが頑張るしかなかった。 だから私も応援したんだけど…。紗夜ちゃんの目標って、すごいリーダーになることだった?」
紗夜「…。」
美海「…本当に頑張ったんだね。自分のやりたいことや、目標も忘れちゃうくらいに。」「その頑張りは、チームのみんなだってきっと、わかってくれてるよ。だから今、みんなはきっと、紗夜ちゃん1人に頼っちゃダメだ、って思ってるんじゃないかな。」
紗夜「…美海先輩…。」
明日翔「…。」スッ
この場を立ち去る。俺がここにいるのは野暮ってもんだろ。
~一方その頃~
髭が生えた中年「こりゃあすげぇ!エンジン機構はどんなもんつかってんだぁやつぁ!?オイオイオイオイ!!!」
ステラ「…。」
ステラのエンジン機構などをこと細かくチェックし、興奮している中年の男はバリス。戦場で爆撃を食らったにも関わらずそこで何かのネジが外れてしまいミサイル砲等を愛するようになってしまった男。様々なミサイル砲を開発しており、過去明日翔の盗みに一役買ってから何かと要り用になっている。
バリス「このニトロ、全てが俺が始めて見るシロモノだ。明日翔のやろう、俺に何でこんなもん隠してやがんだ!」
ステラ「今、ここにいるのは自慢するためじゃない。」
バリス「あんだと?ノリがわからねぇやつだな。」
ステラ「貴方は今の重量と変わらずに、高威力のミサイルを搭載ができると明日翔から聞いている。」
バリス「あったりめぇだろ!お嬢ちゃんのニトロ、エンジン機構が俺のメンタマに初めて入れるモンでも俺の手にかかりゃあいくらでもつけることができるぜ?」
ステラ「…ならば、つけてほしい。本当に重量が変わっていないかどうか、確かめる。」
バリス「このバリス様を舐めるなよ?いくらでもつけてやるぜ!ヒャッハー!おい、工房にこい!俺のミサイルの技術をお前に見せつけてやるぜ!」
ステラ「…いつまでに終わる。」
バリス「安心しろ!はな垂れ小僧が帰る時間までには返してやる!」
どうやらノリに乗っているようだ。
~昼~
紗夜からスマホを返してもらい、外に出る。軍師と落ち合う約束をしていたのだ。今は青の管理区にいるらしい。軍師は駅で到着を待っていたようでこちらの姿を認めると、片手を挙げて挨拶してくる。
ナイア「よう、たいちょー。休日なのにアタシに会いたいなんて、なかなかスミに置けないね。」
明日翔「お前こそ、休日に俺の誘いに乗るなんてな。いい女になりそうだ。」
ナイア「はっ、その口説き文句もたいちょーっぽいや。」
空「ナイアさんは、青の管理区でいったい何を?」
実は空と合流しており、一緒に来ていた。
ナイア「スタジアムの事件を調べてる。犯人はアタシの姿をしてたんだろ?どんなカラクリかはわかんないけど。」
明日翔「今、風紀委員が動いてる。調査中ってやつだ。」
ナイア「そりゃそうなんだけど。なんで犯人がアタシを模してたのか気になってさ。」「ヤツはアタシを殺したとき、アタシの目の前でアタシになった。犯人がエールフレンドみたいなコピー系能力なら、アタシ本人にしか気付けないことがあるかもでしょ?」「バトルも大事だけど、この問題の解決も大事じゃん。分身だとかなんだとか…色々あるけど。」
明日翔「ああ、俺はそいつに殺られてる。少なくとも擬態能力があるのは間違いない、アヴェンジェリアもそっくりそのまま出てたのも事実としてあるぜ。」
ナイア「あーやっぱり?そりゃ面倒だねぇ…。」「…ところで、たいちょーはアタシになにか用事だった?」
明日翔「昨日の話の続きをしようぜ。」
ナイア「んん?…あぁ、紗夜がリーダー云々って話ね。」
