破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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しっかりしてる人マジですごい。ムズすぎ。
カリ・ユガにとっての因縁の相手はブーニベルゼにしようかなとか割と初期の段階で考えてました。
2週目マジで勝てなかった強すぎ……(´・ω・`)

リベサガ買いました。

間違えて全く違うやつに繋げちゃった……(´・ω・`)


EX:輝輪大戦②

ーーー無駄なのだよ。

 

カリ・ユガが信じられないようなものを見るように呆然としている。

それもそうだろう。先程の浄化の光は、カリ・ユガの全ての力を注ぎ込んだと言っても過言ではない。正に、『この一撃に全てをかける!』といった状態だったのだから。

 

倒れていてもおかしくはなかった。そうではないにしろ、大ダメージは免れなかっただろう。そんな一撃が直撃したにも関わらず、油断しきっていた相手が無傷だったのだから驚くなという方が無理がある。

 

ーーーだが、幾ら呆然と立ち尽くしていても、無常にも時は流れるものだ。裏の姿となったブーニベルゼはカリ・ユガを嘲笑いながら翼を振るうと、灰色の球体を生み出して自身の身体に炎を纏わせる。

『くっ……!』

 

ブーニベルゼはカリ・ユガに炎の弾丸を発射した。その光景を前にしたカリ・ユガは、後ろに飛び上がり白蛇のビームで撃ち抜いた。

炎の弾丸に白蛇のビームが命中した直後、大きな火柱が舞い上がる。

 

『ち……中級魔法でこの強さ……!?』

 

爆発で起きた火柱は、カリ・ユガの全身を閉じ込める程の大きさだ。

〝ラ系〟と呼ばれる中級魔法の威力は、本来ならばそこまで馬鹿げた威力ではない。

無論、覚えたての者と熟練者では後者の方が威力が強いだろうが、熱風だけでカリ・ユガにガードを選択させるほどの威力にはならない。凄まじいにも程がある。

更に追加で1つ……否、2つの火の弾丸がカリ・ユガに向かってくる。

 

『……っ!!』

 

カリ・ユガは咄嗟にリヴァルナを射出。盾にして炎を防いだ。

先程ブーニベルゼが放ったファイラ……それを含む魔法弾は、対象に命中するまで追尾する効果を持つ。

例えば、座った状態で放った無属性の魔法弾……ルインやグラビトンを避けたとしても当たるまで追いかけてくる。故に必中と言っていいだろう。ルインガやギガグラビトンも、対象の目の前に行けば一瞬だけ止まるが、逆を言えば対象に当たる距離でなければ決して止まらない。

 

だが、幾ら追尾性能が高くても、魔法弾は何かに当たれば爆発する。それは変わらない。カリ・ユガはその性質を利用して直撃を防いだ。が、直撃は防げてもその余波までは防げない。

 

熱風が襲う。火の粉が襲う。猛暑が襲う。

大したダメージにはならずとも、今現在ギリギリに近い状態のカリ・ユガならば脅威になりうるものだ。

 

(属性魔法を受ける際、相反する属性が弱点になる……ならば……!!)

 

炎を纏っている今のブーニベルゼは、炎魔法しか使ってこないようだ。

最初に出した灰色の球体は。ただふよふよと浮いているだけ。何の為に射出したのか分からないが、リヴァルナのように動かない以上、単なる置物かなにかだろうと当たりをつけた。自分のようにファルシを生み出した訳では無いのだろう。

 

『行きなさい!凍てつく氷の遣い達!』

 

カリ・ユガは青のリヴァルナを中心に召喚する。

炎と相反する属性は氷だ。無論、力の差がありすぎれば威力が落ちるのは此方だが、攻撃するよりも攻撃を防ぐ方が必要なエネルギー量が多い。ざっと2倍といったところだろうか。

 

無論、通常の青リヴァルナがシュクラ・メイスを大量に精製してそれを一斉にぶつけても、半減されるのは此方だ。故に、青リヴァルナには合体して巨大化するように指示を出した。

そして出来上がったのは、カリ・ユガとの殴り合いが成立するレベルのサイズを誇る青リヴァルナだ。赤の個体は属性相性の問題で後方に待機させ、虹の個体に指揮を任せ、自身は杯の中身を飲み干して少しでも体力を回復させる。もしかしたら中身はハイポーションか何かかもしれない。

 

そして、発射。戦艦級のサイズから放たれる無数の氷の槌が、ジャラジャラと音を立てて一斉に炎を纏っているブーニベルゼに向かって行く。

 

ーーー無駄なのだよ。

 

氷の槌がブーニベルゼ当たろうとしたその時だ。ブーニベルゼは瞬時に氷をその身に纏った。

纏った時間は一瞬だ。文字通り、比喩でもなんでもない。

本来ならば通常の2倍のダメージを与えられるであろう巨大なシュクラ・メイスは、逆にブーニベルゼに吸収されるという結果に終わった。

 

(……っ!!あの男、遊んでいる……!!)

