~4月4日·朝·裏山の川~
モブ「あの、お兄さん…大丈夫ですか…?」
???「…。」
モブ「意識がないみたい…病院に連絡を…。」
???「かぁぁぁぁつ!!!!」
モブ「ええ!?起きた!?]
???「ご心配痛み入る!山に籠り修行をしていたらここに流れ着いていた!。」
謎の人物は体を斜めに構え、頭をすこし下げ、持っていた黒い棒のようなものを左手に持ち変え、背中に隠し、右手を前に出し、相手の顔を見る。
???「おひけぇなすって!」
モブ「は…はぁ………。」
~青空寮・リビング~
俺は朝起きて朝食を取っていたが、昨日のことを思い出していた。
~昨日のこと~
ミコト「ブルーミングバトルで『結果』を残せばいいの。」「期限は1ヶ月」「…これから一ヶ月、期待してるからね。ふふっ。」
~現実~
どうしたものか…。
ソフィーナ「明日翔、食べないの?」
ソフィーナが声をかけてきた。
明日翔「んぁ?あぁ、悪い悪い。ぼーっとしてたの。」
ソフィーナ「大方、昨日のことで悩んでたんでしょ。貴方、悩むときの顔は真剣だもの。」
空「期限は1ヶ月…どうしましょう。」「片っ端から勝負しかけるのも違うし…。」
ソフィーナ「手ならあるわよ。」「明日翔、貴方αドライバーとして『新歓戦』に出なさい。」
何やら聞きなれぬ単語だ。
明日跳「シンカンセン?のぞみか?それともこだまか?」
空「先輩、それは新幹線です。そのボケ私にしか分かりませんよ。」「『新入生歓迎ブルーミングバトル』のことですよ。新入生と在校生がペアを組んで戦うエキシビジョンマッチで、四月の恒例行事なんです。」
明日翔「成る程。俺が出れば大人数に見てもらえる。ちょうどいいタイミングだ。」
ソフィーナ「優勝すれば、生徒会だってあなたの入学を認めざるを得ないはずよ。」
空「さすがソフィーナさん、ナイスアイデアです!」
ソフィーナ「だから明日翔、空。貴方たちで優勝を勝ち取ってきなさい。」
空「はい!がんばりましょうね!先輩!!」「って、え?わ、私が先輩と組むんですか!?」
明日翔「なんだよ空、俺の組むのがそんなに嫌か?」
空「いや、先輩と組むのはむしろ心強いのでいいですけど…。」
ソフィーナ「当然でしょ?明日翔はαドライバーなんだから。新歓戦に出るにはプログレスと組まなきゃ」「安心しなさい、貴方たちが
チームを組めるよう、生徒会長には私から頼んでおくから。」「あっちも協力するっていってたし、それくらちは多めに見てくれるはずよ。」
空「いえ、そういうことじゃなくてですね!私なんかじゃ先輩の足を引っ張ってしまいます!」
ソフィーナ「それでいいのよ。超有望なプログレスと組んだってαドライバーの力の証明にならないじゃない。」
空「そ、それはそうかもしれませんけど…。」
明日翔「大丈夫だ~って、お前さんをうまく使う方法を考えるのが俺の役目よ。俺に任せな。」
俺はこめかみに人差し指をトントンと指差していった。
空「うう…責任重大ですっ!」フルフル
美海「空ちゃんとペア組む相手はどうするの?あっ、もしかしてソフィーナちゃんとか?」
ソフィーナ「何いってるの?組むのは貴女よ、美海。」
美海「わ、私……!?優勝を目指すならソフィーナちゃんの方が…」
ソフィーナ「さっきもいったでしょ?元々優秀なプログレスと組んだって意味がないのよ。」「私が出たら、優勝して当たり前ってみんなが思っちゃうじゃない。」「実力はなくてもいまいちパッとしない美海の方がわかりやすくインパクトがあるわ。」
明日翔「いやめっちゃ言うな…」
ソフィーナ「まぁ、私も誰かと組んで出ることになるだろうから、どこかで戦うことになるかも知れないけれど。」「そうなれば、むしろチャンスでしょう?」「私に勝ったら間違いなく注目されることになるわ。」