ナイア「けど、もう伝えたいことは伝えたし、伝わったって思ってたんだけど…そんなニブチンか?」
明日翔「いや?もちろん伝わってるぜ。…だが、最後まで聞けてなかったはずだ。」
ナイア「…ここじゃちょっと人が多いな、ちょっと場所を移そっか。」
~~~~~~~
ナイア「空はいなかったっけ?別に隠す話でもないから言うけど…昨日の話ってのは、簡単に言うと『リーダーを変えたらどうか』ってこと。」
空「え!?このタイミングでですか!?」
ナイア「このタイミングだからこそなんだよ。」「勘違いしないでほしいんだけどさ。アタシは紗夜がリーダーなことに不満はないんだ。ただ…そのリーダーって役割が紗夜自身の力を縛ってるって思ってる。」「うちのチームは、1年生の中じゃ相当強いだろうけど、学園全体で見ればいいとこ中の上だろ?」
空「ちょっと待ってくださいね、脳内の試合を思い出してみますのでっ。」「ビビビビビビビビ!!!」
明日翔「おいおい、ショートした音が聞こえたぞ?」
空「ご安心くださいっ。ブルーミングバトルの観戦と記憶は、私の数少ない趣味兼特技ですからっ。」「…そうですね。過去のブルーミングバトルを思い返しても、贔屓目に見てそのくらいです。」
ナイア「ってことはさ、青蘭カップで勝つには、短期間でチームの力を底上げしないといけないわけ。ウチのチームで1番、伸びしろがあるのは紗夜なんだ。」「けど、リーダーをやりながらじゃ、自分のことに集中できないだろ?」
明日翔「まぁ、全部見なくちゃなんねぇからな。余裕がなくなるのは事実としてはあるだろうよ。」
ナイア「それに、上位個体ってのは普通のウロボロスより相当厄介かつ、狡猾だ。今以上に紗夜に負担をかけたら、キャパオーバーじゃないかってのも思ってる。」「現にそれで、危険な目にあってるのがあるし。」「で、たいちょーの手を借りられないかな一って思ってたワケ。今はたいちょーがウチのαドライバーなんだから、うまいことやってくれたらなってね。たいちょーっぽく言うなら『たいちょーに賭けた』かな?」
明日翔「実際その賭けは、正解だったって訳だ。」
ナイア「そういうこと。」「…なんてね、偉そうなこといっちゃった。ガラじゃないのに。」
明日翔「そうか?さながら、軍師ってぽくてちょうどいいじゃないか。」
ナイア「や~め~て~よ~。柄じゃないんだって、ほんとに。そういう柄にしたくないの。」「それにアタシのこと軍師って呼んでんのアンタだけだよ。」
明日翔「ははっ、ちげぇねぇや。」
空「…柄って言いますけど、ナイアさんはリーダーに向いてるんじゃないですか?プログラムの時とか、1位になれたのはナイアさんの助言も大きかったと思うんですけど…。」「もし、紗夜さんを1選手にするのなら、ナイアさんがリーダーという手もあるのではっ。」
明日翔「いや、それはないさ。」
空「え?」
ナイア「やりたくない。」「これは面倒だからじゃないよ。向いてないんだ、たぶん。アタシも昔、軍で部隊をまとめてたことはあったよ?そこそこ成果も出したし、失敗もした。」「けど、それはあくまで『軍人』としてなんだ。」
空「それがなにか問題あるんですか?プログラムでも、適切な助言をしてくれていたと思いますし、向いていないとは思えませんけど…。」
ナイア「これが命のやり取りをする戦場なら、紗夜のやり方は危ない。」「けど、これはブルーミングバトルなんだ。既存の戦術や定石にとらわれず、チームで新しい可能性を見出したほうが勝つ。」
空「確かに…美海さんとか、まさにその象徴みたいな人ですし。」