 

カリ・ユガの目には、ブーニベルゼが嘲笑っているかのように見えた。

神様の裏の姿……恐らく、あの形態は属性を纏い、その纏った属性の魔法を使用する魔法特化の形態だ。その証拠に、物理攻撃は一切していない。武器である大鎌でさえ、天輪のように連結させて脚を囲っている他、物理攻撃する為の手が見えないのだから。双神儀が魔法を撃つ際にターボのように回転している事から、魔力や神力を補助するサポートアイテムのような物になっているのだろう。

 

『ならば、浄化の槍で貫くまでです!!』

 

カリ・ユガは虹色の翼を広げ、槍を振り回しながら突撃していく。

相手が属性を変化させて戦う魔法特化だというのならば、自ら赴く方が最も効率的だ。

次善策として虹の個体を大量に召喚するという手もあるが、その時間も惜しい。

カリ・ユガは白と黒。それから隊長機扱いの虹リヴァルナを中心に、簡潔に攻撃の指示を出す。リヴァルナ達も、それに応えるように天輪を光らせて攻撃を開始する。

 

『翼よ……』

 

瞬間、ブーニベルゼが雷を纏って透明な膜に覆われ、力を溜めるかのように翼を閉じる。

今回は属性を纏った訳では無い。現に今も氷の鎧を身にまとっているからだ。

 

まずい。カリ・ユガは反射的になけなしの神力を全て防御に回し、8本の腕全てを交差させてガードの形を取った。

 

ーーーそして、解放。

 

ブーニベルゼが折りたたんだ翼を勢いよく広げると、その中心に発生した電磁波で出来たドームのようなものがコスモジェネシス中を覆い尽くす。

まるでサイクロプスが発動したアラスカ基地の如く。リヴァルナ部隊が機能を停止し、次々と大爆発を起こしていく。

 

『な……なに……が……』

 

口元から血を流して地面に落下したカリ・ユガは、思わず全滅したリヴァルナ部隊に目を向けた。

ガードしたとはいえ、自身も決して少なくないダメージを負っている。今は何とか立ち上がっていられるが、直ぐに回復しなければ次の攻撃に対応出来ないだろう。力をほとんど全てを使って尚ここまで戦闘を続けられるだけで凄まじい。

消耗に消耗を重ね、ここに来ての手痛い攻撃を食らってしまった。

今のカリ・ユガは、いわば意地と執念で戦っているようなものだ。言うなれば、HPは黄色。EN……ついでに精神ポイントは真っ赤な状態で戦っているようなものだ。

 

召喚した大艦隊を思わせるリヴァルナ部隊は一瞬で消滅した。この神に数は通用しない。相性が悪いにも程がある。

 

槍を時計のような形の足場に突き刺し、杖のようにして立ち上がろうとしたその時。灰色の球体が凄まじいスピードでカリ・ユガの元に向かっていく。

 

『ああああああああぁぁぁっ!!』

 

そして、大爆発。その威力は、最大サイズのカリ・ユガを打ち上げる程だ。ガードをする暇もなく、やっていたとしても貫いて打ち上げていたであろう強烈な1発。それが3個一斉に来たのだ。

 

モナドの大爆発によって、花火のように打ち上げられたカリ・ユガは勢いよく落下する。

受け身も満足に取る事も出来ず、思いっきり身体を打ち付けて口から思いっきり血を吐いた。

 

『ま……まだ……まだです……!!』

 

カリ・ユガは槍を握り、剣を握り、杖を握り、杯を握った。

意識が朦朧としている。今にも倒れそうなのをぐっと堪え、槍を地面に突き刺してよろよろと立ち上がった。

最早今のカリ・ユガは限界だ。例えるならば、ENや精神ポイントのみならず、HPすら真っ赤な状態だ。

意地、執念、使命感、怒り……それらの感情だけでギリギリ動けているようなものである。

 

『いいや、終わりだ……』

 

『……っ!?』

 

