破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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ユガの終焉って〆アリと無しのVer.があるんやなって。

アイビスペイント慣れねぇなぁ……イラレ使いてぇなぁ……(´・ω・`)

Vのトップエースはクロアンのクリスです。


ラストバタリオン

太平洋、クリスマス諸島周辺に現れた虫型偵察機の群れをあっさりと撃破したユウとカリ・ユガ。

前回のうじゃうじゃ出てきた時よりも遥かに少ない虫型は、1秒で撃破されたようだ。バスティングレベルはSと言ったところだろうか。

 

『私達が出向く必要は無かったですよね。リヴァルナに対処を任せれば、もっとゆっくりと味わって食べれたのに……』

 

白蛇のエネルギー波で虫型を消し炭にしたカリ・ユガは頬をふくらませる。

カリ・ユガにとって、食事とは最大級の娯楽だ。特に今回に関しては、「食べたい!」と声に出して言うほどの物であり、ユウがその手で狩った獲物でもあったし、ある程度食べた後だったのだから。

 

コレが狩った直後。若しくは食べ終えた後ならばこうはならなかっただろう。例えるなら昼休みにお昼ご飯を食べている最中、急に仕事が入って昼休み返上して働くようなものである。

 

そもそも、メギロートやゼカリア、ハバクク程度にカリ・ユガが出勤する必要は無い。

カリ・ユガの羽は全てリヴァルナと呼ばれる子機で成り立っている。全てがPTサイズの下僕であり、下手な機動兵器ならばワンパンで沈めることが出来る性能を発揮する。ぶっちゃけエアロゲイターならばコレだけで充分なのだ。

 

だが、今の地球の状況でそんなことをすれば確実に混乱する。

カリ・ユガ1柱だけでも大騒ぎしたのに、リヴァルナ部隊なんて表に出そうものなら「新たな異星人だー!!」なんて大騒ぎだ。下手すればカリ・ユガの特別認定解除。なんて事も有り得る。

 

だからこそ、リヴァルナには哨戒のみを命じている。飛行機や戦闘機に擬態してもらった上、見つからないように最大級の警戒を取るように命じている。

 

その事をカリ・ユガに説明した上、後で埋め合わせをすると伝え、機嫌を直してもらった。……その直後だ。

 

『……ユウ。新たな機影を確認しました。形状からして、恐らくDCでしょう。潰します』

 

「うん。分かったから、その浄化の槍をブンブン回すのは辞めて。地球が危ないから」

 

いざ帰ろうとした時、今度はDCがやってきたのを見て、カリ・ユガの声のトーンが低くなった。

例えるなら帰宅準備を終え、いざ帰ろうとした時に急に仕事をふられたような気分だろうか。

 

「機体全てがガーリオンで構成されているってことは……ラストバタリオン!?」

 

『ユウ?ラストバタリオンとは?名前を聞く限り、DCの新型に聞こえるのですが……』

 

「DCの中でも特に優秀な人材で構成されている精鋭部隊!ビアン・ゾルダークの親衛隊でもあるから、兵士全てが指揮官級の実力を持ってる!」

 

ちなみにゲームでのグラは、あの悪名高きエリート兵である。カリ・ユガの攻撃も〝踏み込みが足りん!〟をしてくるのだろうか。

 

ユウの説明を聞き、納得したカリ・ユガはガーリオン部隊の方向に体を向けた。

 

「へ?」

 

その時だ。目に優しい緑のガーリオン部隊が一斉にレールガンを構えた。

 

「もはや問答無用!ってやつ!?」

 

『もしかしたら、ナカジマとかいう男が言った、アードラーとやらの部隊かもしれませんね』

 

飛んでくる実弾やミサイルの対処をしながら、その言葉に納得する。

確かに、自身の研究のためなら人体実験や悪質な妨害行為も率先して行うような地位に固執する爺ならやりかねない。と。

 

白蛇のエネルギー波で弾とミサイルを消し飛ばすが、相手は攻撃の手を緩めずに攻めて来る。

無論、カリ・ユガに直撃しても大したダメージにはならず、ただ埃を巻き上げるだけの攻撃だ。

それでもガーリオン達は怯まず砲撃を続けている。中にはブレイクフィールドを纏い、突撃してくる機体もあるようだ。

 

