怪盗紳士明日翔   作:どこかにいる一般人

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復讐、相手に慈悲は無し 前編

~天音の夢~

 

天音「ん~!んん~!」ジタバタ

 

大男「…ふっふっふ。」ニヤリ

 

少年「…!おめぇは…。」

 

天音が中学時代に経験した抗争に巻き込まれた記憶、保安所に駆け込んだが警官は誰一人として見当たらなかった。不思議に思い保安官内を捜索するが天音が大男に人質に取られる。その男名前は…。

 

少年「アンタがこのギャングのドン…トラッシュ・ホムってやつか。ガキ人質にとるなんざ見過ごせねぇなぁ?」

 

ホム「けっ、てめぇがうろちょろしてるコソ泥か。散々手間取らせやがって、お陰でウチらも大打撃だ。」

 

少年「コソ泥なんて人聞き悪いなぁ。わざわざここにいた警官始末して、何が目的だ?俺は今なーんにももってないぜ?」

 

ホム「ほざくな!俺たちの金を盗んだのはてめぇだろうが!どこへやりやがった!こんな大層な予告状まで出しやがって!」バッ

 

大男は予告状を差し出す。そこには確かに明日…つまり今日金を盗みに参上すると書かれている。

 

少年「へぇ、それが予告状か。残念だけどよ、俺はそんなもん出した覚えは微塵もないぜ?」

 

ホム「なんだと?」

 

少年「確かに俺はこの街に用があってきたが…残念だがあんたらの金なんて一ミリも興味がねぇ。そんなちゃっちいもん、俺の眼中にも入ってなかったぜ。」

 

ホム「あぁ?俺たちが必死にかき集めた金をバカにするってのか?」

 

少年「おいおい、誤解しないでくれよ?俺はなんもバカにはしてねえぜ。金なんてのは俺にとっちゃあいくらでも盗めるもんだ。」「たぶんその予告状は、今ドンパチしてるところの連中が勝手に俺の名前使って出したパチモンだ。俺の記憶にはどこにもねぇよ、残念でした!」

 

ホム「クソが…!」

 

天音「…。」(…いったいなんの話をしているんだろう…。)

 

少年「ただ感謝してることもあるぜ?あんたらがドンパチしてくれたお陰で、俺の目的は達成できたんだからよ。」

 

ホム「あぁ?」

 

少年「あんたらがドンパチしてるあいつらんとこにあるお宝、前線に兵士が出払ってたからよ、本拠地すっからかんで盗みやすかったぜ。」

 

ホム「あんだと?」

 

少年「今ごろ、それがなくなってることに気がついた連中。カンカンだろうなぁ?おたくらの兵士、どうなっちまってるんだろうなぁ…おーこわっ。」

 

ホム「て、てめぇ…!」フルフル「…いいぜ、取引しようじゃねぇか。そのお宝、俺に寄越せ。そしたらこのガキと一緒におうちに帰らせてやるよ。」

 

少年「いやだね。これは俺が盗んだものだ、嫌でも手放さないね。」

 

ホム「そうか、ならこのガキの頭吹っ飛ばすだけだが?」ジャキッ

 

天音の頭にリボルバーを突きつける。

 

天音「!!ん~!!!ん~!!!」ジタバタ

 

ホム「ジタバタすんじゃねぇ!」「さぁ、どうする?早くその宝、俺に渡した方がこのガキとお前のためだ。」

 

少年「へへっ、俺ってのは欲張りさんなんだ。このお宝もいただくしその女の子も頂くぜ。」

 

ホム「とことんムカつくクソガキだ…!テメェ殺ればお宝も俺の物だし、女は俺の『奴隷』にしちまえば全部丸く収まる…!」

 

天音「…!ん~!!ん~!!」

 

ホム「今ここで殺してやる!!死ね!!」ジャキッ!

 

少年「…!」キッ

 

 

【挿絵表示】

 

 

ドギューーーン!!!…シュ~…ガタッドサッ…

 

一発の銃声が鳴り響き、煙の音がする。

 

少年「…ふぅ~、誤射らなくてよかったぜ。」「もっと前線出張りな、おっさん。」

 

天音を拘束していたギャングは床に倒れた。額の真ん中にキレイに穴が空き事切れている。

 

天音「…こ、この人…。」

 

少年「見ての通りさ、死んだよ。」「さっきまでの話聞いてたらわかるかもしんねぇけど、ドンパチしてる親玉の一人さ。敵の作戦にまんまと引っ掛かって、こいつは抗争を吹っ掛けちまった。こんなもん、ばーっと裏をとったらわかるもんなのによ。」

