十三話
「せいぜい巧く使え」
言って、茶器を手に取る。紅茶を飲もうとすれば深紅と黄金の鳥が顔をすり寄せてきた。
「重い。どきなさいフォークス」
爺の肩に乗るものではない、と言い聞かせても不死鳥は知らんぷりだ。
「のお。儂とフォークスで態度が違いすぎないか」
アシュタルテ、と向かいに座る従兄弟――アルバス・ダンブルドアが口にする。ふん、と鼻を鳴らした。
「お前とはただの腐れ縁だ」
腐れ縁以前に血縁なのだが。ダンブルドアの父とアシュタルテの母は兄妹であった。とはいえ学生時代に仲良くしたわけではない。むしろ逆だ。互いに距離をとっていた。ダンブルドアの弟妹とのほうが仲良くやれていた。
ダンブルドアとの距離が縮まったのはあの夜を越えてからだ。
『ごめんなさい』
アシュタルテ兄様。か細い声と、涙に潤んだライトブルーの眼。そっと頬を撫でる。ひきつれた傷跡……。あのとき癒者がいれば。そうすれば――。
「ついに呆けたのか」
「やかましい」
間髪入れずに返す。こいつに言われてたまるか。肩のフォークスをなでて気を取り直す。
「ナイアードは好きに使って構わん。どうせ教員の手が足りなかろう」
「教授として雇ってもよいのだぞ?」
舌打ちが漏れる。わざと訊いているに違いない。
「……理事どもを刺激したくはなかろう。リアイスの介入だと騒がれては面倒だ」
特に今の理事会はスリザリン出身者が多い。筆頭はルシウス・マルフォイで、なにかとダンブルドアを辞任させたがるし、名家出身者の優遇措置を主張する。入学試験を科せだとか、昨年の失態がどうだとかいちいちうるさいのだ。青二才が。
残念だの、とため息。
「ウィスタが成人したら、理事になってもらいたいんじゃが」
「……気が早いだろう」
「子どもの成長はあっという間じゃ」
そうだな、とだけ返す。娘も孫も赤子から幼子へ、少女から女となり――惨殺された。無念の死であった。
拳を握る。爪が食い込み、血が滴った。
――娘も息子も、婿も、孫のほとんども殺された
あの男に。リアイスを執拗に狙い、苦しめ、呪った。
『父様……』
お赦しくださいと、娘が顔を覆っている。誇り高き黄金のグリフィン。時代が求めた苛烈なる魔女が。
『惑わされたのです。本意ではなかったの……私は血を裏切りました……』
絶望に彩られた眼が脳裏によぎる。すすり泣いていた娘は、やがて狂気に蝕まれ、獅子が仔を谷から蹴り落とすように、子を突き放した……。
『お祖父様』
黒髪の娘が一心にアシュタルテを見上げる。
『――ほかの人といたほうが幸せになれるのではないかと思ってしまうのです』
明るい未来を願いながら、掴み取ろうとしながら、不安が拭えないのです……。
なんの罪もない孫であった。生涯の伴侶と出会い、手を取り合い、たとえ暗闇の路でも進んでいくだろうと――思っていた。
「今年もホグワーツで何かが起こるようだ」
喉の奥から言葉を押し出す。アシュタルテの変調に気づいていたろうに、ダンブルドアはなにも言わない。それでいい。いかなる慰めも意味がなかった。
「クロードが視た、か」
「予兆だ。城に――」
蛇の影があったそうだ。
◆
――贅沢なのだとわかっている
衣食住は保証されている。蔑まれることも暴力を振るわれることもない。養父はとてもいいひとだ。だからこそ思ってしまう。養父は――リーマスがなんで実の父親じゃないのかと。
「……よその子にあんなによくできねえだろ」
ちょっと親切にするなんて次元ではない。子ども一匹育てるには金も労力もかかる。ほしいからつくって捨てるクズもいる。厭というほど知っているのだ。孤児院には多かったのだ。考えなしにつくられて、生み捨てられた子が。
親の愛とやらも知らないし、他人の愛情もよくわからなかった。引き取ってもらえて少しは分かるようになったけれど、それでもリーマスはウィスタにはもったいないくらいのいいひとだった。人狼だから、と結婚も諦めているようだし、特定の人と『深い仲』になろうともしないようだ。おまけにウィスタのような子どもがいれば、絶望的だろう。十五かそこらになれば一人暮らしもできるだろうし、どこかに転がり込んでもいい。いっそハリーを連れ出してしまえばいい。家賃は折半だ。