『ユウ、ここはDCの本部から近いのでしょうか?』

 

「えーっと……本部のアイドネウス島は南太平洋にあるでしょ?で、クリスマス諸島は南太平洋のすぐ側にあるから……結構近めじゃないかな?」

 

『なるほど。だから、DCの精鋭部隊が出ているのですね』

 

ブレイクフィールドを纏ったガーリオンを剣で切り捨てながら、カリ・ユガは納得する。

確かに、本拠地の防衛は組織にとって最重要事項の1つと言ってもいいだろう。からば、それを守るには一般兵よりも強い精鋭が務めるのも当然と言える。

 

『とはいえ……相手が悪かったですね。蛇達よ、蹴散らしなさい』

 

「終末の光・散!!」

 

カリ・ユガの槍が指し示す先は、DCの精鋭部隊だ。

4匹の白蛇の口からマシンガンのように、赤いエネルギー弾が連射される。

 

ガーリオンのフィールドを突き破り、頭部や武装を破壊していく。

ミサイルやレールガンで遠距離攻撃をしていたガーリオンも次々と落として行き、残ったのは回避に全力を注いだ数機のみ。

 

撃墜されたDC兵は、「必ず戻ってくるぞ!」と捨て台詞を吐いて脱出した。ゲームでは縮退砲でトドメを刺そうが、コスモノヴァでトドメを刺そうが、「脱出する!」と言っている兵士が居たが、あればどうやって脱出しているのだろうか。

もしかしたら、モブ兵の敵は生存率が高めなのかもしれない。

 

『ユウ!此方にとてつもない速さで負念が近づいてきています!!』

 

大打撃を受けたラストバタリオン部隊が体勢を建て直している中、カリ・ユガの報告に血の気が引いた。

 

スパロボ世界での負念は色々ある。そしてそれは、宇宙を滅ぼすほどの凶悪なものだ。破滅の王が1番わかりやすいだろう。

 

そして、カリ・ユガの言っていた負念が、この地に舞い降りた。

 

「グランゾン……!!」

 

「やはり、ラストバタリオンでは相手にもなりませんか……」

 

南極事件で猛威を振るった蒼い魔神。グランゾンを見て、カリ・ユガとユウは身構える。

あの威圧感。あのパワー。サイバスターのコスモノヴァとカリ・ユガの終末の光の同時攻撃を、ブラックホールクラスターでかき消し、ワームスマッシャーでカリ・ユガに大ダメージを与えた存在が、今目の前にいる。

 

「ご苦労でした。テンペスト少佐。私も、カリ・ユガという者の力をこの目で見てみたかったのですよ」

 

「いえ、私はアードラー副総帥の指示に従っただけですので」

 

グランゾンのパイロット、シュウ・シラカワはそばに居る薄紫色のガーリオンのパイロットに軽く礼を言った。

 

「カリ・ユガという者は、エアロゲイターに対し、積極的に対処している。そして、決まって出現ポイントはエアロゲイターの近く……ククク、あの爺も、自身の研究に関することにはいい判断をお持ちのようですね」

 

「シラカワ博士。私はラストバタリオンと共に、この戦闘領域から離脱します」

 

「ええ。構いませんよ。アードラーには、後で私から言っておきます」

 

「ありがとうございます。ラストバタリオン部隊は、脱出した兵達を回収し、離脱せよ!」

 

グランゾンの登場と共に、ガーリオン達がこの場から一斉に離れていく。

そう時間も経たないうちにテンペスト少佐達はこの領域から離れ、残っているのはカリ・ユガとユウ。そしてシュウだけだ。

 

「南極事件以来ですね、アスラ……もといカリ・ユガ。随分と活躍しているようじゃないですか」

 

『……』

 

「おっと、自己紹介が遅れましたね。私はシュウ・シラカワ。そして、この機体は私の愛機、グランゾンです」

 

『シュウ・シラカワ……。ユウ、知っていますか?』

 

この世界に来て、唯一敗北した相手。それが目の前にいる。

あの時は初めてこの世界に転移し、いきなり戦闘になった事によってシュウの事を聞きそびれていた。

 

