OGでも強機体に位置づけられるしなぁ……ボン太くん的ポジションか?
グラビリオンは推定80メートルとあるので、このSSでは80メートルとします。
フェアリオンがグラビリオンの頭サイズだからそこから逆算してるのかな?
めっちゃ難しいッス(´・ω・`)
戦艦クロガネとグラビリオンは、DCが誇るヴァルシオンとグランゾンに次ぐ、第3と第4の切り札だ。
クロガネは言わずもがな。スペースノア級万能戦艦の3番艦であり、その性能は折り紙付きだ。DCの陸上戦艦や、グレイストーク等とは比べ物にならない。その上、完璧超人の艦長であるエルザム・V・ブランシュタインが指揮をする事によってその性能をフルに活かすことができるのだ。
現にクロガネは出現してから全く動いていないが、その存在感は凄まじい。
「ちぃ……!!クロガネめ……!いやらしい所に撃ってきやがるな!!」
「各機へ!クロガネの援護射撃に注意しつつ、周囲の敵を撃破していけ!ハガネの援護も忘れるなよ!イルム中尉、行くぞ!」
「了解!こういう時こそ、俺達の出番ってわけだな!行くぜ、計都羅喉剣、暗剣殺!!」
グルンガストの最大武装、計都羅喉剣を構え、クロガネに向かって飛び上がる。
「……!!かってぇ!流石はハガネの同型艦か!」
「ふっ……。我がトロンべの装甲、容易く砕けると思わないことだ」
クロガネもハガネと同様、Eフィールドを搭載している。それも、ハガネよりも強いものを。
艦首に搭載されている超大型回転衝角を使うという事は、接近しなければならないのは当然。その性質上、クロガネはハガネよりも硬いという事は必然であった。
「そちらこそ、我々を容易く倒せるとは思わない事だな」
クロガネが発射したグレネードを、ビルトシュバインはサークルザンバーで粉砕する。
クロガネの堅牢な装甲に、統率の取れたガーリオン部隊。そして、艦長であるエルザムの適切な指揮。
この鉄壁の布陣をどう突破するか……。イングラムは攻略法を考える。
「ホッ!リュウセイよぉ〜、随分と活躍してるじゃあねぇか!」
「そこをどけ、テンザン!」
「つれねぇこと言うなよリュウセイよぉ。もっと会話を楽しもうぜぇ!!」
砲台のような頭部が特徴の等身が低い機体、バレリオン。
空飛ぶ砲台とも呼ぶべき機体から放たれる砲撃。それに対応する為、リュウセイはR-1をフライトモードに変形させた。
飛行モードの〝Rウイング〟から繰り出される機動力は、ガーリオンをも凌駕する程だ。
迫り来る砲撃を海面を滑るようにして華麗に避け続け、反対にミサイルをお見舞いしてやる。
ミサイルがバレリオンに当たるものの、大したダメージは無い。
機動性が売りのリオンシリーズの、火力と防御に特化した機体だ。機動性はリオンにはやや劣るものの、重装甲故の防御力の高さが売りだ。
ミサイルの爆発による煙は上がっているものの、バレリオンの装甲は少しの凹みと焦げ目がついただけに終わっている。
「ハハハ!やるじゃねぇかリュウセイ!折角のファイナルステージなんだからなぁ!もっともっと盛り上げていこうじゃねぇか!」
「るっせぇ!んなもん、テメェ1人で盛り上がってろ!!」
「んなっ……!?て……テメェ……!!」
バレリオンのモニターに、緑の拳を振りかぶるR-1の姿が映った。
「俺にとってのファイナルステージはここじゃねえ!俺にとってのラスボスは、テメェじゃねぇんだ!」
「リュウセイイイイイイイイッ!!」
テンザンは咄嗟にバレリオンを操作し、アサルトブレードで構えた。
咄嗟に迎撃の姿勢を取る事が出来たテンザンの才能が伺えるが、状況と相手が……なにより、心構えが悪かった。
剣は電動ノコギリのように大きな音を立てて緑の拳に斬り掛かるも、拳は剣をガラス細工のように砕いていく。
「T-LINK・ナッコォォォォォォォォッ!!」
「ぐぉああああああっ!!」
バレリオンの顎に、アッパーカットがクリティカルヒット。重装甲が売りのバレリオンの装甲が砕け、テンザンは思いっきり空の彼方へと飛ばされていった。
「ラトゥーニ・スゥボータ!貴様をDCに連れていく!」
「そんなの、お断り……!!」
薄紫色のガーリオンに乗っているテンペスト・ホーカーが、凄まじい気迫を以てラトゥーニのラプターに向かっていく。
ここは敵の本拠地。地の利では向こうに分がある。
マシンキャノンでこちらの回避ポイントを絞っていき、本命のミサイルやアサルトブレードでこちらを攻撃していく。
テンペストのガーリオンがブレードを振り下ろしたタイミングで、ラトゥーニのラプターがコールドメタルナイフをクロスするように構えてガードする。
「……貴方に質問。何故、あなたは私をDCに入れようとするの?」
「無論、腐った連邦から貴様を保護する為だ!」
DCは連邦に変わって地球と市民を守る新たな剣だ。
ビアン総帥により新しく開発されたAMが。それを操るエリートパイロットが。なんの躊躇いもなくコロニーを破壊した……娘と妻を奪った連邦に変わり、自分たちDCが統治すると。