カリ・ユガが上を見ると、ブーニベルゼが上空へと飛翔している姿が確認できた。

彼の頭上には大鎌から天輪に変形した双神儀が配置されており、その中心に強大なエネルギーをこれでもかというほど注ぎ込んでいる。今の状態でも、惑星を数個創れるくらいのエネルギーか込められているだろう。

 

アレを完成させたら危険だ。カリ・ユガは苦し紛れに白蛇達のビームを叩き込むものの、効いている様子はない。

カリ・ユガの砲身であり、同時にファルシでもある白蛇達も、ダメージの蓄積により損傷が激しく、疲労困憊の状態だ。万全の状態なら可能性はあったかもしれないが、今の状態ではブーニベルゼの体制を崩すことはできない。

 

『新たな世界の星誕を賛歌せよ……』

 

『……っ!?これは……宇宙……創造の……!!』

 

永劫に続く、宇宙創世の業火の比では無い。

惑星サイズにまで凝縮された蒼白の巨大なエネルギーの球体。それだけで1つの宇宙が創造できるほどに極めて壮大なモノが、カリ・ユガの頭上に降りかかった。

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁっ!!!!』

 

熱い。暑い。アツイ。

蒼白い業火がカリ・ユガの全身を焼き尽くす。

今回は正史世界とは違い、意志の力による弱体化は起こっていない。寧ろ、それよりも強い意志を持ってブーニベルゼに立ち向かっている。

普段ならば倒れてもおかしくない攻撃の数々を食らっても尚立ち上がっている。今現在、妖星乱舞によって全身を焼かれても尚強い意志を持った目でブーニベルゼを睨みつけている。

 

コスモジェネシス中が蒼白の炎の輝き包まれ、そして晴れた時。カリ・ユガは倒れていた。

アレだけの攻撃を受けておきながら、虫の息とはいえ生存しているだけでも神の生命力の高さが伺える。

 

 

 

宙から降りたブーニベルゼは翼を折りたたみ、神力で双神儀を動かして正面を向いた。

倒れているカリ・ユガには目もくれず、エネルギーが注ぎ込まれている空間へ力を送る。

邪魔者が行動不能になった今、自身を遮るものは何も無い。

なにやら獣が宇宙の避難区域のようなものを創ろうとしているようだが、乗っ取ってしまえば問題は無いだろう。上手くいけば自分の世界も広くなるかもしれない。そう考えたブーニベルゼは、完成した空間へと向かっていく。

 

その先で新たな宇宙を完成させたブーニベルゼは双神儀のパーツをパルス、リンゼへと分離させ、改めて力と使命を与えたあとクリスタルの眠りについた。

パルスは新たな宇宙の開拓と不可視世界の扉の捜索を。リンゼは眠りについたブーニベルゼの守護と、彼を来るべき時に起こすことを与えられた。使命を与えられたパルスとリンゼは、それぞれ行動を起こす事となる。

 

 

 

『……』

 

同時刻、倒れているカリ・ユガの翼から7体のリヴァルナが出撃した。

カリ・ユガが生命活動を停止すれば、リヴァルナや白蛇達といったファルシは全て機能を停止する仕様である。こうして動いているということはカリ・ユガはまだ生きているということだろう。

慌てた7体は互いに顔を向けて話し合うような様子だ。まるで園児がヤバいやつを見つけて『やべぇよ……やべぇよ……』と慌てているように見える。

 

『……!!』

 

そこに虹の個体が翼から杯を持ってきて現れた。

その正体は、カリ・ユガが持っている杯の予備。その性能は1ランク下だが、中身は充分だ。

それを見た7色リヴァルナは虹リヴァルナと協力して杯を運んでいく。

1999mオーバーの女神が持つ杯は、一般機動兵器サイズである約18mのリヴァルナにとっては山のように大きなものだ。一回り大きいだけの虹リヴァルナにとっても同様である。

わっせ、わっせと大きな食料を運ぶ蟻のように主の元に向かっていき……。

 

『……!?』

 

『『『『『『……!?!?!?』』』』』』

 

緑の個体が思いっきりずっこけた。それにつられるように他の7体もバランスを崩してずっこける。

8体のリヴァルナが抱えていた杯は勢いよくカリ・ユガの方へ、まるで大砲にぶち込んだ弾丸の如くぶっ飛んでいく。

 

中身は勢いよくカリ・ユガへとぶっかけられ、致命的な傷が少しずつ塞がっていった。応急処置による回復は完了したのだ。後は自然回復に任せるのみとなった。

 

