宿儺にぶっ殺されたワイ、何故か子供になる   作:富竹14号

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 コロナから復活だぜ、それはそれとして久し振りに書いていくぜ、色々と面倒だったのでもう一気に進めることにしたぜ。

 それはそれとして、なんか書くのが凄い久しぶりな気がするぜ。


おしまい/さいかい

 

 

 …大惨事…少なくとも、そう言う他無いような…そんな光景だった。

 

 根元から吹き飛んだ建物にバラバラと空から降り注ぐ建物や木と言った自然だったもの、バラバラと焦げた肉片のような物が混じった散乱物がパラパラと雨のように降ってくるその中で、その存在は確かに息をしていた。

 

 虫の息…全身を黒焦げにされた挙げ句に四肢も炭となって消え失せた、内臓の方にもダメージが大きいのだろう、血反吐を吐こうと喉を揺らして咳き込むと言った行動が見て取れる。

 

 正しく虫の息、生きていることそのものが奇跡のような…そんな状態の中で、それでもソレは…万は生きていた。

 

「───ぁ…ァァ…ァァァァッ」

 

 うめき声を上げながら反転術式を全身へと施し、無理矢理にでも身体を引き摺る…残り少ない力を全力で振り絞って、半ば骨だけの腕で地面を掴み、ズズズッと音を鳴らしながら必死に身体を引き摺り、その場から移動しようとする。

 

 

 掴む、引き摺る、掴む、引き摺る、掴む、引き摺る…その繰り返し、何度も何度も繰り返しながら少しずつ移動するを繰り返す万、反転術式による身体の治癒を行いながらも必死に地を這うその姿は、宛ら芋虫のようであった。

 

「…ス……ク………ナァ…………」

 

 僅かに呟かれた言葉は彼女自身が愛した者の名、例え何があろうと何が起ころうとソレだけは決して譲らぬと言わんばかりの執着心を覗かせたその声色は、端から聞けば幽鬼のソレである。

 

 並々外れた執念、その身に宿る愛故に己は生きていると言わんばかりの姿、地面を掴み取りながら鼻歌のように呪いの王の名に口ずさむその姿を不気味に感じる人間は、きっと少なくはないだろう。

 

 異臭と悪臭、自身の身体から放たれる明確な死の匂い…激痛に次ぐ激痛が身体中を駆け巡り脳と本能がこれ以上は危険だと、止まれと悲鳴を上げる。

 

 

「…ぅ…るさ…ぃ……スゥ…ぐ……ナァァッッ…!!!!」

 

 しかし、万はソレを捻じ伏せる。

 

 知ったことかと、そんなものは初から勘定に入れていないのだと言わんばかりに、万はそれらのアラートにガン無視を決め込んだ。

 

 恐るべきかな女の執念、文字通り全てを投げ捨ててでも愛する男の姿を追いかけるその姿は正しく幽鬼そのもの、当の本人が見れば尚のことドン引きすることだろう。

 

 進む、進む、突き進む…血反吐を揺らし、肉片を撒き散らし、グチャリグチャリと激痛と怠惰感をその身に感じながらも、万は決してその動きを止めることは無かった。

 

 引き摺り、引き摺り、引き摺り、引き摺り……次いでその瞳に、自身が何処までも望んだソレが映り込んだ。

 

 

 

「───……宿儺ァぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」

 

 立ち上がる、軋む骨も立ち上がったことで砕けた骨も、身体の内から鳴り響いた何かの破裂したような音すらも一切意に返さず、万は認識することが出来た愛した男の元へと一秒でも早く接近する為だけに、全てを廃して立ち上がった。

 

 知らずと涙が流れる、それがどの様な感情から流れ出たものかを本人は自覚出来ず、それでも万はヨタリヨタリと歩を進め始め───

 

 

「───そこまでにしておけ、変態」

 

 

 そこに、邪魔者が立ち塞がる。

 

 白い髪を揺らし、何処か哀れなモノを見るかのような瞳で万を見据えるソレは…裏梅は、今にも崩れ落ちそうな万の前へと立ち塞がった。

 

「……何よ……アンタ…………邪魔……すん…じゃ…ないわ…よ」

 

 命からがら…そう思えてしまう程に掠れた声質、穴という穴から血液を垂れ流しにしている万の口から響いたその声は、何処までも弱々しいものだった。

 

 瞳の光は消えるか消えないかの瀬戸際を今にも行ったり来たりとしており、だらしなくぶら下げた腕には最早一欠片の力も入っていない。

 

 足はガクガクと震えて今にも崩れ落ちかけている、所々骨や筋組織が欠けているようにすら見える程のボロボロの状態…それでも尚、万は足を踏み出そうとしていた。

 

「わた…し…は、宿儺…二会い…に……行くの……そこ………どきな……さいよぉぉぉぉ…!!!!」

 

 叫ぶ、命を丸々捧げたかのような雄叫び、長い髪の毛をブンブンと振り回し血と臓液を周囲に撒き散らしながら、弱々しい言葉の最後に一気に出力を跳ね上げたかのような声質で喉から叩き出したその言葉に、裏梅はほんの一つため息を吐き出し…ふとしたように、その手を万の鳩尾へと突き刺した。

 

「───………は…?」

 

 訳が分からない…そう言いたげな声色、目の前にある現実を理解出来ないとでも言いたげな万の顔面に、裏梅は徐ろに張り手を叩き込みその頬を鷲掴みにした。

 

 ふぎゅっという奇妙な声と共に万の口から血液が溢れ出す、ゴバッと吐き出される血液が頬に掛かるのも気にもせず、裏梅は突き刺した右腕を更に捻り上げる。

 

