【悲報】ワイ、呪術界に異世界転移する。 作:なんか変な色の翼
『初投稿です』
1500年 1月1日
あけおめことよろ。くたばれ羂索、ついでに世界。
前世の蕎麦の思い出を肴に、今日も俺は修行中
幼少期から闇雲に頑張ってきたおかげで、今の段階でも呪術的な力を使うこと自体は可能だ。今日は現時点までで分かった事を纏めていこうと思う。
先ず、この肉体の呪術的センスについて。
"呪術師の家系"と良く言われるように、呪術的な要素は遺伝する。つまり、仮にも御三家の血を継いでいる俺の呪術センスは他人より有る...と信じたい。比較対象が有れば簡単に分かるんだが、今の状態でノコノコ呪術界に入るわけにもいかんからな。
まあ呪力の存在を認知できたのは二歳の時だし、原作の設定を基準に用いれば一般よりは優秀なんだと思う。だが、今は現代よりも呪いの溢れる戦国の世だ。絶対に現代よりパワーバランスはインフレしてるだろうし、何が起きてもおかしくない。
要は、慢心は禁物。自分が食物連鎖のピラミッドの何処にいるのかすら分からんのだ。
戦闘するなら説教ムーブも余裕ムーブも封印し、殺す事だけを考えよう。これが初見のラノベなら、俺が悪役だと勘違いする人が続出するだろうな。
.....話が逸れた。墨は消せないのでそのまま書く。
特異体質のお陰で、というか特異体質の"せい"で、この身体はNARUTOの長門を設計図として作られている模様。前世で俺が一番好きだったキャラクターだ。正直少し嬉しい。
人間は自分に無いモノを持っている存在に惚れてしまうと言うが、正しくソレだ。俺は、自分には無い要素が詰め込まれた長門というキャラが好きだった。
彼の肉体を使っているおかげか、長門が原作でも使っていた輪廻眼を使えるようになっている。六眼をほじくり出しても目が見えているのはその為だ。
泣いても笑っても、コレが羂索に届く唯一の武器だ。
輪廻眼。
六道の術を使えるようになる眼で、恐らく呪術廻戦の世界では"七つの術式を込められた眼"として扱われるのだろう。羂索や九十九が聞いたら卒倒しそうだな。
だが、六眼より強いかと言われればそうでもない。
現在出来る事を挙げながら批評していこうと思う。
先ず、天丼....じゃない。天道。
引力と斥力の操作が可能であり、最大出力で斥力を放てば淡路島程度なら更地に出来ると思う。ただしコスパが全六種の中で最悪で、それに加えて一回使うと五秒のインターバルが必要になる。コスパ部門ワースト二位の外道は消費呪力は高いが、効果で補ってるからな。
オートマ化が出来れば一方通行のような自動反射が可能かもしれないが、六眼のようなコスト軽減の補助が無ければ連続使用は三分が限度だろう。
次に人間道。これが一番使いやすい。
対象の頭部を掴めば身体の動きを止められ、そのまま記憶と魂をぶち抜ける。
ただし呪力の防御自体は有効で、時間稼ぎをされる可能性は大。だが孤高のソロプレイヤーである羂索を助ける者はいない。暗殺にも形勢逆転にも使える便利な即死技だ。
そっから修羅道。男のロマン....ごめん、ちょっと嘘。
自分の肉体を機械化する術式で、機械化出来る範囲は想像力に比例する。ミサイルもビームも出来るしトランスフォームも出来る。某戦艦をイメージすれば、宇宙戦艦ヤマトの波動砲だって撃てるかもしれない。多分呪力が一発で切れるけど。
肉体の組み替えは一瞬で行えるので、ジョジョの柱の男のような回避だって可能。前世だと身体はガチガチに固かったのでありがたい。
そして畜生道。限定的な六眼。
「式神を呼ぶ」という呪力操作に限り大幅な補正が入る。この補正は相当ヤバい。術式で呼び出しているわけでもないのに伏黒クラスの式神をポンポン打てる。しかも同一の式神を出す事も可能だから、象×象×象とかいう脳筋コンボも可能。
まあ羂索相手だと物量作戦は通用しないだろうし、これ単体だと役には立たないかな。
だから地獄道と組み合わせる。
特殊な式神「獄閻王」を呼ぶ術式の地獄道。これの何がヤバいかって言うと、獄閻王は領域展開が可能なのだ。俺が対象を片手で掴めば必中効果を発動し、獄閻王の問いかけに対象が嘘を言えば必中で魂を回収できる。
必殺の効果に厳しい条件が課せられているだけあり、領域の強度はかなり強い。羂索が領域展開してきた時に使えば、押し勝つことは出来なくとも時間稼ぎは出来ると思う。
んで、餓鬼道。要は回復技。
呪力の流れを逆回転させて、体外の呪力を吸収する。中和じゃない、吸収だ。高度な術式によって複雑化された呪術的現象であれば難しいだろうが、グラニテブラストや解のような単純な攻撃であれば吸収して呪力の回復に回せる。しかも部位の指定はない。
吸収できる量に制限は無く、修羅道で右手から撃ったビームを左手で吸収できたのを見るに自分の呪力でも吸収は可能。でも吐き戻しをやっているような気持ちになったので、もう二度とやらないと固く誓った。
最後に外道。これだけ規格外。
『黒杖』の作成が出来る。相手に刺せば呪力操作と動きを封じられる。
死者の蘇生が出来る。しかも等価交換の必要なし。
んで、式神「外道魔像」を使役できる。多分、コイツは伏黒の摩虎羅と良い勝負できると思う。宿儺の方は知らんが。
でも黒杖以外は消費呪力が洒落にならん。お蔵入りかな。
総じて言えばチート、手数だけなら原作最強に立てるだろう。
でも六眼の無下限に勝てるかと言われれば.....ねぇ?