 

そこから数10年後、完全回復を果たして目が覚めたカリ・ユガの最初の仕事は、崩壊しつつある宇宙の後処理であった。






・星誕の賛歌

ブーニベルゼ第2形態が使用する。戦闘から一定時間が経過すると上空へと飛び上がり、双神儀にエネルギーを注ぎ込んで生み出した巨大なエネルギーの塊を落として当てる技。これは、天地創造のエネルギーをチャージし、そのままぶつけるものだと解釈する。ちなみにオプションの雷は当たり判定がある為、当たるとダメージを受ける。
その間にノックアウト出来なければ妖星乱舞が完成する。その時に受けるダメージは即死級と言っても過言ではない。ホワーッホッホッホッホ。
ノックアウト出来れば墜つる星へと退化し、ダメージ量も大きく減少するが、ガードしないと大ダメージは免れない。ダメージ量から換算するに、威力は破壊の翼級だと思われる。
また、タイミングはシビアだが墜つる星及び妖星乱舞はジャストガードが可能な為、ノックアウト出来ずに妖星乱舞が完成してしまったら狙ってみるのもアリかもしれない。

・破壊の翼

モナド創造からそう長くない時間が経つと発動する。フィールド全体に透明な膜(サイクロプスの電磁波のような感じ)が入る為回避不可能。創造の力を反転させているのだろうか。
モナドが残っている状態で破壊の翼が発動すると、モナドが凄まじい勢いでライトニングに接近し、大爆発を起こす。ガードしても貫かれて打ち上げられる為実質ガード不可能な攻撃。……いや、1個だけならジャスガ可能なのかもしれない。
ちなみに破壊の翼と星誕の賛歌では後者の方が優先される。また、モナドが存在している内にブーニベルゼのHPをゼロにすると連鎖的にモナドも消滅する。

・属性の弱点

敵が炎属性ならブリザド系。氷属性ならファイア系が弱点になるように、敵とは相反する属性で攻撃するとより大きなダメージを与えられるというもの。なのだが、理屈がよく分からない。なのでこのSSでは属性耐性防御力が属性攻撃力の2分の1を上回っていると半減。下回っていると受ダメージ量2倍という結構強引な解釈で行く。……ごめん、ちょっと書いててよく分からない。(´・ω・`)
ポケモンのエスパーとゴーストみたいな相性という可能性もあるけどどっちなんだろ?

・カリ・ユガの翼

MAP上のリヴァルナ達はカリ・ユガの召喚魔法のようなものから出撃しているが、武装である御使いの羽では普通にリヴァルナを射出している描写がある。
これがスイミー?や土星の輪っかのようにリヴァルナがきちんと整列しているのか、翼の中が格納庫のようになっているのかが分からない為、このSSでは後者として扱う。この場合、カリ・ユガの翼も神僕なのだろうか。
FF13のファルシ=アニマの外装にバリアを張る別のファルシと似たようなものかもしれない(セラがアニマに捕まるムービーの冒頭に出てた叫び声上げてるやつがソレ)

・カリ・ユガの杯

カリ・ユガの手持ち武器は浄化の槍1本、剣2つ、杖2つ、杯2つであり、原作にて最後の最後で回復したのは杯というのがしっくりくる。が、弱体化した上ボロボロの状態まで追い詰められたのに手に持っている杯が無事というには些か疑問が生じる。
だが、上記のように翼の中身が格納庫のようなものだと仮定するならば、リヴァルナの他に予備の武装が収納されていると考えていいだろう。このSSではそのように解釈する事にする。翼の中身は四次元ポケットか何かなのだろうか。
手に持っているものの中身がハイポなら予備はポーションなのかもしれない。杯の大きさは100〜300mだと予想。

・ポーション

RPGやファンタジーものでよくある回復薬。リアルでも飲み物として販売された。私は飲んだことありません。どんな味なん?

・ハイポーション

ポーションを原料に、栄養ドリンクやら健康サプリやらなんやらを闇鍋の如く鍋にぶち込んだ現代版クスハ汁のようなもの。どこからともなく某ピエロのBGMが聞こえてくるのは気の所為だろうか。

ブーニベルゼの精神コマンド構成はてかげん、祝福、ド根性、愛、覚醒だと思う。6枠あれば闘志辺りが入りそう。

神僕=ファルシで考えてます。書いて思ったけど、UXないしカリ・ユガとFF13は相性バチくそ良くね?
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