 ドチュリと鳴り響く肉の音、突如としてやってくる新しい痛みに僅かに苦悶の声が漏れ出し、ゴボゴボと赤色の泡が万の口元から溢れ出してくる。

 

 苦しみ悶え、苦悶の声を上げる万…そんな万へと裏梅は極寒の如き冷たい視線を向けながら、これまた徐ろに口を開く。

 

「───宿儺様は、貴様を決して見ない」

 

 開き、動き出す裏梅の口…開口一番に吐き出された万の目的への否定、それに万が瞳を動かしたのを察知してか、それとも元からそういう気だったのか…どちらにせよ、それを境に裏梅は淡々と言葉を紡ぎ出す。

 

 

「宿儺様の瞳に貴様は無い…そこに在るのは何時なりともただ一人の存在だけ、そこには貴様が入るだけの隙間も無ければ余地もありはしない」

 

「…ゲホッ……何…言って」

 

 

 殴り付ける、鷲掴みにしていた手を離し、何とか言葉を捻り出そうとしていた万の顔面を裏梅は躊躇無く、唐突に殴り付けた。

 

 冷たく見下ろす極寒の瞳、殴られたことで口の中に溜まり込んでいた血液が外へと飛び出し裏梅の着物を汚す…その次の瞬間、裏梅は万の鳩尾から腕を引き抜いた。

 

 血が大きく吹き出す、大きく空いた穴からまるで滝のように流れ落ちていく大量の血液、びちゃりびちゃりと地面へと血の池を作っていくその光景を万は一瞬だけ呆然としたように見つめ…その数瞬後、万は何をするでもなく前のめりに倒れ込んだ。

 

 身体に力が入らない、幾ら起き上がろうとしても身体はぴくりとも反応せず、腕に力を入れようと握り込んだ瞬間には頭に激痛が奔る。

 

 口元から血反吐が漏れ出る、喉から口へと次から次へと湧き上がってくる大量の血液、幾ら反転術式を回しても一向に止まる気配を見せないソレに万は噎せ返る。

 

 苦しい、苦しい、苦しい、苦しい…息が出来ず、血液を吐き出せない…喉の奥が、錆びついたみたいに上手く動かない。

 

 自然と身体を丸める、痛みに耐える幼子のように身体を丸めて湧き上がる痛みと嘔吐感と苦しみに必死に備えようと身体をモゾリと動かす…そんな万の姿を、裏梅は道端の虫の死骸を見つめるかのような目で見下ろし───

 

 

「……滑稽だな、貴様は」

 

 

 徐ろに、その腕を万へと振り被った。

 

 

 

   

 

 

 

 瞬間……地面が、大きく揺れ動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふざけるなと…そう思った。

 

 

 

「…最深部四千mの日本海溝…そのプレートの沈み込み帯に、獄門疆は置いてきた…当然、二重三重…いや、四重だったかな? それら封印に加えて三途の持つ呪霊を検知器代わりに入れてね」

 

 理不尽は今までに幾度と遭った、こうしてふざけるなと思考の中で罵詈雑言を吐き出すことなど珍しくもなく、寧ろいっそ楽しんでしまうと現実逃避気味に考えたこともあった。

 

 そう、並大抵の理不尽には慣れていた、五条菫という圧倒的理不尽製造機が原因となって、こと理不尽というものに限って言えば誰よりも耐性があるという自負があった。

 

「何の為に…当然殺す為だ、よしんば封印を解かれたとしても殺せるようにとそうした…三途から、『裏』の存在は教えられていたからね」

 

 だがしかし、それでも五条菫の存在はトラウマだった、今でもたまに夢に見てしまう程度にはトラウマとして刻み込まれているあの女の姿を幻視する度に、腕が極寒の海に放り込まれたようにブルブルと震え出す。

 

 そして、今現在…己は今再びそれと似たような状況に身体を浸らせているような、そんな感覚が身体中に迸っていた。

 

 

「───本当に人間かよ、君」

 

 口走る、自身の口から漏れ出た悪態に引き攣った笑みを浮かべながら、見たくもないものを無理矢理見させられたような表情を浮かべながら、私はソレを見据えた。

 

 蒼い瞳が私を映す、何処までも空虚で一切の興味を示さないその瞳が、私という個人を見据えている…その事実に、手足を冷や汗が伝う。

 

 ふざけるなと思った、何故寄りにも寄って今なんだと悪態を吐き出す自分がいた、何故今日に限ってと脳内で泣き喚く自分が居た。

 

 宿儺どころか三途さえ居ない、正真正銘孤軍の中で私は眼前の化物と相対している…その事実が、私の喉を干上がらせた。

  

 冷や汗が滝のように流れ出る、刀へと這わせた指が何よりも冷たく感じ、視界に映る全てが鈍色に映って仕方が無い。

 

 ふざけるな、ふざけるな、馬鹿野郎…何故お前は───

 

 

「───…それで良いのか?」

 

 

───遺言は

 

 

 

 何故お前がここにいる!? 『五条悟』っっ!!!?

 

 

 

 

 

 

 





廻

 獅子王にドロップキック噛まして影の中に引きずり込んでる。

メロンパン

 トラウマをこれでもかと刺激されている、内心ガタガタ。



五条先生

 復活した、普通に天使が封印を解いた、廻と遊びたくて仕方が無い。


万

 なんか本編幸せそうだったから不幸せな状態で死んでくんねぇかなって作者が思った。








 
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