美海「うん…もちろん。明日翔くんの学園生活がかかってるんだもん。」「よーし!ちょっと気合い入れてくるね!」ガタッ
明日翔「あ!おい!」
美海は外に出ていったが、どこか暗い雰囲気を纏っていた。
空「美海さん、どうしたんでしょう…。」「なんだか、様子がおかしかったような。」
ソフィーナ「まったく、相変わらずね…美海ったら。」「美海のことは貴方に任せるわよ、明日翔」
明日翔「?」
ソフィーナ「美海は強い。それは私が保証する。けれど、あの子には弱点があるの。」「アドバイスはここまで。私は、貴方がここに残れる現実的な方法を示した。」「あとは自分で何とかしてみなさい。」「貴方なら、簡単でしょう?」グイグイ
肘で俺のことを押してくる。
明日翔「いってくれちゃって。」
日向美海、か…。
ポテンシャルは抜群、新入生テストで歴代最高数値を叩きだし各世界に衝撃を与えた女。しかしうまく能力が扱えず勝つときは圧勝、負けるときは惨敗。下克上する可能性もあればされる可能性もある…か。
~公園~
一人佇む美海を見つけ、声をかける。
明日翔「考え中のところ悪いなぁ、美海。」
美海「明日翔くん、探してたの?」
明日翔「お前さんについて考えてたらたまたまな?」「もしかしてお前さん、気にしてるのじゃねぇのか?前評判に」
美海「………うん、ちょっと悩んでたんだ。明日翔くんの退学がかかってるからには、絶対負けられない。」「まだ会って間もないけど
私、キミや空ちゃんがいる今の生活、気に入ってるんだ。」「明日翔くんにはこの学園にいてほしい、君の力になりたいと思ってる。」「だからソフィーナちゃんは、強いプログレスと組んでも力の証明にならないって言ってたけど…」「それでも、明日翔くんのことを」
明日翔「美海」「背負おうとすんなって。」「おい、アレみろよ。」
俺は美海の独白を制止し肩に手を置き前を見るように言った。
明日翔「太陽が俺たちを照らしてくれてる。でも太陽は俺たちを照らすことなんて考えないだろ?太陽は自分で輝いてるから俺たちを照らしてくれてんだ。」「お前さんも何も考えずにただつっぱしって戦えばお前の実力は発揮できるんじゃないか?」
美海「…。」
明日翔「お前さんも覚えているだろ?俺がお前さんと一緒に戦ったとき、それはそれは指示が通った。面白いぐらいにな。」「だから、お前さんは考えたらいけねぇ。」
「美海が俺を勝たせるんじゃない。俺が美海を勝たせるんだ。」「そのための俺でありαドライバーだろ?リードは任せな。」
美海「明日翔くん…。確かにあのとき、今までで一番エクシードが使えてるって感じが一番あった。」「もしあの感じがちゃんと掴めたら…。」「明日翔くん、お願いしたいことがあるんだ。私の力を引き出してほしい。そうしたら私、君の力になれる。」
「私も頑張る。だから、明日翔くんには支えててほしい。」「そうしたら、ソフィーナちゃんに勝てるかもしれない。」
「明日翔くん。改めてで、ちょっとカッコ悪いんだけど…一緒に戦ってくれる?」
明日翔「ああ、任せろ。お互い、頑張ろう。」
俺たちは固く握手を交わした。
~青空寮~
美海「というわけで、3人で明日翔くんの退学を防いでみせるぞー!」
空「よ、よろしくお願いしますっ!足を引っ張らないよう頑張ります…!」
ソフィーナ「ええ、楽しみにしてるわ。生徒会長には事前に話を通しておいたから。」
明日翔「さっすがソフィーナ!デキる女は違うねぇ~!」
ソフィーナ「貴方、私をおだてるのが習慣になってないかしら?」「楽しみにしてるわよ。貴方たちがトーナメント形式で勝ち上がる姿をね。」