 

天音「どうして、戦ってくれたの?」

 

少年「そりゃ姉ちゃんを父ちゃん母ちゃんのところに届けるためさ。」

 

天音「でも、あのままだったら死んでたかもしれないのに…。」

 

少年「へへっ、俺は盗むためなら何でもする泥棒だ。日和って怯えて後悔するぐらいなら、命懸けでやって失敗した方がいいだろ。」「じゃあ、行こうぜ。ここはたぶん不味い。」

 

天音「う、うん…。」

 

少年は天音の手を引き、建物を出る。

 

~現実~

 

天音「…はっ!」ガバッ(…またこの夢だ…でも、だんだん終わりに近づいてる。)(…それにしても、今更なんで…。)

 

天音はふとを窓を見る。

 

天音「…日和って怯えてたら何もできない、やるなら命がけで…。」

 

~5月23日~

 

朝、青空寮の談話室には、そこに住む全員の姿があった。集まっている理由は、上位個体の野郎をどうするか話し合うためだ。

AUTO

ユーフィリア「改めて、本日にウロボロスの上位個体の観測…存在が確定しました。日中に交戦を行います。」

 

紗夜「いよいよだね。」

 

ユーフィリア「これまで、紗夜さんたちには夜のウロボロス退治を

手伝ってきてもらっていましたが…今回の上位個体との戦闘については、私たちに任せてもらっても構いません。」「上位個体の討伐の実績が、あなたたちに有用なことは理解しています。ですが、今までよりはるかに危険な相手です。怪我をしたら青蘭カップの出場も危うくなります。」「チーム内でよく相談してから参加するかどうかを決めてください。」

 

ソフィーナ「そうね。この戦いに参加しないことで、貴女たちの立場が不利になることはない。もしそうなりそうなら、魔女王からヒメガミノミコトに文句を言ってもらうわ。」

 

空「それはそれで、また一悶着起きそうですけど…あはは。」

 

紗夜「…上位個体の戦い…どうしようか。」

ナイア「まずメリットとデメリットを整理だね。メリットは青蘭カップが振るわなくても、実績ができること。後詰めに美海先輩たちがいるなら、総合的な危険は少ない。」

 

アルマリア「デメリットは、怪我をしてしまうと青蘭カップで上を狙うのは難しくなってしまうことですね。」

 

ナイア「だね。殺傷能力がある敵が相手なんだ。危険が少ないとはいえ、ゼロになるわけじゃない。」「…ウロボロスのほうは、美海先輩たちがいる。アタシたちがどうにかしなきゃってわけじゃない。」「この戦いはあくまで保険。本命は青蘭カップ。その上でどうするか決めようぜ。アタシ個人は…やる気はある。」

 

エルエル「へぇ~。ナイアが珍しい!」

 

ナイア「濡れ衣まで着せられかけてんだ、顔面に一発ぶちこまないと気が済まないよ。」「ただこれはアタシ個人の感情の話だ、それにみんなを巻き込むわけにはいかない。んで…みんなの意見は?」

 

エルエル「なら、先輩たちの戦いを見て、お勉強するっていうのは?」

 

ステラ「悪くない。助力が必要なら、自分たちが増援になることもできる。戦闘に貢献した実績もできる。」

 

ナイア「主力とバックアップを逆にするって考え方だね、アリだと思うよ。」

 

アルマリア「ソフィーナ先輩たちだけで事足りてしまえば、出番はなくなってしまいますけどね…。」

 

全員「…うーん…。」

意見が膠着し始めた時、天音が口を開く。

 

天音「…わたしは、戦ったほうがいいと思う。」

 

紗夜「天音…?」

 

天音「もし、ここで戦わなくて、青蘭カップでイマイチだったら…わたしは後悔すると思う。『あの時、戦っていたら解散を防げたのかも』って。」

 

ナイア「けどさ…もし、怪我をしたら、その肝心の青蘭カップは絶望的になるんだよ。」

 

天音「うん。だからそれを防ぐために…。」

 

天音は明日翔の方を向く。

 

天音「明日翔先輩。わたしたちのこと、絶対に守ってくれませんか?」

 

明日翔「任されちまったな、お前らの背中は預かるぜ。」

 

ステラ「…明日翔とリンクしているときの…防護は強固。だけど、無敵じゃない。」

 

天音「ステラは…みんなは、信じられない?明日翔先輩のこと。

 

紗夜「…そんなことない。私たちが組みたいaドライバーは、明日翔先輩しかいない。」

 

エルエル「うん。明日翔くんなら、ちゃんと守ってくれるって信じられるよ。」

 