....うん、ここからは欠点を挙げていこうか。
その一、優秀な手数は多く有るがフィニッシャーが少ない。
人間道を使えば即死を狙えるが、某兄を名乗る不審者と性癖開示お姉さんが束になっても肉弾戦で押し勝てなかった羂索に、近接戦で格闘技ペーペーの俺が勝てるはずがない。
かと言って呪術戦をしようにも、向こうは絶対に初手で領域展開を使って来る。地獄道が有るとはいえ、それは良い意味でも悪い意味でも時間稼ぎにしかならない。俺自身が領域を展開できないのがネックだな。
中距離から修羅と畜生で削り、動けなくなった相手を確実に人間か地獄で魂を抜き取る、といった戦法ならイケるか?詰めてくれば天道で弾き返せば良いし。
その二、式神以外の攻撃手段が長続きしない。
修羅道は肉体改造系だが、狙いを定める必要が有る兵器に改造する際、十中八九"腕"を使用する。遠距離戦では無類の強さを誇るが、距離を詰められれば少々面倒だ。
何処ぞの卑劣のように口から暗器を飛ばしたり、乳首からビームを撃つなんて出来ない。というか、俺の想像力はそこまで豊かじゃない。
天道は言わずもがな。こんなんを連発出来れば苦労しない。呪力のロスを考えるに、最大出力で三度使えば確実にブッ倒れるだろう。威力は無駄に高いくせにカウンター技行きだ。
外道は論外。もう杖を使う事以外に役に立たん。
以上の理由により、輪廻眼は万能ってわけじゃない。
そりゃ下手なネームドにも引けは取らんだろうけど、作中最高峰にはまるで届かない。一つの術式を極限まで極められる六眼の方が上位互換ってわけだ。
まあ、差し引きした分が俺の命の価値だと考えれば文句は言えん。何も無いよりかはマシだし、むしろ下手な転生特典よりかは全然良い。
まだ時間は有る。まだ、この力を研ぐ時間は残っている。
もっと狡猾な、殺意に溢れた使い方は有るはずだ。
待ってろ羂索。外道のお前に容赦が有ると思うなよ。
「──────、ふぅ」
山の中腹にある滝壺にて、長門は水浴びをしていた。
人里に降りれば足が付くため、公共の場にはおいそれと出る事は出来ない。食事は山の幸、睡眠は岩の上と、前世では有り得ない仙人のような暮らしをしていた。
「にしても、コレには慣れんな」
ゴシゴシ、と身体を擦っても何も出てこない。
この身体になってから、身体から垢が出て来る事がない。それどころか、食事をしても腹の中で"完全"に消化され、老廃物が生まれないのだ。
アイドルはトイレに行かない理論....と、悠長に考えられる話では無い。何らかの作用なのか、もしくは呪術師として最高峰に至ればそうなってしまうのか。常人なら自分の身体に恐怖を抱く事は間違い無しだろう。
考える事数秒、長門が出した結論は────
「───アイドルって、マジでトイレ行かないんだな」
医学の知識すらない一般学生に解ける問題な筈も無く。
長門はその問題について、考えるのをやめた。
長門(管理人:過去の姿)
自己評価が低いだけの逸脱人。
普通の人間は自分の目玉を手でくり抜けません。
この時点で九十九クラスの実力は優に有るのに気づいてない。