空「な、なんて絶大な信頼関係…かっこいいです!」
美海「ありがとう、ソフィーナちゃん。私、優勝できるように頑張るよ。」「もちろん、ソフィーナちゃんと戦うことになっても全力で勝ちにいくからね!」
ソフィーナ「ふふ、朝と同じ人物とは思えない顔つきね。やっぱり、貴方に頼んで正解だったみたい。」
明日翔「俺はな~んもしてないさ、ただ俺は背中をおしただけよんり。」
美海「あっ!また謙遜した!『俺が美海を勝たせるんだ。』って言ってたじゃん!」
空「先輩かっこいい~!」
明日翔「それは事実だけんどよぉ!」
ソフィーナ(なんにせよ、面白くなってきたわね。)
~一方その頃、白の世界・訓練所~
城琉「…本当に、いいんだな?」
セニア「はい、これもデータ収集のため。」
ステラ「そして、新歓戦で勝利を収めるため。」
城琉「まったく。アンドロイドの割にはリスク負うじゃねえか。」「俺の銃は…」「痛いじゃ済まされねぇぞ!」ジャギッ
バゴォォォォン
~一方その頃・裏山~
ヒト形「ギュオーーーン!!!」
魚型「ビチビチビチビチビチ」
蜘蛛形「ギギィ!!!!」
???「なんだ、このバケモノは。」「これも自然からの挑戦状と見た!この黒呂に付く刀身『にっかり青江』お命もらい受ける!!!」
???「でぇやああああああ!!!!」
~翌日・4月5日・朝・青蘭学園~
空「はぁ……はぁ………ひぃ……」
美海「空ちゃん、大丈夫?」
空「だ、ダメかもです……もう全身が筋肉痛で…。」
ソフィーナ「初めての訓練だもの。無理もないわ。まぁ少しずつ慣れていくことね。」
空「は、はいぃ………頑張りますぅ………。」ゼーゼー
ソフィーナ「明日翔はまだ余裕がありそうね。体力に自信ありかしら。」
明日翔「そうかぁ?ま、向こうで色々あったのよ。」
よもやライトに照らされて弾丸を避けながら逃げていたりパトカーに追いかけられたりしていたとは、言えないよな。
明日翔「まぁ空、いつかこの訓練もなれる日が来るさ。頑張ろう」
空「は、はぃ~………」
初朝練を無事に終えることができた。空、頑張れよ。
~お昼・学園内大広間~
俺達は昼の練習を終え、教室に戻ろうとする最中だった。
ざわ…ざわざわ…
明日翔「なんだ、人だかりか?参ったな、この人の量じゃ通るのも一苦労だぜ。」ポリポリ
テオドーチェ「あ!美海がきたのだ!」
美海「え?なに?みんなどうしたの?」
あっという間に同級生などに取り囲まれてしまった。
ルルーナ「新歓戦、応援してるからねー。美海なら優勝できるんじゃないー?」
シンシア「一緒に組むこの空って新入生はどういう子?」
テオドーチェ「後輩ができるってどんな感じなのだ?テオの子分候補にしてやってもいいぞ!」
美海「えっ何でみんな知ってるの?」
ルルーナ「何でって…だって、ほら。」
廊下の掲示板には新歓戦の対戦カードが発表されていた。このことで美海が取り囲まれ質問責めにあってる間、どうやら俺の噂もたっていた。
女子生徒A「ねぇ…!あの人、あの噂のαドライバーの…。」
女子生徒B「名前は確か…明日翔ってひと!あのソフィーナ様を一発で倒したって」
女子生徒C「生徒会長とデキてるって噂も…。でもかっこいいからわかるかも…。」
やれやれ、面倒なことになってきたな。どこが出所だよその噂。
空「さすがは毎年恒例行事。ものすごい注目度の高さですね!」「でもこんなに注目されるなんて…ますます緊張してきましたっ。」
ソフィーナ「ふふっ、いい機会じゃない。」「これから嫌でも注目されることになるわ。今のうちになれておきなさい。」
空「そ、そうですね。確かにこれも必要なことですよね…………。」
明日翔「注目されんのは苦手だよ。」(………あ?)