「どうした、ウィスタ」
フレッドが運転席から振り向いた。いんや、と返す。
「将来設計をちょっと、な」
「しっかりしてるぜウィスタは」
助手席のジョージが口笛を吹く。高い音が夜空に吸い込まれていった。しっかりしているのかどうかは分からない。ただリーマスの邪魔になりたくないだけだ。
伸びをして、窓を開ける。首を突き出してみれば眼下には光が群れ咲いている。飛行距離と方角からして、おそらくロンドン。空を見上げる。丸い月が浮かんでいた。
今頃どうしているだろう。薬を飲んで、あの家にひとりでいるのだろう。
『ちょうどいい。泊まりに行っておいで。そのままホグワーツに向かえばいい』
青白くやつれた顔でリーマスは言った。満月が近くなればなるほど彼はやつれ、眼の輝きは失せ、病人のようになる。あまり物を食べられなくなるのも知っていた。薬を飲めば無害になるのだから、残って簡単な料理くらいつくってやりたかった。まだまだ子どもだが、家事はできるのだ。それに、ウィスタがいない間は食事の手を抜くらしいと最近気づいた。食材庫の隠し扉のなかはカップ麺でいっぱいだ。
どうやら自分の顔には使いようがあるらしい、と学生生活を送っているうちに悟ったウィスタは、リーマスを泣き落としにかかったりごねたり拗ねたり色々した。女子ども年上の女性あたりならいけるのだ。リーマスもほだされてくれないだろうか……と期待したが駄目だった。セドリックと一緒にいると女の子の視線がうるさくて「なるほどセドは頭がいいし顔もいいし」と思っていたら「自覚しなさい」とチョウに叱られたのだ。大人の男には効かないらしい、この顔は。
結局、実力行使に出たリーマスに拘束され、荷物と一緒に暖炉に放り込まれ、狼急便で送り出された先がウィーズリー家だった。双子には大笑いされた。こんなのってある? いや、ない。
さて、そのままウィーズリー家で楽しく過ごす……とはならず、真夏の夜、ロンドン上空にいる理由。しかも空飛ぶ車で夜間飛行だ。
「……どうなってんだか」
ハリーは。
◆
手紙が返ってこない、とロンが言い始めたのはいつのことだったか。
ロンもハーマイオニーもウィスタも、ハリーに手紙を送っていたのだ。七月末はハリーの誕生日で、それぞれプレゼントを贈っていた。ロンは泊まりにおいでよと誘ってもいた。だけれど八月に突入してもハリーからはなんの返信もなかった。
そもそも、七月一日のウィスタの誕生日にも、ハリーからはなんの手紙もなかったのだ。皆あれこれとプレゼントを贈ってくれて、曾祖父からはなぜか鴉が届いた。届いたというより飛んできた。一応プレゼントもついてきた。手紙には「周りをうろうろするかと思うが無視しなさい。ホグワーツに着くまで側においておくように」と書いてあった。曾祖父の鴉なのかどうなのか。
鴉のことはいいのだ。ハリーのことだ。さすがにおかしいぞ、とロンたちだけでなくウィーズリー家の面々がそわそわし始めたときに事件は起きた。マグルの居住区でハリーが魔法を使ったのだ。
『なんかあったんだよ』
ロンは庭小人を放り投げながら言って、ウィスタは小人を何人か縄で縛って遠心力を利用してさらに遠くまで飛ばし、頷いた。小人の悲鳴なんて聞こえない。
『様子を見に行こう』
……と言っていまに至る。なにせ純血魔法族を連れて列車の旅は自信がなかったし、ウィーズリー家からサレー州プリベット通りまでは遠い。双子に相談すれば「地獄へ行こうぜ」からの夜間飛行である。
――単に車を飛ばしたかっただけだろうな
苦笑して、頭を引っ込める。すかさず鴉が肩に乗ってきた。ロンは爆睡している。
「箒でもいいのにな?」
鴉は同意するように嘴を鳴らす。炎のようなゴールデンオレンジの眸がちかりと輝いた。
途中、コーヒーブレイクを挟みながら、月が傾きかけた頃、プリベット通りにたどり着いた。さて、ハリーの家はどれだろう?