アルマリア「心配なのは…αドライバー本人は無防備なのに、なにかあったら助けに来そうってところですね。」

 

ステラ「そう。性格的、主義的にもその可能性は非常に高い。そうなった場合、チームも危険になる。」

 

ユーフィリア「ええ、心の底から同感です。ですから、明日翔さんの護衛に私が就きます。」ヌルッ

 

ユーフィリアが会話にぬるりとエントリーしてきた。

 

空「ユフィさん!?聞いてたんですか?」

 

ユーフィリア「もちろんです。だって、私がみなさんを戦いに巻き込んでいるんですから。みなさんが戦いやすくなる状態を作るのも、私がやるべきことです。」

 

紗夜「先輩が守ってくれるなら…いいよね、みんな?」

 

エルエル「うん!上位個体を私たちで倒して…。」

 

アルマリア「その勢いで、青蘭カップもいただいてしまいましょう。」

 

ナイア「はは、調子いいなあ。でも調子には乗らないでよね~。」ニヤ

 

ステラ「そこはナイアがきちんと締めてくれればいい。」

 

エルエル「ねえねえ天音ちゃん、さっきどうして 『戦おう』って言ったの?いつもなら紗夜ちゃんが言い出すのを待つのに…。」

 

天音「いつまでも、紗夜にばっかり決めさせるのは悪いなって思ったの。 それに…みんなが『解散を防ぐために戦いたいけど、他のみんなどう思ってるかな?』って顔してたから。」「…あと、私が尊敬する人を夢で言ってたの。」

 

エルエル「夢?」

 