空「先輩?なにボーッとしてるんですか?。」
明日翔「……この対戦カード、俺の名前がない。」
空「あっ!!!!本当です!!!先輩のお名前がどこにも書かれていません!!!」「ソフィーナさん、これはいったい……!?」
ソフィーナ「おかしいわね!話は通したはずなんだけど…生徒会長にあって直接確かめてみましょう。」
ヒメガミ…お前さんいったい何がしたいんだ…
俺はそんなことを考えていたら、見覚えのある名前を見た。
明日翔(コードΩ46セニア、コードΩ77ステラ、リュウセン·ジョウル…)「…へぁ?えぇええええ!!!!城琉!?!?!?」
ソフィーナ「何をしているの明日翔、生徒会長のところに行くわよ。」
明日翔「ああ、悪い悪い。」
この大会、めんどくさいことになりそうだ…。
~会長室~
明日翔「ヒメガミ!邪魔するぜ。」
俺たちは俺の名前が対戦カードになかった理由を聞きに生徒会室に向かった。
ミコト「おや、明日翔くんと御一行。どうしたのかな?」
ソフィーナ「ちょっと、生徒会長。一体どういうことなのか説明してもらえるかしら。」「この3人が新歓戦でチームを組む話には、そちらも同意したはずでしょう?」「それがどうして、出場者の対戦カードに明日翔の名前がないのかしら?」
ミコト「あぁ、ごめんね?うっかりキミたちに伝えるのを忘れていたよ。」「やっぱり明日翔くんをそのまま出場させるのはまずいと思ってね。」
明日翔「随分と急だなぁ。期待してるとか言ってた人間から出る言葉かよ?」
ミコト「だってほら、キミはまだこの学園に正式に編入したわけじゃないでしょ?」「新歓戦はあくまで、新入生と在校生の交流イベントだから。」
美海「それも含めて、会長はチームを承認してくれたんじゃなかったの?」
ソフィーナ「まさか、そんな詭弁が通用するなんて、本気で思ってないでしょうね。」
空「そ、そうですよ。私も納得できませんっ!」
なんかこの展開昨日も見たな…。
明日翔「お前ら、ここは俺に任せな。」「こんなところで体力使うなよ。」
3人を制止し、なだめて俺は先頭に立った。
明日翔「ヒメガミ、なにをご所望だ?お前を認めさせればいいんだろ?」
ミコト「流石察しがいいね。『そのまま』出場させるのはまずいから特例として認める必要がある。」「認めるには、αドライバーの力をまずは証明してもらわなきゃね?」
明日翔「戦うしかないってことか…。」
ソフィーナ「貴方の力、見せてあげなさい。」
ナクル「では、お相手はわたくしがー。」
空「軍人のナクルさんが相手なんて…、でもここで逃げてちゃダメですよね!」
美海「やろう、明日翔くん!私も力になるから!」
明日翔「…。」
~練習用アリーナ~
ナクル「センパイ、準備はよろしいー?」
明日翔「いつでも…。」「美海、空。すぐに終わらせるぞ。」
空(先輩が見たことない雰囲気を…)
緊張感が走る中、試合開始の合図が送られる。
ミコト「じゃあ…ブルーミングバトル開始!!!」
開始の合図が出たとたんナクルはフィールドを飛び回り攻撃を仕掛けてくる。
美海「早い!攻撃を与えるスキが…。」
ナクル「ほらほらー!このままじゃジリ貧だよー?」
空「くっ…これが軍人の力、プログレスの力と身体能力をよりうまく…。」
ナクル、すばしっこく相手をかく乱し考えるスキを与えない。じわじわと相手を削り心を折るタイプの能力だ。
明日翔「俺じゃなかったら、負けてたかもな。」「美海、俺が出す合図でこの部屋に追い風を起こすんだ。」「空、お前はバリアウォールを都度張り続けろ。」「お前らを信じるぜ。だから俺を信じろ。」
俺は彼女の真後ろに立ち、ナクルが攻撃してくるタイミングを伺った。ゴクリ…と緊張が走る。
ナクル「センパイ!そんなところにいたら…巻き込んじゃうぞー!。」
ナクルが攻撃する動きが俺には完全に見えた。
明日翔「美海!風を起こせ!」
美海「うん!!」ビュオオオオオ
ナクル「おお!?うわぁ!」
ナクルの動きが止まった。予想通り風が強く飛び回れなくなったようだ。
明日翔「空!ナクルの前にバリアウォールを張れ!隙間を開けるなよ!」
空「は、はい!」ビビビビビビビ
ナクルの前にバリアウォールを展開する。
ナクル「バリアだねー。でもこれには何も意味がないー。えいっ」バリーン
バリアウォールが割れられてしまった。