「ふくろうを連れてくればよかったな」
「住所言ったら飛んでくれるもんな……」
「詰めが甘かったね僕ら」
「一番でかそうなところじゃね? ハリーのおっさん、社長なんだろ社長」
と真剣なのかふざけているのかわからないやりとりを重ねていると、肩から重みがなくなった。黒い翼を広げ、鴉が夜へと滑り出す。なんだなんだと一同が見守っていると、まっしぐらにとある家へと飛んでいった。
「……ふくろうばりに探知できるのか? フレッド、追跡してくれ」
「合点承知だ」
フレッドがアクセルをそっと踏む。細心の注意を払い空飛ぶフォード・アングリアが鴉の後を追う。二階の窓近くを鴉は旋回していて、ロンが「うわあ」と声をあげた。窓には――開口部には――鉄格子がはまっていたのだ。
「間違いねえな」
口端がひきつった。ぐっと外壁に車を寄せ、助手席のジョージが中をのぞき込む。
「ビンゴだ。かわいそうに。監禁かよ」
フレッドが車を前進させ、後部座席から中をのぞき込めるようにした。これ幸いとウィスタは身を乗り出す。月明かりに浮かび上がるのは、寝台に突っ伏しているハリーだった。
◆
すったもんだの末、ハリー救出に成功した。双子がロープと鉤その他諸々を持っていて、鉄格子にくくりつけ、アクセルを踏み込んで無理矢理外した。持つべきものは頼りになる兄貴分たちである。
そこからはウィスタの本領発揮だった。猫のように軽やかに進入し、玄人の盗人ばりに三つの鍵を針金一本で突破。その間約三十秒。ロンは車を静止するために待機し、ウィスタと双子は人様のお宅の一階に侵入し、赤子の手をひねるように鍵を開けた。それから荷物を運び出し、車に入れ、ハリーとヘドウィグも詰め込もうとしたら。
「――年とるとトイレが近くなるんかね」
「言ってやるなよウィスタ」
「でもなあ、あいつら禿げたらいいと思うよジョージ」
お気楽に話している双子とウィスタであるが、数分前は絶体絶命であった。ロン曰く豚の亜種もといバーノン・ダーズリーが催して、トイレに立って、異変に気づいたからさあ大変。逃亡を図ったハリーを捕まえようとして、引っ張り合いになったのだ。地獄のようであった。
「――誰か無意識に魔法を使った?」
後部座席でぐったりしていたハリーが、真剣な顔で問いかけてきた。
「……かもしんねえけど。俺の場合は物を壊したり……」
ウィスタは言葉を濁す。意図したことではないにせよ、人を傷つけたことがあった。不良どもをのたうち回らせたのだ。ハリーたちが知る必要もないだろう。
「――ものを浮かせたりだからな」
あれは違うだろう、と続けた。ハリーを引きずり戻そうとしたダーズリー一家が、そろって白目を剥いて倒れたのである。不思議なこともあったもんだで片づけるしかないだろう。
車はプリベット通りを離れ、サレー州を出て、双子が歌い始めた。どうせマグルたちには聞こえやしない。
ウィスタはもってきたコーヒーを振る舞いながら、頭を回転させていた。
もしウィーズリー夫妻に見つかったらどう言いくるめようかな、と。
美しい朝焼けに照らされ、ウィーズリー家の庭も朱に染まっている。ウィスタは仁王立ちするモリー小母と対峙した。ここは自分の出番だ。ハリーはくたくただしウィーズリー兄弟どもは火に油を注ぐ。
そっと手を握る。視線をばっちり合わせる。なにより大事なのは幼気な少年然として振る舞うこと。
「モリー小母さん。僕……僕ら」
ふ、と言葉を切りうつむいて肩を震わせる。
「悪いことだってわかってたんです。でも、ハリーは友達で。マグルに酷いことをされてるって前から聞いてたし、めちゃくちゃ魔法嫌いなク……どうしようもないや……ひとたちっていうし」
――いけないいけない
うっかり素が出そうになる。後ろでこそこそと「あいつマジ詐欺師になれる」「あの顔にあの口だからな」「ほんとは口より手なんだよ」「ママ……ああいうのに弱いからね……」と好き放題に言われても気にしない。おまえらの命運がかかってんだぞウィーズーリーズ&ポッター。
「まぁウィスタ。なんて友達思いなの」
モリー小母の青い眼はうるんでいる。さすがよその子にセーターを編んだり泊めてくれるひとである。