天音「『日和って怯えて後悔するぐらいなら、命懸けでやって失敗した方がいい』って。」

 

~~~~~~~

 

部屋でウロボロスの位置を探っていたユーフィリアが、談話室にやってくる。つまり…

 

明日翔「きたか。」

 

ユーフィリア「はい、敵の潜伏位置を特定しました。」

 

天音「いよいよだね、紗夜。」

 

紗夜「絶対に倒して、学園とチームを助けよう。」

 

ユーフィリア「ですが、敵の位置に問題があります。アリーナから移動を開始…現在、市街地に向かっています。」

 

エルエル「市街地!?商店街があるところだよね?」

 

ユーフィリア「手出ししない限り、こちらの空間に出てくることは

ないと思いますが…厄介なことになりましたね。」「リンクでプログレスは守れても、建物はそうはいきません。」

 

空「…あれ?」「おかしくないですか?ウロボロスって潜伏している位置から動けないんでしたよね?」

 

明日翔「ああ、『いつもの』毎晩のウロボロスはそのはずだ。」

 

しくじったあの時、上位個体はアリーナで発見した。しかしどういうわけが遊園地に移動していた。ただし、交戦したのはアリーナに潜んでいたヤツだけ…。逃げたところをおっつかれて俺たちはやられた。

 

ユーフィリア「本体はアリーナに隠れている可能性がある…ということですね。」

 

ソフィーナ「でも、市街地に向かってる方が偽物って確証はないんでしょ?」「移動できるって時点で特殊だし、特殊な能力の産物なら偽物でも現実世界に干渉できるかもしれない。放置するには、移動先が危険すぎるわ。」

 

ミコト「そうだね…なら、二手に別れよう。市街地の方は、私を含めた美海たちのチームで確認を行う。戦闘区域を無人にする必要があるなら、私の縁を司る権能で一時的に人払いを行えばいいからね。」

 

空「さすが七女神…!そんなことが…。」

 

ミコト「ふふ、前に言ったでしょう?私は戦闘は専門外。むしろこういったもののほうが得意なの。」

 

ナイア「会長チームは市街地の方と接触。アタシたちはアリーナの方に先行する…ってことでいい?」

 

ミコト「そうだね。市街地の方に危険度がなければそのままそちらと合流する。もし、戦闘能力があるようなら…まぁ、足止めくらいはしてみせるさ。」

 

アルマリア「早速バックアップを分けることになってしまいましたね…。」

 

ナイア「こーいう事態のためのバックアップだから、これでいいんだって。アタシたちは市街地の方を気にしないで、戦いだけに集中できるわけだし。」

 

ソフィーナ「そっちが危なそうなら、こっちから人を送るわ。機動力的に、美海かセニアね。」

 

アルマリア「ですが、それだとそちらも戦力が心もとないのでは…?」

 

ソフィーナ「私を誰だと思ってるの?次期魔女王ソフィーナよ。こっちには七女神もいるんだし、貴女たちは自分たちのために、きっちり敵の首をとってきなさいな。」「特に…明日翔、あなたもよ。」

 

明日翔「あん?」

 

ソフィーナ「あん?じゃないわよ。このチームはあなたにかかってるところだってあるのよ。シャキッとしなさい、ほら!」スパーン

 

明日翔の腰を叩く。

 

明日翔「いてぇ!」「わーってるよ、ソフィーナたちは市街地守っといてくれ。」

 

紗夜「…あの明日翔先輩がタジタジだ…。」コソコソ

 

天音「…明日翔先輩、ソフィーナ先輩には弱いんだね…。」コソコソ

 

明日翔「おし、じゃあ各自配置につけー?決戦の始まりだ。」

 

~中央アリーナ~

 

アリーナ組と市街地組に別れ、一年生組とユーフィリアを帯同しアリーナに到着した。

 

紗夜「…今のところ姿は見えないみたい。」

 

ユーフィリア「皆さん、ここは固まって動いてください。敵は、隠れる能力がある可能性があります。」

 

明日翔「いや、逆だ。固まってりゃ、あいつは姿を表さねぇよ。」スタスタ

 

ユーフィリア「あっ、ちょ!」

 

天音「明日翔先輩!」

 

明日翔は一人でアリーナの中心へ歩き出す。

 

明日翔「お前は、ここじゃないと攻撃してこねえ。だろ?」

 

鎌型「…。」ヴゥゥーン…「カカカカカカ!!!」ブォン!!

 

ユーフィリア「明日翔さん!」

 

鎌型は明日翔の後ろに現れ鎌を振り下ろす。

 

明日翔「リベンジマッチの開幕だ。」

 

バシンッッッッ!!!

 

ナイア「ったく、たいちょーも無茶すんね。」ググググ…

 

明日翔「バカいえ、これを狙ってただろ?」

 

ナイア「…正解!どっせい!」ズシャーン!!

 

鎌型「ゲゲゲゲゲ!!!!」ドシーーーン!!!

 

ナイア「あん時のお返しを食らいな!」ブン!!

 

鎌型「キキィーーッ!!!」グシャァ!!

 

ナイアがタイミングを見計らったように飛び出し、鎌形の腕をつかんだ。そのまま背負い投げで床に叩きつけ、顔面に拳をぶちこむ。

 

ナイア「アルマ!紗夜!一発食らわせろ!」ポーイ!

 

鎌型を紗夜とアルマリアの元へ放り投げる。

 

紗夜「任せて!」「ソード・ルミナス!」ブン!!

 

鎌型「ゲゲェーッッッ!!!」ザシュッ!!

 

紗夜「っせいっ!」ガスッ!!

 

紗夜が飛んで空中で横凪一閃を斬り込み、蹴落とす。

 

アルマリア「針のある床はお好きですか?」ゴゴゴゴ「ハッ!!」ゴウンッ!!

 

鎌型「ゲガグギャァーーッッッッ!!!」ザクザクザク!!

 

アルマリアが床に血を張り巡らせ、一気にデカイ針を生み出し突き刺す。

 