空「先輩!バリアウォールが!?」
明日翔「いや、これでいい。空、お前には少々疲れてもらうだろうが、許してくれ。」「ナクルの動きには癖がある。今から俺が教える作戦はこうだ。」「お前ら、前に出ろ。」
俺たちは前に前進して次のタイミングを伺う。
ナクルは俺たちに攻撃をしてくる時と飛び回るときで動き方が違う。例えば飛び回るときは縦横無尽に駆け巡るが攻撃するときだけ…
美海「私たちを正面でとらえる!!!」ビュオオオオオ
ナクル「うわぁ!!また風だぁ!!!」
空「バリアウォール展開!」ビビビビビビビ
飛んだら吹き飛ばされてしまうような突風を起こし、風がやんだところでバリアを張ってからまた距離を詰める。これをただひたすら繰り返す。すると
ナクル「センパイ、さっきから同じことを繰り返してるね?でも私にはまったくダメージが…。」ドン「ありゃ…いつの間にか後ろが壁だ…。前には隙間が全くないバリア、これはやられた…。」
この通り風とバリアを張るだけで壁際に追い詰めることができるわけだ。壁際まで追いつめてバリアを張れば飛び回ることもできない。あとは…
明日翔「おぜん立てはここまでだ、あとは適当に料理してやんな」
美海「任せて!!!」「エアリアル・セイバー!!!」ジャキーン‼
広範囲の斬撃でナクルに攻撃を直撃させた。
ミコト「そこまで!!!!」
試合終了の合図だ。
ナクル「あちゃー…降参だー。まいったー。」
空「やりました!わたしたち、かちましたよ!」
ミコト「お見事!今のが絆の力ってやつだね。いいものをみさせてもらったよ。」
美海「じゃあ…。」
ミコト「明日翔の新歓戦の参加だね?特例として認めよう。」
空「先輩!おめでとうございますっ。」
ミコト「それじゃ、キミの活躍を期待してるよ。」ポン「キミの頑張りは、きっと君を裏切らないから。」
そう言って彼女は去っていった。
~夜・裏山~
夜、俺たちはウロボロス退治に出かける。ついでで呼びつけた城琉も一緒だ。こいつには聞きたいことがる。
ユーフィリア「なんか私の出番、久々ですね?」
明日翔「気のせいだよぉ、ところでよ城琉。お前なんで新歓戦なんて出る気になったんだ?お前大会とか苦手だろ?」
空「そういえばセニアチームに名前がありましたね。」
城琉「悪いな、明日翔。実はあのパーティでな…」
~昨日の回想~
セニア「『新入生歓迎ブルーミングバトル』にαドライバーとして出てください。」
城琉「…あぁ?なんで、俺なんだ?」
セニア「私はαドライバーとリンクした時の力に興味があります。そしてこの大会、非常に強いプログレス…そしてαドライバーが参加します。…城琉はそのαドライバーをよく知っている。」「私はそれに勝ちたい。」
城琉「…明日翔の事か。確かに一番あいつのことを知っているのは俺だ。」「引き受けようじゃないか、その新歓戦とやらに。」ニヤリ
セニア「ありがとう。早速作戦会議をしたい。明日練習アリーナに。」
~回想終わり~
城琉「こういうわけだ、今大会で会うときは敵同士だな。」
明日翔「はぁ~…俺の退学かかってんだぞ?勘弁してくれぇ~。」
ユーフィリア「大変なことが起きてますね…退学勧告に色々…。」
明日翔「曰く名簿が偽造されてたんだとよ…ここ数日疲れることばぁっかりだぜ…。」
ユーフィリア「…お疲れのところ申し訳ありません、奴らが来そうです。」「9体…臨戦態勢を。」
俺たちは各々武器を取り臨戦態勢をとる。が、どうやら誘い込まれたらしい。
ユーフィリア「!!!奴らです!!!空に6体…岩形が3体、うち一体は大ボスです。」
夜空には鳥形が大量に飛んでいて目の前には大型の岩形と通常型の岩形が囲んでいる。」
城琉「おい、数が多すぎる!。俺が全部弾当てても全部は落とせねえ!。」「明日翔何か策はねえのか!?」
明日翔「無茶ぶりすんなよぉ!そんなすぐには考えつかねぇって!」
ユーフィリア「少しの被弾は覚悟したほうがよさそうですね…!!」
空「うう…痛いの嫌ですけど覚悟を決めます!!!」
岩形「ギガギガギガギガギガ」ボコボコボコ…「ゴォァーーーー!!!!」バゴオオオオン!!!!
ユーフィリア「来ます!!!!」
岩形は大岩を凝縮し、俺たちに飛ばしてきた。その時、それは起こった。
???「でええええあっっっっ!!!!!!」ジャギン!!!ジョギン!!!