――ほんといいひとだ
「だって……窓に鉄格子はめて監禁ってどうなんですか。虐待ですよね。躾とかいってそういう……」
僕、孤児院で酷い躾をうけてきたから。思い出すのも耐えられないとばかりに顔を背けると、モリー小母がハンカチを目元にあてていた。
――色々やられすぎて
思い出すどうのの段階はとっくに過ぎている。自分ごとながら、よく十一歳まで生き延びたもんである。傷跡だらけにはなったけれど。
「そ、そうでしょうとも。あなたが一番ハリーを心配もするでしょう。さあお入りなさい。朝食の準備ができていますよ」
後ろ手に「やったぜ」のハンドサインをしながらにっこりした。
「小母さんの料理、大好きなんです」
嘘偽りない本音だった。
◆
「可哀想な僕とハリー」作戦は巧くいったが、胸が焼けつくようだった。なにが僕だ。反吐が出る。
慣れないことはするもんじゃない。朝食を平らげて、ハリーを浴室に叩き込み、モリー小母がアーサー小父を尋問する様子を聞くともなしに聞きながら食器を洗う。ちなみにマグル式だ。未成年は学校の外で魔法を使ってはいけないのだ。『谷』の邸ならば魔法は使い放題なのだけれど。
『守りを固めてあるから、魔法省から干渉もされないし、成年の魔法使いがいれば、誰が使ったかなんてわからないからね』とはリーマスの言。本当に拙いのはマグルの居住区で――たとえばプリベット通り――魔法を使うことだ。今回のハリーのように。
「アーサーあなたってひとは」
「飛行距離を計算しない!」
「仮にも役人なんですから法を犯すのはどうかと言ってるんです!」
「なにかの不具合が起きて墜落でもしたらどうするんですか。大人の魔法使いだって危ないでしょうに!!」
――ハリーは魔法を使っていない
なんでも屋敷しもべがやってきて「ホグワーツに戻ってはいけない」と警告してきた。拒否したらデザートを魔法でぶちまけた。哀れハリーのせいにされた……らしい。
後でハーマイオニーに手紙を書こう。屋敷しもべはどこかのお屋敷からきたスパイかもしれない。本当に警告しに来たならどこから来たか突き止めたい。
「……平穏無事な学生生活が守れるか?」
始まる前からいやーな予感がする。残念ながらウィスタの予感は外れない。いやーな予感であればあるほど外れない。最悪だ。
ハリーがウィーズリー家に転がりこみ、みんなで箒に乗ったり宿題をしたり庭小人を駆除したり、と夏休みらしい夏休みを過ごしていた。ハーマイオニーから返事が来て『聖二十八族』のリストのコピーが同封されていた。二十八族どころか半分以下に減っているらしい。たとえばマッキノンは滅ぼされたし、ゴーントは断絶したらしい。ウィーズリー家も純血だがリストからは除外されている。マグル贔屓の裏切り者だかららしい。
『もしその妖精がスパイなら、マルフォイやエイブリーなんて怪しいわね』
手紙にはそう書かれていて、ウィーズリー兄弟とハリー、ウィスタは頷いた。ありえる。ウィーズリー家の末っ子ジニーはハリーを見ると真っ赤になるので会議不参加だ。ちなみにパーシーは引きこもりがちだ。双子によると「魔法省に入って出世街道を驀進する方法でも練ってるんだろうよ」らしい。
「一個言いたいんだがよ、マルフォイからしたら……ハーマイオニーのほうが邪魔なんじゃないか」
室にぎゅうぎゅうになりながら、一同は瞬く。
「成績トップだったものね。ウィスタと並んで」
「魔法薬学と飛行術はウィスタが勝って、魔法史と変身術はハーマイオニーが上だったんだっけ」
「細かいことは忘れたね」
学費の減免どころか免除が受けられますよと言われたが断った覚えがある。グリンゴッツの鍵をいくつか預かってもらっていたし、ウィスタは食うや食わずのかつかつ生活から抜け出した。ほかの困っている生徒が使えばいいのだ。
「これだから優等生は」
「……お前らも成績よかったろうが」
何を言ってるんだか。ハリーもロンも双子も優秀なのだ。
「とにかく」
ジョージが仕切り直した。寝台に腰掛け床を蹴りながら続ける。
「純血主義の連中が、ハリーに何か仕掛けようとしたのかもしれないし。それがマルフォイやらでも驚かない」
