場が……場が動いてない……めっちゃ難しい……(´◉ᾥ◉`)
OGSの次は無印Zにしようかなとか考えてます。
特にレーベンとシュラン辺りと絡ませたい……!!
「ぐぬぬ……ワシのグラビリオンが、いとも簡単に……!!」
地面に仰向けになって倒れているグラビリオンのコクピットで、アードラーはカリ・ユガを信じられないものを見るように目を見開いている。
カリ・ユガ対策に開発した、アードラー専用の特機型AM。その大きさは約80mであり、イルムが乗っているグルンガストよりも遥かに大きい。
カリ・ユガの現在のサイズは約50m。これは、グルンガストと同じ位の大きさだ。コレで先ずは大きさの面は解決したと言っていいだろう。
人間が石を踏むのと、重機が石を踏むのは全然違う。大きければ大きいほど破壊できる範囲が広がるし、パワーも上がるのだから。
武装の面も抜かりはない。グランゾンやヴァルシオンには劣るが、グラビリオンも国ひとつを容易く落とせる程の能力を秘めている。早い話が、殲滅と破壊に特化したガーリオンという事だ。
これさえ使えれば、ヴァルシオンやグランゾンを用いずともハガネ隊やカリ・ユガを殲滅できる。そうアードラーは考えていたのだ。
そして、DCとハガネ隊による世界の命運を賭けた戦いで、アードラーの最高傑作であるグラビリオンは完膚なきまでに叩きのめされた。
強力なビーム砲は槍の回転によって火芸のようにかき消され、ミサイルは2本の剣によって切り捨てられる。
ならば。と、グラビリオン最大の武装である〝グラビリオンランサー〟で仕留めにかかるも、カリ・ユガは槍を振るうこと無く遠隔操作で無力化した。槍を振るう価値も無いと言ったところだろうか。
ヤケになり、グラビリオンの脚にエネルギーを纏った飛び蹴りを放つも、槍で受け止められてそのまま持ち上げられた。
シーソーに打ち上げられた小石のように、グラビリオンは勢いよく宙を舞う。
そこから更に追撃の格闘のクロスコンバット。地面に叩きつけられたグラビリオンの腹部には、カリ・ユガの足の凹みがくっきりと残っている。
『……このクロスコンバット。やはり私には合いませんね』
「そう?へびつかい座がモチーフの機体がやるコンボ技だからカリ・ユガにも合うと思ったんだけど……」
そんなグラビリオンを叩きのめした本人達はというと、先程の格闘技の評価をしていた。
蛇つながりでいいんじゃないか?と思って考案したユウと、戦闘スタイルの違いから不満げなカリ・ユガ。例えるなら、ヴァーチェにキュリオスの機動力を求めるようなものだ。
「なら、次はギガ・ヴァイパー……」
『却下です。というか、あんな事できるわけがないでしょう。私の身体をなんだと思ってるのですか』
「リヴァルナなら出来てた」
『リヴァルナはああいう造形だからいいのです。一緒にしないでください』
変形、合体機能がついている神僕であるリヴァルナと、外見は人間の女である自分と一緒にしないで欲しい。とカリ・ユガは頬を膨らませて言った。
『そもそも、私にスピードを求めること自体間違っているのです』
カリ・ユガの戦闘スタイルは基本的に火力に全振りしたパワータイプだ。
白蛇達の広範囲ビームによる〝終末の光〟に、リヴァルナ達による咀嚼包囲網の〝御使いの羽〟。そして、落とすだけで絶大な威力を誇る〝浄化の槍〟というのがカリ・ユガの武装だ。早い話が固定砲台や戦艦のような戦法を取っている。最大サイズ1999mオーバーなら当然か。
「いや、カリ・ユガはもっと運動性アップさせた方がいいから」
そんなカリ・ユガの主張に、ユウはジト目で言い返す。