ナイア「おっし、初動は完璧。」

 

ナイア「おもろいぐらいにな。だが、こっからだぜ?」

 

元の陣形に戻り、鎌型に対峙する。

 

鎌型「ギィーッギーッギッギッギ…。」フラフラ「ギギャァーーーッッッ!!!!」

 

鎌型はかなり怒っており、金切り声のような咆哮をあげる。

 

エルエル「わぁ、すっごく怒ってるよ!」

 

ステラ「興奮状態の獣は、何をするか予測が不明。全員気を付けた方がいい。」

 

天音「みんな…いくよ!」

 

ユーフィリア「…戦闘開始です!」

 

鎌形「カーッカッカカカカカカ!!!!」ギューン!「カァェェーーーッッッ!!」ブンッ!

 

紗夜「ふっ!」ガイン!!

 

キンキンキン!!!ヒュッ!!!ガイン!!

 

鎌と紗夜の光の剣が競り合う。

 

アルマリア「紗夜さんばかりで、後ろがおざなりですよ?」ゴウン!「ブラッド・ソード!」ザクッ!!

 

鎌型「ゲゲェッ!!!」グシャッ!

 

紗夜「っ!えいっ!」ジャキッン!!

 

鎌型「グギャーッ!!」ザシュッ!!

 

アルマリアが後ろから血の剣で後ろをとって突き刺し、怯んだ隙に紗夜が一太刀浴びせる。

 

紗夜「ナイス、アルマ。」

 

アルマリア「よく耐えてくれました、お陰で後ろががら空きでしたよ。」

 

鎌型「ガギャァーーーーッ!!!」「ギェーーッ!!!」ブンッ!!

 

紗夜「!くっ!」ガイン!!!

 

再び鎌型の鎌と光の剣が競り合う。しかし、先の競り合いより紗夜が押されている。

 

紗夜(こいつ、さっきより早い…!)

 

アルマリア「学ばない生き物です、もう一度食らわせてあげます!」

 

再びアルマリアが背後をとる、しかしヤツは対応してきた。

 

鎌型「カクカキケクククキカク!!!」ブオンッ!

 

アルマリア「!くっ!」キィィン!!

 

紗夜「!うわっ!」ガイン!ドサッ!

 

ヤツは鎌を竜巻のように振り回し、アルマリアを背後から剥がしつつ紗夜を攻撃して吹き飛ばし、尻餅をつかせる。

 

エルエル「紗夜ちゃん!」「エール・ウィング!」ピカーッ

 

紗夜「エルエル…ありがとう。」

 

エルエルの力で体力を回復させる。

 

鎌型「ギェァァーーーッッッ!!!」ブンッ!

 

紗夜「!エルエル、危ないっ!」ガイン!「逃げて!」ギギギギギギ…

 

鎌型が飛びかかり、襲ってきたところを紗夜が受け止める。

 

エルエル「わぁっ!」ドサッ!!

 

ナイア「エルエル、ちょっと痛いよ!たいちょーキャッチ!」ガシッポーイ!

 

エルエル「あぁ~!!」

 

明日翔「うおおおおお!!!」ポスッ「ナイスパス。怖かったな?エルエル。」

 

ナイアが襟首をつかんでそのまま後ろに投げ、明日翔が滑り込んでキャッチする。

 

明日翔「しかし…こいつぁヤバイな。」

 

ユーフィリア「ええ…確かに攻撃はできています、ですが…。」

 

俺たちは感じていた、今この状況は劣勢に立たされているということを。向こうもエンジンがかかり攻撃がより早くなっている、なにより…。」

 

キンキンキン!!!ヒュッ!!!ガイン!!ズシャーン!!

 

紗夜「くっ…!こいつ、私ばっかり…!」

 

あいつ、紗夜しか攻撃してこない。その傍らで、自分を攻撃してくる人間を全体的に攻撃する方法をとっているのだ。

 

ナイア「紗夜、下がれ!アタシが前を代わる!」

 

ナイアが前にたった。

 

ナイア「アタシが相手だ。」ゴゴゴゴゴ「喰らえ…アヴェンジェリア!」

 

ズシャーーン!!

 

辺りを吹き飛ばし、衝撃波をぶつける。

 

ナイア「これで注意がこっちに…。」

 

鎌型「ギャイギャイ!!!グギャァーーッ!!!」ピョーーン!

 

鎌型は大きく威嚇したあと、ジャンプしてナイアを飛び越えて紗夜に飛びかかる。

 

紗夜「はっ…!」

 

ズシャーーン!!!パラパラパラ…

 

紗夜「…。」「…?」

 

明日翔「…あっぶねぇなぁ。もう少しで、手遅れになるところだったぜ。」グググググ…

 

ユーフィリア「貴方は無茶なことをし過ぎなんです!もう少しおとなしくしててください!」グググググ…

 

紗夜「…明日翔先輩!?ユーフィリアさん!?」

 

明日翔とユーフィリアは全力疾走で紗夜と鎌型の合間に入り、両腕の鎌を受け止めた。

 

ユーフィリア「セラフ・ストライク!」シュッ!!

 

鎌型「ゲゲェーッ!!」ガスッ!!

 

鎌型を蹴り怯ませ、距離をとる。

 

ナイア「おいおい、あくまで狙いはリーダーってか。やっぱりこいつ、知能はあるみたいだな…!」

 

アルマリア「紗夜さんがこれじゃ、連携が取れません…!」

 

空「ユフィさん、ユフィさんが前衛に出ればなんとかできるんじゃ…。」

 

ユーフィリア「…できません。明日翔さんは、この戦いの要。」「敵は分身系の能力を持っているなら、護衛が離れる隙を狙っている可能性もあるんです。」

 

ステラ「…私は。」「自分は…どうしたい…?わからない…。」

 

つづく




わたしはコードΩ77ステラ。
自分は、どうすればいいのかわからない。どうしたいのか…わからない。
みんなが戦っている、参加すべきなのはわかっている。
だけど、自分はどうしたいのか、わからない…いや、違う。

次回「復讐、相手に慈悲は無し 後編」

私は…命令されたくない。
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