俺たちを囲んでいた岩形が一瞬にして四等分されていた。この太刀筋、俺は知っている。
???「我が友人の危機、見過ごすわけにいかぬ。友人を救うため私は今日も命を奪う。」「明日の字!ここで会うのも何かの運命!!この盤面、我が助太刀いたす!!」
着物に黒い鞘に唾なしの刀。俺たちがピンチだった時、その刀でばっさばっさと叩き斬り何度も俺たちを救ってくれた。
明日翔「お前…歌右衛門!!!!」
歌右衛門「再開の喜びを祝うのは後だ!!!明日の字!竜の字!この妖怪どもを倒すのだ!!!」
ユーフィリア「!空から攻撃が来ます!!!伏せて!!!」
鳥形「グエェーーーー!!!!」ビュビュビュン
鳥形は広範囲の羽攻撃を繰り出してきた。
歌右衛門「逃げるなど言語道断!我が剣技!特と見よ!」「でえええやああ!!!!うおあああああっっっ!!!!さああああっっ!!!!!」ガキンガキンガキン!!!!
やつらの攻撃を歌右衛門はすべて叩き落している。
空「す、すごい…!」
ユーフィリア「すごく綺麗な剣技…!」
歌右衛門「すべて叩き落した!撃て!」
俺たちは鳥形をすべて撃ちほぼ撃ち落としたが、俺たちの銃弾が急所を外れた個体がいた。
鳥形「ガァーー…ガァーー…」フラフラ
城琉「あいつ運がいいな。瀕死だが死んでいない。」
明日翔「こんなところで運を使っちまうなんてなぁ。悲しい奴だぜ。残念だが死んでもらうしかない。」
歌右衛門「ならば私が斬る!御免!!」ジョギッ
瀕死の鳥形を斬り今日のウロボロス退治は終わった。
ユーフィリア「ウロボロスの全機能が停止しました。今日の分は終わりです。」
歌右衛門「おぬしの命、確かに頂いた。来世があることを祈る。」「久しいな、明日の字、竜の字。一年と少しだな。」
城琉「お前も、この島に来ていたんだな。歌右衛門。」
歌右衛門「竜の字、この島はなんだ?私の知る日本とは遠くかけ離れている。」
空「あの~…」「お侍さん!助けていただきありがとうございますっ!先輩のお知り合いなんですねっ!」
空は俺たちに話しかけてきた。そうすると歌右衛門はいつものをやりだした。体を斜めに構え、頭をすこし下げ、持っていた黒い棒のようなものを左手に持ち変え、背中に隠し、右手を前に出し、相手の顔を見る。
歌右衛門「おひけぇなすって!!!」
空「え、えぇ…」
ユーフィリア「これは…青の世界の礼儀の一つ、仁義というものでは?」
歌右衛門「その方、ご解説感謝痛み入る。さぁ、おひけぇなすって。」
明日翔「古臭くて悪いなぁ、習慣みたいなもんなんだ。」
空「えっと…お、お控えなさって!」
空は歌右衛門の真似をした。
歌右衛門「お控え下さり感謝申し上げます。手前、粗忽ものゆえ、前後間違えたる節は、まっぴらご容赦願います。」「手前、生国は日本国、近畿古の都の国、京都でございます。稼業は歌舞伎役者の中村家に従う若い者、姓は中村、名は松詠。襲名8代目中村歌右衛門にございます。手前、人前であらくれを演じる身として修業すべく我が刀身『にっかり青江』を携え日々演劇の修行をしているものにございます。以後、お見知りおきを。」「お手をお上げになって」
空「はい、誠にありがとうございますっ。」(長かったぁ~…)
歌右衛門「お付き合いさせてしまい申し訳ない。しきたりのようなものなのだ。空の字、確かに記憶した。」「明日の字、竜の字、久々の再開だが話を聞かせてもらおう。私にはわからぬことが多すぎる。」
最後のピースがそろったようだ、これにて明日翔一味再結成だ。
新歓戦に向け練習あるのみよぉ!!!リンクの力を上げるため美海の提案で人としゃべることを提案されたから、だれかかわいこちゃんを口説いちゃおっかな!?
さて、だれを選ぼうかな?
白の世界にVRなんかもあるらしい、練習の幅は広い。
次回 「特訓特訓猛特訓」
また会おうぜ