ナイア「アタシにはそれができない。命を失わない安全策…もうそれが染み付いちゃってるんだよね。つまり今のアタシは、勝負所が見えないんだ。」「負けない戦いなら自信はある。けど、勝ちにいく戦いになるとダメなんだよ。『ここだ』って一手で、アタシは迷う。んで、その一手が勝敗を分けるんだ。柄じゃないってのは、そういうこと。」
明日翔「まぁ、戦場は頭数が正義だからな。相手より少なけりゃ負けちまうし数がおおけりゃ勝つもんだ。逃げるが勝ちが通用しねぇのがブルーミングバトル、違うところだらけだ。」
ナイア「勝たせられないリーダーは、ブルーミングバトルのチームを率いられない。」「…でもまぁ、ウロボロスとの戦いみたいなのは、そのぶん頑張るよ。生き死にの話ならこっちの領域だ。どんなことがあっても、チームメイトはアタシが守るつもり。もちろん、たいちょーも。」
ナイアの眼差しは真剣そのものだ。
明日翔「ああ、背中は任せたぜ。」
ナイア「頼りにしてるよ。上位個体を倒すのだって、実績にカウントされるんだもんね。」「ごめんね、たいちょー。スタジアムの事件といい、このことといい、助けてもらってばっかで。」
明日翔「いいさ、それが俺の仕事なんだからよ。」
ナイア「仕事ねぇ…。」「まぁもうちょっとだけ、アタシたちに付き合ってよ。」
一人、青空寮に戻る最中…。
ナイア(柄じゃない、か…。)(たいちょーは、きっといろんな修羅場を潜ってきた。言っちゃあれだけど…命のやり取りもしてたに違いない。それでもたいちょーは命を省みない作戦を決行していた。それを考えてるとアタシは…。)「ただ、臆病になっちゃっただけなのかもねぇ…。」
~夜~
いつものように夜、ウロボロスをしばいて帰ってきた時…
美海「明日翔くん、空ちゃ~ん!」
空「み…!」
紗夜「美海先輩!?」
青空寮いつものメンツが玄関前で出迎えてくれた。
明日翔「よう、ずいぶん早かったじゃねぇか?連絡したの朝だろ?よくミルドにごねられなかったな。」
ソフィーナ「上位個体と戦うって聞いたから、急いで帰ってきたのよ。 …お察しの通り魔女王にはずいぶん文句を言われたわ。」「それで?戦いは明日って聞いたけど問達いないのね、ユーフィリア?」
ユーフィリア「はい。私の方でも観測しました。4月と比べて薄い反応ですが、23日に上位個体は潜伏しています。詳しい能力は不明─ですが、お伝えしたように、分身のような能力を使う可能性があります。」
セニア「絡め手を使ってくるタイプということですね。…知能も高いのでしょうか?」
シルト「そもそもウロボロスに知能ってあるのかなー?」
ワイワイ
明日翔「懐かしく感じるぜ、この感覚。」
最近ピリピリしすぎていたのも相まって、この騒がしい感覚が懐かしく思えた。
空「あはは…みなさんが戻ってくると、気に賑やかになりますね。」
明日翔「うし、とりあえずみんなリビングに上がれ。話はそっからだ。」
~~~~~~~
空「今、帰ってこられたんですか?」
ソフィーナ「もう少し前よ。帰ったら貴方たちがいなかったから、美海が外で待とうって言い出したのよ。」
美海「え~だって~、明日翔くんたちはウロボロスと戦ってくれてるんだし。私たちだけおうちでのんびりなんてできないじゃない?」
ソフィーナ「そのウロボロス、しかも上位個体と戦うために私たちは戻ってきたんでしょう。」
明日翔「ほほほ、美海らしくていいじゃないの。」
ソフィーナ「毎日気まぐれに魔女王の相手までさせられて…まったく、短期留学とはよく言ったものよね。」
セニア「はい、武者修行とも言える内容でした。有意義な実戦訓練でしたので、とても満足です。」
シルト「わたしも!いろんなお話ができて楽しかった一!」