「全部の攻撃受けてたら世話ないからね?幾ら耐久力が高かろうが、全部の攻撃バカスカ受け続けたら普通にやられるからね?」
『ユウこそ、私の戦闘スタイルを無視して機動力にばかりに目がいってるじゃないですか!』
その一言を皮切りに、巫女と女神の口論が始まった。
カリ・ユガはより強いパワーを求め、ユウは不足しているスピードを求める。普段は仲がいい1人と1柱だが、ここだけは譲る事ができなかった。ちなみに防御力の強化は双方共に最優先にしてある。
倒れているグラビリオンを置き去りに、1人と1柱の口論は続いていく。
それはやがて激しさを増していき、いつの間にかグランゾンとサイバスターで例えられた話となった。
戦場に似つかわしくない、痴話喧嘩に近い何かを間近で聞いていたアードラーは一瞬ポカンとするも、我を取り戻した瞬間怒りが湧いてきたのか、目を血走らせてカリ・ユガを睨んでいる。ちなみに敵は白蛇のビームが蹴散らしているようだ。その為の蛇達。その為の神僕。
その時だ。
「全速前進!クロガネ、突撃ぃぃぃぃぃぃぃッ!!」
クロガネの正面にある超大型回転衝角が、ハガネを貫いた。
アイドネウス島に響き渡る程の大きな破壊音。回避行動が間に合ったのか、何とか致命傷は避けたようだ。
ハガネのトロニウムバスターキャノンを撃つ直前を狙われた強烈な一撃。クロガネの巨体と推進力による突撃は、ビルトシュバインやグルンガストでも止められなかったようだ。
ハガネも怯まずにバスターキャノンを撃つものの、クロガネには避けられ、DCの要塞も破壊出来なかった。
ハガネのバスターキャノンでDCの本拠地を殲滅する作戦は、現時点で失敗したのだ。エイタやテツヤはこの事実を目の当たりにしてしまい、狼狽えてしまう。
とはいえ、ここで終わるハガネ隊では無い。バスターキャノンによる破壊ができなければ、PT部隊で要塞に突入して中枢を破壊すればいい。ダイテツとイングラムは機動兵器部隊全員での敵要塞への侵入を指示する。
とはいえ、ハガネを落とされたら元も子もない。グルンガストとビルトシュバイン、それからSRXチームはハガネの援護に向かい、オレンジのガーリオンを撃破したサイバスターも、薄紫のガーリオンを退けたラプターもハガネの元へ集っていく。
「カリ・ユガ!ハガネの援護に向かう!パワーだのスピードだのは後回しだ!」
『分かりました』
未だに起き上がらないグラビリオンを放っておき、虹色の羽を広げてハガネの元へ飛翔する。
クロガネがドリルミサイルや魚雷を発射するが、白蛇のビームで撃ち落としていく。ついでにフィールドを纏ってこっちへ向かってきた白いガーリオンをサッカーボールのように蹴り飛ばす。
白いガーリオンはたまたまクロガネの近くに落ちたのか、素早く回収されたようだ。
「ふっ……トロンベよ。どうやら、ここからが本番のようだな」
ハガネ隊とカリ・ユガがハガネを守る為に集合する。
それを見たエルザムの額から1滴、汗が流れると同時に戦意を高揚させた。
カリ・ユガ「ネオ・グランゾンのような他者を圧倒するようなパワーが必要なのです!」
ユウ「いや、パワーはもう充分だろ!これ以上の何を求めるって言うんだよ!次に求めるべきはサイバスターのようなスピードでしょうが!!」
テンペスト(レイラ……アンナ……俺は……俺はぁぁあぁぁぁっ!!)
アードラー「こ……こやつら……わしのことは眼中に無いとでも言いたいのか……!!だが、まだ終わらぬ!!」
エルザム「クロガネ、突撃ぃぃぃぃぃぃぃッ!!」
ユウ、カリ・ユガ「「あっ……」」