宿儺にぶっ殺されたワイ、何故か子供になる   作:富竹14号

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 悲報、作者設定集を書くのが苦手過ぎて眠くなる…なんでや。

 それとアニメの漏斗を見た感想…こいつを倒せるようになれとか、五条先生人の心とか無いんか?


じゅじゅさんぽ的な小話④

 

 

『甚爾くんはな───』

 

 

 

 

 

「なぁ廻くん、なんで廻くんは呪具を使うん?」

 

 ある日のこと、直哉の鍛錬に付き合っていた時、直哉が何気無しにそんなことを聞いてきた。

 

「…なんでって言われても、便利だからとしか…」

 

 何気無しにそう返す、だってそれ以外に呪具を使う理由なんて無いだろう、別に兄ちゃんみたいにフィジギフってわけでもないし。

 

 俺が呪具を使うのは打撃が効かなかったりする類の相手がいたりするからで、ぶっちゃけ普段から使うってことはない、よしんば使ったとしてもそれはそっちの方が戦いやすい時だ、普段は素手だ。

  

 因みに普段素手なのはそうじゃないと印を結べないからだ、いざという時に結べないのは幾ら何でも駄目なのである。

 

 まぁ、それはそれとして便利だから使うんだけど。

 

 

「うん、まぁ廻くんはそれでええねん、廻くんはちゃんと呪具無しでも強いからそれでええねん…けど僕の兄ちゃん達がちゃうねん」

 

 そう言って直哉は何処か呆れたような表情をしながら溜息を吐いた。

 

 

「ハッキリ言うけどな、僕の兄ちゃん達ダサいねん」

 

「やれ呪力を持たない出来損ないやら呪具が無ければ呪霊すら祓えない落伍者やら好き勝手に言うてはるけど、その当の兄ちゃん達も普通に呪具使っとるねん、これ見よがしにぶん回しとるねん、甚爾くんのことあぁだこうだと言える立場やないねん」

 

「それで強かったんならまだええよ? 納得出来るだけの強さを持っとったらまだええよ? けど僕の兄ちゃん達総じて弱いねん、クソ雑魚やねん、甚爾くんの足元どころか石ころにすらなれんレベルで弱いねん」

 

「呪力を持たない出来損ない? その代わりに僕等が瞬殺されるレベルの身体能力持っとりますが?」

 

「呪具が無きゃ呪霊が祓えない? 逆やろ呪具さえあれば大抵の呪霊は祓えるねん、お前等が勝てん相手にも普通に勝てるねん、僕が勝てん相手にも普通に勝てるねん、土俵が違うねん土俵が」

 

「そもそもからしてそないなこと言うならおどれ等も呪具使うなや、使わずそこらの呪霊祓えや、お前等が当たり前に使っとるソレ投げ捨てて戦ってみろや」

 

「舐めんなや甚爾くんがお前等みたいなクソ雑魚ナメクジに負けるわけがないやろ、瞬殺や瞬殺、おどれ等なんぞ視界からパッと消えてパッと現れて即座に首スパーンやこのアホタレ」

 

「ええか甚爾くんはな───」

 

 

 …長い、とても長い、とにかく長い。

 

 ひたすら誰に言っているのかまるで分からない言葉の羅列をひたすら自分勝手に吐き出し続ける直哉に、俺は若干引いた。

 

 いやまぁ兄ちゃんのことについて言っているのは分かる、兄ちゃんに対しては悪口言ってた奴等を馬鹿にしてるのもなんとなく分かる、でもそれはそれとして無茶苦茶早口だし長いしで聞く気になれない。

 

 いや、兄ちゃんだけのことに関してなら聞いても良いけど、感じ的にどう考えても自分の兄達に対する愚痴で話が構成されている、聞きたくねえ。

 

 

 

 

「そもそもどいつもこいつも分かっとらんねん、甚爾くんは格好良くて最強でイケメンでセクシーで優しゅうて養いたくなるとか言う属性盛り盛りマンでその甚爾くんを馬鹿にするとかそれ即ち世界遺産馬鹿にしてるようなものやなんだったら真希ちゃんを馬鹿にするのも駄目やろあの子まだ完成してないだけで甚爾くんと同じ天与呪縛持ちでこれから色んな意味で楽しみな子なのにそれをこれまた意味の分からんことで潰してしまうのはそれはもう国家遺産と世界遺産を同時に爆破してしまうようなものなんやからそれするなら相応の覚悟と決意と執念と野望とその他諸々を持ち合わせていなければ意味が───」

 

 

 

 