「売星奴の連邦軍など、もはやアテにはならん!ホープ事件の二の舞を起こさない為にも、世界はDCによって統治されるべきなのだ!何故それが分からん!!」
薄紫のガーリオンはラプターのナイフをブレードで弾き飛ばし、胴体に蹴りを入れた。
ラプターはそのまま背中を地面に強打してしまう。機体が大きくゆれ、ラトゥーニは背中を思いっきり殴られたような衝撃を受けた。
薄紫のガーリオンはアサルトブレードを突き刺そうと振り下ろす。
教科書通りの唐竹割り。コクピットを狙わず、頭部を狙っているところを見るに、命を奪うつもりは無いのだろう。
「……今!」
「なにぃ……!?」
ラプターの頭部を狙ったブレードを、両手で挟んで受け止めた。
幼い少女が取った行動は、真剣白刃取り。ゼンガー・ゾンボルトならばいざ知らず、あのような幼い少女が咄嗟に取り、尚且つ成功させた事に思わず動きを止めてしまった。
その隙を見逃すラトゥーニでは無い。アサルトブレードのけたたましい音が止まったのを確認するや否や、薄紫のガーリオンに蹴りのお返しをしてやる。
ガーリオンは蹴り飛ばされるものの、直ぐに体勢を建て直して地面を擦りながら後ろに下がっていく。その際にミサイルを撃つのを忘れない。
その際に見たのは、既に立ち上がっているラプターだ。
発射したミサイルに、ハイパービームライフルで迎撃。ガーリオンとラプターの間で爆発を起こした。それを合図に、2機は後ろに飛び上がり、距離を取る。
「何故DCにアードラー・コッホなんて入れてるの……!?」
「……!!」
「アードラーはスクールの責任者……!それは、あなただって知ってる筈……!!」
元々、〝スクール〟というのはパイロット養成学校だったが、アードラーが入ってから生体CPUの製造工場へと変貌してしまった。だから解体された。それが、一般的な軍人の認識だ。
そのスクールの生き証人である幼い少女が、テンペスト・ホーカーというDCの軍人に問いかける。
スクールの人体実験によって生み出された〝ブーステッド・チルドレン〟である少女の問いに、テンペストは言葉を詰まらせるだけに終わってしまった。
仮にアードラーが心を入れ替えていればテンペストにも返す言葉があったかもしれないが、アードラーの性根が腐っているのは先程のやり取りで実証済みだ。なんならユウの解説、補足でそれがより強調されている。
いや、それ以前にアードラーのDC内での横暴の時点で既に手遅れか。
「う……おあぁぁぁぁッ!!」
仮に、問いをかけた者がラトゥーニ以外ならば……ラトゥーニの容姿を知っていなければ、開き直ることも出来ただろう。家族を奪った連邦軍の話を聞くつもりは無いのだから。
自分の娘の面影をラトゥーニに重ねてしまったが故に、テンペストは精神的に脆くなってしまっていた。まるで娘に責められているような幻影を見てしまったのだ。
思わずテンペストは、カリ・ユガとグラビリオンと戦っている所を見てしまう。
カリ・ユガは、グラビリオンの飛び蹴りを槍で受け止めて振り上げた。
バランスを崩したグラビリオンに、8本の腕で何度も殴りつけた後、サマーソルトキックで上空へとぶっ飛ばす。
体勢を建て直す間も与えず、空中で辻斬りのような連続攻撃。その後、トドメと言わんばかりにグラビリオンの腹にかかと落としを食らわせた。
「レイラ……!アンナ……!」
アードラーに一撃を食らわせたカリ・ユガと、こちらを真っ直ぐに見据えるラトゥーニの姿を交互に見る。
落下したグラビリオンを見ている巨大な女の表情が、自分を怒っているような妻のように見えてしまった。
〝自分が、当時の連邦軍と同じような事をしているかもしれない〟。そう考えてしまっただけで、テンペストの戦意は急激に落ちてしまったのだ。
ラプターに斬り掛かろうと構えた、アサルトブレードが地面に落ちてしまった。その大きな金属音が2人の耳に鳴り響く。
「……」
ラトゥーニは悲しそうな表情をした後、ラプターを変形させてカリ・ユガの援護に向かう。
どうやら、サイバスターはオレンジのガーリオンに勝利したようだ。
薄紫とオレンジのガーリオンは、撤退を開始する。黄色の人型砲台はR-1のアッパーカットで遥か彼方に飛んで行った。コレで、残る指揮官は白いガーリオンと、カリ・ユガにボコられているアードラー・コッホのみ。
ーーーーそんな時だ。
「全速前進!クロガネ、突撃ぃぃぃぃぃぃぃッ!!」
クロガネのドリルがハガネを貫く光景が、モニターに映し出されていた。
ユガ隊結成してぇなぁ……ほんとなぁ……。
友達に暫定メンバー送ったら「スパロボ版スーサイド・スクワッドやん(笑)」と言われました(笑)
以下、敗因
テンザン→めっちゃ慢心してた。
テンペスト→ラトゥーニと娘を重ねて見ていた為、全力を出せなかった。なんならカリ・ユガには妻の面影を重ねていた為に2重のデバフがかかっていた。
一方その頃
アードラー「ブレードキックを喰らえい!!」
カリ・ユガ『踏み込みが足りません!!』
アードラー「のわっ!?」
ユウ「間髪入れずに追撃!クロスコンバットに追い込む!」
こんな感じ。