美海とソフィーナ、いつものメンツとやり取りをしていると紗夜が口を開く。
紗夜「あの…美海先輩たちは、私たちの代わりに上位個体と戦うために、帰ってきたんですか?」「…私たちだけじゃ、不安だから…?」
天音「紗夜…。」
美海「ううん、違うよ。」「私たちが帰ってきたのは、紗夜ちゃんたちが思いっきり戦えるようにするため。」
セニア「あなたたちのチームが、解散を防ぐために多くの実績を欲していることは聞いています。」「ですが、上位個体は極めて強力な相手です。能力も未確定であるのなら、不測の事態に備える必要があります。」
シルト「そうそう。青の世界では、備えよ常に!転ばぬ先の杖!…だっけ?」
明日翔「さすがシルト、賢いな。」ナデナデ
シルト「えへへ。」
ソフィーナ「つまり、私たちは貴女たちのバックアップ。なにかあった時に戦力がギリギリで手の打ちようがないなんて、目も当てられないでしょう?」
ナイア「つまり…先輩たちがアタシたちの尻拭いをしてくれるってこと?」
アルマリア「ナイアさん!ソフィーナ先輩になんて汚い言い方を…!」
ソフィーナ「いいのよアルマ、その通りだから。…まぁ私たちの
出番がなくて済むなら、それが理想ではあるけれど。」「明日翔からは、著しい成長をしたって聞いているわよ。楽しみにしているわね。」
アルマリア「は、はい!お任せください、えぇ!」
ナイア(わぁお、急にテンション上がるじゃん。)
美海「紗夜ちゃん。自分だけでなんとかしようと思わなくていいんだよ?」「チームのことも信じてあげてって、電話では言ったけど…この戦いには、チームメイトだけじゃなくて、私たちも、明日翔くんもいる。」「紗夜ちゃんがやりたいことだけ考えて、思いっきり戦ってきて!」
紗夜「…ッ!…はい!」
明日の戦いは、きっといいものになるだろう。
~~~~~~~
明日翔「…。」
俺は一人、公園にたたずむ。色々考えるためだ。
明日翔「…けっ。」シュボッ…
タバコを咥え、火をつけようとするが…ライターが無い。
明日翔「いっけね、部屋にライター忘れちまったか?」
シュボッ
ナイア「たいちょーが欲しいのはこれかい?」
明日翔「軍師、サンキュー。」「…ふぅ~。」
ナイア「アタシにも一本ちょーだいな。」
明日翔「ダメだ、お前が吸うにゃ体に悪いぜ。」
ナイア「それ、たいちょーが言えることじゃないでしょ。」「まぁいっか…明日どうする?なんか考えある?」
明日翔「いやぁ?な~んもねぇよ。明日のメンツ次第で考えるさ。」
ナイア「一回目のようになれば、アタシたちどころか紗夜も危ない。劣勢になったとき、また別の策をとらないと二の舞だ。」「…たいちょーんとこのヒットマン、出せたりしない?」
明日翔「城琉の事か?」「あんにゃろ、断ってきやがったよ。『俺には俺の事情があんだ』つってよ。」
ナイア「そうかぁ…。」
明日翔「まぁ、何も考えてねぇとはいったけどよ。手だてはもちろんあるぜ?」
ナイア「へぇ、例えば?」
明日翔「それは明日のお楽しみだ。ショーのネタバレはつまんねぇだろ?」
ナイア「ははっ、まぁそれもそっか。」「ある意味、明日はアタシとたいちょーのリベンジ…そして過去のアタシとたいちょーの、弔い合戦だ。」
明日翔「ああ、そうだな。」
ナイア「今度はしくじらないよ、絶対。」
明日翔「助かるぜ。」「…俺も、ちーっと本気出さないとな。」
明日、リベンジ。
彩城天音です。
ウロボロスとの決戦が迫る明日…ナイアは特にやる気みたいだけど
どうしたんだろう?
これまで戦ってきたチームのために…負けるわけにはいかない!
次回「復讐、相手に慈悲は無し」
私たち…絶対に勝つよ!