「ただ、やり方がちっとお粗末だ」
そのしもべがやったのは一時しのぎだ、とフレッドが引き取った。
「数日か一、二週間ならどうにかできるだろうが、学期が始まっても来なかったら騒ぎになるだろう?」
「なんせ生き残った男の子だし」
「それで訪ねてきて見つけるのは、僕の干からびた死体さ」
ハリーはやさぐれている。ホグワーツでせっかく標準体型になったのにまたガリガリになったのだ。モリー小母が張り切ってたんと食わせている。鶏の解体なんて初めて見たよ。
グロテスクな光景を脳裏から振り払い、リストを放り投げた。
「妖精が来たらとっつかまえて吐かせよう」
ほんと君さあ……とロンが天を仰いだ。
人物・設定
[ランパント・リアイス家――本家]
ウィスタ・R・リアイス
[Wista・Seirios・Rampamt・Gryffindor・Riis]
主人公。ハリーたちと同学年。グリフィンドールの直系血族。次期リアイス本家当主候補。
リーン・R・リアイス
[Lean・Isis・Rampant・Gryffindor・Riis]
ウィスタ・リアイスの母。父母はともにリアイス出身。先代本家当主。リアイス家の中で唯一スリザリン寮へ入ったため、一族では異端であったが、希代の闇祓いとして勇名を馳せた。、ヴォルデモートと直接対決し死去。ジェームズ・ポッターとは幼馴染である。享年二十一歳。
アリアドネ・R・リアイス
[Ariadne・Istal・Rampant・Gryffindor・Riis]
ウィスタの祖母。闇祓い本部創設者にして、局長だった。リアイス一族の血を色濃く継ぐ。故人。先々代ランパント・リアイス家当主。ドーマント・リアイス家との政略婚によりミスラ・D・リアイスと結婚した。
リーンとは折り合いが悪かった。
[パッサント・リアイス家――筆頭分家]
アシュタルテ・P・リアイス
[Astarte・Passant・Riis]
リアイス分家筆頭パッサント出身の老魔法使い。本家当主不在のリアイス一族をまとめ上げた長老格であり、先々々代パッサント・リアイス当主。かつてダンブルドアと手を組み、闇の勢力と戦った。闇の魔法使いに対して容赦のない手段を取る。ヴォルデモートに娘や孫を殺された。さまざまな異名で呼ばれる。有名であるのが“獅子公”“。
クロード・P・リアイス
[Claude・Wyrd・Passant・Riis]
リアイス一族の中でも多くの占者を輩出している、パッサント・リアイス家現当主。ウィスタ、ナイアードと又従姉弟関係。
銀髪に氷のような薄い群青。
[ステータント・リアイス家――第二分家]
ナイアード・S・リアイス
[Naiad・Dark・Statant・Riis]
第二分家ステータントの若き魔法使い。学生時代に父に代わり、当主の座についた。リアイス一族の例に漏れずグリフィンドール出身である。補佐教員としてホグワーツに赴任。
黒髪に空色の眸。
[???――敵]
ヴォルデモート卿[Lord Voldemort]
史上最も凶悪な魔法使い。ウィスタの祖母・アリアドネ、母・リーン、そのほか多くのリアイス一族を殺害した張本人。現在アルバニアの森に潜伏中のはずだが……?
リアイス一族
魔法界随一の名門。ゴドリック・グリフィンドールの孫を祖とする。一族から優れた人材を輩出し、それぞれさまざまな分野で活躍している。魔法省勤めの者も多い。本家と七つの分家からなる一族で、本家(ランパント・リアイス家)はゴドリックの谷に居を構える。古来一族の仕事としてレイブンクロー、ハッフルパフの血も継ぐ。
家紋は剣に蔓薔薇。
本家
ランパント[Rampant] 当主候補:ウィスタ 先代当主:リーン
分家
筆頭分家:パッサント[Passant] [現当主:クロード 先代当主:ラキシス]
第二分家:ステータント[Statant] [現当主:ナイアード 先代当主:ドライアド]
第三分家:シージャント[Sejant]
第四分家:セイリャント[Salient]
第五分家:クーシャント[Couchant]
第六分家:クーラント[Courant]
第七分家:ドーマント[Dormant]