 あまりにも早口で何やら喋りだす直哉をそのままに、俺はその場から足早に立ち去った、同類みたいな感じで見られたくなかった。

 

 

 因みにその後、これらのキモい独り言の中に混じっていた真希ちゃん関連の独り言を偶然聞いてしまった誰かのせいで、直哉は以前同様暫くロリコンの異名が付いて回ることとなった。

 

 それのせいで、俺は真希ちゃん及び真依ちゃんに直哉が怖いと全力で泣き付かれた、なにやってんのアイツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みにまむまこーら』

 

 

 

 

 

 

 …なんか、ちっこい魔虚羅が俺の前に居た。

 

 いや、冗談でもなんでもなくなんか居るのだ、魔虚羅をぬいぐるみサイズにまで小さくして、尚且つデフォルメしたみたいなのがなんか俺の目の前にいるのだ、俺のことを見上げてきてるのだ。

 

 

「………………」

 

 何をするでもなく、あまりに唐突に現れたミニ魔虚羅に困惑していると、ミニ魔虚羅はてちてちと俺の足元へと走りより、俺のズボンに捕まってそのままよじよじと俺の身体をよじ登り始めた。

 

 振り落とす訳にもいかず、とりあえずそのままの体勢で待っていると、肩まで登ってきた魔虚羅は更に俺の髪に手をかけて登り、俺の頭にその腰を落とした…重い。

 

 何処となく満足気な様子の魔虚羅に、まぁ別にいいかとそのままで放置したまま、俺は歩きだすのであった。

 

 

 因みに、次の日には元に戻っていた…なんだったんだろ?

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

『みにまむまこーら②』

 

 

 

 

 

 

「…またちみっこくなったのかお前」

 

 

 視界の先で、魔虚羅が座っている、具体的に言えば寝ている俺の目の前で座っている。

 

 じーっと俺のことを見つめるミニ魔虚羅、やってることは何時もと変わりないが、小さくなったせいなのか妙に愛嬌みたいなものを感じてしまう。

 

「どうした? 何かしたいのか?」

 

 何気無しに答えるはずの無い問いかけをしてみる、当然ではあるが魔虚羅は俺の問いには答えない。

 

 ただじーっと俺のことを見ている、片時も視線を外さずただ真っ直ぐに俺だけを見ているのだ。

 

 そんな魔虚羅に対して俺もまたなにもせずジッとしている。

 

 向こうに合わせたわけじゃない、単に寝起きでまだ眠くて二度寝したい気分だったのと動くのがダルかっただけ。

 

 このままこいつが何もしないようならもう普通に寝ようと思っているし、何かするようならこっちもこっちでキチンと起きていようとは思う…まぁ、要するにどっちでもいい。

 

 

 じーっと見る、動かない。

 

 

 じーっと見る、動かない。

 

 

 じーっと見る、動かない。

 

 

 じーっと見る、まるで動く様子は無い。

 

  

 

 

 …これ動かないタイプのやつだなさては?

 

 

 …よし、寝よう。

 

 

 

 

 

 

───ガコンッ…!

 

 

 

 

 

   

 

 次に起きた時、なんか妙に熱いしもこもことするなと思って目を開けてみたら、一面丸ごと白一色だった。

 

 手で触ってみたらなんか凄く柔らかいしモコモコとしてるし、妙に覚えのある感覚がした、そんなわけでモコモコの一つをむんずと掴み上げて確認してみると───

 

 

「…きゅー」

 

 ぴょこんと生えた長い耳に赤い瞳、可愛らしい声で鳴きながらプラプラと揺れているその姿に、俺は思わず呟いた。

 

 

「……脱兎か」

 

 脱兎、俺の式神の内の一体、無限に増殖する兎の式神、それが俺のベッドを占領していた。

 

 というか名前を呼んだのがいけなかったのか、俺の声に反応した脱兎達は俺の声に一斉に視線を俺へと向け、そのベッドの上でぴょんぴょんしていた奴に加えてそこから溢れ出して地面で寝ていたのも含めた全てが俺に飛びかかってきた。

 

 とりあえず、全部纏めて撫で回した。

 

 

 …それと魔虚羅、お前は脱兎に紛れて来るんじゃない、というより脱兎の姿をして来るんじゃない、本気でビビったじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みにこの後、何故か玉犬が唐突に出てきて突撃してきた、撫で回した。

 

 

 





玉犬・白:わんぱく、やんちゃ、デレデレ。

玉犬・黒:ツンデレ、寂しがり、実は放っておくと泣き出す。

脱兎:集団戦法撫でられるのが好き
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