改めて、ユウはシュウについて話す。

 

若くして10以上の博士号を持つ天才科学者で、あのグランゾンを1から全て制作したという経歴を持つ。更に、地底世界では王族出身であり、錬金術師として地上と同じように活躍しているという。

腕っ節も強く、特に剣においては達人と言っていい程の実力者。

正に文武両道の鏡。若しくはそれ以上の活躍をしている男。それがシュウ・シラカワだ。

 

『地底世界?海と大地の狭間にある世界の事ですか?』

 

「死後の世界とも言われているバイストン・ウェルじゃない。地球内部の空洞に存在する、異次元に続くゲートを通った先にある、正真正銘の異世界だ」

 

「ほう?貴方がテンザン・ナカジマの報告にあった子どもですか。まさか、ラ・ギアスについても知っているとは……。是非名を聞かせて欲しいものですね」

 

「……ユミ・キサラギ。破壊と輪廻の女神、カリ・ユガの巫女をやってる」

 

シュウのモニターに映ったのは、10にも満たない子どもの姿だ。

青みがかった白髪のロングヘアー。巫女服とカリ・ユガの鎧を組み合わせたような衣装を着ている。

 

「ほう?あなたは神の巫女なのですね。かく言う私も、ラ・ギアスでは破壊の神を祀る教団の司祭をやっているものです」

 

『破壊の神……それが、その機体に宿っている負念なのですね』

 

「おや。まさか気づいていたとは……。同じく破壊の神を称する者だからこそ、なのでしょうか?」

 

カリ・ユガが槍の先端をグランゾンに向けているが、シュウは何食わぬ顔をしている。

それよりも、カリ・ユガの巫女を称している子供の方が気がかりだ。

 

地底世界……ラ・ギアスについては、現状だとシュウ以外にマサキ・アンドーしか知らない筈だ。

ビアンに対してはサイバスターの情報を提供する傍ら、最低限教えているに過ぎない。

にもかかわらず、カリ・ユガの巫女はラ・ギアスについて知っていた。勿論、シュウは教えていないし、マサキも教えていないだろう。南極でカリ・ユガと共闘したものの、すぐにその場を去っている。相手が神出鬼没なら尚更だ。

 

「ならば、このことについても教えましょう。我がグランゾンに宿っているのは、貴女と同郷の神、破壊神シヴァ……。またの名をヴォルクルスと言います」

 

「……!!」

 

「おや、その反応……まさか、このことについても知っているとは……貴方の知識の出処が気になりますね」

 

「カリ・ユガ!浄化の槍で攻撃して!グランゾンの第2形態が来る!!」

 

「既に手遅れですよ。カバラプログラム、起動……。オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ……」

 

ユウの指示に慌てて浄化の槍を投げようとした瞬間、グランゾンの機体が闇に染まる。

あまりの負念の大きさに、カリ・ユガは思わず全ての手で防御の姿勢を取ってしまった。

あれの本質は、ただ破壊するだけ。全てを死と滅びの呪いを撒き散らす災厄だ。

 

『まさか……グランゾンにあれ程の負念が宿っていたとは……』

 

思わず浄化の槍を強く握りしめ、額に冷や汗を流す。

進化した蒼い魔神の力は……纏っている負念の量が以前とは桁違いだ。

全長も大きくなり、禍々しくも神々しい姿に変わっている。極めつけは背後に背負っている黄金の天輪だ。

自分と同じ……若しくはそれ以上の相手。本質は自分と同じ、破壊を司る神の威圧感に、ユウとカリ・ユガは気圧された。

 

「コレがネオ・グランゾンです。さあ、ヴォルクルスと同じ破壊の神の実力……この私に見せてください」

 

ネオ・グランゾンは亜空間から大剣を取り出し、構える。

宇宙の破壊神と、地底の破壊神。2柱の神の激突が、地球で起ころうとしていた。




ラストバタリオンとはいえ、カリ・ユガにかかればこんなものでしょう。
真面目な無双系って難しい……(´・ω・`)

勝利条件:ネオ・グランゾンのHPを3000以下にする。

敗北条件:カリ・ユガの撃墜

SRポイント獲得条件:ネオ・グランゾンのHPをゼロにする。
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